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本編
104:ダンジョンは突然に
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アンバーとの乗馬を終え、再びフクロウに変化してバラムの懐にイン。その後、これまた久しぶりに『ドブネズミの洞穴』へと行き、エスニック料理に舌鼓を打った。
その際に店主と……ネズミ達から、出資していた件について随分と感謝され、こちらにいる間は何とネズミ達がここの食事を借家の方に届けてくれるらしい。それは普通に嬉しい。珍しくバラムも嬉しそうだった。美食家だからだろうか。
あまりそういった見返りを求めて出資をしているわけでは無かったが、出資額に対する優待のようなものであるようなので、素直に受け取っておこう。
〈睡眠〉を経て次の日、バラムが同行することを条件に、図書館に行けることになった。
「トウノ様、バラム様、本日もお越しくださり嬉しゅうごさいます」
「ああ」
いつものように老女が出迎えてくれる。老女は僕を視界に映すと僅かに目を細める。
「まあ……少し時間が空いただけで随分立派になられて……」
「?」
「……ホホホ、さて、ご案内しましょう」
老女の言っている意味が分からず首を傾げていると、すぐにいつもの調子に戻り案内してくれた。
「……む、随分触れる本が増えたな」
「それだけトウノ様が成長されたということでしょう」
軽く見回しただけでも実体化した本が目に見えて増えていた。……その代わり今まで絶対無かったように思う本棚や空間が増えているのだが。……まぁうん、読むことが出来る本が尽きないというのは良いことだ。
「それでは、お楽しみくださいませ」
そう言って、老女が何処かへと去って行く。僕も改めて本棚へと向き直り、どれから手をつけていこうかと背表紙を眺める。
「こっちは幻レベルに珍しい植物図鑑……こっちは様々な調合書や錬金書に武術書に魔術書……各地の歴史や伝記……ふぅむ」
……何となく、旧倉庫にあったラインナップに似ている気がするが、こちらはしっかりと現在この世界で使われている言語で記されており、内容も現状の延長線上……かは専門にしていない僕には分からないが、雰囲気的には1段階か2段階上のレベルの内容が記載されていると思う。
ふぅむ、片っ端から読んでも良いが……少し目的を持たせるのであれば、このイベントで起きている事象に関することやついでにこの世界の常識や伝統、風土などが分かるものあたりだろうか。
その辺りを調べてついでに『転生』についても何か分かれば儲け物といったところか。
「よし、まずはこの辺から読んでいこう」
エレメントを通じた魔術や召喚についての本が並ぶ本棚と、伝記などが並ぶ本棚から何冊かずつ取り出して机へと向かった。
何冊か読んでみて、萌芽祭と彷徨う霊魂が発生する関係については何も記されていなかったが、エレメントと魔術の関係については、中々ファンタジーな内容で面白かった。魔術を使用する時にエレメントが補助することで威力が増強されるようなのだが、その様子が描かれた挿絵を眺めていると《古ルートムンド語》に近しいものがあるのを見つけた。
もしかしたら魔術の〈◯◯エンチャント〉……というよりは秘技の〈我が力を与えん〉とほぼ同じことをしているのかもしれないな。
「おい、そろそろ戻るぞ」
「ん、もうそんな時間か」
バラムに声をかけられ時間を確認すると、もう日が落ちるような時間帯だった。楽しい時間はいつもあっという間だ。
読みかけの本やまだ読んでいない本を借りて行こうと老女を探す為に辺りを見回す。
「トウノ様、お帰りでしょうか」
……すると、何処からともなく現れてくれる。そういうものだ。もう慣れた。
「ああ、こちらを借りて行きたい」
「かしこまりました…………ホホホ、これでお持ちになれます」
「……? ああ、ありがとう」
一瞬、妙な間があった気がするが……気のせいだろうか?
とりあえず借りた本をインベントリに入れ、図書館を後にする。ついでに欠け月の写しをチェックしてひと演奏していく。……完全にルーティンに組み込まれているが、彷徨う霊魂がイベントと関係があると言うのなら、イベントが終わったら発生も落ち着くのだろうか?
