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異種格闘技戦 キッドさんVS蔦怪獣バサラ
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ヒマなのと梅雨の晴れ間に、というわけで伸び放題だった家の外壁に張り付いた蔦を
どうにかする
ことにした。ホントは根っこの地面に目掛けて液体窒素でもブチまけたら話も早いのだが、液体窒素を手に入れるまでが大変なので…マホービンを買って(結構高い)充填してもらって、運んできてぶっかける
うん、引っこ抜こう!
というわけで突然ですが異種格闘技戦の開催です
赤コーナー 170センチ95キロ
ダイナマイト・キッド
VS
家の角っこ(コーナー) 測定不能
蔦
時間無制限一本勝負である
先ずは入場テーマ EL.DORADO(入門教典バージョン)に乗って作業服と軍手で武装したキッドさんが家の裏庭に回る…が、もう既に結構デカい木が生えちゃって入れないので仕方なく物置のドアから回り込む
もうこの時点でビッシリである。物置の引き戸を開けたら、ドアの隙間から細い蔦が入り込んで天井や床に這っているではないか。ちょっとしたホラー映画かバイオハザードなら、この蔦が伸びて来てキッドさんは首を絞められ身体に巻き付き、おっぱいに食い込んだりして大変なことになるところである。が、幸か不幸か需要が無いのと蔦が動かないので物置の中からさっそく片づけて、いよいよドアの外へ
元はと言えばお隣さんの敷地から広がっちゃったものなんだけど、建物はそのままでも家主が変わってるうえに何年もほったらかしなので、どうしたもんか
と放置している間の、この有様である
試しに近くにあった蔦を引っ張ってみると、ズバズバズバーっと抜けて持ち上がってくる。これが思いのほか長い。しかも頑丈で、ちょっとやそっとじゃ千切れもしない
コレはエライことになったな…
が、ひるんでもいられない。そのままグイグイと引っ張ってゆく。結局こいつらは地面から生えているのだから、大本を探してそこを責めれば自ずと枯れ落ちるわけなのだ。が、その大本に辿り着くまでが大変。幾つもの蔦が複雑に絡み合い、まるで身を守るかのように金網やガス管、雨どいなどに絡みつき巻き付いているのを少しずつ解きほぐしてