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本編
33:思っていたより重かった
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【WQ:ギルド連盟指名クエスト】
依頼内容:魔物大規模襲撃のさらなる情報を得る為に南西の遺跡群を調査
依頼者:始まりの町『ユヌ』のギルド連盟
クエスト達成!
詳細な調査と考察を報告したことで、町の防衛に有益な情報を得ることが出来た。
評価:S+(報酬増加)
報酬:30000G、ユヌの防衛力上昇(小)、ギルド連盟からの信頼度上昇(微→小)、???(WQクリア後授受)、特殊効果《灰の残り香》
何だかんだあったが、ひと心地ついたのでチラッとリザルト確認をした。変わったことと言えば、連盟からの信頼度の上昇量とゾーイから付与された特殊効果くらいだろうか。
《灰の残り香》
【灰の厄】ゾーイの僅かな気配。
灰を厭う者達にはさぞ醜悪な気に感じることだろう。
それは最悪な結末の一つである故に。
特殊効果:周囲の特定の祝福効果減少(極大)
……いや……“虫除け”なんてものではなくて、この条件に該当する者達から蛇蝎の如く嫌われるのでは……?
まぁ、僕の技能で解除出来るようなので、困ったら解除すればいいか。
「ところで鉄銹」
僕が少し遠い目をしていると、徐にサーリハがバラムに話を振ってきた。
「森碧は異人だろう。盟友契約についてしっかり理解しているのか?」
「…………」
あ、目を逸らした。
……そう言えば、確認するタイミングが無くてまだヘルプを見れてなかったな。ちょっと今見てみよう。
・盟友契約
『盟友契約』とは、育まれた絆をさらに確かなものにする為に、住民間で行われている契約です。盟友同士の絆が深まれば深まるほど、お互いに力を与え合うことが出来ます。
住民と盟友になるには、絆が一定まで深まった住民から申請された盟友契約を受諾することで、盟友になることが出来ます。プレイヤー側からの申請は出来ません。
契約を結ぶと、『盟友の証』というアクセサリーが出現し、お互いに装備することで盟友関係を示すことが出来ます。
盟友となった住民とさらに絆を深めると、プレイヤーは盟友の力の一部を使うことが出来るようになります。住民もプレイヤー機能の一部を使うことが出来るようになります。
プレイヤーが一度に盟友契約を結べる住民は3人までです。住民が盟友契約を結べるのは、住民、プレイヤー問わず1人までです。また、プレイヤー同士で盟友契約を結ぶことは出来ません。
盟友となった住民が死亡した場合は、盟友契約が解消され、『盟友の証』が『盟友の形見』へと変化します。『盟友の形見』は1度だけ盟友の力を使うことが出来ます。
盟友契約は『盟友の証』を壊すことで破棄することが出来ます。一度盟友契約を破棄した住民とは、それまで深めた絆が消失し、元に戻すことは出来ませんのでご注意ください。
…………プレイヤー間のフレンドシステムみたいなものかと思っていたら、それより大分重い契約だった……まぁ、だからと言って困ることはとくに無いが。
僕が少し遠い目をしていると、サーリハが僕に視線を移していた。
「森碧、説明は必要か?」
「一応、頼む」
「分かった。盟友契約というのは……」
サーリハから受けた盟友契約の説明としては、力を与え合う性質から、主に傭兵や冒険者などを生業としている者同士が結ぶことが多いらしい。
その他は大まかにはヘルプと同じ内容だったが、住民は1度に1人までしか契約が出来ない為、人生を預け合えるほど信頼した者同士と結ぶようだ。……………つまり?
「大抵の者は無二の相棒や伴侶と盟友契約を結ぶ」
「な、なるほど……」
「やはり、分かっていなかったか」
「カッカッカッ! 若いって良いなぁ!」
「まぁ、契約を問題なく結べたということは森碧も鉄銹に絆を感じているということだろうから問題無いだろう」
絆……そうなのだろうか。ふと、遺跡でのバラムの体温を思い出してしまって、身じろぎをした。
「あ、そうだ。どうやら異人はこちらの住民と1度に3人まで契約を結べるようだ」
「何……?」
「ほーぅ、それはなんとも欲張りなことだな。いや、むしろ甲斐性があるのか?」
バラムは殺気立ち、ゾーイは愉快そうな反応だった。
僕はプレイヤー側の仕様をかい摘んで説明する。
「まぁ、それくらいなら従来の契約とそんなに変わらないかなぁ。むしろ私達の方が異人と盟友になるメリットがありそうだ」
「確かにな。インベントリが割とすぐ使えるようになるようだし」
そう、盟友の絆レベルに応じて住民がインベントリ機能などを使えるようになるようだ。
今確認したが、バラムはもう使える。死に戻りも出来るようになるのかは、現状のレベル以上で得られる機能が伏せられているので分からない。
もしかして、なるべく多くの住民がプレイヤー特有の機能を使えることが出来るように、プレイヤーは3人まで結べたりしてな。
「まぁ、今日はこんなところかな。戻ってすぐ呼び出してしまったから疲れただろう? 今日はゆっくり休んでね」
「ああ。……そうだ、今夜以降は1日半ほど寝る」
「そうかぁ、じゃあギルドを出る前にカーラ君から双子羊の便箋を受け取ってくれるかい?」
「分かった」
解散の雰囲気になったので、席を立つ。
「鉄銹、お前はもう少し残れ」
「……報告は済んだろ」
「そう長くはかからない」
僕と共に退室しようとしたバラムにお呼びがかかる。
「…………チッ。おい、すぐ行くから部屋で待ってろ」
「ん? 僕の部屋か?」
「ああ」
「……まぁ、分かった」
まだログアウトをする夜まで時間があるから旧倉庫に行こうと思っていたのに、そういうわけにもいかなくなってしまった。もうあそこの本も読めるようになっていると思うから楽しみにしていたのに。
そんなことを考えていると、バラムに頬を摘まれた。何故に。
「後でな」
「ああ」
僕だけ応接室を後にして、カーラから便箋を受け取って、ついでにギルドカードの職業欄を更新してもらった。更新されたカードを確認すると、盟友関係もこれに載るようだ。
ギルドでやることは終わったので、真っ直ぐ宿屋へと向かった。
*
「トウノ! 無事に戻って来たんだねぇ!」
宿に戻ると、まだ早朝だからかローザが迎えてくれた。奥には、ローザの旦那さんと思われる男性もいる。
「ああ、弁当美味しかった」
「ふふふ、そりゃ良かった! そうだ、今食べてくかい? それともすぐ休むかい?」
「食べてから部屋に戻る」
「そうかい! アンタ、あったかい食事頼んだよぉ」
「…………ああ」
しばらくして出て来た、温かいスープと焼きたてのパンを食べ、食後に出されたホットミルクを飲んで一息ついたところで自分の部屋へと戻った。
ここを出てからずっと装備していたマントを外し、備えつけの椅子に腰を下ろす。
「さて、バラムが来るまでどうしようか……ひとまず鎮め札の大量生産でもしておこう」
まずは大分増えたAPが許す限り、鎮め札生産に勤しんだ。
なんと、AP消費よりもインベントリの1枠の上限が埋まる方が早い。まぁ、アイテムもそんな持ってないからいいか。
インベントリを6枠ほど鎮め札で埋めたところで生産を一旦中止して、依頼中の《分析》時代の記録や《解析》ログを眺めては《編纂》で抜き出して下書きに残したりした。
その時ふと、宿にバラムが戻って来たのが何故か分かった。僕の場合、《感知》では《解析》しない限りマーカーの個別情報は分からないはずなのに、だ。
少しすると、《感知》で確認したバラムと思しき住民マーカーは、別の部屋に寄った後に僕の部屋の前へと移動したのが分かった。
ノックが響いたので扉を開けると、そこにはやはりバラムが立っていた。兜や鎧を自室に置いてきたのか、ラフな格好だ。
「入っていいか」
「何もないが、どうぞ」
僕はバラムを招き入れる。そこでバラムの右耳に、遺跡では見なかった飾りがあるのに気づいた。
「そんな耳飾りしてたか?」
「あ? これが盟友の証だ。お前にもついてるぞ」
「えっ」
「なんだ、気づいてなかったのか」
と言いながら、僕の左耳に手を添えて何かを外す感触が。僕の方に開いたその手には、全体が暗褐色の金属質で出来た大きな剣と犬がクロスしたようなデザインのイヤーカフだった。
「何というか、すごくバラムっぽいな」
「盟友の証はお互いを模した形になるからな。そんなもんだ」
ということはバラムのイヤーカフは僕を模しているのか、と改めて目を向ける。
バラムの耳を飾るイヤーカフのデザインは、全体がオリーブのような色合いで、本から何かの植物が生えているような見た目だった。うーん、まぁ、本があるし僕っぽいのだろうか。
バラムは再び僕の耳に触れてイヤーカフをつける。
「なるほど、皆これを見ていたのか」
確かにこれは結構目立つし、バラムを知っている者が見れば、誰を模したものか分かりそうだ。
と、ひとり納得していると、唐突にバラムに抱き寄せられた。首筋に顔を埋められる。
「……何だろうか」
困惑して話しかけるも返事がない。何というか、吸われている、気がする。流石にちょっと落ち着かない気分で身じろいでいると、イヤーカフがついている方の耳元で低い声が呟いた。
「礼の続き、するぞ」
依頼内容:魔物大規模襲撃のさらなる情報を得る為に南西の遺跡群を調査
依頼者:始まりの町『ユヌ』のギルド連盟
クエスト達成!
詳細な調査と考察を報告したことで、町の防衛に有益な情報を得ることが出来た。
評価:S+(報酬増加)
報酬:30000G、ユヌの防衛力上昇(小)、ギルド連盟からの信頼度上昇(微→小)、???(WQクリア後授受)、特殊効果《灰の残り香》
何だかんだあったが、ひと心地ついたのでチラッとリザルト確認をした。変わったことと言えば、連盟からの信頼度の上昇量とゾーイから付与された特殊効果くらいだろうか。
《灰の残り香》
【灰の厄】ゾーイの僅かな気配。
灰を厭う者達にはさぞ醜悪な気に感じることだろう。
それは最悪な結末の一つである故に。
特殊効果:周囲の特定の祝福効果減少(極大)
……いや……“虫除け”なんてものではなくて、この条件に該当する者達から蛇蝎の如く嫌われるのでは……?
まぁ、僕の技能で解除出来るようなので、困ったら解除すればいいか。
「ところで鉄銹」
僕が少し遠い目をしていると、徐にサーリハがバラムに話を振ってきた。
「森碧は異人だろう。盟友契約についてしっかり理解しているのか?」
「…………」
あ、目を逸らした。
……そう言えば、確認するタイミングが無くてまだヘルプを見れてなかったな。ちょっと今見てみよう。
・盟友契約
『盟友契約』とは、育まれた絆をさらに確かなものにする為に、住民間で行われている契約です。盟友同士の絆が深まれば深まるほど、お互いに力を与え合うことが出来ます。
住民と盟友になるには、絆が一定まで深まった住民から申請された盟友契約を受諾することで、盟友になることが出来ます。プレイヤー側からの申請は出来ません。
契約を結ぶと、『盟友の証』というアクセサリーが出現し、お互いに装備することで盟友関係を示すことが出来ます。
盟友となった住民とさらに絆を深めると、プレイヤーは盟友の力の一部を使うことが出来るようになります。住民もプレイヤー機能の一部を使うことが出来るようになります。
プレイヤーが一度に盟友契約を結べる住民は3人までです。住民が盟友契約を結べるのは、住民、プレイヤー問わず1人までです。また、プレイヤー同士で盟友契約を結ぶことは出来ません。
盟友となった住民が死亡した場合は、盟友契約が解消され、『盟友の証』が『盟友の形見』へと変化します。『盟友の形見』は1度だけ盟友の力を使うことが出来ます。
盟友契約は『盟友の証』を壊すことで破棄することが出来ます。一度盟友契約を破棄した住民とは、それまで深めた絆が消失し、元に戻すことは出来ませんのでご注意ください。
…………プレイヤー間のフレンドシステムみたいなものかと思っていたら、それより大分重い契約だった……まぁ、だからと言って困ることはとくに無いが。
僕が少し遠い目をしていると、サーリハが僕に視線を移していた。
「森碧、説明は必要か?」
「一応、頼む」
「分かった。盟友契約というのは……」
サーリハから受けた盟友契約の説明としては、力を与え合う性質から、主に傭兵や冒険者などを生業としている者同士が結ぶことが多いらしい。
その他は大まかにはヘルプと同じ内容だったが、住民は1度に1人までしか契約が出来ない為、人生を預け合えるほど信頼した者同士と結ぶようだ。……………つまり?
