太陽と龍の追憶

ダイナマイト・キッド

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お前たちはいつもそうだ

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お前たちはいつもそうだ
背は高くてしゅっとしやがって
オマケに顔もいいときて
素直で正直者で明るくて
誰にでも優しいクソったれだ
人生の表通りを堂々と
お天道様を浴びながら
なんにも気にしねえで歩いてやがる
努力したことも、挫折したことも
おくびにも出さねえで
ヤることだきゃあキチンとヤって
しれっとした顔してやがる
お前たちはいつもそうだ
そうやって明るく素直に生きてる奴等は
道化を消耗品にする
どんなに優しく平等でも
飽きたら平気で投げ捨てて
お前たちだけがまた
人生の表通りを堂々と
お天道様を浴びながら
なんにもなかったみてえに歩いてやがる
だったらいっそ、一生消えねえような
でっけえ傷跡残してやるから
毎晩寝るたびに二時間でも三時間でも
死ぬほどうなされてみりゃあいい
そうしてお前もお前もお前もお前も
日陰者の仲間入りをさせてやるさ
ヘタに日向モンだったぶんだけ
日陰は冷たくて惨めだぜ
そんな覚悟もないどころか
そんな世界も知らなかったろ
あるんだよ、お前たちが平気な顔して
歩いてきたその道の
片隅に転がってた
石の下には
花壇の土には
お前たちはいつもそうだ
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