上 下
840 / 1,299

第751回。#リプで来たものについて語る ベースギターと私

しおりを挟む
ベースギターが好きだ。
元々バンド、ロック、メタル、フォーク、なんでもいいから音楽は沢山聴いてきた。
ダンスとかユーロビートとかよりは、バンド組んでやる方が好みにはフィットしていた。うちの母がそうだったから、その影響を多分に受けている。あと私が生まれる前に亡くなってしまった母方の伯父もバンド組んでて、母のレコード収集や音楽的な趣味もそこからだというので私のまだ見ぬ源流もそこにあると思われる。どんな人だったのか生きてたら話をしてみたかった。

プロレスや特撮が好きで、そこから音楽にも興味を持ち始めた。
特にウルトラマンレオは主題歌(前期)がカッコよくて好きだったし、プロレスも選手の入場曲にシビれて楽曲のデータを調べるようにもなっていった。
そうしたら元々好きでロイヤルハントの別のアルバムに、蝶野正洋さんの入場曲が収録されていた(曲名は違っててマーシャルアーツ、って書いてあった)りして。
そこでプロレスとバンド、音楽というものが完全に合致した。

プロレスの入場曲はロックが多い。そして私の趣味もそっちが多い。
中学生のガキがバンドにハマると、あとは弾けもしないギターを弾く真似をしながら寝るぐらいだが、私はそれがベースだった。理由はベーシストに私好みのカッコイイ人が多かったから。
世界で最も演奏が上手いとか技術が優れているとかいうのは意見が分かれるところだろうが(私はDreamTheaterのマイアングかな…と思う)
世界で一番サイコーなベーシスト
ならダントツでジーン・シモンズ御大だ。これは譲らない。
日本人なら廣瀬洋一さんだ。理由は両方同じで、サイコーだから!
シモンズ御大の方がややジャリっとしててザラついているのに対して、廣瀬洋一オヤビンの音色は非常にコシが強く粘っこい色気がある。この辺はやっていることの違いもあるのだろうけど、こうした差だとか良さについて滅多に語らないつもりの私でもこのぐらいはわかるつもりだ。
なぜ語らないか、語るほどの含蓄も技術も経験もないからだ。それなのに一人前に語るだけ語ってるとかダッセエじゃん。
アマチュア創作なんかやってると用語だけ一人前のを使ってるけど、お前、別に頼まれて書いてお金もらってるわけじゃねえじゃん!ってことあってさ。それはまあバンドやっててもそうで。
私はメキシコから帰って来ちゃって、やること無いんでプラプラしてた時に友達が誘ってくれてベーシストとして全くの未経験どころかベースも持ってない状態で加入させてもらった。これでオレもバンドマンだ、と思って色々言うものの行動や知識が伴わないから今になって思い出すとダッセエことこの上ないんだよな。
で、この時に買ったベースはアイバニーズ。初心者向けセットで小さなアンプやソフトケース、ピックとあと何かついててお買い得だったうえ、ネックが細いんで弾きやすかった。これで一生懸命練習したし、楽しくスタジオ練習やライブ出演もさせてもらった。最終的には練習用になったのだけれど、ミクシィで知り合った奴にあげてしまった。約束して5分ぐらいでそいつがミクシィボイス(うわ懐かしい機能だな)
「5分でタダでベースを手に入れる方法wwww」
とか呟いててちょっとカチンときたけど時すでに遅し。渡さなきゃよかったと今でも口惜しい。

で次に買ったのがミュージックマンのスターリンというやつ。
いよいよジーン・シモンズ御大と同じミュージックマンだ。
MxPxのマイク様も使っているミュージックマン。
お値段なんと30万円ちょいちょい。
が!なんとお店が移転するんで閉店セールで半額。お店のお兄さん(セックスマシンガンズのAnchangさんに似ている)が、正直コレは赤字だ、と言っていた。迷わず買ったね。
ついでにシールドもモンスターケーブルというのに変えた。
アンプはアンペグのが好きだった。エフェクターも買ったけど、ミュージックマンのは生音のが好きだった。
バンドを初めて2年ぐらい経ってた。
色んなバンドを見に行ったり、仲良くなったり、可愛がってもらったり、ダイナマイト・キッドという名前を(勝手に)名乗る切っ掛けもライブハウスだったし、ベースを持った、バンドに入ったというだけで生まれた切っ掛けも無数にあった。名古屋でフリーペーパーに載せてもらって音源も録らせてもらったりした。

なんでだかわからないけどベースが好きだったんだよ。子供のころから強烈なベースをちゃんと浴びてたからだろうか。下手したら胎教がなされていた可能性もある。だったらもっと上達してくれても良さそうなもんだったがそれは仕方がない。
元々好きだったのがベースを弾くようになって、指先がちょっと痛かったり硬くなって来たりするのが嬉しくなって、音楽を聴く時に意識してベースを聞くようにもなった。
リズムについても変拍子とか好きだけどよくわかんないし、自分で出来るとはあんま思わない。音色にしたってコシがあるとか色気がどうしたとかまでは思わないものの、やっぱりゼノン和尚のベースはいいなあ、とか、イアン・グルーシュカはカッコイイなあ、とかそんな程度の感想を抱きつつ、また楽器やるならベースがいいな、と思っています。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

50歳の独り言

たくやす
エッセイ・ノンフィクション
自己啓発とか自分への言い聞かせ自分の感想思った事を書いてる。 専門家や医学的な事でなく経験と思った事を書いてみる。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

6年生になっても

ryo
大衆娯楽
おもらしが治らない女の子が集団生活に苦戦するお話です。

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

処理中です...