不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

第９４６回。#リプで来たものについて語る 寿司。

#リプで来たものについて語る 寿司。

お寿司。美味しい。

終わってしまうではないか！！！
どうしよう。
意外とこういうネタの方が難しいというか、アレもコレも書けるので自由度の高さにこっちが負けてしまいがち。自由ってのは難しい。
商売や宗教、政治思想の自由は大事だけど水道代まで自由に決められたらかなわんよ、というようなもんで。ちょっと違うか。
でも水道代が高くなったらお寿司屋さんも大変だぜ？
というわけでお寿司の話だ。スッシーだ。パンサーだ、クラッチ・Ｊ・ＨＩＭＡＷＡＲＩだ。誰がセックスマシンガンズ（３期～４期）の話をしている。ノイジーとアンチャンはどうした。
そういやセックスマシンガンズにお寿司の歌あったよな、と思ったけど刺身に山葵か。お寿司じゃねえや。

でまあみんな何が好きよお寿司。
私は割となんでも食べるけど、お漬物とかハンバーグとかそういうのはあんまり食べないな…単純にお漬物が苦手なだけなんだけども。
エンガワというのを初めて食べたときは、ビックリしたな。美味しかったし、白くてぷるぷるコリコリで。その後どこでも食べられるようになったけど、私が子供の頃は少なくともこの田舎町ではそんなにメジャーな食べ物じゃなかった気がする。というか今でもスーパーの鮮魚売り場ではあんまり見かけない気がするんだけど、あれってのはお寿司のネタ用にしか出回らないのかな…？
フツーに家で刺身醬油にワサビといてご飯に乗っけて食いたいんだけど…。
あとはカンパチとかブリみたいな脂の乗ったお魚がいいな。貝類、イカタコも好き。マグロはあんまり食べないけど、お寿司じゃなく刺身というかきれっぱしを買ってきてアボカドとワサビ醤油であえてサラダに乗せて食うのが好き。キャベツの千切りの上にコレ乗っけるだけで夏のサラダは完璧だ。栄養満点だし。
でもお寿司のマグロやトロにはそこまでだなー…イカとかは種類が色々あると、とりあえず一通り食べたくなるくらい好きなんだけども。
タコは茹でてもナマでも好き。ナマのがより好きかな。これは普通に美味しいもん。最近、タコ高いんだってな…勘弁してくれよホントに。

しかしお寿司食べてないなー最近。私が子供の頃は回転寿司といえばアトムボーイだった。かっぱ寿司も、スシローも、はま寿司もくら寿司もなかった。
しーじゃっくはあったかもしれないが豊橋にはなかった。
２０１４年ぐらいに島根県に行った時に立ち寄ったら、古き良き時代の回転寿司の感じがそのまま残っていたお店だったが、私の寄ったお店はもうなくなってしまったようだ。残念。

いちばん食ったときで５０皿くらいだった。１００貫食ったことになる。デザートやそのほかのお皿は除く。お寿司だけで５０だ。
あれがピークだったかなあ…。ちゃんと食ってるんだよ、味わってないわけじゃない。ただみんなとペースが合わないだけで。
席に座ると同時にひょいとお皿を取ったのを見て同行した友人のアサクラ君が
「お前は寿司を飲みに来たのか」
と爆笑していた。そこまで食うと気分がいいな！とも。見世物じゃねえっての…と思うがギャラリーがいると食ってしまう。お寿司食って喜んでもらえたら安いものだ。お会計は大変だったが…。

２０歳くらいのときに横浜の女の子とお付き合いしてもらっていた。桜木町や関内で待ち合わせて出歩いて、夜はラブホじゃなくビジネスホテルに泊まることが多かった。安かったし。センター北だったか北新横浜だったかの駅の近くに当時出来たばかりのホテルがあって、その辺を開発している途中だった。綺麗なショッピングセンターとか住宅地があるほかはあまり建物もなかった。そこにかっぱ寿司が一軒だけあって、夜はそこで食べることもあった。折角横浜に来ているのにと思うだろうが向こうは地元。フツーにお寿司が食べたいときもあったのだ。
けど当時は近在にココしか回転寿司がなかったのか、いつもえらい混んでいた。そこでよくお寿司を食べてたっけな。一緒に並んだり待ったり、イライラしないように気を付けてた。元々並んで待ってご飯食べるのが好きじゃないんだけど、彼女は食べたいっていうし…私は江戸清の豚まんが良かったんだけど…けど頑張ってた。頑張ってただけだから透けて見えてたかもしれない。だってお腹空いてるのにお寿司が食べれなくて待ってるんだぜ！？
そりゃ二十歳そこそこの若造にはきついって。まあ老成してる奴もいただろうさ。私の未熟さの問題でね…けど今思えば我ながらよく耐えたなって思うよ。どんなに食べたくても並んでるとイヤんなっちゃうんだもん。よっぽどミキちゃんが好きだったんだな。待ってる間はずっと一緒にいられるし、お寿司食べたくて機嫌のいい彼女と一緒にいるわけだから、いま考えたら楽しくないわけがないし贅沢な時間だったんだろうなと思うよ。
今さらこんな思い出を引き出しの奥で見つけて書き出してみたけど、お寿司も思い出も鮮度が大事だな。もうすっかり干からびて、彼女の事を思い出してもなんとも思わなくなってしまった。