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ただいま、オーサカ(初日のお店とフェチと癖 篇)

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3年ぶり?の大阪。2019年の秋に松山座を見に行って以来の大阪。
どうしても会いたい人や、生きたいお店があったので少し時間とお金を使って、アチコチお邪魔したり、お会いして頂いて来ました。暫くそんな思い出日記が続きます。
で一発目。

5月20日金曜日。昼前にジムで筋トレをしてからお家に帰り、前田日明さん直伝(前田さんのYouTubeチャンネルで見た)の「コレ食ったらネ、もう、メタボリックステロイド(目を細めて葉巻を持つゼスチュアをしながら)やネ。身体ガンガン大きくなるよ」と言われるカレーを食って出発。前の日にヒマだったので延々作ってたのだ。
エネルギーをガッツリ補給したところで、まずお馴染み名鉄特急パノラマスーパーで名古屋駅へ。名古屋からは近鉄で難波まで。
特急ひのとり。いやー乗りたかった。嬉しい。しかも1号車のプレミアムシート。

凄いよ、コーヒーとお菓子やグッズの自販機、荷物用の無料ロッカー、座席も電動リクライニングにシートヒーター、収納式テーブル、コンセントもある。電動リクライニングは背もたれとフットレストを個別に調整できるし、電動リクライニングってぐらいだから電動で気持ちよくしてくれるんで、多分、裏コマンド(背もたれボタン2回、フットレスト3回、背もたれ2回)とか押すと違う電動のモノが出て来て津を出たら鶴橋までノンストップアクメ超特急って感じになると思うんですけれども(大ウソ)。

ただちょっとシートの通気性の問題で暑いのと、私には一人用の席が小さかったので、体の大きな人が乗るなら二人掛けのがいいかも。暑いのはカーテン閉めればいいけど、私は車窓を眺めたいので……。

車窓と美人の谷間やお股は眺めていたいじゃないですか。ええ人生かわいこちゃん目当てで小説も書いてますし生きてますから。
そういう「いやしい奴」は大成しないらしいっすよ(←こないだ本当に言われた)。

で大阪までたっぷり乗って、満足して降りたら長堀橋駅近くに取った宿でチェックインして、堺筋を南下。荷物を置いて身軽になったのはいいけど、まあー暑い。
人は多いし、微妙に距離もあるしで汗だくになりながら道頓堀を渡り、宗右衛門町を抜けて御堂筋。ちょっと行き過ぎたんで戻って御堂筋三津寺の交差点を左へ。
私は大阪に来ると必ず、日宝三ツ寺会館てとこのお店で飲んでいます。


2階の桃色宇宙さんにお邪魔したら、この日はマユール宇宙とのことでマユさんてまた可愛らしいお姉さんがいらしてて。そこで作ってもらった桃色宇宙さんオリジナルの
キンミヤとジャスミン茶を炭酸で割ってレモンを加えたお酒
コレが暑いわ喉乾いてたわで美味しいのなんの。立て続けに二杯いただいて、いい心持ち。
三ツ寺会館は他のお店より少し早めに開いてるお店が多いのも有難い。
18時から飲めるっていいね。マユさんご馳走様でした!
あれ本当に美味しくて、次の日もお友達を連れて飲みに行きました(笑)

そっから3階のSIXNINEさんへ。大阪の、悪趣味でハナシの分かる(洒落の通じる)プロレスマニアは行った方がいい。自分が心に秘めている悪趣味で、Facebookのプロレスコミュニティとかじゃ絶対言えない、真面目でプロレス一筋に語り合うのが好きな人が聞いたら怒っちゃう人がいるようなことも、ここでなら言える。
この日も店主カツキさん絶好調。およそ3年ぶりとは思えないフルスロットルで、ヒロ斎藤さんと後藤達俊さんによる「異種格闘技ルールグローブマッチ」で刈谷あいおいホールを満員にして深夜番組の視聴率を独占するプラン(コレがココに書けるギリギリの話題だった)を語り合う。
楽しかった…カツキさん貴重な書籍やTシャツまでありがとうございます!
なすびちゃんにも会えて良かったです。可愛かった…騒々しい繫華街の妖精って感じでした。

お隣にオープンした孤独ノ踊場(ダンスホール)の香寿司ちゃんにもお会い出来ました。個展のフライヤーを送ってもらって名古屋の本屋さんにおいてもらったり、私も微細ながら応援している画家さんでもあります。絵柄が濃くて、ギャルの魂が籠ってて素敵だと思ってます。私にギャルは理解出来てないと思うけど、ギャルという生き方や見せ方はステキだと思うし、自分の好きを込めて作品にぶつける、という意味では同じような事をしている気でいる。まあ私みたいにいやしい心で書いてると大成しないらしいですが(まだ言うか)。
で、飲んでたら威勢のいい明るいお兄さんが顔を出して、そのお兄さんの名前が私と同じカズヤ君というらしく。さらにバンドでベース。一緒じゃん!というわけでカズヤ君のお店(孤独の踊り場のさらに2軒となり、Bar Kさん)にお邪魔しました。
初対面だけどこうして共通点が見つかって乾杯してもらえるのが酒場の良いところ。
私はお酒やお店が好きだけどアルコール自体には弱いので、行った先で飲んでもらうのが楽しい。
お店で居合わせたお客さんが豊橋に縁のある方で、親御さんのご実家が私の家からすぐ近く、子供の頃によく行ってたお寿司屋さんまで一緒でビックリ仰天。
やっぱ愛知と大阪は近いし、東京からも出張することが多い(行き来する人間の絶対数も桁外れ)だからか、意外と大阪まで来て地元の話するってことがあるんだけど。
ここまでピンポイントな人は初めてかも知れない。お名刺もありがとうございます、ワンコール鳴らしてるの、あれ私です…。
三ツ寺会館のカズヤ君ホントにありがとう!楽しかった!けどカズヤ君とあんまりお話しないで出てしまったので、今度またお邪魔します。

一旦ミッテラを出て、近鉄の大阪難波駅すぐ近くの南進会館へ。
建物に入った瞬間、どっかのお店でTHE YELLOW MONKEYのLOVE LOVE SHOWを上機嫌で歌ってる奴が居る。良い場所だ!
で入り口からほど近いギャラリーバー、nyaope(ニャオペ)さんへ。
今回なぜ私が日程を一日早めたかと言えば、その日ニャオペさんで早番をしている人に会いたかったから。くるみてんてー、と呼ばれる彼女と是非お話してみたくって。

フェチ、自分の心の川底に沈んで濁った、ある意味とても反社会的で、美意識やコンプレックスや原体験の混沌の中にある、いっちばん触れて欲しい(触れさせてほしい)けど、人にはなかなか見せられない部分というものの話が、この人になら聞いてもらえる、聞かせてもらえるんじゃないかな、と。
そんな勝手な期待なんてのはする方が200%悪いんだけど、交流が生まれて信頼が芽生えるというのもまた有難くも危ういもので。

この匙加減をお互いに計りながら、スプーン一杯分の幸せを分かち合いながら、メンソールのシーシャを吸って小さな荷物で、狭いベッドの列車で、Moonlight Driveへ行くんだよ、と。つまりそういうことじゃないですか。お互い裸で狭いベッドの列車に乗るまでの逡巡や懊悩を、少しずつ、あるいは大幅に開け放してゆける豊かさ、有難さ。それこそがフェチってもんの妙味じゃないのかなあと。
そういうところが、自分には持ち合わせていないからわからない、というのならそれは当たり前だしそういうものだけど、だからってそれを材料に他人を見下して自分には蓋をして、挙句には全否定したり火種にして放火するというのは、セクシャルというより単に性格の問題だと私は思う。

居合わせたお客さんの中にフォロワーさんが居らしたのも嬉しいハプニングでした。お互いに飲んでるうちに思い出してきて、絶対、前にも何処かミナミのお店で名乗りもせずに泥酔して乾杯してたHACHIさん。フェチや変態性の話の他は、輸出入車についてや令和4年にもなって80年代アメリカのコメディ映画とか、イエローモンキーの話とか。
楽しく過ごせました。HACHIさん是非また何処かで!
もうお一方、お名前を聞くの忘れてしまいました。シャンパンごちそうさまでした!

三ツ寺会館に戻り、1階のBar千鶴さんにお邪魔してスナックぐりこ興行に参戦。
いや別にカウンターの中に入るわけじゃないけど、あの場に居合わせるということは、ある意味で共同作業、共犯関係みたいなものだなと。それが心地よい場所に、みんな探したり出会ったりして出掛けるんだな。

ぐりこさんとは共通の趣味があったり話題があったりで、特に今回は映画の話が多くて楽しかったです。大ヒットした超名作という日向があるから、日陰者の居場所もある。最近はそんな風に思います。ぐりこさんありがとうございます。三ツ寺会館行くなら金曜日ですネ。

くるみてんてーも合流してぐりこさんとフェチ話に。
あんな人様の前で自分をあからさまに出来たのはホントに初めてかも知れない。とても楽しい時間でした。たぶん最初はパタリロの話で、そっからどこをどう転んだのか、あんな話に…。
もともとてんてーと話してたことを、ぐりこさんの解釈も加えつつ紐解いて。

「度を越したスケベが持つフェチというのは、ちゃんと変態なのだ」
と思えて、自分の中に抱えてたものがとても救われたし、背中が軽くなった気がする。だけどそれは本当に完全に確実に相手を選ぶことでもあるし、今後の私としては相手や場所の見極めと、フットワークを軽く保つための日々の積み重ねが大事だと。
格闘技と筋トレと同じなんだな。

格闘技の中で言えば、ガキの時分に私は一度どえらい人生の落ち込みを経験したけど、柔道や少林寺拳法を通してそっから上がって来れた時に、環境にも物凄く恵まれていて。
結果、最終的に私の身に着いたのは
負ける才能
だったと思う。それは勝っても負けても楽しめて、今でも好きでいられること、だったんだと思うんだけど、それってやっぱりいい仲間、いい先生と、いい勝負のいい思い出がないと、こうはなれなかったわけで。

それがそのままフェチに対して、自分の性的な嗜好と思考にもそのまま出ていて。
自分の欲望や願望は素直に吐露するけど、思い通りにならない、自分の欲求を踏まえたうえでの進行を楽しむということが出来るようになったというか。
自分で自分を自覚したうえで、またその次どうするか、ということを考えることが出来るようになりました。
私は確かにいやしい人間であり、いやらしい作品も書いておりますが、その中に込めたものは創作であっても私なりの生々しさなので、それをもっと素直に、簡潔に発露出来るようになれたらいいなと思います。

ここにあげたお店の方でここまでご覧頂いてたらすみません、でもありがとうございます。あの時お邪魔したあの男は、こういうフェチや変態性を抱えた肥満児でありました。それをどこでも誰にでもひけらかし、見せつけ押し付けて歩いているわけではないので、どうかまたお邪魔させてくださいまし。

くるみてんてーは美人であり、私には恩人でありました。てんてーありがとう。
Nunca te olvidare.


フェチとか癖(ヘキ)については、またもっと改めてちゃんと考えて、書くことで自分なりにまとめて認めて行きたいと思います。
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