27 / 186
本編
26:難儀過ぎる体質
しおりを挟む
そして翌朝。
ゲームの方も1日半経ってちょうど朝くらいの時間帯だ。今日はあの言語の習得までいけるだろうか、とかんがえつつログインする。
*
目を開けると、変わらずガランとした円形の広い空間があったのだが…………見え方に違和感が。
確か横になって寝たはずだから、この真っ直ぐな視界はおかしい。と視線を巡らせると────。
「!?」
僕の顔のすぐ横に黒い影があってビックリした。
何だこれ……とよく見てみると、無造作な髪のようだった。ということは。
「大剣使い……?」
多分、顔の横にあるのは大剣使いの頭で、僕の肩に顔を埋めているのだと思う。……今気づいたが、僕は後ろから彼に抱えられている体勢のようだ。
どうしてこんな体勢になっているのかはさっぱり分からない。
困惑しつつも抜け出せないか試みるが、腰辺りに回った腕が思いの外がっちりとホールドされていて、僕程度の腕力ではびくともしない。
仕方がない、大剣使いが起きるまで待つか……と脱力していると。背後で少し身じろぐ気配がした。
「……起きたのか」
低く掠れた声がすぐ横から首筋をくすぐる。
「ああ。だからその……離して欲しいんだが」
腰に回った腕を軽く叩いて、外して欲しいとアピールをするが、動かされる気配は無かった。
「…………お前はおかしい」
「……いきなり何だ」
脈絡なく貶されているとも取れる言葉をかけられ、さらに困惑する。本当にどうしたんだろうか。
「匂いが、しない」
「匂い?」
全く何のことだか分からないが…………匂い?
このゲームの仕様として、運営も流石にプレイヤーに排泄管理をさせることは踏み留まったのか、汚れが溜まって匂いが出ることは無い。と思っていたんだが、実はあったのだろうか。
「言っておくが、体臭じゃない」
「そうなのか」
少し、いや大分安心した。
「神の、気配が濃いほど、俺には耐え難い匂いに感じる」
「神の気配……」
「生まれてからずっとだ。本当にある匂いではないのか、鼻が慣れる、ということもない」
「それは……」
想像もつかない程の苦痛だろうと思う。
そしてこの言い方からすると、匂いを感じていない瞬間など無いのではないだろうか。この世界に、神は1柱しかいないのだから。
「異人(おまえ)達は、最初は匂いが無かった」
「ふぅん? そうなのか」
「だが、力をつけたり『死に戻り』とかいうふざけたことをすると、すぐに匂いが強くなってダメだった」
「あー……」
まぁ、プレイヤーの匂いが強くなる条件がその2つなら僕は大分匂いが薄いだろう。だが、レベルアップ自体はしているんだが……?
「じゃあ、僕は匂いが薄くて過ごしやすいとかそういうことだろうか」
「薄いどころじゃない、しない」
「うーん? 僕だって一応力は増しているんだが?」
「俺だって分からん。だからお前はおかしい」
「あ、ここでその言葉に戻ってくるのか」
うーん、匂いが神の気配とやらに関係しているなら、プレイヤー誕生はアークトゥリアの力ではなく、レベルアップや死に戻りはアークトゥリアの力? いや、僕は当てはまらないらしいから少し違うのか? そもそも神の気配云々の前提は合っているのだろうか?
