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本編
78:引っ張り上げてくれるもの
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「む……動けない……」
〈睡眠〉から覚めると、緩く重りに縛られているような感覚があり体が上手く動かせない。視線だけ動かして状況を確認すると、引き締まった長い腕が目に入った。持ち主は目の前にいるバラムだ。正直、この感覚にも慣れつつある。
「もう少し寝とけ」
片目だけ開けたバラムと目が合う。起こしてしまったのか、起きていたのか……まぁ、大した違いは無いか。
「……別にもう寝る必要は無いんだが」
システム的には。
「あんだけ1日中集中してたんだ“お前自身”も疲れてんだろ」
「……」
体に回った腕に引き寄せられて、バラムと僕の間の隙間がほとんど無くなる。
「俺の嗅覚と直感がそう言ってる」
「……そう、か?」
そう言われてみると……疲れてはいるのかもしれない。現実の方の時間でいくと、廃寺院でのレガシークエストもこなしたのも、本を1日中読んだのも今日1日のログイン中の出来事だ。
「……そうだな。朝までは休む」
「そうしろ」
後頭部にバラムの手が回ってよく鍛えられた胸に顔が埋まる。触れた部分から伝わるのは僕よりも少し高い体温に……規則的なバラムの鼓動が聞こえる。
────生きてる。
……忘れかけていた五感を、温もりを思い出させてくれるこちらから離れて、感覚に乏しい世界に戻ると考えてしまう。バラム達がこんなに温もりや本物としか思えない感情の機微を持って日々を生きていたとしても、ゲームという箱庭の中の存在でしか無いのなら、ここで無ければ温もりも味も匂いも感じることが出来ない僕は何なのか、と。
なるべく考えないようにしていた、じくじくと疼く暗い気持ちが出てくるが、不思議と凪いだ気分で受け止められている気がする。考えないようにしていたのは、以前は一度でも暗い気持ちに呑まれたら戻って来れない……そういう恐怖や不安があったからだ。
けれども、今はこの温もりが、鼓動が、僕の沈む心を引っ張り上げてくれているような気がする。
しかし、それは同時に新たな不安に繋がっていく。
キスや最近たまにある……濃い、接触が本来どういう存在同士で交わされるものなのか、知識として知らないわけではない、知らないわけではないが…………深く考えるのが少し、怖い。
今まで感じたことが無い未知の接触に、僕自身がどうなってしまうのかが分からない。ともすれば、何かのきっかけでバラバラになってどこかに消えて無くなってしまうのではないかという予感に震えがくる感覚に陥る。
「なんだ、寒いか?」
本当に体の方まで震えがきていたのか、バラムがさらに僕の体を引き寄せて、毛布を首までかけてくれる。
「いや……もう大丈夫だ」
そしてまた、温もりと鼓動が沈みかけた僕を引っ張ってくれた。また沈まないように、自分からもう少し胸に顔を寄せて、ほぅっと息を吐く。
────夜が明けるまで〈睡眠〉コマンドは使わずに、ただ目を閉じて過ごした。
*
「ぅ、ん?」
眩しさに目を開けると、部屋が明るい。ゲーム内時間を確認すると、すっかり朝のようだ。〈睡眠〉コマンドは発動してないはずが、寝てしまっていたらしい。
軽く調べてみると、どうやら脳波判定でも〈睡眠〉は発動する仕様のようだ。知らなかった。……うん? じゃあ廃寺院での睡魔もそんな違和感のあるものでは無かったのか……? と思ったが、あれは不自然な睡魔っぽい感覚があるので、脳波判定の〈睡眠〉とは多分違う仕様だろう。
「起きるか。ま、多少マシな顔色になったな」
「……ああ」
今日は目覚めても目の前にバラムがいた。脳波判定の〈睡眠〉だからかは分からないが、気分が大分良くなっている。
ベッドから体を起こして部屋を見渡すと、手入れ中と思われる装備と手入れ道具が広げてあった。早速部屋に生活感が出てきている。僕の部屋はまだ最初に見た時以来入っていないのでお察しだ。……ふぅむ、“アレ”は僕の部屋よりこっちの方が合うかもしれないな。
「……何置いてんだよ」
「ここの方が合うかなと思って」
僕はインベントリから狂った魔物・獣腕のトロル型を模したミニチュア木彫り像を取り出すと、手近な窓枠へと置いてみた。うん、良いんじゃないか?
