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#松山座 2023年8月公演 第3試合
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#松山座 2023年8月公演
第3試合
松山ポンポン選手、みゆ選手
VS
真琴選手、アグー選手
松山座の人気者にして闘龍門14期生の実力者を依代に持つ、松山ポンポン選手。
入れ替わりの激しい松山座において人気・実力と共に出番をキープしてくれている頼もしい選手。毎回、試合を見るのが楽しみです。
対角線上にはアグー選手。デカくて速くて明るく楽しい、和製ブラソ・デ・プラタみたいな選手。コスチュームやマスクはご本人の手作りでもあり、マスク職人としての顔も持つ。
ポンポン選手とアグー選手は組んでも戦っても外れがない。この二人が居れば大丈夫という鉄壁の布陣。
ここに、今回は久々登場の真琴選手が入る。間近で見るのは本当に久しぶりだけど、麗しさは健在。というか、こんな背が高かったっけと驚いた。大型の男子二人に混じっても小さく見えず、かといって巨体で鳴らす選手でもない。華やかでダイナミック、この演目に何故、加わったのかが並び立つとよくわかった。
この各地の各団体を長年、渡り歩いてきた文字通りの歴戦の猛者に囲まれた、BRS期待の若手・みゆ選手。大変なプレッシャーだが、居るだけで美味しいとも言える。みんなが、彼女の一挙手一投足に注目するし、どう闘うか、どう組むか、それがみんな新鮮だからだ。
ポンポン選手とお揃いの赤いまあるい模様をほっぺに描いて、先発を買って出るみゆ選手。が、向かい合った真琴選手との睨み合いで緊迫した雰囲気に。これではいけない!と、アグー選手・ポンポン選手が交代、一転して賑やかなムードに。
そこからは「いつもの」試合になるも、アグー選手が小柄なみゆ選手を攻め込む場面も見られ、コーナーからのローリングセントーンには場内から悲鳴が上がった。
どういう技かというと、仰向けに倒れている選手の胴体に向かって、コーナーポストのロープに上り、飛び降りながら前転し背中から落っこちる、というわけで。
ここで BRS みゆ、プロレス アグー で検索してみよう。
ローリングセントーンを受けているのが、みゆ選手。
空中で回転しながら落っこちて来るのがアグー選手だ。
プロレスラーって凄い。
当たりは浅かったかも知れないが、ダメージは相当なもの。
そんなアグー選手も紆余曲折の末、味方のはずの真琴選手まで背負ったポンポン選手に3人がかりのボディプレスを喰らっているので、やっぱりプロレスラーの肉体って凄い。
この試合ではポンポン選手のモチーフとしている特殊霊魂のイメージから
「お札(ふだ)」
が登場。貼られた選手は動きが止まってしまう。
これで間一髪、みゆ選手のピンチを救い、さらに加勢に入った真琴選手まで動きを封じられてしまう。WAVEあたりだったら真琴選手、何をされているかわかったものではない。
ただ真琴選手には効き目が薄かったのかすぐに剝がれてしまった。が、アグー選手にはよく効いていたところを見ると、やはり人外系レスラーには効果を発揮するのかも知れない。
試合は場外でアグー選手、ポンポン選手がもつれ合っている間に真琴選手が勝利。
みゆ選手には高い壁だったかも知れないけれど、持てる技を駆使して立ち向かう姿には確かに1年前と見比べて成長もあったし、ドロップキックの打点が高くなるにつれて、みゆ選手も高みに向かってゆくのではないかなという気がしました。
何が起こるかわからない、おもちゃ箱をひっくり返したときに、どこにどうおもちゃが散らばったり転がったりして、どんな景色が出来上がるか。
これが松山座の演目を組むうえで座長がイメージすることだそうで。だとすれば、この日の第3試合には、その「取っ散らかったようで必然性の或るおもちゃの転がり方」が良く表れていたのかも知れません。
ともすれば退屈でありきたりなチャレンジマッチになりがちな、有名選手と若手選手の対戦。そこに松山座でも双璧を成す巨漢が加わってタッグマッチになればアラ不思議、見せ場とチャンスが満載の対等な試合になる。
経験や実力の差すら個性に変えて戦うだけの柔軟さと逞しさ。
これこそ座長に根付いた、ウルティモ・ドラゴン校長の教えそのものなのかも?
みゆ選手に秘められたポテンシャルを座長の慧眼が見守っているかのようでもありました。
第3試合
松山ポンポン選手、みゆ選手
VS
真琴選手、アグー選手
松山座の人気者にして闘龍門14期生の実力者を依代に持つ、松山ポンポン選手。
入れ替わりの激しい松山座において人気・実力と共に出番をキープしてくれている頼もしい選手。毎回、試合を見るのが楽しみです。
対角線上にはアグー選手。デカくて速くて明るく楽しい、和製ブラソ・デ・プラタみたいな選手。コスチュームやマスクはご本人の手作りでもあり、マスク職人としての顔も持つ。
ポンポン選手とアグー選手は組んでも戦っても外れがない。この二人が居れば大丈夫という鉄壁の布陣。
ここに、今回は久々登場の真琴選手が入る。間近で見るのは本当に久しぶりだけど、麗しさは健在。というか、こんな背が高かったっけと驚いた。大型の男子二人に混じっても小さく見えず、かといって巨体で鳴らす選手でもない。華やかでダイナミック、この演目に何故、加わったのかが並び立つとよくわかった。
この各地の各団体を長年、渡り歩いてきた文字通りの歴戦の猛者に囲まれた、BRS期待の若手・みゆ選手。大変なプレッシャーだが、居るだけで美味しいとも言える。みんなが、彼女の一挙手一投足に注目するし、どう闘うか、どう組むか、それがみんな新鮮だからだ。
ポンポン選手とお揃いの赤いまあるい模様をほっぺに描いて、先発を買って出るみゆ選手。が、向かい合った真琴選手との睨み合いで緊迫した雰囲気に。これではいけない!と、アグー選手・ポンポン選手が交代、一転して賑やかなムードに。
そこからは「いつもの」試合になるも、アグー選手が小柄なみゆ選手を攻め込む場面も見られ、コーナーからのローリングセントーンには場内から悲鳴が上がった。
どういう技かというと、仰向けに倒れている選手の胴体に向かって、コーナーポストのロープに上り、飛び降りながら前転し背中から落っこちる、というわけで。
ここで BRS みゆ、プロレス アグー で検索してみよう。
ローリングセントーンを受けているのが、みゆ選手。
空中で回転しながら落っこちて来るのがアグー選手だ。
プロレスラーって凄い。
当たりは浅かったかも知れないが、ダメージは相当なもの。
そんなアグー選手も紆余曲折の末、味方のはずの真琴選手まで背負ったポンポン選手に3人がかりのボディプレスを喰らっているので、やっぱりプロレスラーの肉体って凄い。
この試合ではポンポン選手のモチーフとしている特殊霊魂のイメージから
「お札(ふだ)」
が登場。貼られた選手は動きが止まってしまう。
これで間一髪、みゆ選手のピンチを救い、さらに加勢に入った真琴選手まで動きを封じられてしまう。WAVEあたりだったら真琴選手、何をされているかわかったものではない。
ただ真琴選手には効き目が薄かったのかすぐに剝がれてしまった。が、アグー選手にはよく効いていたところを見ると、やはり人外系レスラーには効果を発揮するのかも知れない。
試合は場外でアグー選手、ポンポン選手がもつれ合っている間に真琴選手が勝利。
みゆ選手には高い壁だったかも知れないけれど、持てる技を駆使して立ち向かう姿には確かに1年前と見比べて成長もあったし、ドロップキックの打点が高くなるにつれて、みゆ選手も高みに向かってゆくのではないかなという気がしました。
何が起こるかわからない、おもちゃ箱をひっくり返したときに、どこにどうおもちゃが散らばったり転がったりして、どんな景色が出来上がるか。
これが松山座の演目を組むうえで座長がイメージすることだそうで。だとすれば、この日の第3試合には、その「取っ散らかったようで必然性の或るおもちゃの転がり方」が良く表れていたのかも知れません。
ともすれば退屈でありきたりなチャレンジマッチになりがちな、有名選手と若手選手の対戦。そこに松山座でも双璧を成す巨漢が加わってタッグマッチになればアラ不思議、見せ場とチャンスが満載の対等な試合になる。
経験や実力の差すら個性に変えて戦うだけの柔軟さと逞しさ。
これこそ座長に根付いた、ウルティモ・ドラゴン校長の教えそのものなのかも?
みゆ選手に秘められたポテンシャルを座長の慧眼が見守っているかのようでもありました。
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