と、考えながら家へと戻り、庭に出る。
────突然、僕の手が勝手に動き、インベントリから一冊の本を取り出す。
「な、何だ?」
「! ……こいつ……」
バラムが素早く反応して僕の手から本をはたき落とそうとするが、謎の吸着力で離れない。
何の本なのか確認してみると、本のタイトルは『一角獣達の棲む泉』というものだった。内容はまだ読んでいないので分からない。
〈ダンジョン『一角獣達の棲む泉』を発見しました〉
「……はい? っ!?」
「トウノ!」
タイトルを認識した途端流れた初めて見る通知に気を取られていると────何と、本を持つ僕の手がその本の中へと飲み込まれだし、一瞬の内に肩まで埋まっていた。すぐにでも全身引き摺り込まれてしまいそうだ。
これは、とても不味い。
「っ! バラム!」
「ぐっ……くそっ!」
僕のちっぽけな抵抗など意味も無く、頭も飲み込まれてしまいそうな中、必死にバラムに手を伸ばす。すぐに力強い手に掴まれるが、バラムの力を持ってしても引き摺り込まれる力に変わりが無かった。
────このままだとバラムも飲み込まれてしまう。
バラムを掴んでいた手を緩めようとしたところで、強く掴まれて何ならバラムも本の方へ飛び込んで僕を抱え込む。
「俺も行くから、離すんじゃねぇぞ」
「……っ! ああ」
突然のことに混乱していたが、バラムに抱え込まれ、声を聞くと少し落ち着いた。巻き込んでしまったという気持ちもありつつも、バラムと一緒なら何とかなるだろうという安心感があった。
抵抗が無くなったことで、あっという間に僕達は本の中へと引き摺り込まれていく。
キイイイイイィィィ!!!
視界が白く塗り潰され、全ての感覚が遠退いていく中で、甲高い音が鳴り響いているのが聞こえた。
「う……」
一瞬完全に途切れた感覚が戻って来て、目を開けると、先ほどいた借家の庭とは全く違う、見たことのない景色が広がっていた。
目の前には瑞々しい木々に囲まれ、エメラルド色に輝く幻想的な美しい泉があった。このように突然連れて来られなければ景色を楽しめたのかもしれないが、今はそれどころではない。
「っそうだ、バラム……いない?」
バラムに抱えられて一緒に取り込まれた……と思ったのだがバラムがいない。僕の《勘破》の範囲にもそれらしきマーカーは無い。
『トウノ! 何処にいるっ!?』
「!」
ウィスパーで焦るバラムの声が響き渡った。良かった、ウィスパーが通じるということは、バラムもこちらにいるらしい。
『木々が開けたところにある泉の前にいる。今のところは無事だ』
『っ! すぐに行くから油断はするな、俺以外の奴には片っ端からアレを使え』
『分かった』
短く必要な事だけ伝え合い、通話を切る。緊急事態なので〈淡き宵の訪い〉も解禁だ。とりあえず、より生存確率を上げようとフクロウに変化しようとして────。
『臭い……あまりに醜悪な匂いだ……』
突然響いた酷く冷たい威圧的な声に、身動きが取れなくなる。いつの間にか目の前の泉の上に“何か”が立っていた。
『ふぅん……しかし、醜悪な匂いに隠された中身はここ数百年でも見た事の無いほどの果実だ』
「……ぁ、ぅ」
凄まじい威圧感に体が硬直し、視界がブレる。かろうじて確認出来たステータスによると《恐怖》状態になり、操作が何も出来なくなってしまった。
泉の上に立った存在が徐々に近づいてくる。
『これではそこらのエレメントでは近付けもせんな。だが、我ならば浄化することが出来よう』
それは、輝くような純白の体に青い宝石のような一本の角を生やした馬だった。出現した時から自動で発動していた《解析》結果にどうにか目を通す。
[水精の一角獣]
水属性のエレメントが意志を確立し、強大な力と形を獲得した存在。
その角には強い浄化の力があると言う。伝承では純潔な者を好み、選ばれた者は精霊の愛し子へ転生させると言う。
分類:精獣
生息地:精霊の地
属性:水、光
弱点:火属性、闇属性
素材:角、皮、蹄、血、心臓、属性結晶(大)
状態:正常
一角獣が僕を冷たく見下ろす。
『我が力を受け入れ愛し子となるが良い』
────嫌だ。
一角獣のその言葉に今まで感じたことの無い悪寒が走り、そんな力を受けたく無いと本能が言う。しかし、体も動かず技能を使うことも出来ない為、秘技が使えない。
一角獣はもうすぐ目の前まで近づいている。一角獣の力なのか、体に纏わりつく感覚が酷く不快で────臭い。
