太陽と龍の追憶

暗闇

腐りきった 言葉の標
失くしてゆく 時の光
もう何処を探しても
もう二度と戻らない
焦燥 流行 中傷 絶え間ぬまやかしに

へし折られた 白い翼
枯れ尽きていた 血反吐でさえ
何を瞳に映しても
何もかも同じに見える
盲目 慟哭 真夜中 その帳の奥で

さまよう 耳を塞いだまま

怯え続け 永久に感じた
乾いた砂になって 消え去りたい
この手で何を掴んでも
この手で、手で、手で、ああ殺すだけ
永劫 愛憎 約束 引き裂かれるのを待ってる

さまよう 孤独に気付かぬまま

叫び続け すがりついた
温かな茨に 侵されていたいだろう
自分にその声が聞こえるように
自分もその声に交じれるように
鍵をかけて 扉を閉じて 自分だけは違う、違う、違う

さまよう 孤独な神のつもりで
果て無き暗闇の中で
さまよう 耳を塞いだまま
さまよう 孤独に気付かぬまま
果て無き暗闇の中で
さまよう すべてを捨てた後で