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本編
161:妖精の本質
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洞窟の外にいる組からの緊急ウィスパーで報告し損ねてしまったが、遅ればせながらこちらの状況も簡潔に伝え、タイミング的に僕とシルヴァが『結界を越えた』ことと『巨大ジャガーの錯乱』の因果関係について皆の意見を求めた。
『めっちゃ関係ありそー!』
『というか技能の調子が悪くてもそういうところ見つけちゃうのか』
『そもそもそこにトウノ君とシルヴァパイセンを運んじゃう兄貴の直感力、流石っす! そこに痺れて憧れるっす!』
『……チッ』
……これは盟友契約の“絆”から伝わってくるバラムの心情的に「こんなはずでは」と考えている、気がする。
『この黒曜天母の守護戦士長の錯乱との因果関係が無くても、トウノさんにはその結界の先を調査していただきたいですね』
『確かにー、このサバイバルイベに関係ないことは無さそうだしねぇ』
『それはそうだな。……よし、これから僕とシルヴァで奥を調べてみる』
シルヴァはともかく、この技能の調子が悪い状態で僕が巨大ジャガーの前に出て〈宵暗の帳〉の効きが悪かったり、効かなかったりした場合は本当に何も出来ない。ただの足でまといだ。
『…………クソ。おい山羊、絶対こいつの傍を離れんなよ。死んでも守れ』
『無論である』
『……いや』
プレイヤーじゃないシルヴァに命を賭けさせるよりは僕が1デスする方が良いのでは……と、思ったが、そういえばこのイベント中はバラム達もプレイヤーと同じ条件なので、LPが尽きても死んでしまうことは無いんだった。
『どわぁっ! 兄貴の気迫に反応してジャガーが殺気だった!』
『戦闘の役には立たないが、もしもの時の為に我の分体をそっちに送るであるから、少しは落ち着くである』
そう言うとシルヴァの輪郭が揺らめいた部分が少し千切れ、それが小鳥の形を成して洞窟の入り口へと飛んで行った。
『……無理はするなよ』
僕のことを案じてくれているのが声音からなのか絆からなのか分からないが、伝わってくる。
『ああ、シルヴァもいるし大丈夫だ』
……多分。
『はぁ……』
口に出さなかった部分も察されたのか、わざわざため息をウィスパーで伝えてきた。奥に何が待ち構えているか分からないので確約は出来ないだろう。
『それでは主殿。我らも動くとするである!』
『ああ。僕は《変化》した方がいいか』
『であるな。我の背に乗るといいである』
ということで、単純に“的”を小さくする為に都合が良いフクロウ姿になり、シルヴァの背に乗り《底根の根》で振り落とされないように固定する。
『では、いざ!』
と、シルヴァが駆け足で洞窟の奥を目指す。
ひたすら一本道の洞窟を進んでいくことしばし。
『……何か、不安になってくるな』
あまりに景色が変わらないので、ちゃんと進んでいるのか不安になってくる。真っ直ぐに見えて、微妙に傾斜がついて降っているのも、感覚的に不安定になる要因かもしれない。
『ここはほぼ夢の中のようなものであるから、我らを迷わそうと思えばいくらでも出来るといえば出来るであるなぁ』
『そうしたら、ただ進むだけではどこにも辿り着けないということだろうか?』
……下手をしたら結界の境目に戻ることも困難なのでは?
『戻るだけならば我の分体を頼りにすれば良いだけであるから、そこは安心するといいである!』
『……安心した』
心の底から。
『うむ! しかし我らの目的の場所であるが、今のところ主殿が一番ここを統べる者に呼ばれているであるしなぁ……何か感じるものは無いであるか?』
『僕か……うぅん……』
シルヴァに言われて、何となく集中してみるが……イマイチよく分からない。何か纏わりつく感覚がある気がするが、この空間全体から伝わる大雑把なものなので、何か指針になるような気配を掴むことは出来なかった。
『すまない、よく分からない』
『そうであるかー。まぁ、単純にまだ道のりの半ばなだけかもしれないであるしな!』
そう言って再びスキップのような軽快な足どりでまた洞窟の奥へと進みだす。
『それにしても、いくら異空間とはいえ夢でシルヴァが何も掴めないなんてこともあるんだな』
『クハハッ、我も驚いたである。主殿に封印を解かれてからこちら、封印前よりも面白きことが多くて全く飽きないであるなぁ!』
『シルヴァは本当に好奇心旺盛というか、未知のものに対して柔軟だな』
出会った時から正直かつ、好奇心由来の明るさに僕は初めからなんとなく好感を持っていたと思う。
『クククッ、“変化”が我の本質であるが故、逆に変わらないこと、止まり続けることが出来ないだけなのだ』
『本質……か。なるほど、妖精は皆そういう“本質”があるのか?』
『そうであるなぁ。本質に振り切りすぎて妖精にまでなったというべきなのかもしれぬな。であるから、本質に即し続けなければ存在を保つことも難しいである』
『ほぅ』
何か、思わぬ妖精の在り方というか、ともすれば弱点のような話が出てきてしまった。
『ん? ということは、あの異空間への封印というのは……』
『クククッ、これ以上ないほど、我には有効な封印であったな』
『なるほど……』
どうして封印されることになったのかは分からないし、無理をして聞くつもりもないが……シルヴァの明るさに忘れがちだが、あんなに寂しい空間に本質を完全に封じ込める形で閉じ込められていたというのは想像も出来ない感覚だ。
『それに主殿達も既に本質が強く出てきておるではないか?』
『ん? 僕……達?』
『うむ! 主殿と夜狗の小僧のことである』
……確かに、普通に人間の感覚でいたが、こちらでは既に人系種族から脱しているのだし、僕は望みに合わせたユニーク種族にまでなっている。
妖精ほどとはいかなくても、本質というか……望みの形が多少表れているのかもしれない。
『僕の本質……『読書したい』だろうか?』
正直、それしか思い浮かばない。
『クククッ、どうなのであろうな?』
『ふぅむ……』
シルヴァは分かっているのかいないのか、機嫌良さそうに笑うだけでこれ以上は何も教えてくれなさそうだ。
…………それに、バラムの本質は何なのだろう?
