不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

文字の大きさ
上 下
912 / 1,301

第850回。のうせん

しおりを挟む
膿栓(のうせん)ってみんな知ってる…?
そうそう仲間由紀恵さんの当たり役でね、えんじ色のジャージに眼鏡で竹刀持ってバカみたいに男前ばっかりで美化しまくった熱血タイプのヤンキー束ねて
おまぁら!おまぁら!
っていう…あれホント醒めるよな。んないいもんじゃねえよガッコには来るくせにヒネてタバコばっかフカしてる不良なんかさ。

さておき。
よくネットでは臭(にお)い玉とも言われるアレ。
あ、今回はいつも以上にとんでもなく汚い話なのでごめんなさいね。
苦手ってかふざっけんな!とか思った人は、よそ様で
異世界転生したけど勇者とか無理なんでマンガ家デビューしてみた件
みてえな小説とか読んでてください。そんな作品があるのか知らねえけど。あと、この異世界マンガ家ラノベ、つまんなそーーーー。

でね。
こないだ久しぶりに出たんですよ。のうせん。
スマホだと変換出るけどこのパソコン出ないな膿栓。

ご存じない方はそのまま暮らしても全然大丈夫だし余計なこと知る必要もないんだろうけど、一応ご紹介しておくと、この膿栓ってのは口内に侵入したバイキンやら体内の老廃物、食べかす、などなどが固まったものらしい。耳垢とかそういうものと同じだ。汚れたものを排出し、有害なものを取り込まないようにする。免疫の賜物ってことだな。
フツーにしてれば知らないうちにどっかいっちゃうし、それでいいらしい。
わざわざ取り出そうとするとかえって粘膜を傷つけたり、膿栓のたまる孔っぽこが拡がったりして余計に溜まりやすくなるとか。こまめにうがいをすれば取れる程度のものがほとんどで、なかなかお目にかかることはない。
ただまあそういう成り立ちの物質であるからしてもんのすごくクサい。取れた時はそりゃもうびっくりだ。

私が自分の臭い玉を初めて見たのは、今から3~4年前じゃなかろうか。もっと前かもしれない。
自分の部屋にいて、ホントに何気なく
ケフン
くらいの乾いた咳をしたら、急に鼻と喉の境目ぐらいのところにカサブタのような感触があって、そいつが
コロッ
と剥がれて転がり出てきた。
その時は何ともなかった。私は元々からして鼻炎だのなんだのでアレルギー体質なので、またなにか鼻の奥でカサブタでも出来てたんだろう、と思って摘まみ上げると様子が違う。
濃い乳白色で外側がちょっと固まっている。
んで、この辺りで
(これはまさか…)
と思い始めたその瞬間から、コイツが臭い玉と呼ばれる所以をとことん思い知らされた。
おそらく口の中では面積のほとんどが密閉されていたのに、外に出て酸素に触れてしまったからではないだろうか。さすがモルとかケルビンとか言うだけの事はある。よくわからん。
とにかくまあ下水道がひっくり返ったみたいな臭いする。私は女性のワキガも体臭もアチコチ毛深いのも全然大丈夫だしむしろ大好きだしブラジリアンワックスとか使ってるってことはそれなりの密林でウェルカムトゥザジャンゴーウでスラッシュが(安物のエフェクターでしっかり元を取ったという)あのイントロを奏で出すってことじゃん!サイコー!シャナナナナナナナナ!ってなるけど自分の汚れや臭いなんか言語道断。この世の中に対する自分という人間の存在意義を通り越して存在する許可も下りねえとばかりに嫌になる。
んがしかし、毛穴の脂のときにも書いたけど自分から出る汚れとかって不思議だし、なんか興味は沸いちゃいよね。角栓にしろ膿栓にしろ、こんなもんが誰の毛穴から喉の奥から平等に詰まってるとか思えないもん。たとえば男なら平成仮面ライダーの主役になるような、熱血で草食で痩せマッチョの
「主婦層に都合のいい感じだなお前!」
みたいな奴からも産出されるとか全然思えないじゃん。伊集院光さんとか南海キャンディーズの山里亮太さんとかが深夜放送で
こんなすっげえのが取れてさあ!
みたいな話するとこは、ホラ、伊集院さんのなんか構成の渡辺さんの笑い声込みで脳内再生余裕でしょ!?
なんなんだ世の中、この人間社会の不平等!格差社会!!低賃金!!!!総理大臣ガーーーーー

バカでえ。

でね。
今回のは朝、日課の腕立て伏せをしてたら口んなかでコロッとした感触が。
もうそんときに思ったね。アレだ!と。
大きさとしては…レゴの一番小さいブロックより一回り小さいぐらい。
で、案の定取り出してみると、膿栓。ちょうど鼻の奥が腫れちゃってたからかちょっと血が混じってた。
ただまあやっぱり強烈で、あんな小さな塊なのに…と思ったけど、あれはこの体に入ってきた汚れや逆にこの体から出た免疫と新陳代謝の結果による老廃物が、数年単位で鍾乳石みたいに凝縮されて出来たものであるからして…毛穴の汚れや脂がフツーの火薬とか爆薬だとしたら、膿栓なんてなものはニトログリセリンみたいなもんなんだろうな。そのぐらいの破壊力。

リステリンの紫、デンタルフロス(REACH)、あと舌を綺麗にする魔法の舌ブラシまで駆使してるけど、それでもまだ出るか!膿栓!!

次に出るのはいつだろう。
それまで口腔ケア頑張ろう。
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

兄になった姉

廣瀬純一
大衆娯楽
催眠術で自分の事を男だと思っている姉の話

アルファポリスで規約違反しないために気を付けていることメモ

youmery
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスで小説を投稿させてもらう中で、気を付けていることや気付いたことをメモしていきます。 小説を投稿しようとお考えの皆さんの参考になれば。

処理中です...