57 / 178
本編
56:製作依頼
しおりを挟む
ハイモの店の奥は、作業場といった感じで広く大きなテーブルを中心に様々な道具や、作りかけと思われる木材などが置かれていた。
壁には大小様々な楽器がぶら下がっていて、パッと見ラベイカはあるが、ヴァイオリンは無さそうだ。
「おう、こんなところですまねぇが、適当に座ってくれ」
「ああ」
木工職人の店らしく、ハイモお手製と思われる椅子の一つに腰掛ける。バラムは近くの壁に寄りかかり、座る様子は無い。
「そういやまだ名乗ってなかったな。まぁ、看板を見りゃ分かるが、俺はハイモ。しがない木工職人だ」
「僕はトウノという。異人で、まだ半人前の編纂士だ」
「ガッハッハ! 半人前が町の救世主たぁ、今後が楽しみってもんだな!」
“揺籃”と言っても何のことか分からないと思うので、半人前と名乗ってお茶を濁した。それと……。
「出来ればトウノと呼んで欲しい……」
“救世主”と呼ばれるのはとても落ち着かない。
「おう、トウノだな! 俺のこともハイモで良いぜ。んで、相談ってのは?」
「実はあのラベイカに似た楽器を探していてな。ヴァイオリンかフィドルという楽器はこの世界にあるのだろうか?」
「バイリ……、フィドル……? 少なくとも俺は聞いたことねぇなぁ」
「そうか……」
ということはこの世界には存在しないのだろうか?
「つっても楽器作りはほぼ趣味程度なんだけどよ。でもまぁ、最近マンネリしてたんだ。ちょいとどんな楽器なのか教えてみな」
豊かなヒゲを撫でつけながら、ハイモが言う。
僕は何とかネットで検索した内容などを見ながら、ハイモにヴァイオリンという楽器のことを伝えてみるが、その物を見たことが無い相手にそれを伝えることは想像以上に難しかった。
どうにか見た目の情報を伝えようと、試しに手帳にヴァイオリンの絵を描いてみたが、惨憺たる出来だった。くっ、昔から絵だけはダメなんだ……。
「うーん、実物が無ぇからなんとも言えねぇが……要は弦が4本でラベイカより括れを大きく作る感じで、木をくり抜くんじゃなく面を作って繋ぎ合わせるんだろ……」
と、僕の手帳にハイモがイメージ図を描き込んでいく。そこには僕が実物の写真を見ながら描いたものよりもヴァイオリンに近い見た目の図があった。
「すごい……大枠は大体そんな感じだ」
「おう! なんかこう、ピーンとくるものがあってな! あとはアレだ、もう一度ラベイカを弾いてるところを見せてくれねぇか?」
「弾いているところ?」
「肩で支える変な弾き方をしてたが、この楽器はむしろその弾き方に特化してんだろ? それでラベイカからどう発展させるべきかイメージが湧くかもしれん」
そう言うとハイモは壁にぶら下げられたいくつもの楽器の中から、ラベイカを手に取り、差し出してきた。
「分かった、弾いてみよう」
ハイモからラベイカを受け取り、肩で支える形で構える。曲は……酒場で弾いたやつで良いか。アルストのオープニングは何が起こるか分からないし、現実世界の曲は権利など色々な意味で怖い。
どれだけ弾けば良いか指定が無かったので、大して長くない旋律を5周ほど弾き、止めてみた。
「うぅーーーむ、よし。このイメージでちょっくら試作してみよう」
「本当か」
「おぅよ! 久々にこう、職人魂が疼いてるから期待して待ってな!」
「ああ、分かった。……あ、でもこれからしばらくユヌを離れるんだが……」
「そうなのか? まぁ、一発では決まらねぇだろうし、ユヌに戻った時にでも寄ってくれりゃあいいぜ」
「そうさせてもらう」
ヴァイオリンそのものは無かったが、ハイモのおかげで手に入れられる目は出て来た。まぁ、あれば良いなくらいだったし、こちらの方が楽しみがあって良いな。
「そうだ、依頼料はどのくらいだろうか? この依頼チケットで足りなければ追加で払う」
「あん? 趣味だし、作れるかも分からねぇから後払いでも良いが……そんじゃあこのシルバーの方を担保として貰おうか。良い物が出来たらギルドや魔楽器工房からたんまり貰うからよ」
「魔楽器工房?」
あまり聞き慣れない名前だ。
「魔法を扱う両手杖に楽器型の物があるのは知ってるか?」
「ああ」
「あれはただの楽器をベースに特殊な技能で杖にしててな」
「そうなのか」
「そんで俺も魔楽器工房にいくつか楽器を卸してるんだが……最近向こうも性能を上げるのに苦戦してるようでな、新しい楽器を見せつけて発破をかけてやらぁ」
そう言ってハイモは豪快に笑う。……『魔楽器工房』か……いつか行けそうであれば行ってみたいな。
「そういや、お前ぇさんが首から下げてるそれはここで買ったもんか?」
「ん? ああ、多分。バ……そこの大剣使いから貰った」
「ほーん? そういや前に買って行った時に今更何に使うんだと思ったんだが……ふーん、ほーん? あの坊主がなぁ……」
「うるせぇな」
ハイモはニヤニヤとしながバラムの方を見る。バラムもあからさまに不機嫌そうな顔だが、なんだろう、照れもありそうだ。