と、首を捻って考えていると。
『主殿、何か見えてきたである』
『む』
思考の海に沈みかけていた意識がシルヴァの言葉に急浮上する。
シルヴァの視線の先を見てみると“行き止まり”だった。
『壁……行き止まりだろうか?』
『どうであろうな?』
『ふぅむ……ん?』
行き止まりの壁に近づいてみると、何か図柄がマス目状に彫られているのが分かった。
『こちらにも同じようなものが彫られているであるな』
シルヴァの視線の先、行き止まりの壁近くの側面の壁を見ると、全く同じというわけでは無いが似たような図柄が彫られている。
『うーん、何か意味があるのだろうか?』
『さっぱりであるなぁ』
とりあえず、色々検分するのにフクロウの姿では不便なので、周囲に危険が無いか確認してから《変化》を解く。
「ふぅむ……側面の図柄と正面の図柄、配置は違うが同じに見えるものもチラホラあるな」
とりあえず、側面と正面の図柄をよく見比べてみるところから始めてみる。
「それに正面の方は何だかパズルに見えるような気も……」
と、正面の壁の図柄に触れてみると────。
〈【イベントエクストラクエスト:黒曜天母を修復せよ】が発生しました〉
【イベントエクストラクエスト】
黒曜天母を修復せよ。
まずは不思議な図柄の謎を解こう。
期限:4日 --:--:--
報酬:???
という通知が流れた。
『めっちゃ関係ありそー!』
『というか技能の調子が悪くてもそういうところ見つけちゃうのか』
『そもそもそこにトウノ君とシルヴァパイセンを運んじゃう兄貴の直感力、流石っす! そこに痺れて憧れるっす!』
『……チッ』
……これは盟友契約の“絆”から伝わってくるバラムの心情的に「こんなはずでは」と考えている、気がする。
『この黒曜天母の守護戦士長の錯乱との因果関係が無くても、トウノさんにはその結界の先を調査していただきたいですね』
『確かにー、このサバイバルイベに関係ないことは無さそうだしねぇ』
『それはそうだな。……よし、これから僕とシルヴァで奥を調べてみる』
シルヴァはともかく、この技能の調子が悪い状態で僕が巨大ジャガーの前に出て〈宵暗の帳〉の効きが悪かったり、効かなかったりした場合は本当に何も出来ない。ただの足でまといだ。
『…………クソ。おい山羊、絶対こいつの傍を離れんなよ。死んでも守れ』
『無論である』
『……いや』
プレイヤーじゃないシルヴァに命を賭けさせるよりは僕が1デスする方が良いのでは……と、思ったが、そういえばこのイベント中はバラム達もプレイヤーと同じ条件なので、LPが尽きても死んでしまうことは無いんだった。
『どわぁっ! 兄貴の気迫に反応してジャガーが殺気だった!』
『戦闘の役には立たないが、もしもの時の為に我の分体をそっちに送るであるから、少しは落ち着くである』
そう言うとシルヴァの輪郭が揺らめいた部分が少し千切れ、それが小鳥の形を成して洞窟の入り口へと飛んで行った。
『……無理はするなよ』
僕のことを案じてくれているのが声音からなのか絆からなのか分からないが、伝わってくる。
『ああ、シルヴァもいるし大丈夫だ』
……多分。
『はぁ……』
口に出さなかった部分も察されたのか、わざわざため息をウィスパーで伝えてきた。奥に何が待ち構えているか分からないので確約は出来ないだろう。
『それでは主殿。我らも動くとするである!』
『ああ。僕は《変化》した方がいいか』
『であるな。我の背に乗るといいである』
ということで、単純に“的”を小さくする為に都合が良いフクロウ姿になり、シルヴァの背に乗り《底根の根》で振り落とされないように固定する。
『では、いざ!』
と、シルヴァが駆け足で洞窟の奥を目指す。
ひたすら一本道の洞窟を進んでいくことしばし。
『……何か、不安になってくるな』
あまりに景色が変わらないので、ちゃんと進んでいるのか不安になってくる。真っ直ぐに見えて、微妙に傾斜がついて降っているのも、感覚的に不安定になる要因かもしれない。
『ここはほぼ夢の中のようなものであるから、我らを迷わそうと思えばいくらでも出来るといえば出来るであるなぁ』
『そうしたら、ただ進むだけではどこにも辿り着けないということだろうか?』
……下手をしたら結界の境目に戻ることも困難なのでは?