万事休すかと思った時、左耳が熱くなり《勘破》が機能せずとも、よく知る気配が近づいて来るのを感じる。それは、とんでもない速さで僕の元へ来て────。
『!!』
ドオオオオオンッ
大きな影が一角獣目掛けて飛んで来た。一角獣はギリギリのところで躱したが、動揺している様子だ。
『なっ!? 貴様……この森で迷わぬなどどうして……』
大きな影────バラムはゆらりと立ち上がり、一角獣に向かって大剣を構える。
「俺のもんに手ぇ出してんじゃねぇよ、クソ馬。殺すぞ」
その際に店主と……ネズミ達から、出資していた件について随分と感謝され、こちらにいる間は何とネズミ達がここの食事を借家の方に届けてくれるらしい。それは普通に嬉しい。珍しくバラムも嬉しそうだった。美食家だからだろうか。
あまりそういった見返りを求めて出資をしているわけでは無かったが、出資額に対する優待のようなものであるようなので、素直に受け取っておこう。
〈睡眠〉を経て次の日、バラムが同行することを条件に、図書館に行けることになった。
「トウノ様、バラム様、本日もお越しくださり嬉しゅうごさいます」
「ああ」
いつものように老女が出迎えてくれる。老女は僕を視界に映すと僅かに目を細める。
「まあ……少し時間が空いただけで随分立派になられて……」
「?」
「……ホホホ、さて、ご案内しましょう」
老女の言っている意味が分からず首を傾げていると、すぐにいつもの調子に戻り案内してくれた。
「……む、随分触れる本が増えたな」
「それだけトウノ様が成長されたということでしょう」
軽く見回しただけでも実体化した本が目に見えて増えていた。……その代わり今まで絶対無かったように思う本棚や空間が増えているのだが。……まぁうん、読むことが出来る本が尽きないというのは良いことだ。
「それでは、お楽しみくださいませ」
そう言って、老女が何処かへと去って行く。僕も改めて本棚へと向き直り、どれから手をつけていこうかと背表紙を眺める。
「こっちは幻レベルに珍しい植物図鑑……こっちは様々な調合書や錬金書に武術書に魔術書……各地の歴史や伝記……ふぅむ」
……何となく、旧倉庫にあったラインナップに似ている気がするが、こちらはしっかりと現在この世界で使われている言語で記されており、内容も現状の延長線上……かは専門にしていない僕には分からないが、雰囲気的には1段階か2段階上のレベルの内容が記載されていると思う。
ふぅむ、片っ端から読んでも良いが……少し目的を持たせるのであれば、このイベントで起きている事象に関することやついでにこの世界の常識や伝統、風土などが分かるものあたりだろうか。
その辺りを調べてついでに『転生』についても何か分かれば儲け物といったところか。
「よし、まずはこの辺から読んでいこう」
エレメントを通じた魔術や召喚についての本が並ぶ本棚と、伝記などが並ぶ本棚から何冊かずつ取り出して机へと向かった。
何冊か読んでみて、萌芽祭と彷徨う霊魂が発生する関係については何も記されていなかったが、エレメントと魔術の関係については、中々ファンタジーな内容で面白かった。魔術を使用する時にエレメントが補助することで威力が増強されるようなのだが、その様子が描かれた挿絵を眺めていると《古ルートムンド語》に近しいものがあるのを見つけた。
もしかしたら魔術の〈◯◯エンチャント〉……というよりは秘技の〈我が力を与えん〉とほぼ同じことをしているのかもしれないな。
「おい、そろそろ戻るぞ」
「ん、もうそんな時間か」
バラムに声をかけられ時間を確認すると、もう日が落ちるような時間帯だった。楽しい時間はいつもあっという間だ。
読みかけの本やまだ読んでいない本を借りて行こうと老女を探す為に辺りを見回す。
「トウノ様、お帰りでしょうか」
……すると、何処からともなく現れてくれる。そういうものだ。もう慣れた。
「ああ、こちらを借りて行きたい」
「かしこまりました…………ホホホ、これでお持ちになれます」
「……? ああ、ありがとう」
一瞬、妙な間があった気がするが……気のせいだろうか?
とりあえず借りた本をインベントリに入れ、図書館を後にする。ついでに欠け月の写しをチェックしてひと演奏していく。……完全にルーティンに組み込まれているが、彷徨う霊魂がイベントと関係があると言うのなら、イベントが終わったら発生も落ち着くのだろうか?