情報が少なすぎるな。
「その匂いの原因が神の気配だと思った理由は何だったんだろうか」
「教会や神官は匂いが強過ぎて近づけすらしない」
「なるほど」
確かに、それなら神に関する何かが匂いの原因と考えられるか。まぁ、大剣使いの難儀過ぎる体質の概要は分かった。
「それで何故、僕は君に抱えられているんだろうか」
「……匂いを全く感じなくなるから、よく眠れた」
「まぁ、それは、良かったが。そろそろ解読の続きがしたい」
「…………」
それはもう渋々、といった感じでとりあえず解放してくれた。全身から不本意オーラを出している…………仕方がないな。
「解読作業に支障が出なければ、ある程度は好きにしてもらってもかまわ……うわっ」
「そうか」
少し譲歩した案を出した途端、腰を抱えられ、大剣使いが立ち上がるのに合わせての移動を余儀なくされる。……譲歩は早まっただろうか。
「あの、自分で歩ける……」
「解読の邪魔をしないなら好きにしていいんだろ」
「……」
やはり早まったかもしれない。
……まぁ、解読出来るならいいか。
大剣使いは石碑の前まで来て腰を下ろすと、自分の足の間に僕を置いた。大柄だからか案外スペースには余裕がある。
さて、早速手帳を広げて石碑とにらめっこをする。簡単な文字はほぼ読めるようになってきたので、今日の目標は難しい文字の解読だろう。
《言語知識》と《考古知識》のレベルもかなり高くなってきたので、ただ文字を書き写すだけでも着実に理解が進んでいく。このペースでいけば、このログイン時間中で解読し切ることが出来るかもしれない。
「ン、ンー、ンーーー、ン、ンーー……」
「ご機嫌だな」
「ンー、ん!?」
何と言うことだろう、大剣使いに声をかけられて初めて自分が“あの曲”を口ずさんでいることに気づいた。
こんな旧倉庫よりも何かありそうな場所で歌い切ってしまうなんて、何が起こるか分からない。旧倉庫で『悪戯』された時より重大な何かが起こってしまう気がする。
それが良いことならかまわないが、今は魔物大襲撃を控えた調査の最中だし、これ以上何か起こってはとてもでは無いが抱えきれない。なにより、僕の大事な読書の時間が削られる。
これを試すのは、やることがなくなった時に思い出したらやってみる、くらいで良いだろう。
「あー、すまないが、また歌ってしまってたら止めてくれるだろうか」
「かまわんが、何でだ」
「以前旧倉庫でこの曲を口ずさんでたら、気づいたらこの指輪がはまってた」
「すぐに止める」
「頼んだ」
大剣使いにストッパーを頼むと快く引き受けてくれた。これでひとまず安心だ。
作業を再開していくが、どういうわけか解読が進めば進むほど僕の口は勝手に曲を口ずさんでしまうらしく、大剣使いに頻繁に口を押さえられていた。
「ン、ンー……むぐ、助かった……」
「……わざとじゃないよな」
「ああ」
「厄介だな」
「本当に」
何故口ずさむようになってしまったのか全く分からないが、正直作業の邪魔でしかない。
そんなこんなで時折口を押さえられながら作業を進めることしばし。
〈技能《分析》のレベルが上限に達しました。上級技能《解析》に成長させますか?〉
〈技能《記録》のレベルが上限に達しました。上級技能《編修》に成長させますか?〉
〈技能《筆記》のレベルが上限に達しました。上級技能《高速筆記》に成長させますか?〉
〈特殊条件を満たしました。技能《記録》《筆記》から上級技能《編纂》に成長させますか?〉
〈技能《言語知識》のレベルが上限に達しました。技能《言語学》に成長させますか?〉
〈技能《考古知識》のレベルが上限に達しました。技能《考古学》に成長させますか?〉
〈特殊条件を満たしました。技能《言語知識》《考古知識》から上級技能《歴史学》に成長させますか?〉
さらに解読に手応えを感じたところで、今フル活用している技能達が軒並みレベルMAXになったらしい。通知欄がとてもごちゃついている。
「ん? 特殊条件? 《編纂》と《歴史学》……」
……なるほど。これ、中々罠だな?
このタイミングと通知の文章から、特殊条件の技能は該当する複数の技能が両方レベルMAXで待機していることが発生条件と思われる。
どちらかを先に上級技能にしていると、特殊条件の技能には派生しなくなるのだろう。上級技能同士の派生もあるのかもしれないが。
しかも《編纂》の方だが、《記録》と《筆記》というのは用途が被ることが多く、どちらかがあれば事足りる場面の方が多い。たとえ両方持っていたとしても、片方しか使っていないなんてこともザラだろうと予想される。そこで先ほどの特殊条件だ。
「なるほど。これは編纂士がいないのも納得だな」
「どうした?」
僕は一連の技能関連の通知内容と特殊条件による派生技能の考察を大剣使いに伝えると、眉間に皺を刻んで考え込んでしまった。
「……技能の成長を待機させるなんて聞いたことも考えたこともなかったな。俺達は通知なんてものは見えないし、感覚で成長を感じてそれを受け入れている」
通知が見れていても条件を知らなければほぼ無理だと思うが……それを言うと、じゃあお前は何なんだと言われそうなので相槌を打つだけにしておいた。
それはさておき。
とりあえず、技能名の印象から特殊条件で派生した技能に成長させてみることにしよう。
ゲームの方も1日半経ってちょうど朝くらいの時間帯だ。今日はあの言語の習得までいけるだろうか、とかんがえつつログインする。
*
目を開けると、変わらずガランとした円形の広い空間があったのだが…………見え方に違和感が。
確か横になって寝たはずだから、この真っ直ぐな視界はおかしい。と視線を巡らせると────。
「!?」
僕の顔のすぐ横に黒い影があってビックリした。
何だこれ……とよく見てみると、無造作な髪のようだった。ということは。
「大剣使い……?」
多分、顔の横にあるのは大剣使いの頭で、僕の肩に顔を埋めているのだと思う。……今気づいたが、僕は後ろから彼に抱えられている体勢のようだ。
どうしてこんな体勢になっているのかはさっぱり分からない。
困惑しつつも抜け出せないか試みるが、腰辺りに回った腕が思いの外がっちりとホールドされていて、僕程度の腕力ではびくともしない。
仕方がない、大剣使いが起きるまで待つか……と脱力していると。背後で少し身じろぐ気配がした。
「……起きたのか」
低く掠れた声がすぐ横から首筋をくすぐる。
「ああ。だからその……離して欲しいんだが」
腰に回った腕を軽く叩いて、外して欲しいとアピールをするが、動かされる気配は無かった。
「…………お前はおかしい」
「……いきなり何だ」
脈絡なく貶されているとも取れる言葉をかけられ、さらに困惑する。本当にどうしたんだろうか。
「匂いが、しない」
「匂い?」
全く何のことだか分からないが…………匂い?
このゲームの仕様として、運営も流石にプレイヤーに排泄管理をさせることは踏み留まったのか、汚れが溜まって匂いが出ることは無い。と思っていたんだが、実はあったのだろうか。
「言っておくが、体臭じゃない」
「そうなのか」
少し、いや大分安心した。
「神の、気配が濃いほど、俺には耐え難い匂いに感じる」
「神の気配……」
「生まれてからずっとだ。本当にある匂いではないのか、鼻が慣れる、ということもない」
「それは……」
想像もつかない程の苦痛だろうと思う。
そしてこの言い方からすると、匂いを感じていない瞬間など無いのではないだろうか。この世界に、神は1柱しかいないのだから。
「異人(おまえ)達は、最初は匂いが無かった」
「ふぅん? そうなのか」
「だが、力をつけたり『死に戻り』とかいうふざけたことをすると、すぐに匂いが強くなってダメだった」
「あー……」
まぁ、プレイヤーの匂いが強くなる条件がその2つなら僕は大分匂いが薄いだろう。だが、レベルアップ自体はしているんだが……?
「じゃあ、僕は匂いが薄くて過ごしやすいとかそういうことだろうか」
「薄いどころじゃない、しない」
「うーん? 僕だって一応力は増しているんだが?」
「俺だって分からん。だからお前はおかしい」
「あ、ここでその言葉に戻ってくるのか」
うーん、匂いが神の気配とやらに関係しているなら、プレイヤー誕生はアークトゥリアの力ではなく、レベルアップや死に戻りはアークトゥリアの力? いや、僕は当てはまらないらしいから少し違うのか? そもそも神の気配云々の前提は合っているのだろうか?
情報が少なすぎるな。
「その匂いの原因が神の気配だと思った理由は何だったんだろうか」
「教会や神官は匂いが強過ぎて近づけすらしない」
「なるほど」
確かに、それなら神に関する何かが匂いの原因と考えられるか。まぁ、大剣使いの難儀過ぎる体質の概要は分かった。
「それで何故、僕は君に抱えられているんだろうか」
「……匂いを全く感じなくなるから、よく眠れた」
「まぁ、それは、良かったが。そろそろ解読の続きがしたい」
「…………」
それはもう渋々、といった感じでとりあえず解放してくれた。全身から不本意オーラを出している…………仕方がないな。
「解読作業に支障が出なければ、ある程度は好きにしてもらってもかまわ……うわっ」
「そうか」
少し譲歩した案を出した途端、腰を抱えられ、大剣使いが立ち上がるのに合わせての移動を余儀なくされる。……譲歩は早まっただろうか。
「あの、自分で歩ける……」
「解読の邪魔をしないなら好きにしていいんだろ」
「……」
やはり早まったかもしれない。
……まぁ、解読出来るならいいか。
大剣使いは石碑の前まで来て腰を下ろすと、自分の足の間に僕を置いた。大柄だからか案外スペースには余裕がある。
さて、早速手帳を広げて石碑とにらめっこをする。簡単な文字はほぼ読めるようになってきたので、今日の目標は難しい文字の解読だろう。
《言語知識》と《考古知識》のレベルもかなり高くなってきたので、ただ文字を書き写すだけでも着実に理解が進んでいく。このペースでいけば、このログイン時間中で解読し切ることが出来るかもしれない。
「ン、ンー、ンーーー、ン、ンーー……」
「ご機嫌だな」
「ンー、ん!?」
何と言うことだろう、大剣使いに声をかけられて初めて自分が“あの曲”を口ずさんでいることに気づいた。
こんな旧倉庫よりも何かありそうな場所で歌い切ってしまうなんて、何が起こるか分からない。旧倉庫で『悪戯』された時より重大な何かが起こってしまう気がする。
それが良いことならかまわないが、今は魔物大襲撃を控えた調査の最中だし、これ以上何か起こってはとてもでは無いが抱えきれない。なにより、僕の大事な読書の時間が削られる。
これを試すのは、やることがなくなった時に思い出したらやってみる、くらいで良いだろう。
「あー、すまないが、また歌ってしまってたら止めてくれるだろうか」
「かまわんが、何でだ」
「以前旧倉庫でこの曲を口ずさんでたら、気づいたらこの指輪がはまってた」
「すぐに止める」
「頼んだ」
大剣使いにストッパーを頼むと快く引き受けてくれた。これでひとまず安心だ。