『戻るだけならば我の分体を頼りにすれば良いだけであるから、そこは安心するといいである!』
『……安心した』
心の底から。
『うむ! しかし我らの目的の場所であるが、今のところ主殿が一番ここを統べる者に呼ばれているであるしなぁ……何か感じるものは無いであるか?』
『僕か……うぅん……』
シルヴァに言われて、何となく集中してみるが……イマイチよく分からない。何か纏わりつく感覚がある気がするが、この空間全体から伝わる大雑把なものなので、何か指針になるような気配を掴むことは出来なかった。
『すまない、よく分からない』
『そうであるかー。まぁ、単純にまだ道のりの半ばなだけかもしれないであるしな!』
そう言って再びスキップのような軽快な足どりでまた洞窟の奥へと進みだす。
『それにしても、いくら異空間とはいえ夢でシルヴァが何も掴めないなんてこともあるんだな』
『クハハッ、我も驚いたである。主殿に封印を解かれてからこちら、封印前よりも面白きことが多くて全く飽きないであるなぁ!』
『シルヴァは本当に好奇心旺盛というか、未知のものに対して柔軟だな』
出会った時から正直かつ、好奇心由来の明るさに僕は初めからなんとなく好感を持っていたと思う。
『クククッ、“変化”が我の本質であるが故、逆に変わらないこと、止まり続けることが出来ないだけなのだ』
『本質……か。なるほど、妖精は皆そういう“本質”があるのか?』
『そうであるなぁ。本質に振り切りすぎて妖精にまでなったというべきなのかもしれぬな。であるから、本質に即し続けなければ存在を保つことも難しいである』
『ほぅ』
何か、思わぬ妖精の在り方というか、ともすれば弱点のような話が出てきてしまった。
『ん? ということは、あの異空間への封印というのは……』
『クククッ、これ以上ないほど、我には有効な封印であったな』
『なるほど……』
どうして封印されることになったのかは分からないし、無理をして聞くつもりもないが……シルヴァの明るさに忘れがちだが、あんなに寂しい空間に本質を完全に封じ込める形で閉じ込められていたというのは想像も出来ない感覚だ。
『それに主殿達も既に本質が強く出てきておるではないか?』
『ん? 僕……達?』
『うむ! 主殿と夜狗の小僧のことである』
……確かに、普通に人間の感覚でいたが、こちらでは既に人系種族から脱しているのだし、僕は望みに合わせたユニーク種族にまでなっている。
妖精ほどとはいかなくても、本質というか……望みの形が多少表れているのかもしれない。
『僕の本質……『読書したい』だろうか?』
正直、それしか思い浮かばない。
『クククッ、どうなのであろうな?』
『ふぅむ……』
シルヴァは分かっているのかいないのか、機嫌良さそうに笑うだけでこれ以上は何も教えてくれなさそうだ。
…………それに、バラムの本質は何なのだろう?
と、首を捻って考えていると。
『主殿、何か見えてきたである』
『む』
思考の海に沈みかけていた意識がシルヴァの言葉に急浮上する。
シルヴァの視線の先を見てみると“行き止まり”だった。
『壁……行き止まりだろうか?』
『どうであろうな?』
『ふぅむ……ん?』
行き止まりの壁に近づいてみると、何か図柄がマス目状に彫られているのが分かった。
『こちらにも同じようなものが彫られているであるな』
シルヴァの視線の先、行き止まりの壁近くの側面の壁を見ると、全く同じというわけでは無いが似たような図柄が彫られている。
『うーん、何か意味があるのだろうか?』
『さっぱりであるなぁ』
とりあえず、色々検分するのにフクロウの姿では不便なので、周囲に危険が無いか確認してから《変化》を解く。
「ふぅむ……側面の図柄と正面の図柄、配置は違うが同じに見えるものもチラホラあるな」
とりあえず、側面と正面の図柄をよく見比べてみるところから始めてみる。
「それに正面の方は何だかパズルに見えるような気も……」
と、正面の壁の図柄に触れてみると────。
〈【イベントエクストラクエスト:黒曜天母を修復せよ】が発生しました〉
【イベントエクストラクエスト】
黒曜天母を修復せよ。
まずは不思議な図柄の謎を解こう。
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