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本編
87:贈り物
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外で調達してきてくれたご飯を一緒に食べてひと心地ついたところで、少し緊張感を帯びたバラムが切り出してきた。
「……本っていうのは案外見つからねぇな」
「うん? ……まぁ、この世界ではそこそこ貴重な物っぽいからな」
アルストは一応王道ファンタジーな世界観であるようなので、ところどころマジカルな利便性はあるが、ベースは中世の欧州のような文化や価値観になっている。資料がギルドで簡単に閲覧出来るので多少緩和はされているが、基本的には知識は特権階級のものなので、庶民の市場に流れてくることは無い。
ギルド連盟が押さえ、収集しているもの以外の本を入手する難易度は結構高いのではないだろうか。
「……だから……今はこのくらいしか用意出来なかった」
「これは……」
少し拗ねたような、悔しそうな顔で何かを差し出してきた。
「技能書に……魔術書?」
それは2,3束ずつの、見覚えのある巻物と少し雰囲気の違う巻物だった。《解析》によると技能書は《剣》と《弓》、魔術書はそれぞれ〈ファイアエンチャント〉〈アースエンチャント〉〈クリーン〉が覚えられるもののようだ。
「魔術書はともかく、技能書の内容は僕が覚えてもとても扱えそうに無いんだが……」
「使う用じゃねぇよ。……前に技能書消えてヘコんでただろ……だからこれは……読むなり使うなり好きにしろ」
「え……」
ドクッ……
「それは、その……僕の為に?」
「お前の為以外に無ぇだろ」
拗ねた顔から真剣な表情になって錆色の目が僕を射抜く。
ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ……
……先ほどから胸が早鐘を打って苦しい。何となくバラムと目を合わせてられなくて視線を落としてしまう。こ、これはどういう状態なんだろう……こういう時はどうすればいいんだ?
「あ、ありがとう。とても嬉しい……」
「本でもない、こんなのでもか?」
「っ!」
バラムの手が僕の頬から首筋にかけてを覆う。
「ああ……その……多分だが……僕の喜びそうな物を用意してくれたんだろう? それだけで嬉しい……」
「そうか……」
僕が技能書が消えて残念そうにしていたことを覚えてくれていたことが嬉しい。そのことから決して安価では無いだろう技能書や魔術書を使うものでも無いのに何束も手に入れてきてくれたことが嬉しい。
………………うぅん、どうしよう。
「どうした?」
僕が唸りながら身じろぎしているのを見かねてか、バラムが覗き込むように聞いてくる。
「……一刻も早く贈り物を開いて読み込みたい気持ちと…………バラムに……その……抱きつきたい気持ちのどちらを選べばいい、のか分からなく、て……」
「……っすぅーーー…………はぁーーーっ………………どっちもすれば良いだろ」
「あっ」
空いている方の手で顔を覆って天を仰いだかと思うと僕の手から巻物達を奪ってリビングのローテーブルに大雑把に放り出していく。……僕の手が空いてしまった。
「じゃ、じゃあ……」
「おう」
バラムが緩く腕を広げてきたので、それに誘われるように自分から体を寄せて手をバラムの背中に回す。
抱えられて寝る時と同じ、僕より少し高い体温が触れた場所から伝わってくる。いつもはホッとさせてくれる体温は今は何故か落ち着くどころか、鼓動は相変わらず早鐘を打っている。
うぅん、密着しているし僕の鼓動が伝わってしまうだろうか……と考えていると、僕のものと微妙に違う間隔の鼓動が聞こえているのに気づいた。身長差的にバラムの胸の少し上くらいに僕の顔がくる為か、よく聞こえてくる。
……僕の鼓動と微妙に違う間隔ということはバラムの鼓動も結構早いんだろうか?
「……はぁ……トウノ……」
「うぅん……」
耳元で吐息混じりに名前を呼ばれて背筋が震え、少し落ち着いた鼓動がまた早くなる。バラムの腕が緩く体に回されるのを感じる。
抱きしめ合う形になってふと、思う。バラムは僕をよく抱えてくるが、僕からバラムに抱きついたことは無かったかもしれない。
────いつまでそうしていただろうか。
体温が溶け合って差は無くなり、鼓動も少しずつ同調するように同じリズムを刻みだした。
「……ほら、読書もすんだろ」
「ん……」
バラムが僕の腰を掴んで少し体を離す。確かに技能書と魔術書を読むこともしたい。……少し、名残惜しいが。
「…………ぐっ、せっかく我慢してるってのに、そんな顔すんじゃねぇよ……」
「そんなこと言われても……どんな顔だ?」
眉間に皺を寄せて渋い顔をしながらバラムが言う。
「……っすーーー、はぁ。いいから、早くこっちに集中しちまえ」
「む」
半ば強制的にソファに座らされて、おそらく適当に掴んだだろう魔術書を僕の手に持たせてきた。
「バラムは……」
「俺はこうしてる」
「うわっ」
バラムがソファに倒れ込んだかと思うと、僕の太腿の上にずっしりと重みを感じた。下を向くと、ダークブラウンの髪が目に入る。これはもしかして……膝枕のような状態になっている?
