太陽と龍の追憶

ダイナマイト・キッド

文字の大きさ
上 下
141 / 322

カナリアはNijiを見て

しおりを挟む
めまいがするほど高い空
吐き気がするほど青い空
死にたくなるほど好きな人
あんたがいれば生きられる
ありがとうありがとう幸せに
死にたくなるほど青い空

カナリアはNijiを見て
カナリアが見たNijiは

泣きたくなるほど高い空
死にたくなるほど青い空
思い出すたび好きになる人
あんたがいたから生きている
ありがとうありがとう幸せな
横顔を見て流す涙の色

老いた小鳥をかごの中に閉じ込めて
心にそっとカギをかけて
カナリアはNijiを見た
カナリアが見たNijiを
色褪せたNijiをいつか見た
記憶の中で光るNijiをじっと見る。

月の海に沈めた愛しさも
花吹雪とともに止んで
光の粒の雨上がり
息をするように好きだよと
伝えたことすら懐かしい

死にたくなるほど青い空
カナリアはNijiを見て
カナリアが見たNijiは
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

兄の悪戯

廣瀬純一
大衆娯楽
悪戯好きな兄が弟と妹に催眠術をかける話

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

かあさんのつぶやき

春秋花壇
現代文学
あんなに美しかった母さんが年を取っていく。要介護一歩手前。そんなかあさんを息子は時にお世話し、時に距離を取る。ヤマアラシのジレンマを意識しながら。

処理中です...