太陽と龍の追憶

ダイナマイト・キッド

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冷たい雨の降る街で

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心を開くのは 刃を向けること
剥き出しの光に 目がくらんで
大好きで 笑って欲しくて あなたを傷つけて
惨めな思いだけを ぬぐえないまま

甘えていたのは 怯えてるから
白い手のひらを 離せずにいた
疑っても 買い被っても どれだけ信じても
惨めにゆがんだ 言葉が残った

冷たい雨の降る街で
立ち去るあなたの 背中越し
今でも思い出して さよならをする
忘れることなど 出来もしないのに

吐き出し続けて あなたを汚してた
足枷を 緩めてほしいと
寄りかかり 支えてほしくて あなたに押し付けた
謝罪と感謝の 重い十字架

冷たい雨の降る街で
微笑むあなたが 透き通る
今でも夢に見て 泣いている
楽しさの代償も 払えないくせに

切れた糸をいくら結んでも 元には戻らない
どんなに強く結んでも 糸は必ずまた切れる
結び目が大きくて 醜くて 目を背けても
糸はいつでも どこからでも切れるのに

冷たい雨の降る街で
立ち去るあなたの 背中越し
今でも思い出して さよならをする
忘れることなど 出来もしないのに
忘れることなど 出来もしないのに
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