と、考えながら家へと戻り、庭に出る。
────突然、僕の手が勝手に動き、インベントリから一冊の本を取り出す。
「な、何だ?」
「! ……こいつ……」
バラムが素早く反応して僕の手から本をはたき落とそうとするが、謎の吸着力で離れない。
何の本なのか確認してみると、本のタイトルは『一角獣達の棲む泉』というものだった。内容はまだ読んでいないので分からない。
〈ダンジョン『一角獣達の棲む泉』を発見しました〉
「……はい? っ!?」
「トウノ!」
タイトルを認識した途端流れた初めて見る通知に気を取られていると────何と、本を持つ僕の手がその本の中へと飲み込まれだし、一瞬の内に肩まで埋まっていた。すぐにでも全身引き摺り込まれてしまいそうだ。
これは、とても不味い。
「っ! バラム!」
「ぐっ……くそっ!」
僕のちっぽけな抵抗など意味も無く、頭も飲み込まれてしまいそうな中、必死にバラムに手を伸ばす。すぐに力強い手に掴まれるが、バラムの力を持ってしても引き摺り込まれる力に変わりが無かった。
────このままだとバラムも飲み込まれてしまう。
バラムを掴んでいた手を緩めようとしたところで、強く掴まれて何ならバラムも本の方へ飛び込んで僕を抱え込む。
「俺も行くから、離すんじゃねぇぞ」
「……っ! ああ」
突然のことに混乱していたが、バラムに抱え込まれ、声を聞くと少し落ち着いた。巻き込んでしまったという気持ちもありつつも、バラムと一緒なら何とかなるだろうという安心感があった。
抵抗が無くなったことで、あっという間に僕達は本の中へと引き摺り込まれていく。
キイイイイイィィィ!!!
視界が白く塗り潰され、全ての感覚が遠退いていく中で、甲高い音が鳴り響いているのが聞こえた。
「う……」
一瞬完全に途切れた感覚が戻って来て、目を開けると、先ほどいた借家の庭とは全く違う、見たことのない景色が広がっていた。
目の前には瑞々しい木々に囲まれ、エメラルド色に輝く幻想的な美しい泉があった。このように突然連れて来られなければ景色を楽しめたのかもしれないが、今はそれどころではない。
「っそうだ、バラム……いない?」
バラムに抱えられて一緒に取り込まれた……と思ったのだがバラムがいない。僕の《勘破》の範囲にもそれらしきマーカーは無い。
『トウノ! 何処にいるっ!?』
「!」
ウィスパーで焦るバラムの声が響き渡った。良かった、ウィスパーが通じるということは、バラムもこちらにいるらしい。
『木々が開けたところにある泉の前にいる。今のところは無事だ』
『っ! すぐに行くから油断はするな、俺以外の奴には片っ端からアレを使え』
『分かった』
短く必要な事だけ伝え合い、通話を切る。緊急事態なので〈淡き宵の訪い〉も解禁だ。とりあえず、より生存確率を上げようとフクロウに変化しようとして────。
『臭い……あまりに醜悪な匂いだ……』
突然響いた酷く冷たい威圧的な声に、身動きが取れなくなる。いつの間にか目の前の泉の上に“何か”が立っていた。
『ふぅん……しかし、醜悪な匂いに隠された中身はここ数百年でも見た事の無いほどの果実だ』
「……ぁ、ぅ」
凄まじい威圧感に体が硬直し、視界がブレる。かろうじて確認出来たステータスによると《恐怖》状態になり、操作が何も出来なくなってしまった。
泉の上に立った存在が徐々に近づいてくる。
『これではそこらのエレメントでは近付けもせんな。だが、我ならば浄化することが出来よう』
それは、輝くような純白の体に青い宝石のような一本の角を生やした馬だった。出現した時から自動で発動していた《解析》結果にどうにか目を通す。
[水精の一角獣]
水属性のエレメントが意志を確立し、強大な力と形を獲得した存在。
その角には強い浄化の力があると言う。伝承では純潔な者を好み、選ばれた者は精霊の愛し子へ転生させると言う。
分類:精獣
生息地:精霊の地
属性:水、光
弱点:火属性、闇属性
素材:角、皮、蹄、血、心臓、属性結晶(大)
状態:正常
一角獣が僕を冷たく見下ろす。
『我が力を受け入れ愛し子となるが良い』
────嫌だ。
一角獣のその言葉に今まで感じたことの無い悪寒が走り、そんな力を受けたく無いと本能が言う。しかし、体も動かず技能を使うことも出来ない為、秘技が使えない。
一角獣はもうすぐ目の前まで近づいている。一角獣の力なのか、体に纏わりつく感覚が酷く不快で────臭い。
万事休すかと思った時、左耳が熱くなり《勘破》が機能せずとも、よく知る気配が近づいて来るのを感じる。それは、とんでもない速さで僕の元へ来て────。
『!!』
ドオオオオオンッ
大きな影が一角獣目掛けて飛んで来た。一角獣はギリギリのところで躱したが、動揺している様子だ。
『なっ!? 貴様……この森で迷わぬなどどうして……』
大きな影────バラムはゆらりと立ち上がり、一角獣に向かって大剣を構える。
「俺のもんに手ぇ出してんじゃねぇよ、クソ馬。殺すぞ」
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