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本編
77:やっぱりやってしまった
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『このカード……お前の指輪や足環と似た匂いがするぞ』
僕がカードの《解析》結果に遠い目をしていると、バラムからウィスパーが入った。
『おそらく、同じか同じ系統の技能で生み出されたからだろう』
僕もウィスパーで応えて手短かに《解析》結果を伝える。ついでに指輪の反応はとくに無いことも伝えるとあからさまに安堵していた。まぁ、分かるが。
「それでは、レディの財産へご案内しましょう」
老女はそう言うと、エントランスホール正面の階段をゆっくりと登り始める。僕達もそれに続く。
それにしても“レディの”か。他人かのような言い方だが、そういえばこの老女は何者なのだろうか。
「つかぬことを聞くが、“レディ・ブルイヤール”とは貴女のことではないのか?」
「ホホホ、そんな恐れ多い。婆はただここを訪れる方の案内を仰せつかっているに過ぎません」
「それでは“レディ・ブルイヤール”とは……」
「レディは……ホホホ、トウノ様ならばいつか会えるかもしれませんねぇ」
「今は不在ということか?」
「ホホホ」
「この館にはいる?」
「ホホホ」
「……」
うーん、これ以上は答えてくれそうにない。
しかし、それでは先ほど作られた図書カードの《解析》結果と矛盾しないだろうか……? ……いや、封書から図書カードに変化したようだから、封書の製作者がレディ・ブルイヤールなら矛盾しない、のか? うーん、ダメだ分からない。
頭を悩ませている間にも階段を登り切り、老女は正面の扉の前で立ち止まり僕を見る。
「こちらに入る前にいくつか注意事項がございます」
「ああ」
破って出禁、なんてことには絶対なりたくないので、真剣に聞く姿勢をとる。
「一つ、この中の本に対して技能の使用は禁じております」
「分かった……自動で発動してしまうかもしれないんだが……」
「ホホホ、本にはほとんどの技能が反応しないような仕掛けもされております故、故意でなければ咎めません」
「そうか……」
とてもホッとした。技能を成長させたのは早まったかと思った。
「二つ、基本的に中の本は持ち出しいただけません。異人の特別な保管能力も使えないようになっております」
「なるほど」
“特別な保管能力”というのはインベントリのことだろう。まぁ、ある意味当然といえば当然だな。
「三つ、飲食はかまいませんが、本や室内を汚さないこと」
「それはもちろん」
これも当然のことだろう。むしろ、飲食OKなことが驚きだ。
「最後に、“本と何があってどんなことになっても”レディと婆は関知しませんのであしからず」
「…………」
最後になんとも不穏な雰囲気のある注意事項を言われる。ファンタジーものによくある呪いの本とかそんなものがあるということだろうか? まぁ、僕に選択肢は無いので出来るだけ注意しよう……うぅん、こうなるなら事前に《解析》が出来ないのが痛いな。
「ご了承いただけますか?」
「……ああ、気をつけよう」
「ホホホ、結構でございます。それでは……」
老女が正面の扉に手をかける。
「さぁ、トウノ様、こちらが『レディ・ブルイヤールの図書館』です」
扉の開いたその先には────かなり大きな部屋に見渡す限り整然と並んだ本棚と、そこに隙間なくおさめられた本があった。
「ほぅ……」
なんとも壮観な、そして心躍る光景に思わず感嘆のため息が漏れた。引き寄せられるように1番近くにある本棚の前に立って、手近な本の背表紙に手をかける。そしてその隣、さらに隣にも。持てるだけの本を抱える。あまり多くは持てないのが、もどかしい。
数冊の本を落とさないように抱え直して、辺りを見回す。
「ホホホ、目の色を変えるとはこのことですねぇ。お読みになるならあちらへどうぞ」
老女が手で示す方、この部屋の中央に大きな長机と数脚の椅子があった。本を読む為の席を探していた僕は、示された机へと向かい、本を置いて椅子に腰を下ろす。
積んだ本の一冊を手に取って開いた。
「おい」
────遠くで声が聞こえる。でも今は読書をしていたい。まだ読み始めたばかりなんだ。
「おい」
誰かに肩を掴まれて揺さぶられている。うぅん、もう少しだけ読書させて欲しい。
「おいっ!トウノ!」
「!」
耳元で大きく名前を呼ばれて、びっくりして顔を上げる。すると、最近見慣れてきた錆色の瞳が目の前にあった。
「びっくりした……どうしたんだ?」
「どうしたんだ?じゃねぇ。もう真夜中になるぞ」
「えっ」
朝ここにやって来てそれほど経っていないはずでは? と、自分の感覚をバラムに伝えるととんでもなく大きく長いため息が返って来た。
「まぁ、こうなると思ったから俺がついて来たんだしな」
「む……」
「ちなみに朝からもう十何冊も読んでるが、ちゃんと記憶あんのか?」
「……読んだものの記憶はあるが、席を立って取りに行った記憶は無い」
「……はぁ、本当によくそんなんで無事で済んできたよな」
「むむ」
呆れたようにバラムが言う。最近は一般的なタイミングで寝食をとれるようになっていたのだが、この世界では久しぶりの、そして最多の本を目にしてこの8年の生活習慣がまた一気に顔を出てしまったらしい。
そして、朝から深夜になっているということは……。
「……《不眠》と《空腹》がついてるな」
まだつきたてで軽度の中の軽度ではあるが。
「だろうな。とりあえずこれ食っとけ」
「ん? んむ」
そう言うやいなや、バラムの指が僕の口に触れて丸い何かが口の中に入ってくる。
「……甘い。あの飴玉か」
舌で転がすとりんご風味の甘さが口いっぱいに広がる。やはり体は疲れているのか甘さが染み入る。
「これで《空腹》の方は何とかなったろ。今日はさっさと帰るぞ」
「そうだな、ありがとう」
バラムに腰を支えられて立ち上がる。まだ《不眠》がある為か、少し怠い。
「ホホホ、お帰りですか」
いつの間にかいくつかの室内ランプが灯った部屋の影からどこからともなく老女が現れる。
「見りゃ分かんだろ」
「ええ、ええ。こちらの本は借りて行かれますかぇ?」
老女が僕の読みかけの本を指して聞いてくる。
「借りられるのか?」
「ホホホ、図書館ですから。借りられますとも」
「それもそうか。ちなみに何冊までだろうか?」
「今のトウノ様でしたら……読みかけのこちらとこちら、それとこれなら借りることが出来るでしょう」
どうやら借りられる基準は単純な冊数ではないらしい。まぁ、借りられるなら何でも良いか。
「ではそれを借りたい」
「かしこまりました。では図書カードをお出しください」
指示に従ってインベントリから図書カードを出すと、老女が図書カードに手を翳す。
「これでこちらの本は図書館の外へ持ち出しいただけます。期限は30日。諸々の注意事項はこちらにまとめましたので、お休みになられたらご確認くださいませ」
「む、気遣いありがとう」
今も《不眠》のカウントは増えているのを気遣ってくれてか、本来ここで聞いておくべきだろう注意事項を書面にまとめてくれたらしい。とてもありがたい。《不眠》を解消したらちゃんと確認しよう。
チラッとだけ目を通したところ、貸し出し手続きの済んだ本はインベントリに入れられるようなので、インベントリにしまう。結構大きいし、サイズに見合った重量が複数冊だったので助かる。
「ホホホ、ではまたのご来館お待ちしておりますわ」
「ああ」
そうして僕はバラムに半ば抱えられながら、図書館を後にした。
来た道を戻って借家へと向かう。《夜目》のおかげで視界は昼とそんなに変わらなくなっている。……今は《不眠》のせいで若干霞んでいるが。
「俺がいなかったらあそこで行き倒れてたな」
「ぐ…………いや、流石にそうなる前にあの女性が声をかけてくれただろう」
「……どうだかな。というかその前にも散々声かけたんだぞ」
「えっ。…………全然記憶に無い」
「はぁ―――」
バラムのとても大きなため息が頭上から聞こえる。たくさんの本を前にして歯止めが効かなくなってしまったが、次回以降はもう少し落ち着く……はずだ。多分、おそらく、きっと。
帰りはとくに霧が出てくることはなく、5分もしないうちに借家の庭へと戻ることが出来た。
さっさと2時間〈睡眠〉をとってしまおうと自分の部屋へ向かおうとしたが、バラムの部屋で抱えられて寝ることになった。……流石に少し予想していたが。
どうしてかまだ自室で寝たことが無い、というか自室を使うことはあるのだろうか……?
などと思いつつ、〈睡眠〉コマンドを発動した。
────────────
次話更新は9月3日(火)予定です。
今週は夏休み行楽的なあれそれで執筆時間があまりとれない為、更新は火・木になります。
土曜日からは更新頻度を戻せる見込みです(*´︶`*)
僕がカードの《解析》結果に遠い目をしていると、バラムからウィスパーが入った。
『おそらく、同じか同じ系統の技能で生み出されたからだろう』
僕もウィスパーで応えて手短かに《解析》結果を伝える。ついでに指輪の反応はとくに無いことも伝えるとあからさまに安堵していた。まぁ、分かるが。
「それでは、レディの財産へご案内しましょう」
老女はそう言うと、エントランスホール正面の階段をゆっくりと登り始める。僕達もそれに続く。
それにしても“レディの”か。他人かのような言い方だが、そういえばこの老女は何者なのだろうか。
「つかぬことを聞くが、“レディ・ブルイヤール”とは貴女のことではないのか?」
「ホホホ、そんな恐れ多い。婆はただここを訪れる方の案内を仰せつかっているに過ぎません」
「それでは“レディ・ブルイヤール”とは……」
「レディは……ホホホ、トウノ様ならばいつか会えるかもしれませんねぇ」
「今は不在ということか?」
「ホホホ」
「この館にはいる?」
「ホホホ」
「……」
うーん、これ以上は答えてくれそうにない。
しかし、それでは先ほど作られた図書カードの《解析》結果と矛盾しないだろうか……? ……いや、封書から図書カードに変化したようだから、封書の製作者がレディ・ブルイヤールなら矛盾しない、のか? うーん、ダメだ分からない。
頭を悩ませている間にも階段を登り切り、老女は正面の扉の前で立ち止まり僕を見る。
「こちらに入る前にいくつか注意事項がございます」
「ああ」
破って出禁、なんてことには絶対なりたくないので、真剣に聞く姿勢をとる。
「一つ、この中の本に対して技能の使用は禁じております」
「分かった……自動で発動してしまうかもしれないんだが……」
「ホホホ、本にはほとんどの技能が反応しないような仕掛けもされております故、故意でなければ咎めません」
「そうか……」
とてもホッとした。技能を成長させたのは早まったかと思った。
「二つ、基本的に中の本は持ち出しいただけません。異人の特別な保管能力も使えないようになっております」
「なるほど」
“特別な保管能力”というのはインベントリのことだろう。まぁ、ある意味当然といえば当然だな。
「三つ、飲食はかまいませんが、本や室内を汚さないこと」
「それはもちろん」
これも当然のことだろう。むしろ、飲食OKなことが驚きだ。
「最後に、“本と何があってどんなことになっても”レディと婆は関知しませんのであしからず」
「…………」
最後になんとも不穏な雰囲気のある注意事項を言われる。ファンタジーものによくある呪いの本とかそんなものがあるということだろうか? まぁ、僕に選択肢は無いので出来るだけ注意しよう……うぅん、こうなるなら事前に《解析》が出来ないのが痛いな。
「ご了承いただけますか?」
「……ああ、気をつけよう」
「ホホホ、結構でございます。それでは……」
老女が正面の扉に手をかける。
「さぁ、トウノ様、こちらが『レディ・ブルイヤールの図書館』です」
扉の開いたその先には────かなり大きな部屋に見渡す限り整然と並んだ本棚と、そこに隙間なくおさめられた本があった。
「ほぅ……」
なんとも壮観な、そして心躍る光景に思わず感嘆のため息が漏れた。引き寄せられるように1番近くにある本棚の前に立って、手近な本の背表紙に手をかける。そしてその隣、さらに隣にも。持てるだけの本を抱える。あまり多くは持てないのが、もどかしい。
数冊の本を落とさないように抱え直して、辺りを見回す。
「ホホホ、目の色を変えるとはこのことですねぇ。お読みになるならあちらへどうぞ」
老女が手で示す方、この部屋の中央に大きな長机と数脚の椅子があった。本を読む為の席を探していた僕は、示された机へと向かい、本を置いて椅子に腰を下ろす。
積んだ本の一冊を手に取って開いた。
「おい」
────遠くで声が聞こえる。でも今は読書をしていたい。まだ読み始めたばかりなんだ。
「おい」
誰かに肩を掴まれて揺さぶられている。うぅん、もう少しだけ読書させて欲しい。
「おいっ!トウノ!」
「!」
耳元で大きく名前を呼ばれて、びっくりして顔を上げる。すると、最近見慣れてきた錆色の瞳が目の前にあった。
「びっくりした……どうしたんだ?」
「どうしたんだ?じゃねぇ。もう真夜中になるぞ」
「えっ」
朝ここにやって来てそれほど経っていないはずでは? と、自分の感覚をバラムに伝えるととんでもなく大きく長いため息が返って来た。
「まぁ、こうなると思ったから俺がついて来たんだしな」
「む……」
「ちなみに朝からもう十何冊も読んでるが、ちゃんと記憶あんのか?」
「……読んだものの記憶はあるが、席を立って取りに行った記憶は無い」
「……はぁ、本当によくそんなんで無事で済んできたよな」
「むむ」
呆れたようにバラムが言う。最近は一般的なタイミングで寝食をとれるようになっていたのだが、この世界では久しぶりの、そして最多の本を目にしてこの8年の生活習慣がまた一気に顔を出てしまったらしい。
そして、朝から深夜になっているということは……。
「……《不眠》と《空腹》がついてるな」
まだつきたてで軽度の中の軽度ではあるが。
「だろうな。とりあえずこれ食っとけ」
「ん? んむ」
そう言うやいなや、バラムの指が僕の口に触れて丸い何かが口の中に入ってくる。
「……甘い。あの飴玉か」
舌で転がすとりんご風味の甘さが口いっぱいに広がる。やはり体は疲れているのか甘さが染み入る。
「これで《空腹》の方は何とかなったろ。今日はさっさと帰るぞ」
「そうだな、ありがとう」
バラムに腰を支えられて立ち上がる。まだ《不眠》がある為か、少し怠い。
「ホホホ、お帰りですか」
いつの間にかいくつかの室内ランプが灯った部屋の影からどこからともなく老女が現れる。
「見りゃ分かんだろ」
「ええ、ええ。こちらの本は借りて行かれますかぇ?」
老女が僕の読みかけの本を指して聞いてくる。
「借りられるのか?」
「ホホホ、図書館ですから。借りられますとも」
「それもそうか。ちなみに何冊までだろうか?」
「今のトウノ様でしたら……読みかけのこちらとこちら、それとこれなら借りることが出来るでしょう」
どうやら借りられる基準は単純な冊数ではないらしい。まぁ、借りられるなら何でも良いか。
「ではそれを借りたい」
「かしこまりました。では図書カードをお出しください」
指示に従ってインベントリから図書カードを出すと、老女が図書カードに手を翳す。
「これでこちらの本は図書館の外へ持ち出しいただけます。期限は30日。諸々の注意事項はこちらにまとめましたので、お休みになられたらご確認くださいませ」
「む、気遣いありがとう」
今も《不眠》のカウントは増えているのを気遣ってくれてか、本来ここで聞いておくべきだろう注意事項を書面にまとめてくれたらしい。とてもありがたい。《不眠》を解消したらちゃんと確認しよう。
チラッとだけ目を通したところ、貸し出し手続きの済んだ本はインベントリに入れられるようなので、インベントリにしまう。結構大きいし、サイズに見合った重量が複数冊だったので助かる。
「ホホホ、ではまたのご来館お待ちしておりますわ」
「ああ」
そうして僕はバラムに半ば抱えられながら、図書館を後にした。
来た道を戻って借家へと向かう。《夜目》のおかげで視界は昼とそんなに変わらなくなっている。……今は《不眠》のせいで若干霞んでいるが。
「俺がいなかったらあそこで行き倒れてたな」
「ぐ…………いや、流石にそうなる前にあの女性が声をかけてくれただろう」
「……どうだかな。というかその前にも散々声かけたんだぞ」
「えっ。…………全然記憶に無い」
「はぁ―――」
バラムのとても大きなため息が頭上から聞こえる。たくさんの本を前にして歯止めが効かなくなってしまったが、次回以降はもう少し落ち着く……はずだ。多分、おそらく、きっと。
帰りはとくに霧が出てくることはなく、5分もしないうちに借家の庭へと戻ることが出来た。
さっさと2時間〈睡眠〉をとってしまおうと自分の部屋へ向かおうとしたが、バラムの部屋で抱えられて寝ることになった。……流石に少し予想していたが。
どうしてかまだ自室で寝たことが無い、というか自室を使うことはあるのだろうか……?
などと思いつつ、〈睡眠〉コマンドを発動した。
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次話更新は9月3日(火)予定です。
今週は夏休み行楽的なあれそれで執筆時間があまりとれない為、更新は火・木になります。
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