「寝心地はそんなに良く無いと思うんだが……」
骨と皮というほどではないが、そんなに肉づきは良く無いだろう。
「いや、最高に良い」
そう言うと、目を閉じてお腹側に顔を寄せる。
「まぁ、バラムが良いなら、良いが……」
「ああ……」
僕はバラムの頭にぶつからないように魔術書を広げた。
魔術書は技能書と同じで使用すると消える仕組みのようだ。ただその他は技能とは異なり、例えば〈ファイアエンチャント〉は《火魔法》という“魔法”の中の魔術の一つ、という扱いだ。《火魔法》を既に習得している状態ならば、使える魔術に〈ファイアエンチャント〉が加わり、習得していない状態ならば、魔術と共に新たに《火魔法》も習得出来る。
しかし《火魔法》のレベルがその魔術の適性レベルで無い場合、威力の減衰やコストの増大、あまりにレベルが離れていると使用不可な場合もある。
《火魔法》のレベルアップだけでは習得出来ない魔術がこうして魔術書として出回っているらしい。攻略サイトによると、ものにも寄るがほとんどの技能書よりもさらに値が張るようだ。
バラムの頭に置くわけにもいかないので、ひとまず全ての技能書と魔術書を広げて《解析》し、《編纂》で《解析》結果を並べて比較する。以前スクショした技能書も別ウィンドウで出す。
前に技能書を見た時は《解析》ではなく《分析》だったし、他にも色々あれから変化があった。
最も大きな変化は《古ルートムンド語》を習得したか否か、だろうか。
「うーーーん……これは……」
あの時は見た目的に同じ言語のように思えなかったので、全く異なる系統の言語なのかと思ったが、どうやらそうでも無かったらしい。
「すごく拙くて滅茶苦茶になった《古ルートムンド語》というか……独自の訛りが入って原型がほとんど無いというか……」
かろうじて原型に《古ルートムンド語》があるらしいこと以外はそれぞれがそれぞれにバラバラな独自手法で表現された言語となっていた。魔術書の方も滅茶苦茶ではあるが、まだ3つの魔術書は体系にまとまりがある。製作者が『魔術ギルド』と個人名じゃないことも関係しているのかもしれない。
「魔術書は何処となく秘技と文の雰囲気が似ている……気がする?」
ちなみに、技能書の方は技能の内容というか、行動で習得する際の流れが迂遠に記載されている、んだと思う。
「ふぅむ、魔術書の内容はもっと整えて扱えそうではあるが、四属性の力を引き出すにはエレメントの力が漂っていないといけないのか……」
「何……?」
「……起きてたのか」
僕のひとり言に反応して、バラムが頭を上げる。眉間に皺を寄せてこちらを覗き込んでくる様が切実に見える。
「まぁ、属性は四属性だけじゃない、四属性以外にも僕の謎の聖属性も効率的に付与出来そうだぞ」
「そうか」
先ほどの険しい顔が幾分和らぐ。
「あとは無属性?の簡単な魔術はエレメントの力が無くてもMPだけで発動出来そうだ。例えばこの〈クリーン〉とか」
「どうすんだ? 使って覚えんのか?」
「それでも良いが……」
僕は羽根ペンを取り出して指にインクをつけて、指と指をこすり合わせて汚れを広げる。
そして《古ルートムンド語》と《編纂》で────。
「〈汚れを濯ぐ〉」
発動した感覚の後、指に付着したインク汚れが、空気に溶けるように消えていった。MPは消費されず、APのみの消費となっている。
「うーん、どっちがコスパが良いかは微妙なところだな」
APはMPよりはすぐに回復するとはいえ、〈クリーン〉の消費MPはかなり低い。対して今使用したものは《編纂》のAPと追加でいくらかAPを消費していた。
「……今の、俺にもかかってたし、何なら家全体にかかってたぞ」
「………はい?」
バラムが呆れた顔でそう言った。
「……本っていうのは案外見つからねぇな」
「うん? ……まぁ、この世界ではそこそこ貴重な物っぽいからな」
アルストは一応王道ファンタジーな世界観であるようなので、ところどころマジカルな利便性はあるが、ベースは中世の欧州のような文化や価値観になっている。資料がギルドで簡単に閲覧出来るので多少緩和はされているが、基本的には知識は特権階級のものなので、庶民の市場に流れてくることは無い。
ギルド連盟が押さえ、収集しているもの以外の本を入手する難易度は結構高いのではないだろうか。
