1,102 / 1,299
サンヨネ贔屓
しおりを挟む
今日はお惣菜を買いにサンヨネに行った。
東三河の民にとって、それは日記に書くほどの事ではないんだけれども。
色んなお店が増えては消え、変わっては建つ昨今。それでも私はサンヨネ本店のお膝元で生まれ育ったせいか、やっぱり心のどこかに
サンヨネ行けばなんとかなる
と思っているフシがある。
これはサンヨネのある町で育った人の遺伝子に刻まれた習慣のようなものではなかろうか。
毎日の献立に、今日の昼飯晩飯に、普段のお使いに、なんかちょっといいモノ食べたいときに、
サンヨネ行けばとりあえず何かあるだろ
と……。
そういうわけで、最近はサンヨネさんもインスタグラムを始めたりストーリーズにフェア情報を載せたりして時代を感じつつ、気になってたオードブル盛り合わせと、大好物のサラダ巻きと、あとサツマイモ。
塩ゆでにしてモリモリ食うのだ。
サンヨネ本店は豊橋市の歴史ある商店街、魚町(うおまち)の一角にデーンと構えている。以前はアーケードがあってちょいと天井が低くてゴミゴミっとした、如何にも商店街のスーパーマーケットだった。これはこれで趣があったのだが何しろそこいらじゅうのオカアチャンおばあちゃんオバチャンがお買い物に来るんで自転車の数が半端なかった。
駐輪場と、店の前の歩道と、下手すると車道の路肩と、あらゆる場所にあらゆるママチャリが溢れかえっていたのだ。
それが10年ぐらい前かな?
新しく生まれ変わり、綺麗で天井の高い、今どきのスーパーマーケットになりました。
けどまだ駐車場が足りないのか出入りがしづらいのか、立地的にも広くて便利な駐車場を確保しづらい場所とあって、今度は駐車場の入り口がよく渋滞している。私は徒歩圏内なので基本的にチャリか歩きだ。
建て替えの時にアーケードがなくなり、近隣のアーケードも最近なくなってしまったので、雨の日がちょっと不便になった。
豊橋の商店街、アーケード減ったよな。いま広小路の精文館の前もなくなったもんな。
ときわ通りと水上ビルぐらいか。
サンヨネは元が魚屋さんだけあって魚介類が新鮮で安い。そして品質も信頼できる。
なんか美味しいもの食べたいと思ったらサンヨネである。
お惣菜もお店ごとに作っているので出来立てを置いてくれる時もあるし、なんでもとりあえず安くて美味しい。
最近はちょっと高くていいものや、なかなか他では見られないようなもの、自社ブランドの商品にも力を入れているので見て回るのも面白いし、実際結構いいものがある。
ハートマーク商品っていうんだけど、ウィンナーとかヨーグルトとか美味しいよ。
コスパっていう、あまりいい感じしない言葉があるけど、コスパだけ考えたら値段と量でドラッグストアで売ってるサラダ巻のが安くて多く見えるんですよ。
でも使ってるものが違うし、正直なところ味はふたランクぐらい違う。やっぱりこの値段で、この味っていう意味ではサンヨネに分があると私は思うし、何でもかんでもコスパで量が値段がって言うと最終的にはとても貧しい気持ちでお買い物をすることになるんじゃなかろうか。
モノも燃料も資材も値上がりばかりでイヤになるしさ、そのくせ給料上がんないと、そりゃ安いの多いのってのは魅力に思えて、やれポイントだ還元だと言われりゃ得に感じるけどさ。実際のところ長い目で見たら自分の首を絞めてる気がしてね……偉そうなこと言うほど稼ぎも無いから、安いのはありがたいけど、値下げ競争とかは、あまりしないで欲しいかなあ。
それは血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ……
考えてみりゃスーパーマーケットだって昔は個人商店のお肉屋さんや八百屋さんを駆逐しちゃったって言う側面もあるわけで。何から何までいいとは言えないんだろうけど、私は生まれついてのサンヨネ贔屓なので、やっぱり残って欲しい続いて欲しいと思うし、別にそんな大層な気分じゃなく、フツーに行ってフツーにいい買い物が出来れば、それでいいし……その信頼が私の中で30年以上続いているから、今でもこうして通うわけで。
サツマイモは小さめのがギッシリ入って、このお値段。塩ゆでだけじゃなくキンピラも作ろうっと。
オードブル盛り合わせは揚げシュウマイ、鴨肉ロースト、イカフライ。
もっと大きいのもあったけど食べきれないのでコレにしました。
ランダムで色んな組み合わせがあって、エビチリも食べたかったな。また買うか。
今日も明日も当たり前に、いつものお店がある。
こういう有難みを忘れずに過ごしたいね。
