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第943回。続 #いいねの数だけ好きなキャラを言う見た人もやりましょう拒否権はない

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6人目!
ギーグ。マザーシリーズから度々出るけどあのゲームは私の根幹みたいなとこにあるので仕方がないのである。ギーグとは何者なのか。
宇宙の彼方からやってきた侵略者、銀色の赤ちゃん、マザーシップのカプセルの中であらゆる攻撃を跳ね返しニンテンたちに迫るギーグ。
しかしなぜ彼は地球を目指してやってきたのか。
マリアとジョージを誘拐し、ジョージだけはある日ひょっこり帰ってきた。
マリアの行方は…?
ギーグの正体はマザー2で時空の彼方に消え去り、マザー3で絶対安全カプセルに入ってしまったポーキーだとも言われている。だとすればマザー3のエンディングからさらに数千年、数万年経ったのち変質しきったポーキーが自らの名前も言葉も失いギーグとなるもかすかな記憶を頼りに地球にやってきたのか?
仮にポーキーがギーグの正体というか原点だとすればマザー2の時点で彼は消滅しているはず。それを予見したためにポーキーを呼び寄せ、過去の自分の輪廻を閉ざすことでずっと終わらない物語を作り、ネスといっしょにいられるようにしたのか…?
そんなことを考えているとつまんなくて退屈でかったるいクソみてえな仕事なんかあっという間に終わる。

7人目!
マッスルパワー。いま読んでいるコミックス版のワールドヒーローズにも登場するプロテインの怪物。1984年。筋肉モリモリマッチョマンプロレス全盛期のアメリカを代表する英雄。パワーで押す、パワーで潰す、そんなキャラクター。
ゲーム中では筋肉バカっぽい、ウガー!と叫んだりナンバーワン!と雄たけびを上げたりするキャラクターだがコミカライズ版では各種サプリメントと濃縮プロテインの食事をモリモリ食ったり、鋼の肉体の維持にも気を使っている模様。
欲望の権化、名誉と富と女!そんなわかりやすいキャラクターだが私は彼がお気に入りでいつも使っていた。マッドマンやキャプテン・キッドも好きだったがこれは2だった。そのうちにコミカライズ版にも出てくるはずなので今から楽しみだ。

8人目!
椿三十郎。黒澤明監督の映画、椿三十郎で演じた三船敏郎さんの傑作。
日本人のサムライのイメージはあんな感じなんじゃなかろうか。というぐらいの完成度。だってあんなサムライが居て欲しいもん、逆に。
三船敏郎さんと言えば七人の侍の菊千代も有名だが、あっちが天衣無縫だけど地獄を見てきた男だとするならば椿三十郎は酸いも甘いも嚙み分けたあの渋い面構えと、勝手気ままに振舞えるほどの自信、その裏側に刻まれた無数の心の傷。いろんなものが滲み出るタイプでこれがまたいい。飽きないのは椿三十郎だと思う。
あんなカッコいいサムライばかりなら、サムライジャパンとかサムライ魂とか、今みたいにカッコつけたいだけでサムライサムライいうバカな元ヤン飲食チェーンのあっっっさい人生論とかエグザイルあたりから借りてきたみてえな守るとか愛とか出会いとか絆がらみのフレーズとワンピースの名言大好き軽薄クソバカ日焼けイキり金ネックレス白ベンツ男みてえのも出て来なかっただろうに。おっと嫌いなキャラクターどころかリアルに居そうな人物像の悪口になってしまった。

9人目!
シンタローさん。最近dアニメストアで南国少年パプワくんを見ているのだが、あれがアニメ化されてたのは92年。私が幼稚園か小学校1年の頃だった。近所の団地にあったおばあちゃん家のテレビで見てた記憶がある。土日だったのか…セーラームーンも同じころだったんじゃないか。きんぎょ注意報とか。
で、黒髪ロン毛マッチョの格闘家シンタローさんが私の脳内に深く深く刷り込まれていった。今考えたら92年にしたって古風なシンタローという名前だが(だってのちの東京都知事のおじいちゃんと同じ名前だぜ)この時はえらくカッコ良く聞こえた。なんとなく未だに黒髪ロン毛マッチョをカッコイイと思うのはこの時のシンタローさんがデカい気がする。