「……だから……今はこのくらいしか用意出来なかった」
「これは……」
少し拗ねたような、悔しそうな顔で何かを差し出してきた。
「技能書に……魔術書?」
それは2,3束ずつの、見覚えのある巻物と少し雰囲気の違う巻物だった。《解析》によると技能書は《剣》と《弓》、魔術書はそれぞれ〈ファイアエンチャント〉〈アースエンチャント〉〈クリーン〉が覚えられるもののようだ。
「魔術書はともかく、技能書の内容は僕が覚えてもとても扱えそうに無いんだが……」
「使う用じゃねぇよ。……前に技能書消えてヘコんでただろ……だからこれは……読むなり使うなり好きにしろ」
「え……」
ドクッ……
「それは、その……僕の為に?」
「お前の為以外に無ぇだろ」
拗ねた顔から真剣な表情になって錆色の目が僕を射抜く。
ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ……
……先ほどから胸が早鐘を打って苦しい。何となくバラムと目を合わせてられなくて視線を落としてしまう。こ、これはどういう状態なんだろう……こういう時はどうすればいいんだ?
「あ、ありがとう。とても嬉しい……」
「本でもない、こんなのでもか?」
「っ!」
バラムの手が僕の頬から首筋にかけてを覆う。
「ああ……その……多分だが……僕の喜びそうな物を用意してくれたんだろう? それだけで嬉しい……」
「そうか……」
僕が技能書が消えて残念そうにしていたことを覚えてくれていたことが嬉しい。そのことから決して安価では無いだろう技能書や魔術書を使うものでも無いのに何束も手に入れてきてくれたことが嬉しい。
………………うぅん、どうしよう。
「どうした?」
僕が唸りながら身じろぎしているのを見かねてか、バラムが覗き込むように聞いてくる。
「……一刻も早く贈り物を開いて読み込みたい気持ちと…………バラムに……その……抱きつきたい気持ちのどちらを選べばいい、のか分からなく、て……」
「……っすぅーーー…………はぁーーーっ………………どっちもすれば良いだろ」
「あっ」
空いている方の手で顔を覆って天を仰いだかと思うと僕の手から巻物達を奪ってリビングのローテーブルに大雑把に放り出していく。……僕の手が空いてしまった。
「じゃ、じゃあ……」
「おう」
バラムが緩く腕を広げてきたので、それに誘われるように自分から体を寄せて手をバラムの背中に回す。
抱えられて寝る時と同じ、僕より少し高い体温が触れた場所から伝わってくる。いつもはホッとさせてくれる体温は今は何故か落ち着くどころか、鼓動は相変わらず早鐘を打っている。
うぅん、密着しているし僕の鼓動が伝わってしまうだろうか……と考えていると、僕のものと微妙に違う間隔の鼓動が聞こえているのに気づいた。身長差的にバラムの胸の少し上くらいに僕の顔がくる為か、よく聞こえてくる。
……僕の鼓動と微妙に違う間隔ということはバラムの鼓動も結構早いんだろうか?
「……はぁ……トウノ……」
「うぅん……」
耳元で吐息混じりに名前を呼ばれて背筋が震え、少し落ち着いた鼓動がまた早くなる。バラムの腕が緩く体に回されるのを感じる。
抱きしめ合う形になってふと、思う。バラムは僕をよく抱えてくるが、僕からバラムに抱きついたことは無かったかもしれない。
────いつまでそうしていただろうか。
体温が溶け合って差は無くなり、鼓動も少しずつ同調するように同じリズムを刻みだした。
「……ほら、読書もすんだろ」
「ん……」
バラムが僕の腰を掴んで少し体を離す。確かに技能書と魔術書を読むこともしたい。……少し、名残惜しいが。
「…………ぐっ、せっかく我慢してるってのに、そんな顔すんじゃねぇよ……」
「そんなこと言われても……どんな顔だ?」
眉間に皺を寄せて渋い顔をしながらバラムが言う。
「……っすーーー、はぁ。いいから、早くこっちに集中しちまえ」
「む」
半ば強制的にソファに座らされて、おそらく適当に掴んだだろう魔術書を僕の手に持たせてきた。
「バラムは……」
「俺はこうしてる」
「うわっ」
バラムがソファに倒れ込んだかと思うと、僕の太腿の上にずっしりと重みを感じた。下を向くと、ダークブラウンの髪が目に入る。これはもしかして……膝枕のような状態になっている?
「寝心地はそんなに良く無いと思うんだが……」
骨と皮というほどではないが、そんなに肉づきは良く無いだろう。
「いや、最高に良い」
そう言うと、目を閉じてお腹側に顔を寄せる。
「まぁ、バラムが良いなら、良いが……」
「ああ……」
僕はバラムの頭にぶつからないように魔術書を広げた。
魔術書は技能書と同じで使用すると消える仕組みのようだ。ただその他は技能とは異なり、例えば〈ファイアエンチャント〉は《火魔法》という“魔法”の中の魔術の一つ、という扱いだ。《火魔法》を既に習得している状態ならば、使える魔術に〈ファイアエンチャント〉が加わり、習得していない状態ならば、魔術と共に新たに《火魔法》も習得出来る。
しかし《火魔法》のレベルがその魔術の適性レベルで無い場合、威力の減衰やコストの増大、あまりにレベルが離れていると使用不可な場合もある。
《火魔法》のレベルアップだけでは習得出来ない魔術がこうして魔術書として出回っているらしい。攻略サイトによると、ものにも寄るがほとんどの技能書よりもさらに値が張るようだ。
バラムの頭に置くわけにもいかないので、ひとまず全ての技能書と魔術書を広げて《解析》し、《編纂》で《解析》結果を並べて比較する。以前スクショした技能書も別ウィンドウで出す。
前に技能書を見た時は《解析》ではなく《分析》だったし、他にも色々あれから変化があった。
最も大きな変化は《古ルートムンド語》を習得したか否か、だろうか。
「うーーーん……これは……」
あの時は見た目的に同じ言語のように思えなかったので、全く異なる系統の言語なのかと思ったが、どうやらそうでも無かったらしい。
「すごく拙くて滅茶苦茶になった《古ルートムンド語》というか……独自の訛りが入って原型がほとんど無いというか……」
かろうじて原型に《古ルートムンド語》があるらしいこと以外はそれぞれがそれぞれにバラバラな独自手法で表現された言語となっていた。魔術書の方も滅茶苦茶ではあるが、まだ3つの魔術書は体系にまとまりがある。製作者が『魔術ギルド』と個人名じゃないことも関係しているのかもしれない。
「魔術書は何処となく秘技と文の雰囲気が似ている……気がする?」
ちなみに、技能書の方は技能の内容というか、行動で習得する際の流れが迂遠に記載されている、んだと思う。
「ふぅむ、魔術書の内容はもっと整えて扱えそうではあるが、四属性の力を引き出すにはエレメントの力が漂っていないといけないのか……」
「何……?」
「……起きてたのか」
僕のひとり言に反応して、バラムが頭を上げる。眉間に皺を寄せてこちらを覗き込んでくる様が切実に見える。
「まぁ、属性は四属性だけじゃない、四属性以外にも僕の謎の聖属性も効率的に付与出来そうだぞ」
「そうか」
先ほどの険しい顔が幾分和らぐ。
「あとは無属性?の簡単な魔術はエレメントの力が無くてもMPだけで発動出来そうだ。例えばこの〈クリーン〉とか」
「どうすんだ? 使って覚えんのか?」
「それでも良いが……」
僕は羽根ペンを取り出して指にインクをつけて、指と指をこすり合わせて汚れを広げる。
そして《古ルートムンド語》と《編纂》で────。
「〈汚れを濯ぐ〉」
発動した感覚の後、指に付着したインク汚れが、空気に溶けるように消えていった。MPは消費されず、APのみの消費となっている。
「うーん、どっちがコスパが良いかは微妙なところだな」
APはMPよりはすぐに回復するとはいえ、〈クリーン〉の消費MPはかなり低い。対して今使用したものは《編纂》のAPと追加でいくらかAPを消費していた。
「……今の、俺にもかかってたし、何なら家全体にかかってたぞ」
「………はい?」
バラムが呆れた顔でそう言った。
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