作業を再開していくが、どういうわけか解読が進めば進むほど僕の口は勝手に曲を口ずさんでしまうらしく、大剣使いに頻繁に口を押さえられていた。
「ン、ンー……むぐ、助かった……」
「……わざとじゃないよな」
「ああ」
「厄介だな」
「本当に」
何故口ずさむようになってしまったのか全く分からないが、正直作業の邪魔でしかない。
そんなこんなで時折口を押さえられながら作業を進めることしばし。
〈技能《分析》のレベルが上限に達しました。上級技能《解析》に成長させますか?〉
〈技能《記録》のレベルが上限に達しました。上級技能《編修》に成長させますか?〉
〈技能《筆記》のレベルが上限に達しました。上級技能《高速筆記》に成長させますか?〉
〈特殊条件を満たしました。技能《記録》《筆記》から上級技能《編纂》に成長させますか?〉
〈技能《言語知識》のレベルが上限に達しました。技能《言語学》に成長させますか?〉
〈技能《考古知識》のレベルが上限に達しました。技能《考古学》に成長させますか?〉
〈特殊条件を満たしました。技能《言語知識》《考古知識》から上級技能《歴史学》に成長させますか?〉
さらに解読に手応えを感じたところで、今フル活用している技能達が軒並みレベルMAXになったらしい。通知欄がとてもごちゃついている。
「ん? 特殊条件? 《編纂》と《歴史学》……」
……なるほど。これ、中々罠だな?
このタイミングと通知の文章から、特殊条件の技能は該当する複数の技能が両方レベルMAXで待機していることが発生条件と思われる。
どちらかを先に上級技能にしていると、特殊条件の技能には派生しなくなるのだろう。上級技能同士の派生もあるのかもしれないが。
しかも《編纂》の方だが、《記録》と《筆記》というのは用途が被ることが多く、どちらかがあれば事足りる場面の方が多い。たとえ両方持っていたとしても、片方しか使っていないなんてこともザラだろうと予想される。そこで先ほどの特殊条件だ。
「なるほど。これは編纂士がいないのも納得だな」
「どうした?」
僕は一連の技能関連の通知内容と特殊条件による派生技能の考察を大剣使いに伝えると、眉間に皺を刻んで考え込んでしまった。
「……技能の成長を待機させるなんて聞いたことも考えたこともなかったな。俺達は通知なんてものは見えないし、感覚で成長を感じてそれを受け入れている」
通知が見れていても条件を知らなければほぼ無理だと思うが……それを言うと、じゃあお前は何なんだと言われそうなので相槌を打つだけにしておいた。
それはさておき。
とりあえず、技能名の印象から特殊条件で派生した技能に成長させてみることにしよう。
1,502
お気に入りに追加
2,970
あなたにおすすめの小説
妹を侮辱した馬鹿の兄を嫁に貰います
ひづき
BL
妹のべルティシアが馬鹿王子ラグナルに婚約破棄を言い渡された。
フェルベードが怒りを露わにすると、馬鹿王子の兄アンセルが命を持って償うと言う。
「よし。お前が俺に嫁げ」
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
囚われ王子の幸福な再婚
高菜あやめ
BL
【理知的美形宰相x不遇な異能持ち王子】ヒースダイン国の王子カシュアは、触れた人の痛みを感じられるが、自分の痛みは感じられない不思議な体質のせいで、幼いころから周囲に忌み嫌われてきた。それは側室として嫁いだウェストリン国でも変わらず虐げられる日々。しかしある日クーデターが起こり、結婚相手の国王が排除され、新国王の弟殿下・第二王子バージルと再婚すると状況が一変する……不幸な生い立ちの王子が、再婚によって少しずつ己を取り戻し、幸せになる話です
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
彼の至宝
まめ
BL
十五歳の誕生日を迎えた主人公が、突如として思い出した前世の記憶を、本当にこれって前世なの、どうなのとあれこれ悩みながら、自分の中で色々と折り合いをつけ、それぞれの幸せを見つける話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる