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本編
138:動物……?
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アークトゥリアの石像からの転移が出来なかった為、一度借家の方へ戻り、図書館前の欠け月の写しから前に解放しておいたユヌ北西の転移ポイントを選択して転移する。
こういう時は少しだけ不便だな。
転移すると、目の前には既にあぬ丸達が待っていた。
「いやぁ、町の石像が使えないってそんな事あるー?」
「まぁ……光神と相性が悪そうな方に進むと使えなくなることもあるようなので、皆は気をつけてくれ」
「光神……アークトゥリアですか。私も検証の為に結構背いた行動をとっているのですが、使えるということはまだまだという事ですかね」
「石像を使えなくなりたいように聞こえるんだが……」
「“使えなくなる”ラインが何処にあるのかは是非とも検証していきたいですね」
「まぁた始まった」
ずっと無表情な検証野郎Zの目の奥に好奇心の炎が生まれたのが、付き合いがほとんど無い僕でも分かった。付き合いの長そうなシャケ茶漬けはより理解出来てしまうのか、呆れた顔をして溜め息をつく。
「……まぁ、その……ほどほどにな……今のところ使えるようになる見込みも無いから」
「ええ、それも込みで検証してみたいですね」
なるほど、この好奇心のままに自分の損得を考えずに突き進んでいくところが『検証班のヤベェ奴』の片鱗なのかもしれない。
「私は前衛で拳闘士的なスタイルだと思ってくれたらー」
「この中だとタンクは俺かな。アルプは敵に《暗闇》や《錯乱》を与えるデバッファーだ」
「ピキュッ!」
ここでそれぞれの役割を確認していく。近接戦担当はあぬ丸とシャケ茶漬け、盾役は鍋の蓋、中距離から遠距離は検証野郎Zが担当となった。
検証野郎Zはさらに、メインの《調薬》を活かし、確率で毒や麻痺を与える矢を使っているとのこと。中々良さげな組み合わせに思える。
ちなみに鬼人族は《調薬》や《弓》の効果を高めるのに必要な『器用さ』のステータスにかなりマイナス補正が入るという。そんな相性の悪過ぎる事を敢えてやってみているらしい。……流石だ。
「僕はある程度の遠距離でも相手を睡眠状態のように出来る。一応」
「えっ、めっちゃ強いじゃーん!?」
「ただ、僕が解除しない限り、一定時間何があっても起きないから今回のような戦いの連携を確かめるような時には向いてないんじゃないかと思う」
「なにそれ怖ぁ……」
「またトウノ君は全く聞いた事の無い能力を……それにしてもデバッファーが少し多い以外は結構バランスは良いか? 兄貴は……」
「俺はこいつを守るように動く。お前らは自分の事は自分でやれ」
「了解っす!」
今回、道中も魔物が寄ってくるようにバラム(とシルヴァ)が威圧系の技能を抑えるのと、この辺りのレベル帯が低めなのもあって、僕を守る時以外は手を出さない方針となった。……バラムが参加した方が良いレベル帯は逆にプレイヤーは誰もついて来れないので当然といえば当然だが。
シルヴァは何となく紹介の機会を逃してしまい、ネズミ姿のまま僕のフードの中に隠れている。まぁ、この後チャンスがあればでいいか。
「それじゃあ、ダンジョンに向かおうー!」
「「「おおー」」」
「キュキュー!」
と、勇んで出発したのだが────。
「すまない……足が遅くて……」
思った以上にフィールドで戦っている皆と俊敏にほとんどステータスを振っていない僕との移動速度の差が酷かった。
そういえば、転生したことでさらに移動速度にマイナス補正がついていた気がする。
「今回はこういう事を確かめる為にプレイしているのですし、気になさらず」
「いやぁ、俺達も気が回らなくて……どうする? 今からでも馬を借りに戻るか?」
「……いや『シルヴァ、バラムの方へ行ってくれ』」
『む? 了解である』
僕はフードの中のシルヴァをこっそりバラムへと渡す。
『……明かすのか?』
『ああ、移動のしやすさは大事だからな』
『はぁ、分かった』
「? どうかしたか、トウノ君。やっぱり戻るか?」
「いや、移動しやすくしようと思ってな」
「んん? どうするのぉ?」
「まぁ、実はこういう事も出来て、な」
ボワンッ
「「「「!?」」」」
僕は《変化》でフクロウになり、バラムの出した手に留まる。
『これで、僕の移動速度を気にせず……』
「っきゃああああ! もふもふ! もふもふかわゆいーーーー!!」
『!?』
「あぬ丸ストップ! 落ち着いて!」
フクロウになった僕を認識した途端、あぬ丸のテンションが一気に上がってこちらに飛びかかる勢いだったのを鍋の蓋が慌てて押さえ込む。バラムも手で抱えて懐に僕を隠す。
…………そういえば、あぬ丸は大のもふもふ好きだったな。
「すぅーーー、はぁーーー……。ゴメン、トウのん、オトモダチ! もう落ち着いたから出て来てぇ」
しばらくの後、鍋の蓋に押さえ込まれていたあぬ丸が落ち着きを取り戻してくれたようだ。
『いや、こちらもいきなり《変化》してしまって……』
「お、おう……乗り遅れちゃったが、トウノ君がビックリ箱過ぎる件」
シャケ茶漬けの呟きがかつて僕がギルドの旧倉庫に抱いた感想と同じでなんとも言えない気分になる。……なんなら今や旧倉庫よりビックリ箱になってしまったかもしれない……誠に遺憾ながら。
「それを成すのは《変化》と言うのですか。他の動物や、例えば無機物なんかにもなれるのでしょうか」
『いや、今のところこの姿にしかなれないようだ。ちなみに変化後の姿も僕が選んだわけではない』
「へぇー、そうなんだぁ! フクロウはトウのんっぽくて良いと思うなぁ。私は何になるんだろう?」
「なるほど……ランダムか何らかの適性を見て姿が決まっている、と……興味深いですね」
「何になれたかのマウント合戦が起こりそうだなぁ」
『ふむ……異人達はかなり《変化》に興味を持っておるのだな……よし、また新たな呼び込みのアイデアが湧いたである!』
シルヴァがまたダンジョン経営について閃きがあったようだが、それはともかく、これで移動の問題は解消されただろう。
そして、バラムが自然な動きで僕を首元の隙間にスポッと入れた。
『ん? 首元にまた入れるようになっている?』
「調節した」
『……そうか』
僕(フクロウの姿)が少し大きくなってしまって入れられなかったのがそんなに気に入らなかったのだろうか? ……ジャストフィットしている。
「めっちゃ自然に仕舞ったな……」
「んきゅー! がわ゙い゙い゙っ! スクショォ……どこにも漏らさないからスクショ撮っても良い!?」
バラムが撮られるのを拒否したので、バラムが写らなければ良いとあぬ丸にスクショの許可を出しつつ、今度こそ本当にダンジョンへと向かう。僕がバラムの首元に収まってからの移動速度は中々のもので、種族的にも俊敏の上がりづらい盾役の鍋の蓋ですら結構な速さで移動していた。
そして道中の敵はというと────。
「おりゃあ!!」
「グギャアッ!?」
「ゴブッ!?」
「ギャアッ!!」
あぬ丸の拳の前に次々と倒れ伏していった。ボクシング経験者と言っていたが、少し気の抜けた気合いに見合わない重い音が魔物の体を通して響いている。
「俺の出番、無ぇー……」
同じく前衛のシャケ茶漬けが手持ち無沙汰になってしまっている。このパーティの中だと一番身軽で俊敏が高いのがあぬ丸なので、長剣というそこそこの重量の武器を持ったシャケ茶漬けはどうしても出遅れてしまうようだ。
「私、動物を守るような行動をするとステータスとか経験値とか色々ボーナスが入るんだけど、トウのんがその対象になってるのか、めっちゃ調子良いわぁー」
「今までその条件満たすの結構難しかったもんな」
どうやらあぬ丸の『動物行者』の補正対象に何故か変化中の僕が入っているらしい。……ということは、密かにシルヴァも含まれている可能性がある。2匹分でさらに調子が上がっているのだろうか。
バラムも《変化》すればさらに上がるのだろうが、僕達以外に犬の姿を見られたくないようなのでこれは明かすことは無いだろう。
「あはは、つい爽快で突っ走っちゃったー。下がろうか?」
「まぁ、ダンジョンまでは正直誰がやっても同じだろうし、そのままガンガン行ってくれよ。皆もいいよな?」
シャケ茶漬けの意見に誰も異論が無かったので、そのまま突っ走ってもらうこととなった。
「りょうかーい。そんじゃまぁ、魔物には悪いけどふっ飛んでもらいましょーかぁ」
ちなみに僕はあまり幻梟による秘技が発動しないように頭もあまり出さないようにバラムの鎧の中で縮こまっている。
ダンジョンに着くまで、あぬ丸のふにゃっとした気合いと殴打音と魔物の悲鳴がフィールドに響き渡っていた。
こういう時は少しだけ不便だな。
転移すると、目の前には既にあぬ丸達が待っていた。
「いやぁ、町の石像が使えないってそんな事あるー?」
「まぁ……光神と相性が悪そうな方に進むと使えなくなることもあるようなので、皆は気をつけてくれ」
「光神……アークトゥリアですか。私も検証の為に結構背いた行動をとっているのですが、使えるということはまだまだという事ですかね」
「石像を使えなくなりたいように聞こえるんだが……」
「“使えなくなる”ラインが何処にあるのかは是非とも検証していきたいですね」
「まぁた始まった」
ずっと無表情な検証野郎Zの目の奥に好奇心の炎が生まれたのが、付き合いがほとんど無い僕でも分かった。付き合いの長そうなシャケ茶漬けはより理解出来てしまうのか、呆れた顔をして溜め息をつく。
「……まぁ、その……ほどほどにな……今のところ使えるようになる見込みも無いから」
「ええ、それも込みで検証してみたいですね」
なるほど、この好奇心のままに自分の損得を考えずに突き進んでいくところが『検証班のヤベェ奴』の片鱗なのかもしれない。
「私は前衛で拳闘士的なスタイルだと思ってくれたらー」
「この中だとタンクは俺かな。アルプは敵に《暗闇》や《錯乱》を与えるデバッファーだ」
「ピキュッ!」
ここでそれぞれの役割を確認していく。近接戦担当はあぬ丸とシャケ茶漬け、盾役は鍋の蓋、中距離から遠距離は検証野郎Zが担当となった。
検証野郎Zはさらに、メインの《調薬》を活かし、確率で毒や麻痺を与える矢を使っているとのこと。中々良さげな組み合わせに思える。
ちなみに鬼人族は《調薬》や《弓》の効果を高めるのに必要な『器用さ』のステータスにかなりマイナス補正が入るという。そんな相性の悪過ぎる事を敢えてやってみているらしい。……流石だ。
「僕はある程度の遠距離でも相手を睡眠状態のように出来る。一応」
「えっ、めっちゃ強いじゃーん!?」
「ただ、僕が解除しない限り、一定時間何があっても起きないから今回のような戦いの連携を確かめるような時には向いてないんじゃないかと思う」
「なにそれ怖ぁ……」
「またトウノ君は全く聞いた事の無い能力を……それにしてもデバッファーが少し多い以外は結構バランスは良いか? 兄貴は……」
「俺はこいつを守るように動く。お前らは自分の事は自分でやれ」
「了解っす!」
今回、道中も魔物が寄ってくるようにバラム(とシルヴァ)が威圧系の技能を抑えるのと、この辺りのレベル帯が低めなのもあって、僕を守る時以外は手を出さない方針となった。……バラムが参加した方が良いレベル帯は逆にプレイヤーは誰もついて来れないので当然といえば当然だが。
シルヴァは何となく紹介の機会を逃してしまい、ネズミ姿のまま僕のフードの中に隠れている。まぁ、この後チャンスがあればでいいか。
「それじゃあ、ダンジョンに向かおうー!」
「「「おおー」」」
「キュキュー!」
と、勇んで出発したのだが────。
「すまない……足が遅くて……」
思った以上にフィールドで戦っている皆と俊敏にほとんどステータスを振っていない僕との移動速度の差が酷かった。
そういえば、転生したことでさらに移動速度にマイナス補正がついていた気がする。
「今回はこういう事を確かめる為にプレイしているのですし、気になさらず」
「いやぁ、俺達も気が回らなくて……どうする? 今からでも馬を借りに戻るか?」
「……いや『シルヴァ、バラムの方へ行ってくれ』」
『む? 了解である』
僕はフードの中のシルヴァをこっそりバラムへと渡す。
『……明かすのか?』
『ああ、移動のしやすさは大事だからな』
『はぁ、分かった』
「? どうかしたか、トウノ君。やっぱり戻るか?」
「いや、移動しやすくしようと思ってな」
「んん? どうするのぉ?」
「まぁ、実はこういう事も出来て、な」
ボワンッ
「「「「!?」」」」
僕は《変化》でフクロウになり、バラムの出した手に留まる。
『これで、僕の移動速度を気にせず……』
「っきゃああああ! もふもふ! もふもふかわゆいーーーー!!」
『!?』
「あぬ丸ストップ! 落ち着いて!」
フクロウになった僕を認識した途端、あぬ丸のテンションが一気に上がってこちらに飛びかかる勢いだったのを鍋の蓋が慌てて押さえ込む。バラムも手で抱えて懐に僕を隠す。
…………そういえば、あぬ丸は大のもふもふ好きだったな。
「すぅーーー、はぁーーー……。ゴメン、トウのん、オトモダチ! もう落ち着いたから出て来てぇ」
しばらくの後、鍋の蓋に押さえ込まれていたあぬ丸が落ち着きを取り戻してくれたようだ。
『いや、こちらもいきなり《変化》してしまって……』
「お、おう……乗り遅れちゃったが、トウノ君がビックリ箱過ぎる件」
シャケ茶漬けの呟きがかつて僕がギルドの旧倉庫に抱いた感想と同じでなんとも言えない気分になる。……なんなら今や旧倉庫よりビックリ箱になってしまったかもしれない……誠に遺憾ながら。
「それを成すのは《変化》と言うのですか。他の動物や、例えば無機物なんかにもなれるのでしょうか」
『いや、今のところこの姿にしかなれないようだ。ちなみに変化後の姿も僕が選んだわけではない』
「へぇー、そうなんだぁ! フクロウはトウのんっぽくて良いと思うなぁ。私は何になるんだろう?」
「なるほど……ランダムか何らかの適性を見て姿が決まっている、と……興味深いですね」
「何になれたかのマウント合戦が起こりそうだなぁ」
『ふむ……異人達はかなり《変化》に興味を持っておるのだな……よし、また新たな呼び込みのアイデアが湧いたである!』
シルヴァがまたダンジョン経営について閃きがあったようだが、それはともかく、これで移動の問題は解消されただろう。
そして、バラムが自然な動きで僕を首元の隙間にスポッと入れた。
『ん? 首元にまた入れるようになっている?』
「調節した」
『……そうか』
僕(フクロウの姿)が少し大きくなってしまって入れられなかったのがそんなに気に入らなかったのだろうか? ……ジャストフィットしている。
「めっちゃ自然に仕舞ったな……」
「んきゅー! がわ゙い゙い゙っ! スクショォ……どこにも漏らさないからスクショ撮っても良い!?」
バラムが撮られるのを拒否したので、バラムが写らなければ良いとあぬ丸にスクショの許可を出しつつ、今度こそ本当にダンジョンへと向かう。僕がバラムの首元に収まってからの移動速度は中々のもので、種族的にも俊敏の上がりづらい盾役の鍋の蓋ですら結構な速さで移動していた。
そして道中の敵はというと────。
「おりゃあ!!」
「グギャアッ!?」
「ゴブッ!?」
「ギャアッ!!」
あぬ丸の拳の前に次々と倒れ伏していった。ボクシング経験者と言っていたが、少し気の抜けた気合いに見合わない重い音が魔物の体を通して響いている。
「俺の出番、無ぇー……」
同じく前衛のシャケ茶漬けが手持ち無沙汰になってしまっている。このパーティの中だと一番身軽で俊敏が高いのがあぬ丸なので、長剣というそこそこの重量の武器を持ったシャケ茶漬けはどうしても出遅れてしまうようだ。
「私、動物を守るような行動をするとステータスとか経験値とか色々ボーナスが入るんだけど、トウのんがその対象になってるのか、めっちゃ調子良いわぁー」
「今までその条件満たすの結構難しかったもんな」
どうやらあぬ丸の『動物行者』の補正対象に何故か変化中の僕が入っているらしい。……ということは、密かにシルヴァも含まれている可能性がある。2匹分でさらに調子が上がっているのだろうか。
バラムも《変化》すればさらに上がるのだろうが、僕達以外に犬の姿を見られたくないようなのでこれは明かすことは無いだろう。
「あはは、つい爽快で突っ走っちゃったー。下がろうか?」
「まぁ、ダンジョンまでは正直誰がやっても同じだろうし、そのままガンガン行ってくれよ。皆もいいよな?」
シャケ茶漬けの意見に誰も異論が無かったので、そのまま突っ走ってもらうこととなった。
「りょうかーい。そんじゃまぁ、魔物には悪いけどふっ飛んでもらいましょーかぁ」
ちなみに僕はあまり幻梟による秘技が発動しないように頭もあまり出さないようにバラムの鎧の中で縮こまっている。
ダンジョンに着くまで、あぬ丸のふにゃっとした気合いと殴打音と魔物の悲鳴がフィールドに響き渡っていた。
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