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第815回。アイドルM
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考えてみれば、全然アイドルにハマらずに生きてきた。
私がハマって惚れたアイドルはこの世に一人だけ。最近結婚しちゃった。
だいたい幾つぐらいでハマるんだろうアイドルって。
中学生ぐらい?
だってさ、絶対その人その時は脱がないんだぜ?
水着だけ見たってどうしたらいいのか、あの時の私はわからずに海外モノを通販で…
もちろんプロテインやサプリメントを、ですよ!?モロチン、いやモチロンじゃないですか!プロテイン飲んでタンパク出して、でお馴染みの…
まあそんなわけでまず水着グラビアみてえのに全く興味がなかった。
アイドルっていえば私のころは低年齢化?が顕著で、スピードの島袋寛子さんやモーニング娘。の辻希美さん加護亜依さんが12歳とかそんぐらいで、中学生とか高校生でもフツーぐらいだった。
あとダンスが流行って沖縄の人がワーっと出てきたんで、もうそれについていけなかった。
ピンでやってる人もいたんだろうし、農協とか火災予防のポスターで見る如何にも田舎のおっさんオバサンが好みそうな清純派の人にもピンと来る人がいなかった。
まあその頃すでにヘビメタと特撮とプロレスと漫画と小説と映画という死んでもゼッテーモテない趣味の沼に犬神家の一族よろしく頭から突っ込んで尻は丸出しにしたままプリプリさせてたから、アイドルを好きになる余地がなかっただけで、もしかするとその頃に誰か好きになって、今になってニュース見てあーーーオレもソシャゲやってりゃなー!とか思ってたかもね。
ああいうスマホでやる課金ゲーも一切やらないので全然ついてけないし、正直課金する奴の気持ちもわかんないけど、まあ趣味にお金使うのに変わりはないし、それがいよいよホントに幾ら何でも下世話も無粋も通り越して手渡しでドブに投げ込んでもらって何も残らなさすぎやしねえか、とは思うものの。
アイドルにハマってソシャゲに金ぶっこんでる男って高確率でパチンコとかスロットとかもやってそうだしタバコの吸い方が下品でクルマの運転が雑で自己チュー。偏見。あとクンニしないのに女を語ったり見下すよね絶対。
そんなわけでアイドル好きにならなかったなーーー…と思ったけどよく思い出してみると好きだった女性芸能人はちゃんといた。
アイドルかって言えば全然違ってたり微妙だったり。
まず中山美穂さん。もうあの頃結構オトナの女性だったけど好きだったなー。キッドさんのお父ちゃんこと輝さんも好きで、初めてパソコンを買いに行くときに
すみませーーーん!みぽりんのパソコンください!
とカウンターで大きな声で元気よく宣言したという。昭和のお使いか。
その次が仲間由紀恵さん。
野球中継で新日本プロレスがズレたんで偶然ビデオに入っちゃったトリックを見てガッツリいった。これはハマった。けどアイドルじゃないわなー。女優さんだ。
中山美穂さんにしても仲間由紀恵さんにしても色が白くて髪の長い人がいいんだなあ。
結局トリックは2ぐらいまで全部見て録画もして、ついでに鬼束ちひろさんも好きになった。まさか後年あんなことになるとは、そっちのトリックのが不可解だよ。
でも私は仲間由紀恵さんより、あのトリックに出てきた
売れない美人マジシャン・山田奈緒子ちゃん
が好きだったんだと後で気が付いた。ほかのドラマ見ても面白くなかったし、別に仲間由紀恵さんだからって見るってわけじゃなかったし…。
んで極めつきが知念里奈さん。可愛かった…。
これは中学んときに大好きだった同級生で美人でアタマいいMさんて人が好きだったんだか似てたんだかで(確かに雰囲気は近かった)その影響で…。
これ以上なっさけねえ!(byとんねるず)理由もないんだけど、それで知念里奈さんのことも好きになったし歌も覚えた。
あの頃は夜もヒッパレ!やってて、知念里奈さんがレギュラー出演してたんだよ。それで毎週見てたな。
MさんはMさんで黒髪を背中のやや下ぐらいまで伸ばしてて、美人で色白でハキハキ喋ってて美人で頭の回転が速くて美人で胎教やってたとかでものすごい頭のいい高校に行ってどこぞの大学に入ったとか。
元気かなー。このバカは中学生ぐらいから大してメンタリティーも変わらず、そういえばその頃も日常の事を大学ノートに書き殴ってはみんなに見せてた(そのうちの一冊はなんとMさんに貸したっきり戻ってこなかった。捨てたかな)からやってることさえ大して変わってない。けど、お陰様でアンソロジーとはいえ本にも載せてもらえたので…どっかで見つけてもらえるといいな。
結果そんな風にモテない街道を爆走デコトラ伝説よろしく突っ走っていたので、自分には絶対手の届かない人に対してもう初めから壁や溝を用意するクセみてえなもんが出来上がってるんだろうな。その壁の向こう側で悶々としたり絶叫したり転げまわったりはしてるんだけどね。諦めがついてりゃ壁も溝もいらないわけだし。
そう考えると、私がそれでも好きになったのはMさんと、冒頭にあげた一人で二人だけってことにもなるのか。二人とも名字や名前のイニシャルがMなんだけどね。
んでもって完全に蛇足と言うか、だから何だって話なんだけど
私はわりとMのつく人を好きになって来たし、Mのつく人に好きになってもらえることがあった。でも結局は悲しい、寂しい結末を迎えて今日を過ごしている。
私にとってのMは届かないアイドルのイニシャルなのかもしれないね。
私がハマって惚れたアイドルはこの世に一人だけ。最近結婚しちゃった。
だいたい幾つぐらいでハマるんだろうアイドルって。
中学生ぐらい?
だってさ、絶対その人その時は脱がないんだぜ?
水着だけ見たってどうしたらいいのか、あの時の私はわからずに海外モノを通販で…
もちろんプロテインやサプリメントを、ですよ!?モロチン、いやモチロンじゃないですか!プロテイン飲んでタンパク出して、でお馴染みの…
まあそんなわけでまず水着グラビアみてえのに全く興味がなかった。
アイドルっていえば私のころは低年齢化?が顕著で、スピードの島袋寛子さんやモーニング娘。の辻希美さん加護亜依さんが12歳とかそんぐらいで、中学生とか高校生でもフツーぐらいだった。
あとダンスが流行って沖縄の人がワーっと出てきたんで、もうそれについていけなかった。
ピンでやってる人もいたんだろうし、農協とか火災予防のポスターで見る如何にも田舎のおっさんオバサンが好みそうな清純派の人にもピンと来る人がいなかった。
まあその頃すでにヘビメタと特撮とプロレスと漫画と小説と映画という死んでもゼッテーモテない趣味の沼に犬神家の一族よろしく頭から突っ込んで尻は丸出しにしたままプリプリさせてたから、アイドルを好きになる余地がなかっただけで、もしかするとその頃に誰か好きになって、今になってニュース見てあーーーオレもソシャゲやってりゃなー!とか思ってたかもね。
ああいうスマホでやる課金ゲーも一切やらないので全然ついてけないし、正直課金する奴の気持ちもわかんないけど、まあ趣味にお金使うのに変わりはないし、それがいよいよホントに幾ら何でも下世話も無粋も通り越して手渡しでドブに投げ込んでもらって何も残らなさすぎやしねえか、とは思うものの。
アイドルにハマってソシャゲに金ぶっこんでる男って高確率でパチンコとかスロットとかもやってそうだしタバコの吸い方が下品でクルマの運転が雑で自己チュー。偏見。あとクンニしないのに女を語ったり見下すよね絶対。
そんなわけでアイドル好きにならなかったなーーー…と思ったけどよく思い出してみると好きだった女性芸能人はちゃんといた。
アイドルかって言えば全然違ってたり微妙だったり。
まず中山美穂さん。もうあの頃結構オトナの女性だったけど好きだったなー。キッドさんのお父ちゃんこと輝さんも好きで、初めてパソコンを買いに行くときに
すみませーーーん!みぽりんのパソコンください!
とカウンターで大きな声で元気よく宣言したという。昭和のお使いか。
その次が仲間由紀恵さん。
野球中継で新日本プロレスがズレたんで偶然ビデオに入っちゃったトリックを見てガッツリいった。これはハマった。けどアイドルじゃないわなー。女優さんだ。
中山美穂さんにしても仲間由紀恵さんにしても色が白くて髪の長い人がいいんだなあ。
結局トリックは2ぐらいまで全部見て録画もして、ついでに鬼束ちひろさんも好きになった。まさか後年あんなことになるとは、そっちのトリックのが不可解だよ。
でも私は仲間由紀恵さんより、あのトリックに出てきた
売れない美人マジシャン・山田奈緒子ちゃん
が好きだったんだと後で気が付いた。ほかのドラマ見ても面白くなかったし、別に仲間由紀恵さんだからって見るってわけじゃなかったし…。
んで極めつきが知念里奈さん。可愛かった…。
これは中学んときに大好きだった同級生で美人でアタマいいMさんて人が好きだったんだか似てたんだかで(確かに雰囲気は近かった)その影響で…。
これ以上なっさけねえ!(byとんねるず)理由もないんだけど、それで知念里奈さんのことも好きになったし歌も覚えた。
あの頃は夜もヒッパレ!やってて、知念里奈さんがレギュラー出演してたんだよ。それで毎週見てたな。
MさんはMさんで黒髪を背中のやや下ぐらいまで伸ばしてて、美人で色白でハキハキ喋ってて美人で頭の回転が速くて美人で胎教やってたとかでものすごい頭のいい高校に行ってどこぞの大学に入ったとか。
元気かなー。このバカは中学生ぐらいから大してメンタリティーも変わらず、そういえばその頃も日常の事を大学ノートに書き殴ってはみんなに見せてた(そのうちの一冊はなんとMさんに貸したっきり戻ってこなかった。捨てたかな)からやってることさえ大して変わってない。けど、お陰様でアンソロジーとはいえ本にも載せてもらえたので…どっかで見つけてもらえるといいな。
結果そんな風にモテない街道を爆走デコトラ伝説よろしく突っ走っていたので、自分には絶対手の届かない人に対してもう初めから壁や溝を用意するクセみてえなもんが出来上がってるんだろうな。その壁の向こう側で悶々としたり絶叫したり転げまわったりはしてるんだけどね。諦めがついてりゃ壁も溝もいらないわけだし。
そう考えると、私がそれでも好きになったのはMさんと、冒頭にあげた一人で二人だけってことにもなるのか。二人とも名字や名前のイニシャルがMなんだけどね。
んでもって完全に蛇足と言うか、だから何だって話なんだけど
私はわりとMのつく人を好きになって来たし、Mのつく人に好きになってもらえることがあった。でも結局は悲しい、寂しい結末を迎えて今日を過ごしている。
私にとってのMは届かないアイドルのイニシャルなのかもしれないね。
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