「大抵の者は無二の相棒や伴侶と盟友契約を結ぶ」
「な、なるほど……」
「やはり、分かっていなかったか」
「カッカッカッ! 若いって良いなぁ!」
「まぁ、契約を問題なく結べたということは森碧も鉄銹に絆を感じているということだろうから問題無いだろう」
絆……そうなのだろうか。ふと、遺跡でのバラムの体温を思い出してしまって、身じろぎをした。
「あ、そうだ。どうやら異人はこちらの住民と1度に3人まで契約を結べるようだ」
「何……?」
「ほーぅ、それはなんとも欲張りなことだな。いや、むしろ甲斐性があるのか?」
バラムは殺気立ち、ゾーイは愉快そうな反応だった。
僕はプレイヤー側の仕様をかい摘んで説明する。
「まぁ、それくらいなら従来の契約とそんなに変わらないかなぁ。むしろ私達の方が異人と盟友になるメリットがありそうだ」
「確かにな。インベントリが割とすぐ使えるようになるようだし」
そう、盟友の絆レベルに応じて住民がインベントリ機能などを使えるようになるようだ。
今確認したが、バラムはもう使える。死に戻りも出来るようになるのかは、現状のレベル以上で得られる機能が伏せられているので分からない。
もしかして、なるべく多くの住民がプレイヤー特有の機能を使えることが出来るように、プレイヤーは3人まで結べたりしてな。
「まぁ、今日はこんなところかな。戻ってすぐ呼び出してしまったから疲れただろう? 今日はゆっくり休んでね」
「ああ。……そうだ、今夜以降は1日半ほど寝る」
「そうかぁ、じゃあギルドを出る前にカーラ君から双子羊の便箋を受け取ってくれるかい?」
「分かった」
解散の雰囲気になったので、席を立つ。
「鉄銹、お前はもう少し残れ」
「……報告は済んだろ」
「そう長くはかからない」
僕と共に退室しようとしたバラムにお呼びがかかる。
「…………チッ。おい、すぐ行くから部屋で待ってろ」
「ん? 僕の部屋か?」
「ああ」
「……まぁ、分かった」
まだログアウトをする夜まで時間があるから旧倉庫に行こうと思っていたのに、そういうわけにもいかなくなってしまった。もうあそこの本も読めるようになっていると思うから楽しみにしていたのに。
そんなことを考えていると、バラムに頬を摘まれた。何故に。
「後でな」
「ああ」
僕だけ応接室を後にして、カーラから便箋を受け取って、ついでにギルドカードの職業欄を更新してもらった。更新されたカードを確認すると、盟友関係もこれに載るようだ。
ギルドでやることは終わったので、真っ直ぐ宿屋へと向かった。
*
「トウノ! 無事に戻って来たんだねぇ!」
宿に戻ると、まだ早朝だからかローザが迎えてくれた。奥には、ローザの旦那さんと思われる男性もいる。
「ああ、弁当美味しかった」
「ふふふ、そりゃ良かった! そうだ、今食べてくかい? それともすぐ休むかい?」
「食べてから部屋に戻る」
「そうかい! アンタ、あったかい食事頼んだよぉ」
「…………ああ」
しばらくして出て来た、温かいスープと焼きたてのパンを食べ、食後に出されたホットミルクを飲んで一息ついたところで自分の部屋へと戻った。
ここを出てからずっと装備していたマントを外し、備えつけの椅子に腰を下ろす。
「さて、バラムが来るまでどうしようか……ひとまず鎮め札の大量生産でもしておこう」
まずは大分増えたAPが許す限り、鎮め札生産に勤しんだ。
なんと、AP消費よりもインベントリの1枠の上限が埋まる方が早い。まぁ、アイテムもそんな持ってないからいいか。
インベントリを6枠ほど鎮め札で埋めたところで生産を一旦中止して、依頼中の《分析》時代の記録や《解析》ログを眺めては《編纂》で抜き出して下書きに残したりした。
その時ふと、宿にバラムが戻って来たのが何故か分かった。僕の場合、《感知》では《解析》しない限りマーカーの個別情報は分からないはずなのに、だ。
少しすると、《感知》で確認したバラムと思しき住民マーカーは、別の部屋に寄った後に僕の部屋の前へと移動したのが分かった。
ノックが響いたので扉を開けると、そこにはやはりバラムが立っていた。兜や鎧を自室に置いてきたのか、ラフな格好だ。
「入っていいか」
「何もないが、どうぞ」
僕はバラムを招き入れる。そこでバラムの右耳に、遺跡では見なかった飾りがあるのに気づいた。
「そんな耳飾りしてたか?」
「あ? これが盟友の証だ。お前にもついてるぞ」
「えっ」
「なんだ、気づいてなかったのか」
と言いながら、僕の左耳に手を添えて何かを外す感触が。僕の方に開いたその手には、全体が暗褐色の金属質で出来た大きな剣と犬がクロスしたようなデザインのイヤーカフだった。
「何というか、すごくバラムっぽいな」
「盟友の証はお互いを模した形になるからな。そんなもんだ」
ということはバラムのイヤーカフは僕を模しているのか、と改めて目を向ける。
バラムの耳を飾るイヤーカフのデザインは、全体がオリーブのような色合いで、本から何かの植物が生えているような見た目だった。うーん、まぁ、本があるし僕っぽいのだろうか。
バラムは再び僕の耳に触れてイヤーカフをつける。
「なるほど、皆これを見ていたのか」
確かにこれは結構目立つし、バラムを知っている者が見れば、誰を模したものか分かりそうだ。
と、ひとり納得していると、唐突にバラムに抱き寄せられた。首筋に顔を埋められる。
「……何だろうか」
困惑して話しかけるも返事がない。何というか、吸われている、気がする。流石にちょっと落ち着かない気分で身じろいでいると、イヤーカフがついている方の耳元で低い声が呟いた。
「礼の続き、するぞ」
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