10人目!
帰ってきたウルトラマン。郷秀樹ともいう。彼はM78星雲光の国からやってきた宇宙生命体であるが地球上では実体を保てないため、勇敢な青年に憑依してその姿を隠していた。だから帰ってきたウルトラマンの第2話辺りでは郷とウルトラマン、2人の人格がひとつの肉体に宿っており
変身しろ!
ダメだ!!
なんてなやりとりもあった。だが次第に両者の境目は曖昧になってゆき、最終回では郷秀樹はウルトラマンとして宇宙へ帰ってゆく。
怪しいところと言えば、やはり坂田さんとアキちゃんがナックル星人によって殺されたところではないか。守るべき人、愛すべき人を失い、文字通り失意と怒りのどん底にあった郷秀樹の意識に巨大な空白が生まれた。
ウルトラマンは、その空白を埋める代わりに自らの自意識もそこに溶かしこんでうずめていったのではないか。
ゼラン星人やムルチの時にも、郷秀樹はウルトラマンとして地球人と向き合い、悩み、苦しんでいる。どこかで炉心溶融が起きて、郷秀樹としての人格はウルトラマンジャックによって吸収されてしまった、もしくはウルトラマンであることを受け入れて意識が切り替わっていった、と想像しながら見るとこのお話はより面白い。

11人目!
松山勘十郎座長。史上稀な、勝ち負けや強さだけの評価に囚われないプロレスラー。プロレスにどっぷりつかったマニアでプロレスラー養成学校出身という実に現代っ子的なレスラーでありながら本人いわく
「拙者は古いタイプのレスラーだから…」
というほど、プロレスラーとしての矜持には誰よりも誇りを持つ男。現代っ子と昭和のハイブリッドレスラーでもあると言えるのではないでしょうか。あと、ついでに言えばもはや日本でも団体の新弟子から始めるのではなくスクール出身の選手が珍しくなくなったということの一つの表れなのかも。
勝っても負けても必ずお客さんの印象に強く残り、また彼が出てくるだけで場の雰囲気が一変する。和やかになったり、不可思議になったり、不気味になったり。
変幻自在の千両役者がここにいる。
勝とうが負けようが、「松山勘十郎は松山勘十郎」であり、そういう怪現象の一つとなった。私はそう思います。そういう人は、たとえ超メジャー団体でも、いわゆるオールドファンが言う「黄金時代」とやらにも中々いなかった。それはプロレスリングという文化に対する接し方が未熟で、選択肢もなければプロパガンダも行われていなかったからに他ならないけど、今現在の価値観と照らし合わせて比べて威張るのはオールドファンの悪いクセだ。
温故知新は大切だ、だが知った先に活かさねば持ち腐れだ。活用なんて今の日本じゃ実にジミントー的でイケ好かない言葉になっちゃったけど(あと改革とか絆とかもね)やはり活かせる部分は活かしておかねば。
それがプロレスリングで戦うという部分と、プロレスリングをしている松山勘十郎を見せるという部分の両輪であり、これが完成されているからこそ長く活動しお客さんを集めているのだと思います。そして郷秀樹同様、松山勘十郎座長はもう、松山勘十郎座長以外の何物でもなくなりました。そういう意味ではキャラクターと呼ぶにはふさわしくないかもしれませんが、しかし愛すべきキャラクター、愛されるキャラクターとしての一面も持っている。この悩ましき表裏一体。

おおプロレスラーに始まりプロレスラーで終わったな。
皆さん、いいねありがとうございます。
またタグ見つけたらネタを投げてやるつもりでよろしくお願いいたします。
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