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53か月間ありがとうございました!

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北山・長谷川さんの主宰するハイパーグラウンドなるサイトで、長らく週1の連載を持たせて頂いておりました。
毎週1500文字を超えていれば何でもあり、というものでした。編集長の北山さん、副編集長の長谷川さん(二人合わせて「北山・長谷川」というユニットなのだ)からお話を頂いて、その当時から書き始めていた不思議系小説を載せて頂けることに。嬉しくてガンガン書いて予約投稿したら数か月先まで埋まったこともあって。
お二人から「キッドは間違いなく変態」と褒められたこともありました。

1500文字。決して長くはないけど、短くも無い。
しかも内容はバラバラなうえエロ、グロ、幻覚、被害妄想、そのほかSFもホラーもエッセイ的な要素もあり。ずっと読んでくださってた方は、果たしてどのぐらいいらっしゃるのだろう。全部読んでくれてた人が居たら嬉しいなあ。

いま見たら最初の1回目が2019年9月9日。その前にお試し版として載せたものも含めれば9月2日から開始でした。そこから毎週、ずーっと新作を書き続けました。
とはいえ脳内直送、思いつくそばから書いていたので実際そこまで苦にはならず。楽しく書かせて頂きました。内容的に(流石にコレは…)というものに関しては、北山さんに事前に確認を取ったことも2回ぐらいあった気がします。ラブホネタと、おしっこネタでした確か。

ただ最初はワードプレスに慣れなくて、改行や半角スペースが入っちゃうなどにイライラしまくってたこともありました。それもあって未だにワードプレスがちょっと嫌いです(笑)
なので創作そのものよりも、それを載せる場所にちょっと苦労したって感じで…。
あとは本当に楽しく、好き放題やらせていただいておりました。
アイキャッチ画像を用意して欲しい、というご要望にお応えするためCanvaを使って自分で色々と作っていまして。これも慣れて来ると楽しくて頑張りました。
ああコレ表紙にしたいな、と思って写真を撮ることも増えたし、自分で言うのもナン(ハニーチーズ)だけど上手くなったと思います。元のセンスは兎も角として…。

連載終盤には「あぶくちゃん」というキャラクターが産まれ、そこから発展して最終的に
OSAKA EL.DORADO
になりました。これはこれで自分なりにプロットだキャラ設定だオーサカシティの地図だのを作って書き始めたもので、初めてそんな風に作り込んで書いている作品でもあります。

今回、ネット小説大賞で「タクシー運転手のヨシダさん」が小説賞を頂き書籍化が決まったことと、本業を転職して冬の間がド繁忙期になるため流石に余裕がなくなると思って、53か月間に渡る不思議系小説ニューシネマパラダイスシティを終了することにいたしました。
正直ヒマならずっと書いていたい、私は文章を考えたり書いたり読ませたりするのが好きで、それが趣味であり楽しみな人間なので(間違いなく変態)、終わると言っちゃうのもなあという感じだったのですが。

ぶっちゃけた話、ハイパーグラウンド立ち上げ当初から色んな人が企画や物語を始めては尻切れトンボでブッツリ消えるのを見て来たので、やっぱりちゃんとケジメをつけたいなと。
ただ現在のところまだ少し余裕があるので、キリの良いところまでなんとか書くか、出来る限りは書いて、そこで一旦おしまいにしようと思った次第です。
なのでハイパーグラウンドでは本当にオシマイになった時、改めてご挨拶申し上げます。
これはその他のサイトに載せる用のエッセイです。
紛らわしくてすみません。でも、何度でも振り返ったりお礼を述べたりしたいぐらい、私は私の連載が好きだったし、誘ってくれたお二人には感謝が尽きません。

連載終了のご挨拶をした際に、長谷川副編集長からプレゼントがいただける旨ご連絡をいただきまして。今日(2024年1月21日)それが届きました。
箱に入った立派なペンに、ハイパーグラウンドベストライター賞、の文字が。
これでネット小説大賞と併せて2冠王だ。
本当に本当にありがとうございました。お二人の元でなければ、こんなに長く、楽しく書かせて頂くことは出来なかったと思います。
狂気の長期連載は、その変態に連載を打診してくれるような狂った言い出しっぺが居なければ成し得なかったことでした。

不思議系小説という呼び方も連載開始に当たって考えたもので、自分の中では漸く自分の書き出したものに対してしっくりきた表現だと思います。
得るものの多い、実りある53か月間でした。
ありがとうございました。乾杯!!
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