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本編
107:シルヴァ
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ダンジョンから脱出すると、それに関するプレイヤー全体へのアナウンスが響く。
……タイミングからして“ある異人”とはおそらく僕なのだろうが……誰もが持つ『ダンジョン』のイメージから誰も僕がきっかけだと思わないだろう。よし、スルーだ。
そして『踏破』というにはあまりに何もしていない。一角獣達の撃破報酬にしてもそうだ。ほとんどバラムと黒山羊のおかげで脱出出来たようなものなのに報酬まで貰ってしまうのはかなり気が引ける。
今回の件で得た報酬はバラムと黒山羊に全て渡そう。
……それにしても。
“本と何があってどんなことになっても”という聞いた時はよく分からなかった注意事項はこういうことだったのだろうか?
そう思いながら本を眺めていると、唐突に本を持っている方の腕をとられる。
「うわっ」
「その本……燃やすぞ。灰も残さず」
「え……いや、図書館からの借り物だからそれは流石に……」
こんな目に合ったばかりなので気持ちは分からないでもないが、本を破損させてしまってあの図書館を利用出来なくなるのは非常に困る。一応、今回はボスも撃破しダンジョンも踏破したようなので、この本に関してはもう大丈夫なのではないだろうか?
『彼奴らに関してはお主が徹底的に痛めつけて、自慢の角までへし折ったのだから、もう主殿にちょっかいをかけてくることも無かろう。精霊の地にいるだろう“本物”を含めてな』
「あ?」
「本物……?」
黒山羊の言葉に聞き捨てならないことが混じっていた気が……。
『その本は彼奴らのことを詳細に記し“過ぎて”いるのだろう。その本の中が彼奴らの領域となり、彼奴らの魂の一部が宿るほどに』
「それでこの本がダンジョンに?」
『そういうことであるな。まぁ、そうあることでは無いがの』
「……奴ら、まだ生きてるのか」
地を這うような低い声が響く。
『生きてはおるし、このダンジョンに入ればまた復活しているであろうが、我がちょっと手を加えたからな。本体も無事ではあるまい』
「……分かるように話せ」
『なに、ちょっとこの本の世界と奴らの繋がりを補強してやったからな、お主に痛めつけられたダメージがほとんどそのまま伝わっておろう』
「……」
……それは、何ともエグいことを。
『角を折ったことで魂に傷もついているし、二度と我らに楯突くことなど出来まい』
「……だと良いがな」
言葉とは裏腹にバラムの気配が和らぐ。黒山羊が言ったような状態になっている保証は無いが、今のところは一旦納得したようだ。
とりあえずこの本はインベントリにしまっておこう。
「あ、じゃあ忘れない内に……一角獣の撃破報酬とダンジョン踏破報酬をバラムと黒山羊で分けてくれ」
「……俺は剥ぎ取り分もあるしいらねぇ。お前が持っとけ」
『我もとくに必要無いであるな。強いて言えば主殿が手を加えたものなら欲しいが』
「……そうか?」
まぁ、バラムとはどちらのインベントリ内にあるかの差だろうから良いが、黒山羊はそれで良いのだろうか?
「ってか、何時までここにいんだ。とっとと自分の寝ぐらに帰れよ」
『何を言う! ある程度力が戻ったから主殿の元へ参ったのだ。これからは主殿の元にずっといるぞ!』
「あ゙あ゙?」
「そうなのか?」
『うむ、そうなのだ! 小さいが良き家ではないか、早速気に入ったぞ!』
「帰れ」
なんと黒山羊はこれから僕と行動を共にするつもりらしい。……確かに廃寺院の異空間で会った時にそんなことを言っていたような気もするが……。
と、言っている間にもバラムが容赦の無い前蹴りを入れたり、それを黒山羊が軽く避けたりと小競り合いが始まっている。
『お主と稽古をするのも良いが、まずは主殿から名前を賜りたいであるなぁ』
「名前? プーカとかナイトメアとかじゃないのか?」
『それは種族名みたいなものなのでな、是非主殿が考えた名をつけて欲しいである!』
「そうなのか」
まぁ、確かに固有名詞という感じはしないが。
『これから長い付き合いになるであろうからな、頼むのだ』
「おい、勝手に話進めてんじゃねぇ」
「ふぅむ……」
これから呼ぶ機会が増えるというならずっと『黒山羊』と呼ぶのもどうかと思うし、何か考えてみるか?
『主殿と縁があるような、格好良くて威厳がある感じのだと嬉しいぞ、主殿!』
「うっ」
「頼む立場のくせに注文が多いな」
黒山羊の性格から言ってわざとではないのだろうが、中々プレッシャーをかけてくれる……。
うーん……“僕と縁がある”か……それで言うと称号をヒントに何か考えてみるか? 本……は何か黒山羊っぽくないというか童謡のように紙を食べてしまうイメージが過るな……別の言葉にしよう。
となると『森碧』か? ジャスパーは偽名周りで使っているし……うーん…………もうシンプルに『森』で良いか。
ということで『森』の意味がある良い感じの言葉は無いかと視線操作でさくっと検索をする。……これなんか格好良いかもしれない。
「じゃあ僕の【森碧】の称号から……『シルヴァ』はどうだろうか? 僕の元の世界の古い言語で『森』という意味なんだが」
『シルヴァ…………うむ、うむ! 良いではないか! 森の意があるのも主殿らしくてとても良い! これより我が名は“シルヴァ”である!』
どうやら黒山羊……シルヴァは名前を気に入ってくれたようだ。機嫌良さそうに山羊頭の鼻息がボフボフ鳴っている。
『よし、我の名も決まったことだし、主殿……アレを出すのだ!』
「アレ、とは?」
間髪入れずに今度はどんなものかもほぼノーヒントの要求をされる。流石に“アレ”だけでは分からない。
『アレとは……アレだ! 何かこう……主殿の身分を証明するやつだ』
「僕の身分……証明……」
というと一つしか浮かばないが、何故これを?と思いながら僕は思い当たった物、ギルドカードをインベントリから取り出した。
『おお、それである! ということでホレ』
「! おい、まさか……!」
ギルドカードで合っていたらしい。取り出したものにシルヴァが鼻を寄せる。つい最近まで封印されていた、多分だがかなり古い時代の妖精がギルドカードに何の用が……?と思っていると────。
〈『変幻悪夢の王 黒妖牡山羊 シルヴァ』から盟友契約が申請されました。盟友契約を結びますか?〉
「あっ、盟友……契約……」
「チッ、やっぱりか」
なんとシルヴァから盟友契約が申請された。申請されるのはバラム以来だ。……確か、プレイヤーは同時に住民3人まで契約を結べるんだったか。3人……人?
僕が呆けている間にも僕に盟友契約申請が届いたことを察したバラムがシルヴァに詰め寄っていた。
「この、クソ山羊……」
『主殿は我等とは3人まで契約を結べるのだろう? ならば我と契約を結んでも良いではないか』
「どこでそれを……それに何でお前ぇなんかと」
『我と主殿の繋がりが強くなれば、今回みたいに搦手で主殿に手を出す輩にも対処出来るし、それに我はお主を乗せて戦う事も出来るぞ? 暴れるお主を乗せられるような頑丈な馬もそうはおるまい。良い事づくめであろう?』
「……」
……確かに、シルヴァとの盟友契約はメリットしか無いように思える。何やら大層な称号もついているし、それに見合った実力も察せられるものがある。
……ただまぁ。
「バラムが嫌なら断るが……」
最初に“唯1人”として契約してくれ、これまで関係を築いていたバラムが嫌がるなら、強いから契約する、という事をしたくはない。
「……」
『主殿は健気であるなぁ。夜狗の小僧、同じ契約をした者が増えたくらいで揺らぐような柔な絆を築いてきたのであるのか?』
黄色に光る目が細められ、山羊頭にも関わらず挑戦的に笑っているのが分かる。
対するバラムは錆色の目に鋭い刃のような光を放っていた。
「……ほざけ。…………トウノ、お前の好きにしろ」
「……いいのか?」
「ああ」
そう言いながら、少し柔らかくなった目で見つめられ、体の奥がじわっと温かくなる。
……そうだな、盟友が増えたところでバラムとの絆が減るわけでは無い。
シルヴァも、言葉の端々から僕だけでなくなんだかんだバラムのことも気にかけてくれている気がする。
僕自身は、少し自由気ままだが正直で、体表とは違い雰囲気の明るい一風変わった妖精のことを結構気に入っているのが素直な感情だ。
そういう気持ちを込めてバラムを見上げて言う。
「僕は、シルヴァと盟友契約をしようと思う」
「……そうか」
バラムの手が僕の頬をひと撫でするのを見送ってからシルヴァに向き直り、契約申請を了承する操作を行った。
……タイミングからして“ある異人”とはおそらく僕なのだろうが……誰もが持つ『ダンジョン』のイメージから誰も僕がきっかけだと思わないだろう。よし、スルーだ。
そして『踏破』というにはあまりに何もしていない。一角獣達の撃破報酬にしてもそうだ。ほとんどバラムと黒山羊のおかげで脱出出来たようなものなのに報酬まで貰ってしまうのはかなり気が引ける。
今回の件で得た報酬はバラムと黒山羊に全て渡そう。
……それにしても。
“本と何があってどんなことになっても”という聞いた時はよく分からなかった注意事項はこういうことだったのだろうか?
そう思いながら本を眺めていると、唐突に本を持っている方の腕をとられる。
「うわっ」
「その本……燃やすぞ。灰も残さず」
「え……いや、図書館からの借り物だからそれは流石に……」
こんな目に合ったばかりなので気持ちは分からないでもないが、本を破損させてしまってあの図書館を利用出来なくなるのは非常に困る。一応、今回はボスも撃破しダンジョンも踏破したようなので、この本に関してはもう大丈夫なのではないだろうか?
『彼奴らに関してはお主が徹底的に痛めつけて、自慢の角までへし折ったのだから、もう主殿にちょっかいをかけてくることも無かろう。精霊の地にいるだろう“本物”を含めてな』
「あ?」
「本物……?」
黒山羊の言葉に聞き捨てならないことが混じっていた気が……。
『その本は彼奴らのことを詳細に記し“過ぎて”いるのだろう。その本の中が彼奴らの領域となり、彼奴らの魂の一部が宿るほどに』
「それでこの本がダンジョンに?」
『そういうことであるな。まぁ、そうあることでは無いがの』
「……奴ら、まだ生きてるのか」
地を這うような低い声が響く。
『生きてはおるし、このダンジョンに入ればまた復活しているであろうが、我がちょっと手を加えたからな。本体も無事ではあるまい』
「……分かるように話せ」
『なに、ちょっとこの本の世界と奴らの繋がりを補強してやったからな、お主に痛めつけられたダメージがほとんどそのまま伝わっておろう』
「……」
……それは、何ともエグいことを。
『角を折ったことで魂に傷もついているし、二度と我らに楯突くことなど出来まい』
「……だと良いがな」
言葉とは裏腹にバラムの気配が和らぐ。黒山羊が言ったような状態になっている保証は無いが、今のところは一旦納得したようだ。
とりあえずこの本はインベントリにしまっておこう。
「あ、じゃあ忘れない内に……一角獣の撃破報酬とダンジョン踏破報酬をバラムと黒山羊で分けてくれ」
「……俺は剥ぎ取り分もあるしいらねぇ。お前が持っとけ」
『我もとくに必要無いであるな。強いて言えば主殿が手を加えたものなら欲しいが』
「……そうか?」
まぁ、バラムとはどちらのインベントリ内にあるかの差だろうから良いが、黒山羊はそれで良いのだろうか?
「ってか、何時までここにいんだ。とっとと自分の寝ぐらに帰れよ」
『何を言う! ある程度力が戻ったから主殿の元へ参ったのだ。これからは主殿の元にずっといるぞ!』
「あ゙あ゙?」
「そうなのか?」
『うむ、そうなのだ! 小さいが良き家ではないか、早速気に入ったぞ!』
「帰れ」
なんと黒山羊はこれから僕と行動を共にするつもりらしい。……確かに廃寺院の異空間で会った時にそんなことを言っていたような気もするが……。
と、言っている間にもバラムが容赦の無い前蹴りを入れたり、それを黒山羊が軽く避けたりと小競り合いが始まっている。
『お主と稽古をするのも良いが、まずは主殿から名前を賜りたいであるなぁ』
「名前? プーカとかナイトメアとかじゃないのか?」
『それは種族名みたいなものなのでな、是非主殿が考えた名をつけて欲しいである!』
「そうなのか」
まぁ、確かに固有名詞という感じはしないが。
『これから長い付き合いになるであろうからな、頼むのだ』
「おい、勝手に話進めてんじゃねぇ」
「ふぅむ……」
これから呼ぶ機会が増えるというならずっと『黒山羊』と呼ぶのもどうかと思うし、何か考えてみるか?
『主殿と縁があるような、格好良くて威厳がある感じのだと嬉しいぞ、主殿!』
「うっ」
「頼む立場のくせに注文が多いな」
黒山羊の性格から言ってわざとではないのだろうが、中々プレッシャーをかけてくれる……。
うーん……“僕と縁がある”か……それで言うと称号をヒントに何か考えてみるか? 本……は何か黒山羊っぽくないというか童謡のように紙を食べてしまうイメージが過るな……別の言葉にしよう。
となると『森碧』か? ジャスパーは偽名周りで使っているし……うーん…………もうシンプルに『森』で良いか。
ということで『森』の意味がある良い感じの言葉は無いかと視線操作でさくっと検索をする。……これなんか格好良いかもしれない。
「じゃあ僕の【森碧】の称号から……『シルヴァ』はどうだろうか? 僕の元の世界の古い言語で『森』という意味なんだが」
『シルヴァ…………うむ、うむ! 良いではないか! 森の意があるのも主殿らしくてとても良い! これより我が名は“シルヴァ”である!』
どうやら黒山羊……シルヴァは名前を気に入ってくれたようだ。機嫌良さそうに山羊頭の鼻息がボフボフ鳴っている。
『よし、我の名も決まったことだし、主殿……アレを出すのだ!』
「アレ、とは?」
間髪入れずに今度はどんなものかもほぼノーヒントの要求をされる。流石に“アレ”だけでは分からない。
『アレとは……アレだ! 何かこう……主殿の身分を証明するやつだ』
「僕の身分……証明……」
というと一つしか浮かばないが、何故これを?と思いながら僕は思い当たった物、ギルドカードをインベントリから取り出した。
『おお、それである! ということでホレ』
「! おい、まさか……!」
ギルドカードで合っていたらしい。取り出したものにシルヴァが鼻を寄せる。つい最近まで封印されていた、多分だがかなり古い時代の妖精がギルドカードに何の用が……?と思っていると────。
〈『変幻悪夢の王 黒妖牡山羊 シルヴァ』から盟友契約が申請されました。盟友契約を結びますか?〉
「あっ、盟友……契約……」
「チッ、やっぱりか」
なんとシルヴァから盟友契約が申請された。申請されるのはバラム以来だ。……確か、プレイヤーは同時に住民3人まで契約を結べるんだったか。3人……人?
僕が呆けている間にも僕に盟友契約申請が届いたことを察したバラムがシルヴァに詰め寄っていた。
「この、クソ山羊……」
『主殿は我等とは3人まで契約を結べるのだろう? ならば我と契約を結んでも良いではないか』
「どこでそれを……それに何でお前ぇなんかと」
『我と主殿の繋がりが強くなれば、今回みたいに搦手で主殿に手を出す輩にも対処出来るし、それに我はお主を乗せて戦う事も出来るぞ? 暴れるお主を乗せられるような頑丈な馬もそうはおるまい。良い事づくめであろう?』
「……」
……確かに、シルヴァとの盟友契約はメリットしか無いように思える。何やら大層な称号もついているし、それに見合った実力も察せられるものがある。
……ただまぁ。
「バラムが嫌なら断るが……」
最初に“唯1人”として契約してくれ、これまで関係を築いていたバラムが嫌がるなら、強いから契約する、という事をしたくはない。
「……」
『主殿は健気であるなぁ。夜狗の小僧、同じ契約をした者が増えたくらいで揺らぐような柔な絆を築いてきたのであるのか?』
黄色に光る目が細められ、山羊頭にも関わらず挑戦的に笑っているのが分かる。
対するバラムは錆色の目に鋭い刃のような光を放っていた。
「……ほざけ。…………トウノ、お前の好きにしろ」
「……いいのか?」
「ああ」
そう言いながら、少し柔らかくなった目で見つめられ、体の奥がじわっと温かくなる。
……そうだな、盟友が増えたところでバラムとの絆が減るわけでは無い。
シルヴァも、言葉の端々から僕だけでなくなんだかんだバラムのことも気にかけてくれている気がする。
僕自身は、少し自由気ままだが正直で、体表とは違い雰囲気の明るい一風変わった妖精のことを結構気に入っているのが素直な感情だ。
そういう気持ちを込めてバラムを見上げて言う。
「僕は、シルヴァと盟友契約をしようと思う」
「……そうか」
バラムの手が僕の頬をひと撫でするのを見送ってからシルヴァに向き直り、契約申請を了承する操作を行った。
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