不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

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キンとケンといっしょ。

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しちみ楼さんの漫画「キンとケン」第1巻発売を記念したキャンペーンに当選してキーホルダーをいただきました!劉……欣……キンや…キン……
というわけでキンのキーホルダーです
かわいいですね
一緒に添えられていたお手紙から、編集者さんの愛情や作品への期待が感じられて、受け取った側としてもとてもうれしかったです。

キンとケン、単行本の表紙タイトルを正しく書くと
古代中国宮廷絵巻 キンとケン
という漫画で、出版社イースト・プレスさんって会社の運営するマトグロッソというサイトで連載されている作品をまとめたもの。
正直言うと、私は中国の歴史ってからっきしで。人も国も全然覚えられなかった。日本の戦国時代なら武将も旧国名も大抵覚えられたのに。不思議なもんだ。
でキンとケン。そういうわけなのでジャンルは全然違うし自分の得意分野でもなかったんだけど、しちみ楼さんのピーヨが好きだし面白かったから、こっちも読んでみようと思って。なので、自分の事で言えば、史実を元にしたとはいえ全然フラットに読めてしまったし、しちみセンセ(90年代コミックス巻末アシスタントさんのオマケ漫画風敬称)の解釈や作品化にあたっての表現みたいなものが邪魔にならなかったのが良かったです。

洋の東西を問わず、古代史ってのはエグいし暗いし血生臭い。それは古代中国でも同じで、そういえばよく高校時代の社会科の先生から、そんな話を聞いていた。コンだとかカンガンだとかそういうの。
で、キンとケンにも、そうしたエグいところは如実に表れているのだけれど、可愛くてぷにぷにした絵柄や、愛嬌のあるキャラクター、説明や解説が明瞭簡潔なのも相まって取っ付きやすくなっていました。だけど、だからこそ、それでも覆いきれない残酷さや非情さ、えげつなさはしっかり描かれていて、正直言えば読むのが辛かったくらいの部分もあって。

愛を持って描かれたキャラクターが幸福な最期を遂げられずに終わる作品は辛いけど、これが公開されて沢山の人に読まれることは幸せなことで。
キンとケンも、巻末のオマケでは資料を探し求めた挙句、劇中では終始ルードだったアイツのことを紐解いていく過程で道筋が立ったと描かれていた。そのくらい、しちみ楼さんの熱意や興味が凝縮された作品です。
単行本2巻は5月16日ごろ発売とのこと。見届けよう、ふたりの歴史を…!

尻のおじさんのことも。
あのヒョッコリ描かれたキャラクターが愛されていることが、しちみ楼さんの作品が持っている魅力の表れかもしれないなと思います。
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