「いや、どう考えても合わねぇだろ」
「そうか?」
僕的にはかなりしっくり来てるんだが。
「…………まぁ、別に好きに置けば良いけどよ」
「それならここに置きたい」
「そうかよ」
ということで、この家でのミニチュア木彫り像の居場所はバラムの部屋の窓際に決まった。
「飯を見繕ってくるから、俺が戻るまで図書館には行くなよ」
「分かった」
そう言いながら僕の首筋に顔を埋めて一息に吸い込むと、部屋を出て行った。
僕もバラムの部屋を出て1階のリビングのソファに座り、昨日確認出来なかった貸出の注意事項に目を通す。
まず、老女から説明があった注意事項は貸出後も同じようだ。その他は、貸出期間を過ぎると本は自動で図書館へ戻るようになっており、それが何回も続くようだと、図書カードの取り消しもあり得ること、図書館入館の資格が無い者にはこれらの本は認識出来ないことなどが書かれていた。
ただし、僕が手書きで書いたメモなら問題無いようだ。まるっと写本はもちろんNGのようだが。
ややマジカルな機能があること以外は大体現実の図書館のルールを守れば良さそうである。
注意事項の確認も終わったので、借りた本の中から読みかけだったものをインベントリから取り出す。バラムが帰ってくるまでしばらくの間、読書タイムを楽しんだ。
「そろそろ2日くらい寝る日か?」
「あー……ああ、そうだな」
買って来てくれた朝ごはんをちょうど食べ終わったくらいで、バラムが僕のログアウト時間を聞いてきた。ユヌを旅立ってから3日目なので、今日が終わったら1日のログイン時間上限も僕の強制入眠時間もギリギリだ。
「お前が寝た後、少し外に出る。起きた時に俺がいない時は図書館に長居するなよ」
「そうか…………そうだな、僕も不安だから新しい本を借りてくるだけにする」
「そうしろ」
昨日あっさりバッドステータスをつけたばかりなので慎重に行こう。まぁ、昨日である程度読書欲が落ち着いたので、あそこまでにはならないと思う……おそらく、多分、きっと。
「外に出るのは依頼か何かか?」
「いや、胡散臭いギルドマスターへの借りをすぐに清算してぇのと、単純に勘が鈍らないようにする為だな」
胡散臭いギルドマスター……すっかりバラムのジェフの呼び方は“胡散臭い”で固定されてしまったらしい。
それにしても……確かに、戦いを生業にするバラムからすると、戦いの場にそもそもいれない僕といると本来の生業を出来ない、か。
「バラム」
「なんだ」
「僕のことは気にしないで、傭兵稼業とか、やりたいことをやって欲しい」
盟友契約を結んだからって常に一緒にいたり、自由を縛るものでは無いはずだ。やりたいこと、好きなことを我慢して欲しくない。
「……は、お前がそう言うならそうするか」
「ああ…………えっ?」
そう言うとバラムが僕の方へ来て、いとも簡単に抱え上げられてしまう。そのままリビングのソファに腰を下ろしたバラムの足の間に僕も降ろされて後ろからバラムに抱きつかれる姿勢になった。
「……僕が言ったのは生業とか、稼業とかの話なんだが」
「俺が今やりたいのはお前が長く寝る前にお前を堪能することだ」
「えっ…………そう、か。分かった」
バラムのストレートな物言いに少しだけ顔が熱くなる。
「お前は? 本、読みたいか?」
「……っ」
バラムがイヤーカフがついている方の僕の耳に口を当てて、低い声を流し込むように囁いてくる。
普段は何を置いても“読みたい”と答えるところだが、どうなんだろう? 今……は……。
「今は……読まなくていい……」
「は、そうか」
僕の答えにバラムはどこか満足そうな声で、首筋に顔を埋めた。
その後、基本的にはバラムに抱えられながら何をするでもなく過ごした。
バラムがそのまま居眠りしてしまった時には流石に暇だったので読書をしたり……起きたバラムが読書をしている僕を見てソファに押し倒されて少し深いキスなどをされたりなどしている内に1日が過ぎていった。
起きた時に部屋主がいないかもしれない部屋で寝こけているのはちょっと……粘り、僕は初めて自分の部屋のベッドで寝てログアウトをした。
────────────
次話更新は9月5日(木)予定です。
〈睡眠〉から覚めると、緩く重りに縛られているような感覚があり体が上手く動かせない。視線だけ動かして状況を確認すると、引き締まった長い腕が目に入った。持ち主は目の前にいるバラムだ。正直、この感覚にも慣れつつある。
「もう少し寝とけ」
片目だけ開けたバラムと目が合う。起こしてしまったのか、起きていたのか……まぁ、大した違いは無いか。
「……別にもう寝る必要は無いんだが」
システム的には。
「あんだけ1日中集中してたんだ“お前自身”も疲れてんだろ」
「……」
体に回った腕に引き寄せられて、バラムと僕の間の隙間がほとんど無くなる。
「俺の嗅覚と直感がそう言ってる」
「……そう、か?」
そう言われてみると……疲れてはいるのかもしれない。現実の方の時間でいくと、廃寺院でのレガシークエストもこなしたのも、本を1日中読んだのも今日1日のログイン中の出来事だ。
「……そうだな。朝までは休む」
「そうしろ」
後頭部にバラムの手が回ってよく鍛えられた胸に顔が埋まる。触れた部分から伝わるのは僕よりも少し高い体温に……規則的なバラムの鼓動が聞こえる。
────生きてる。
……忘れかけていた五感を、温もりを思い出させてくれるこちらから離れて、感覚に乏しい世界に戻ると考えてしまう。バラム達がこんなに温もりや本物としか思えない感情の機微を持って日々を生きていたとしても、ゲームという箱庭の中の存在でしか無いのなら、ここで無ければ温もりも味も匂いも感じることが出来ない僕は何なのか、と。
なるべく考えないようにしていた、じくじくと疼く暗い気持ちが出てくるが、不思議と凪いだ気分で受け止められている気がする。考えないようにしていたのは、以前は一度でも暗い気持ちに呑まれたら戻って来れない……そういう恐怖や不安があったからだ。
けれども、今はこの温もりが、鼓動が、僕の沈む心を引っ張り上げてくれているような気がする。
しかし、それは同時に新たな不安に繋がっていく。
キスや最近たまにある……濃い、接触が本来どういう存在同士で交わされるものなのか、知識として知らないわけではない、知らないわけではないが…………深く考えるのが少し、怖い。
今まで感じたことが無い未知の接触に、僕自身がどうなってしまうのかが分からない。ともすれば、何かのきっかけでバラバラになってどこかに消えて無くなってしまうのではないかという予感に震えがくる感覚に陥る。
「なんだ、寒いか?」
本当に体の方まで震えがきていたのか、バラムがさらに僕の体を引き寄せて、毛布を首までかけてくれる。
「いや……もう大丈夫だ」
そしてまた、温もりと鼓動が沈みかけた僕を引っ張ってくれた。また沈まないように、自分からもう少し胸に顔を寄せて、ほぅっと息を吐く。
────夜が明けるまで〈睡眠〉コマンドは使わずに、ただ目を閉じて過ごした。
*
「ぅ、ん?」
眩しさに目を開けると、部屋が明るい。ゲーム内時間を確認すると、すっかり朝のようだ。〈睡眠〉コマンドは発動してないはずが、寝てしまっていたらしい。
軽く調べてみると、どうやら脳波判定でも〈睡眠〉は発動する仕様のようだ。知らなかった。……うん? じゃあ廃寺院での睡魔もそんな違和感のあるものでは無かったのか……? と思ったが、あれは不自然な睡魔っぽい感覚があるので、脳波判定の〈睡眠〉とは多分違う仕様だろう。
「起きるか。ま、多少マシな顔色になったな」
「……ああ」
今日は目覚めても目の前にバラムがいた。脳波判定の〈睡眠〉だからかは分からないが、気分が大分良くなっている。
ベッドから体を起こして部屋を見渡すと、手入れ中と思われる装備と手入れ道具が広げてあった。早速部屋に生活感が出てきている。僕の部屋はまだ最初に見た時以来入っていないのでお察しだ。……ふぅむ、“アレ”は僕の部屋よりこっちの方が合うかもしれないな。
「……何置いてんだよ」
「ここの方が合うかなと思って」
僕はインベントリから狂った魔物・獣腕のトロル型を模したミニチュア木彫り像を取り出すと、手近な窓枠へと置いてみた。うん、良いんじゃないか?
「いや、どう考えても合わねぇだろ」
「そうか?」
僕的にはかなりしっくり来てるんだが。
「…………まぁ、別に好きに置けば良いけどよ」
「それならここに置きたい」
「そうかよ」
ということで、この家でのミニチュア木彫り像の居場所はバラムの部屋の窓際に決まった。
「飯を見繕ってくるから、俺が戻るまで図書館には行くなよ」
「分かった」
そう言いながら僕の首筋に顔を埋めて一息に吸い込むと、部屋を出て行った。
僕もバラムの部屋を出て1階のリビングのソファに座り、昨日確認出来なかった貸出の注意事項に目を通す。
まず、老女から説明があった注意事項は貸出後も同じようだ。その他は、貸出期間を過ぎると本は自動で図書館へ戻るようになっており、それが何回も続くようだと、図書カードの取り消しもあり得ること、図書館入館の資格が無い者にはこれらの本は認識出来ないことなどが書かれていた。
ただし、僕が手書きで書いたメモなら問題無いようだ。まるっと写本はもちろんNGのようだが。
ややマジカルな機能があること以外は大体現実の図書館のルールを守れば良さそうである。
注意事項の確認も終わったので、借りた本の中から読みかけだったものをインベントリから取り出す。バラムが帰ってくるまでしばらくの間、読書タイムを楽しんだ。
「そろそろ2日くらい寝る日か?」
「あー……ああ、そうだな」
買って来てくれた朝ごはんをちょうど食べ終わったくらいで、バラムが僕のログアウト時間を聞いてきた。ユヌを旅立ってから3日目なので、今日が終わったら1日のログイン時間上限も僕の強制入眠時間もギリギリだ。
「お前が寝た後、少し外に出る。起きた時に俺がいない時は図書館に長居するなよ」
「そうか…………そうだな、僕も不安だから新しい本を借りてくるだけにする」
「そうしろ」
昨日あっさりバッドステータスをつけたばかりなので慎重に行こう。まぁ、昨日である程度読書欲が落ち着いたので、あそこまでにはならないと思う……おそらく、多分、きっと。
「外に出るのは依頼か何かか?」
「いや、胡散臭いギルドマスターへの借りをすぐに清算してぇのと、単純に勘が鈍らないようにする為だな」
胡散臭いギルドマスター……すっかりバラムのジェフの呼び方は“胡散臭い”で固定されてしまったらしい。
それにしても……確かに、戦いを生業にするバラムからすると、戦いの場にそもそもいれない僕といると本来の生業を出来ない、か。
「バラム」
「なんだ」
「僕のことは気にしないで、傭兵稼業とか、やりたいことをやって欲しい」
盟友契約を結んだからって常に一緒にいたり、自由を縛るものでは無いはずだ。やりたいこと、好きなことを我慢して欲しくない。
「……は、お前がそう言うならそうするか」
「ああ…………えっ?」
そう言うとバラムが僕の方へ来て、いとも簡単に抱え上げられてしまう。そのままリビングのソファに腰を下ろしたバラムの足の間に僕も降ろされて後ろからバラムに抱きつかれる姿勢になった。
「……僕が言ったのは生業とか、稼業とかの話なんだが」
「俺が今やりたいのはお前が長く寝る前にお前を堪能することだ」
「えっ…………そう、か。分かった」
バラムのストレートな物言いに少しだけ顔が熱くなる。
「お前は? 本、読みたいか?」
「……っ」
バラムがイヤーカフがついている方の僕の耳に口を当てて、低い声を流し込むように囁いてくる。
普段は何を置いても“読みたい”と答えるところだが、どうなんだろう? 今……は……。
「今は……読まなくていい……」
「は、そうか」
僕の答えにバラムはどこか満足そうな声で、首筋に顔を埋めた。
その後、基本的にはバラムに抱えられながら何をするでもなく過ごした。
バラムがそのまま居眠りしてしまった時には流石に暇だったので読書をしたり……起きたバラムが読書をしている僕を見てソファに押し倒されて少し深いキスなどをされたりなどしている内に1日が過ぎていった。
起きた時に部屋主がいないかもしれない部屋で寝こけているのはちょっと……粘り、僕は初めて自分の部屋のベッドで寝てログアウトをした。
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