東三河の民にとって、それは日記に書くほどの事ではないんだけれども。
色んなお店が増えては消え、変わっては建つ昨今。それでも私はサンヨネ本店のお膝元で生まれ育ったせいか、やっぱり心のどこかに
サンヨネ行けばなんとかなる
と思っているフシがある。
これはサンヨネのある町で育った人の遺伝子に刻まれた習慣のようなものではなかろうか。
毎日の献立に、今日の昼飯晩飯に、普段のお使いに、なんかちょっといいモノ食べたいときに、
サンヨネ行けばとりあえず何かあるだろ
と……。
そういうわけで、最近はサンヨネさんもインスタグラムを始めたりストーリーズにフェア情報を載せたりして時代を感じつつ、気になってたオードブル盛り合わせと、大好物のサラダ巻きと、あとサツマイモ。
塩ゆでにしてモリモリ食うのだ。
サンヨネ本店は豊橋市の歴史ある商店街、魚町(うおまち)の一角にデーンと構えている。以前はアーケードがあってちょいと天井が低くてゴミゴミっとした、如何にも商店街のスーパーマーケットだった。これはこれで趣があったのだが何しろそこいらじゅうのオカアチャンおばあちゃんオバチャンがお買い物に来るんで自転車の数が半端なかった。
駐輪場と、店の前の歩道と、下手すると車道の路肩と、あらゆる場所にあらゆるママチャリが溢れかえっていたのだ。
それが10年ぐらい前かな?
新しく生まれ変わり、綺麗で天井の高い、今どきのスーパーマーケットになりました。
けどまだ駐車場が足りないのか出入りがしづらいのか、立地的にも広くて便利な駐車場を確保しづらい場所とあって、今度は駐車場の入り口がよく渋滞している。私は徒歩圏内なので基本的にチャリか歩きだ。
建て替えの時にアーケードがなくなり、近隣のアーケードも最近なくなってしまったので、雨の日がちょっと不便になった。
豊橋の商店街、アーケード減ったよな。いま広小路の精文館の前もなくなったもんな。
ときわ通りと水上ビルぐらいか。
サンヨネは元が魚屋さんだけあって魚介類が新鮮で安い。そして品質も信頼できる。
なんか美味しいもの食べたいと思ったらサンヨネである。
お惣菜もお店ごとに作っているので出来立てを置いてくれる時もあるし、なんでもとりあえず安くて美味しい。
最近はちょっと高くていいものや、なかなか他では見られないようなもの、自社ブランドの商品にも力を入れているので見て回るのも面白いし、実際結構いいものがある。
ハートマーク商品っていうんだけど、ウィンナーとかヨーグルトとか美味しいよ。
コスパっていう、あまりいい感じしない言葉があるけど、コスパだけ考えたら値段と量でドラッグストアで売ってるサラダ巻のが安くて多く見えるんですよ。
でも使ってるものが違うし、正直なところ味はふたランクぐらい違う。やっぱりこの値段で、この味っていう意味ではサンヨネに分があると私は思うし、何でもかんでもコスパで量が値段がって言うと最終的にはとても貧しい気持ちでお買い物をすることになるんじゃなかろうか。
モノも燃料も資材も値上がりばかりでイヤになるしさ、そのくせ給料上がんないと、そりゃ安いの多いのってのは魅力に思えて、やれポイントだ還元だと言われりゃ得に感じるけどさ。実際のところ長い目で見たら自分の首を絞めてる気がしてね……偉そうなこと言うほど稼ぎも無いから、安いのはありがたいけど、値下げ競争とかは、あまりしないで欲しいかなあ。
それは血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ……
考えてみりゃスーパーマーケットだって昔は個人商店のお肉屋さんや八百屋さんを駆逐しちゃったって言う側面もあるわけで。何から何までいいとは言えないんだろうけど、私は生まれついてのサンヨネ贔屓なので、やっぱり残って欲しい続いて欲しいと思うし、別にそんな大層な気分じゃなく、フツーに行ってフツーにいい買い物が出来れば、それでいいし……その信頼が私の中で30年以上続いているから、今でもこうして通うわけで。
サツマイモは小さめのがギッシリ入って、このお値段。塩ゆでだけじゃなくキンピラも作ろうっと。
オードブル盛り合わせは揚げシュウマイ、鴨肉ロースト、イカフライ。
もっと大きいのもあったけど食べきれないのでコレにしました。
ランダムで色んな組み合わせがあって、エビチリも食べたかったな。また買うか。
今日も明日も当たり前に、いつものお店がある。
こういう有難みを忘れずに過ごしたいね。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる