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本編
54:最後に全部持ってかれた
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翌朝、バラムと共に食事をしに1階の食堂へ行くと、ローザと旦那さんがいた。
「おや、おはよう! あ、娘の勤め先がアンタ達2人を呼んでたよぉ、時間があったら行って来な」
「そうなのか。伝えてくれてありがとう」
「トウノは席に先に着いてなねぇ! ……ちょっと、アンタはこっち来な」
そう言うと、ローザはバラムと食堂の外へ出てしまった。仕方がないので、いつもバラムが座っていた席の向かいに座る。
「……いつも通りでいいか?」
「ああ、頼む」
旦那さんにいつも通りのメニューを頼む。“いつも通り”とは“お任せで”ということだ。ここの食事に外れは無いからこれが1番美味しいものを出してくれる。
それから、丁度食事が出されたところでバラムがこちらに来た。僕を見下ろす位置で立ち止まると、襟をぐいっと掴まれて、留め具を付けられた。いつの間に外れていたんだろうか? …………昨夜のあの時か。
その時のことを思い出してしまい、少し頬が熱くなる。首筋も若干熱い気がする。痕になっているだろうか?
「すまない……気づかなかった」
「まぁ、俺がやったことだしな」
「……」
それはそうだな。バラムは妙に満足気な顔をすると、向かいのいつもの席に腰を下ろした。
「食べ終わったら、職業ギルドに行こうと思うんだがバラムは……」
「一緒に行く」
「分かった」
そうして朝食を堪能した後、バラムを伴って職業ギルドへと向かった。
*
「いやぁ、わざわざ来てもらって悪いね」
職業ギルドに行くと、今日は人数が少ないからか、初めての指名依頼達成の日以来のギルの執務室へ通された。
「まずはトウノ君とラスティ君の大きな貢献で大した損害無く、先の防衛戦を乗り切れたこと、この町に生きる者として礼を言わせて欲しい」
今まで見たことが無いくらい真剣な表情のギルに面食らうが、それに頷いて応える。
「……ふっ、まぁ真面目な雰囲気はこれくらいにしとこうか」
そう言うと、いつもの少し気の抜けた穏やかな表情に戻る。
「それじゃあ、何から話したものかな……まずは遺跡の話から行こうか。トウノ君達が未知の空間を発見した遺跡でとても強力な狂った魔物が出たのは知っているよね?」
ギルの問いに頷く。獣腕のトロル型のことだろう。結局防衛戦後になってしまったが、《解析》結果は渡し済みだ。
「実はその魔物が出現した際に遺跡が大きく崩れてしまってね……」
そういえば、出て来る時盛大に遺跡を崩してたな。となると、あの立派なレリーフや石碑は……。
「天井が落ちて、壁の彫刻は半分ほど崩れて、石碑は所々文字が削れていた」
隣のバラムが直接見てきたであろう状態を伝えてくれた。
「そうか」
「聞いてる限りとても貴重な遺産だったろうから残念だけどね」
確かに、あの立派なレリーフが崩れてしまい、完全な状態を明るいところで見れなくなってしまったのは残念だが……こういうのを不幸中の幸いと言うのだろう。
「それなら、防衛戦前に偶々あの遺跡を《解析》してしまったんだが、それをやっと最近まとめ終わったんだ。これでどんなものだったかという記録として少しは補完出来ないだろうか」
僕は《編纂》の下書きの中から遺跡関連の資料を出現させて、ギルに差し出した。
「「……」」
何故か沈黙が降りる。……もしかしていらないお世話だったのだろうか、と少し不安になって資料を下げようとしたところでギルが資料を受け取った。
「ぷっ、あははっ! 流石というか何というか、それでこそ編纂士トウノ君といったところかな」
資料に目を通しながらギルが愉快そうに笑う。
「……って、本当にこれだけでどんな遺跡だったのか丸わかりだねぇ…………うん、やっぱり…………べきか」
うん? 最後の方は小声過ぎてよく聞こえなかった。バラムが微かに反応したが、何を言ってるか聞こえたのだろうか。
「この資料もそうだけど、トウノ君の作ってきた資料はどれも大陸内外のギルドに頒布する価値のある物だ。トウノ君さえ良ければ是非写本して流通させて欲しい。勿論、行き渡らせた分だけ報酬は出すよ」
「それは……別に構わないが」
そんな大層な物では無いが、まぁ、資金はあるに越したことは無いし、くれるというなら否やはない。
「その為にはクリアするべきことがいくつかあるんだけど、手始めにトウノ君はランクCに昇格だよ」
「……次はランクDのはずだが?」
「今までの成果や貢献度的に妥当だし、ランクCが信頼度の大きな境界になっていてね、生産物の権利や販路も強固に保証されるんだ」
「なるほど」
ランクCからが一人前、ということなのだろうか。
「だからランクCから生産物に名前を刻むことが出来て、功績を広く知らしめられるんだよ」
「……別に知らしめなくて良いんだが……」
「まぁ、それが頒布分の報酬を渡す為に必要なことでね。煩わしいことを嫌う人は偽名を使うことも多いから、目立ちたく無かったらトウノ君もそうするといい」
ギルが苦笑しながら言う。偽名で良いならそうさせてもらおう。……良い感じの偽名が今は思いつかないが。まぁ、その時になったら適当に決めよう。
「そこでトウノ君には商いの町『ドゥトワ』にある商業ギルドに行って欲しいんだ。この近くだとそこじゃないと諸々の手続きが出来なくてねぇ」
「ドゥトワ……」
確か前に掲示板を見た時に、ユヌの次の町がそんな名前だった気がする。
「どうかな、行ってくれるかい?」
「まぁ、それは構わないが……」
しかしドゥトワに行くには、非戦闘職でもボス戦をクリアしないといけなかったと思うんだが……あ、あれを使えば良いのか。
「じゃあこのギルド依頼チケットのどれかでバラムに護衛とボス討伐?を頼んで行けばいいのか」
「おい」
ギルド依頼チケットをインベントリから出した瞬間に、隣から伸びてきた大きな手に僕の手ごと押さえ込まれた。
「俺を指名しようとしたのは上出来だが、そんなことしなくていい」
「あはは、その為に今回頑張ったんだもんねぇ。もう特Aにしてもらったのかな?」
「ああ、戻ってすぐ」
「特A?」
「何にも縛られたくないランクA以上の実力者の為の特殊ランクってところかな。ラスティ君は今回の功績を以てそれになったんだ」
《編纂》前の実力でランクBだったんだから、今回のことで昇格すること自体は納得しかないが……何故わざわざ特A?とやらなんだろうか。
「ランクが上がるとギルドも頼りにするし、案外しがらみが増えるものなんだよねぇ。でも特Aになったからには、これから何処で何をするのか彼の思うままだ」
「そうなのか」
不意に肩がずしりと重くなる。隣を見上げると、バラムが不敵に笑っていた。
「これから先、ずっとお前と行動する。文句は無いな?」
…………まさか、その為に特Aになったのか?
……でも、そうか、これからずっと……。胸の奥がじわっと温かくなるような、少し苦しいような、何とも形容し難い感覚に襲われる。その中から何とか言い表わせそうなものを拾っていき────。
「ああ、文句は無い。嬉しい、と、思う」
言葉に出来たものは素直に伝えた。
直後、バラムは一瞬硬直したかと思うと僕の肩に乗せていない方の手で顔を覆って天を仰いだ。
「………………はぁ、もうこいつ連れて宿に戻る」
「あと1つ伝えることがあるから、もうちょっと待ってねぇ。最後に、こちらの都合だけでドゥトワに行ってくれというのもなんだからね、あの保留にさせてもらっていた遺跡調査の報酬を渡そう」
保留になっていた遺跡調査の報酬……そう言えばあったな。すっかり忘れていた。
「あはは、すっかり忘れてたって顔だねぇ。こっちの都合で保留にしてしまって申し訳無かった、これが報酬だよ」
そう言ってギルから差し出されたのは、なんの変哲も無さそうな封書だった。その封書から妙に目が離せず、気づいたら受け取っていて、手の中にあった。
「それはドゥトワの外れにある、限られた者しか入れない場所への入館許可証だ」
「入館、許可証?」
「そう『レディ・ブルイヤールの図書館』への、ね」
…………図書、館?
そんなの────。
「行く。今すぐ行く。何をおいても行く」
と、勢いよく立ち上がろうとして────バラムの腕が肩に回っていたので立てなかった。
そんな僕を見て、ギルが困ったように笑って言う。
「トウノ君なら、そう言うと思ったよ」
「おや、おはよう! あ、娘の勤め先がアンタ達2人を呼んでたよぉ、時間があったら行って来な」
「そうなのか。伝えてくれてありがとう」
「トウノは席に先に着いてなねぇ! ……ちょっと、アンタはこっち来な」
そう言うと、ローザはバラムと食堂の外へ出てしまった。仕方がないので、いつもバラムが座っていた席の向かいに座る。
「……いつも通りでいいか?」
「ああ、頼む」
旦那さんにいつも通りのメニューを頼む。“いつも通り”とは“お任せで”ということだ。ここの食事に外れは無いからこれが1番美味しいものを出してくれる。
それから、丁度食事が出されたところでバラムがこちらに来た。僕を見下ろす位置で立ち止まると、襟をぐいっと掴まれて、留め具を付けられた。いつの間に外れていたんだろうか? …………昨夜のあの時か。
その時のことを思い出してしまい、少し頬が熱くなる。首筋も若干熱い気がする。痕になっているだろうか?
「すまない……気づかなかった」
「まぁ、俺がやったことだしな」
「……」
それはそうだな。バラムは妙に満足気な顔をすると、向かいのいつもの席に腰を下ろした。
「食べ終わったら、職業ギルドに行こうと思うんだがバラムは……」
「一緒に行く」
「分かった」
そうして朝食を堪能した後、バラムを伴って職業ギルドへと向かった。
*
「いやぁ、わざわざ来てもらって悪いね」
職業ギルドに行くと、今日は人数が少ないからか、初めての指名依頼達成の日以来のギルの執務室へ通された。
「まずはトウノ君とラスティ君の大きな貢献で大した損害無く、先の防衛戦を乗り切れたこと、この町に生きる者として礼を言わせて欲しい」
今まで見たことが無いくらい真剣な表情のギルに面食らうが、それに頷いて応える。
「……ふっ、まぁ真面目な雰囲気はこれくらいにしとこうか」
そう言うと、いつもの少し気の抜けた穏やかな表情に戻る。
「それじゃあ、何から話したものかな……まずは遺跡の話から行こうか。トウノ君達が未知の空間を発見した遺跡でとても強力な狂った魔物が出たのは知っているよね?」
ギルの問いに頷く。獣腕のトロル型のことだろう。結局防衛戦後になってしまったが、《解析》結果は渡し済みだ。
「実はその魔物が出現した際に遺跡が大きく崩れてしまってね……」
そういえば、出て来る時盛大に遺跡を崩してたな。となると、あの立派なレリーフや石碑は……。
「天井が落ちて、壁の彫刻は半分ほど崩れて、石碑は所々文字が削れていた」
隣のバラムが直接見てきたであろう状態を伝えてくれた。
「そうか」
「聞いてる限りとても貴重な遺産だったろうから残念だけどね」
確かに、あの立派なレリーフが崩れてしまい、完全な状態を明るいところで見れなくなってしまったのは残念だが……こういうのを不幸中の幸いと言うのだろう。
「それなら、防衛戦前に偶々あの遺跡を《解析》してしまったんだが、それをやっと最近まとめ終わったんだ。これでどんなものだったかという記録として少しは補完出来ないだろうか」
僕は《編纂》の下書きの中から遺跡関連の資料を出現させて、ギルに差し出した。
「「……」」
何故か沈黙が降りる。……もしかしていらないお世話だったのだろうか、と少し不安になって資料を下げようとしたところでギルが資料を受け取った。
「ぷっ、あははっ! 流石というか何というか、それでこそ編纂士トウノ君といったところかな」
資料に目を通しながらギルが愉快そうに笑う。
「……って、本当にこれだけでどんな遺跡だったのか丸わかりだねぇ…………うん、やっぱり…………べきか」
うん? 最後の方は小声過ぎてよく聞こえなかった。バラムが微かに反応したが、何を言ってるか聞こえたのだろうか。
「この資料もそうだけど、トウノ君の作ってきた資料はどれも大陸内外のギルドに頒布する価値のある物だ。トウノ君さえ良ければ是非写本して流通させて欲しい。勿論、行き渡らせた分だけ報酬は出すよ」
「それは……別に構わないが」
そんな大層な物では無いが、まぁ、資金はあるに越したことは無いし、くれるというなら否やはない。
「その為にはクリアするべきことがいくつかあるんだけど、手始めにトウノ君はランクCに昇格だよ」
「……次はランクDのはずだが?」
「今までの成果や貢献度的に妥当だし、ランクCが信頼度の大きな境界になっていてね、生産物の権利や販路も強固に保証されるんだ」
「なるほど」
ランクCからが一人前、ということなのだろうか。
「だからランクCから生産物に名前を刻むことが出来て、功績を広く知らしめられるんだよ」
「……別に知らしめなくて良いんだが……」
「まぁ、それが頒布分の報酬を渡す為に必要なことでね。煩わしいことを嫌う人は偽名を使うことも多いから、目立ちたく無かったらトウノ君もそうするといい」
ギルが苦笑しながら言う。偽名で良いならそうさせてもらおう。……良い感じの偽名が今は思いつかないが。まぁ、その時になったら適当に決めよう。
「そこでトウノ君には商いの町『ドゥトワ』にある商業ギルドに行って欲しいんだ。この近くだとそこじゃないと諸々の手続きが出来なくてねぇ」
「ドゥトワ……」
確か前に掲示板を見た時に、ユヌの次の町がそんな名前だった気がする。
「どうかな、行ってくれるかい?」
「まぁ、それは構わないが……」
しかしドゥトワに行くには、非戦闘職でもボス戦をクリアしないといけなかったと思うんだが……あ、あれを使えば良いのか。
「じゃあこのギルド依頼チケットのどれかでバラムに護衛とボス討伐?を頼んで行けばいいのか」
「おい」
ギルド依頼チケットをインベントリから出した瞬間に、隣から伸びてきた大きな手に僕の手ごと押さえ込まれた。
「俺を指名しようとしたのは上出来だが、そんなことしなくていい」
「あはは、その為に今回頑張ったんだもんねぇ。もう特Aにしてもらったのかな?」
「ああ、戻ってすぐ」
「特A?」
「何にも縛られたくないランクA以上の実力者の為の特殊ランクってところかな。ラスティ君は今回の功績を以てそれになったんだ」
《編纂》前の実力でランクBだったんだから、今回のことで昇格すること自体は納得しかないが……何故わざわざ特A?とやらなんだろうか。
「ランクが上がるとギルドも頼りにするし、案外しがらみが増えるものなんだよねぇ。でも特Aになったからには、これから何処で何をするのか彼の思うままだ」
「そうなのか」
不意に肩がずしりと重くなる。隣を見上げると、バラムが不敵に笑っていた。
「これから先、ずっとお前と行動する。文句は無いな?」
…………まさか、その為に特Aになったのか?
……でも、そうか、これからずっと……。胸の奥がじわっと温かくなるような、少し苦しいような、何とも形容し難い感覚に襲われる。その中から何とか言い表わせそうなものを拾っていき────。
「ああ、文句は無い。嬉しい、と、思う」
言葉に出来たものは素直に伝えた。
直後、バラムは一瞬硬直したかと思うと僕の肩に乗せていない方の手で顔を覆って天を仰いだ。
「………………はぁ、もうこいつ連れて宿に戻る」
「あと1つ伝えることがあるから、もうちょっと待ってねぇ。最後に、こちらの都合だけでドゥトワに行ってくれというのもなんだからね、あの保留にさせてもらっていた遺跡調査の報酬を渡そう」
保留になっていた遺跡調査の報酬……そう言えばあったな。すっかり忘れていた。
「あはは、すっかり忘れてたって顔だねぇ。こっちの都合で保留にしてしまって申し訳無かった、これが報酬だよ」
そう言ってギルから差し出されたのは、なんの変哲も無さそうな封書だった。その封書から妙に目が離せず、気づいたら受け取っていて、手の中にあった。
「それはドゥトワの外れにある、限られた者しか入れない場所への入館許可証だ」
「入館、許可証?」
「そう『レディ・ブルイヤールの図書館』への、ね」
…………図書、館?
そんなの────。
「行く。今すぐ行く。何をおいても行く」
と、勢いよく立ち上がろうとして────バラムの腕が肩に回っていたので立てなかった。
そんな僕を見て、ギルが困ったように笑って言う。
「トウノ君なら、そう言うと思ったよ」
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