バラムもハイモに対してはどことなく気の置けない雰囲気を出している気がする。
「用が済んだならもう出るぞ」
「あ、ちょい待ち。これ持って行きな」
そう言うとハイモが僕にラベイカを差し出してくる。
「いいのか? 値段は……」
「やるって言ってんだ。そうだな……この町を守ってくれた礼ってところだ」
……うぅむ、【ユヌの救世主】称号の効果だろうか。これ以上粘ってもハイモも困る、か。
「そういうことなら、ありがたく。じゃあまた来る」
「おう、期待してな」
ハイモからラベイカを受け取り、インベントリにしまう。とりあえず相談事などはまとまったし、あんまり長居してもなんなので、道具屋を後にした。
思いつきの用事はこれで終わったが、あとすることといえばフィールドに出る為の準備だろうか。しかし、消耗品はワールドクエスト報酬で過剰に貰ってしまったしな……そうだ、使わなそうな物はバラムに渡してしまおう。
「バラム」
「何だ」
「この前のワールドクエストで、えー……異人限定の報酬があったんだが、僕が持ってても仕方無さそうな物が多くてな。これ、バラムが活用してくれ」
「あ? いや、だからいきなり渡すなっ!」
1番グレードの低い消耗品以外のほとんどをバラムに渡す。
「……ライフポーションとスタミナポーションは使うが、マジックポーションはいらんし、このチケット?とかいうやつは俺もいらん。何かに使えるかもしれないからお前が持っとけ」
結局半分くらい返却されてしまった。「結晶はお前が使うべきだ」とステータスアップの結晶も返却の内に入っている。
バラムにもあまり噛み合った報酬では無かったようだ。
「……なぁ、防衛戦の時に寄越してきた飴玉ってまた作れるのか?」
「ん? ああ、ライフポーションと携帯食料……じゃなくても何か固形の食べ物があればいくらでも作れると思う。攻撃力アップはそれだけでは付けられないが」
「ふぅん、あの手紙にあった内容を見る限り、食い物じゃなくても良いんだよな?」
「そうだな」
試しに初期装備のナイフを《解析》して《編纂》したら攻撃力の移動が出来て驚いたものだ。
「とりあえず攻撃力上昇は無くても良いから、作ってくれないか」
「飴玉をか?」
「ああ」
まぁ、それなら材料も大量にあるし今すぐにでも作れるが攻撃力上昇が無いとそんなに大したものでは……味でも気に入ったんだろうか? 1個試しに舐めてみたらりんご味風味の砂糖飴という感じで結構甘ったるかったんだが……意外だな。
「甘い物が好きなのか?」
「…………そんなところだ」
結構間があったな。あまり知られたくない嗜好なのだろうか。
そういうことなら、別に道具がいるものでも無いし、ささっとインベントリの中で飴玉を作っていく。
[強壮の飴玉]
揺籃編纂士トウノの《編纂》によって生み出された飴玉。
使用すると、一定時間体力とスタミナが回復し続け、聖属性が少し上昇する。
状態:良
品質:C
分類:食品
効果:満腹度+30%、一定時間体力回復(小)、一定時間スタミナ回復(小)、一定時間聖属性威力上昇(小)
素材:ライフポーション、携帯食料
製作技能:《編纂》
製作者:トウノ
「ほぅ、攻撃力を無理矢理付けなければ、デメリットも付与されないのか」
「何?」
僕は作った飴玉と《解析》結果をバラムに渡す。
「まぁ、切り札としてはアレも欲しい。攻撃力の方は何か見繕ってくるから作ってくれるか?」
「ああ、いつでも」
「あとポーションと食い物も俺が用意するから定期的にこの飴玉が欲しい」
「それも構わないが……」
そんなに甘い物が好きなのか……バラムの運動量的に太る心配は無さそうだが……。
「……この世界って、虫歯とかあるのか?」
「あ?」
壁には大小様々な楽器がぶら下がっていて、パッと見ラベイカはあるが、ヴァイオリンは無さそうだ。
「おう、こんなところですまねぇが、適当に座ってくれ」
「ああ」
木工職人の店らしく、ハイモお手製と思われる椅子の一つに腰掛ける。バラムは近くの壁に寄りかかり、座る様子は無い。
「そういやまだ名乗ってなかったな。まぁ、看板を見りゃ分かるが、俺はハイモ。しがない木工職人だ」
「僕はトウノという。異人で、まだ半人前の編纂士だ」
「ガッハッハ! 半人前が町の救世主たぁ、今後が楽しみってもんだな!」
“揺籃”と言っても何のことか分からないと思うので、半人前と名乗ってお茶を濁した。それと……。
「出来ればトウノと呼んで欲しい……」
“救世主”と呼ばれるのはとても落ち着かない。
「おう、トウノだな! 俺のこともハイモで良いぜ。んで、相談ってのは?」
「実はあのラベイカに似た楽器を探していてな。ヴァイオリンかフィドルという楽器はこの世界にあるのだろうか?」
「バイリ……、フィドル……? 少なくとも俺は聞いたことねぇなぁ」
「そうか……」
ということはこの世界には存在しないのだろうか?
「つっても楽器作りはほぼ趣味程度なんだけどよ。でもまぁ、最近マンネリしてたんだ。ちょいとどんな楽器なのか教えてみな」
豊かなヒゲを撫でつけながら、ハイモが言う。
僕は何とかネットで検索した内容などを見ながら、ハイモにヴァイオリンという楽器のことを伝えてみるが、その物を見たことが無い相手にそれを伝えることは想像以上に難しかった。
どうにか見た目の情報を伝えようと、試しに手帳にヴァイオリンの絵を描いてみたが、惨憺たる出来だった。くっ、昔から絵だけはダメなんだ……。
「うーん、実物が無ぇからなんとも言えねぇが……要は弦が4本でラベイカより括れを大きく作る感じで、木をくり抜くんじゃなく面を作って繋ぎ合わせるんだろ……」
と、僕の手帳にハイモがイメージ図を描き込んでいく。そこには僕が実物の写真を見ながら描いたものよりもヴァイオリンに近い見た目の図があった。
「すごい……大枠は大体そんな感じだ」
「おう! なんかこう、ピーンとくるものがあってな! あとはアレだ、もう一度ラベイカを弾いてるところを見せてくれねぇか?」
「弾いているところ?」
「肩で支える変な弾き方をしてたが、この楽器はむしろその弾き方に特化してんだろ? それでラベイカからどう発展させるべきかイメージが湧くかもしれん」
そう言うとハイモは壁にぶら下げられたいくつもの楽器の中から、ラベイカを手に取り、差し出してきた。
「分かった、弾いてみよう」
ハイモからラベイカを受け取り、肩で支える形で構える。曲は……酒場で弾いたやつで良いか。アルストのオープニングは何が起こるか分からないし、現実世界の曲は権利など色々な意味で怖い。
どれだけ弾けば良いか指定が無かったので、大して長くない旋律を5周ほど弾き、止めてみた。
「うぅーーーむ、よし。このイメージでちょっくら試作してみよう」
「本当か」
「おぅよ! 久々にこう、職人魂が疼いてるから期待して待ってな!」
「ああ、分かった。……あ、でもこれからしばらくユヌを離れるんだが……」
「そうなのか? まぁ、一発では決まらねぇだろうし、ユヌに戻った時にでも寄ってくれりゃあいいぜ」
「そうさせてもらう」
ヴァイオリンそのものは無かったが、ハイモのおかげで手に入れられる目は出て来た。まぁ、あれば良いなくらいだったし、こちらの方が楽しみがあって良いな。
「そうだ、依頼料はどのくらいだろうか? この依頼チケットで足りなければ追加で払う」
「あん? 趣味だし、作れるかも分からねぇから後払いでも良いが……そんじゃあこのシルバーの方を担保として貰おうか。良い物が出来たらギルドや魔楽器工房からたんまり貰うからよ」
「魔楽器工房?」
あまり聞き慣れない名前だ。
「魔法を扱う両手杖に楽器型の物があるのは知ってるか?」
「ああ」
「あれはただの楽器をベースに特殊な技能で杖にしててな」
「そうなのか」
「そんで俺も魔楽器工房にいくつか楽器を卸してるんだが……最近向こうも性能を上げるのに苦戦してるようでな、新しい楽器を見せつけて発破をかけてやらぁ」
そう言ってハイモは豪快に笑う。……『魔楽器工房』か……いつか行けそうであれば行ってみたいな。
「そういや、お前ぇさんが首から下げてるそれはここで買ったもんか?」
「ん? ああ、多分。バ……そこの大剣使いから貰った」
「ほーん? そういや前に買って行った時に今更何に使うんだと思ったんだが……ふーん、ほーん? あの坊主がなぁ……」
「うるせぇな」
ハイモはニヤニヤとしながバラムの方を見る。バラムもあからさまに不機嫌そうな顔だが、なんだろう、照れもありそうだ。
バラムもハイモに対してはどことなく気の置けない雰囲気を出している気がする。
「用が済んだならもう出るぞ」
「あ、ちょい待ち。これ持って行きな」
そう言うとハイモが僕にラベイカを差し出してくる。
「いいのか? 値段は……」
「やるって言ってんだ。そうだな……この町を守ってくれた礼ってところだ」
……うぅむ、【ユヌの救世主】称号の効果だろうか。これ以上粘ってもハイモも困る、か。
「そういうことなら、ありがたく。じゃあまた来る」
「おう、期待してな」
ハイモからラベイカを受け取り、インベントリにしまう。とりあえず相談事などはまとまったし、あんまり長居してもなんなので、道具屋を後にした。
思いつきの用事はこれで終わったが、あとすることといえばフィールドに出る為の準備だろうか。しかし、消耗品はワールドクエスト報酬で過剰に貰ってしまったしな……そうだ、使わなそうな物はバラムに渡してしまおう。
「バラム」
「何だ」
「この前のワールドクエストで、えー……異人限定の報酬があったんだが、僕が持ってても仕方無さそうな物が多くてな。これ、バラムが活用してくれ」
「あ? いや、だからいきなり渡すなっ!」
1番グレードの低い消耗品以外のほとんどをバラムに渡す。
「……ライフポーションとスタミナポーションは使うが、マジックポーションはいらんし、このチケット?とかいうやつは俺もいらん。何かに使えるかもしれないからお前が持っとけ」
結局半分くらい返却されてしまった。「結晶はお前が使うべきだ」とステータスアップの結晶も返却の内に入っている。
バラムにもあまり噛み合った報酬では無かったようだ。
「……なぁ、防衛戦の時に寄越してきた飴玉ってまた作れるのか?」
「ん? ああ、ライフポーションと携帯食料……じゃなくても何か固形の食べ物があればいくらでも作れると思う。攻撃力アップはそれだけでは付けられないが」
「ふぅん、あの手紙にあった内容を見る限り、食い物じゃなくても良いんだよな?」
「そうだな」
試しに初期装備のナイフを《解析》して《編纂》したら攻撃力の移動が出来て驚いたものだ。
「とりあえず攻撃力上昇は無くても良いから、作ってくれないか」
「飴玉をか?」
「ああ」
まぁ、それなら材料も大量にあるし今すぐにでも作れるが攻撃力上昇が無いとそんなに大したものでは……味でも気に入ったんだろうか? 1個試しに舐めてみたらりんご味風味の砂糖飴という感じで結構甘ったるかったんだが……意外だな。
「甘い物が好きなのか?」
「…………そんなところだ」
結構間があったな。あまり知られたくない嗜好なのだろうか。
そういうことなら、別に道具がいるものでも無いし、ささっとインベントリの中で飴玉を作っていく。
[強壮の飴玉]
揺籃編纂士トウノの《編纂》によって生み出された飴玉。
使用すると、一定時間体力とスタミナが回復し続け、聖属性が少し上昇する。
状態:良
品質:C
分類:食品
効果:満腹度+30%、一定時間体力回復(小)、一定時間スタミナ回復(小)、一定時間聖属性威力上昇(小)
素材:ライフポーション、携帯食料
製作技能:《編纂》
製作者:トウノ
「ほぅ、攻撃力を無理矢理付けなければ、デメリットも付与されないのか」
「何?」
僕は作った飴玉と《解析》結果をバラムに渡す。
「まぁ、切り札としてはアレも欲しい。攻撃力の方は何か見繕ってくるから作ってくれるか?」
「ああ、いつでも」
「あとポーションと食い物も俺が用意するから定期的にこの飴玉が欲しい」
「それも構わないが……」
そんなに甘い物が好きなのか……バラムの運動量的に太る心配は無さそうだが……。
「……この世界って、虫歯とかあるのか?」
「あ?」
1,490
お気に入りに追加
2,730
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~
クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。
いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。
本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。
誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる