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4.抵抗と情動
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そう言って、藤宮はこちらを見やりクスリと笑う。
虐める、…って。
心なしか身体がじんわりと熱くなるのがわかる。
…いやいや、おかしい。
私がいますべきことは、全力での抵抗。
藤宮が勝った場合のことは決めてなかったんだから、こんなことに従うギリはない。
なのに、何、身体火照らせてんだよ、
しっかりしろよ、まひる。
「まだ触ってないのに、…何か期待してんの?」
藤宮は仰向けに寝させられる私の横に座ると、丸出しの割れ目に指を伝せる。
「…いやいやいや!そんなわけないでしょ!ってか、触らないで!」
室内に私の怒号が響くも、ヤツはフン、と鼻で笑い、その指で割れ目をなぞることを続ける。
「…ちょ、やめてってば!おかしいでしょ!あんたまずどうやって私をここまで運んだ?ってか紫音は?」
話題を変えようとするも、藤宮はため息まじりに煩わしいそうに目を細める。
「…うるせえな。お前この状況わかってんのか?」
ヤツはさらにソコに軽くデコピンをする。
「…ぁ!」
ピク、と反応する私を見て、クスクスと楽しそうに笑う。
「…お前は、俺に虐められてそうやって鳴いてればいい」
「……は?」
私はヤツを下から睨みつけた。
「…前に自分で言ってただろうが。何日か前、10分間にイカされたら、俺の奴隷になる、って。」
「…はあ?そんなこと言って、」
…………る。
そうだ、言ってる。
………確かそんなこと言ったわ。
………詰んだ。
いや、でもそれはそれ。
これはこれ、でしょ。
この状況どう考えてもおかしい。
「…ふん。わかったら、奴隷のくせに生意気な口叩いてんじゃねえよ」
いやいや、全然わからないから。
と、心の中で突っ込む。
「…歯向かってばかりいると、お前の変態自慰動画、ネット配信するぞ」
藤宮は口角を少しだけ上げているも、私を見下ろすその目は冷たい。
黙っていると、低い声で問う。
「…おい。返事は?」
…もう!なんなのよ、こいつ、偉そうに!
と、普段の私なら言っているところだろう。
けど、立場的に強めに出ることはできない。
でも言うまでもなく、素直にこいつの言うことも聞きたくない。
「…ふうん。誰に従わないといけないのか、まだわかんない?…ずいぶん出来の悪い奴隷だな」
そう言って、私の首元に指を這わす。
数日前に、思い切り噛り付いて残した赤い跡に。
「…この間のコレ、いい跡ついたよねえ?客になんか言われなかった?……俺の言うこといかないと、どうなるかまだわかんないの?もっと深い跡つけられたい?…それとも、もっと痛いのが好きなの?」
両腕を上で縛られ、丸見えの脇をペロリを舐められる。
ピクンと身体がはねると同時に二の腕に噛み付かれる。
「痛っ!」
暴れ回りたくても四肢が拘束されているので、身をよじる程度の抵抗しかできない。
次に歯の刃を二の腕の突き立て、グリグリと肉にめり込ませるように、その刃を動かす。
「…痛ててててっ!」
唯一動かせる首から上。
二の腕から肩らへんにある藤宮の頭に、強くはできないものの頭突きを何度かかます。
何秒間メリメリと肉に食い込ませるように噛まれ続けたのかわからないが、頭突きのかいがあってか、藤宮の歯が腕から離れる。
次はヒリヒリとした強い痛みに襲われ、その痛みで歪んだ私の顔を見て、ヤツはニタリと笑う。
「…さて、次はどんな跡ができるかねー。…今は赤いだけだけど、そのまま赤いまんま?青?……黄色?」
「……は、…信号かよ…」
涙目で突っ込む私に、藤宮はプッと吹き出した。
虐める、…って。
心なしか身体がじんわりと熱くなるのがわかる。
…いやいや、おかしい。
私がいますべきことは、全力での抵抗。
藤宮が勝った場合のことは決めてなかったんだから、こんなことに従うギリはない。
なのに、何、身体火照らせてんだよ、
しっかりしろよ、まひる。
「まだ触ってないのに、…何か期待してんの?」
藤宮は仰向けに寝させられる私の横に座ると、丸出しの割れ目に指を伝せる。
「…いやいやいや!そんなわけないでしょ!ってか、触らないで!」
室内に私の怒号が響くも、ヤツはフン、と鼻で笑い、その指で割れ目をなぞることを続ける。
「…ちょ、やめてってば!おかしいでしょ!あんたまずどうやって私をここまで運んだ?ってか紫音は?」
話題を変えようとするも、藤宮はため息まじりに煩わしいそうに目を細める。
「…うるせえな。お前この状況わかってんのか?」
ヤツはさらにソコに軽くデコピンをする。
「…ぁ!」
ピク、と反応する私を見て、クスクスと楽しそうに笑う。
「…お前は、俺に虐められてそうやって鳴いてればいい」
「……は?」
私はヤツを下から睨みつけた。
「…前に自分で言ってただろうが。何日か前、10分間にイカされたら、俺の奴隷になる、って。」
「…はあ?そんなこと言って、」
…………る。
そうだ、言ってる。
………確かそんなこと言ったわ。
………詰んだ。
いや、でもそれはそれ。
これはこれ、でしょ。
この状況どう考えてもおかしい。
「…ふん。わかったら、奴隷のくせに生意気な口叩いてんじゃねえよ」
いやいや、全然わからないから。
と、心の中で突っ込む。
「…歯向かってばかりいると、お前の変態自慰動画、ネット配信するぞ」
藤宮は口角を少しだけ上げているも、私を見下ろすその目は冷たい。
黙っていると、低い声で問う。
「…おい。返事は?」
…もう!なんなのよ、こいつ、偉そうに!
と、普段の私なら言っているところだろう。
けど、立場的に強めに出ることはできない。
でも言うまでもなく、素直にこいつの言うことも聞きたくない。
「…ふうん。誰に従わないといけないのか、まだわかんない?…ずいぶん出来の悪い奴隷だな」
そう言って、私の首元に指を這わす。
数日前に、思い切り噛り付いて残した赤い跡に。
「…この間のコレ、いい跡ついたよねえ?客になんか言われなかった?……俺の言うこといかないと、どうなるかまだわかんないの?もっと深い跡つけられたい?…それとも、もっと痛いのが好きなの?」
両腕を上で縛られ、丸見えの脇をペロリを舐められる。
ピクンと身体がはねると同時に二の腕に噛み付かれる。
「痛っ!」
暴れ回りたくても四肢が拘束されているので、身をよじる程度の抵抗しかできない。
次に歯の刃を二の腕の突き立て、グリグリと肉にめり込ませるように、その刃を動かす。
「…痛ててててっ!」
唯一動かせる首から上。
二の腕から肩らへんにある藤宮の頭に、強くはできないものの頭突きを何度かかます。
何秒間メリメリと肉に食い込ませるように噛まれ続けたのかわからないが、頭突きのかいがあってか、藤宮の歯が腕から離れる。
次はヒリヒリとした強い痛みに襲われ、その痛みで歪んだ私の顔を見て、ヤツはニタリと笑う。
「…さて、次はどんな跡ができるかねー。…今は赤いだけだけど、そのまま赤いまんま?青?……黄色?」
「……は、…信号かよ…」
涙目で突っ込む私に、藤宮はプッと吹き出した。
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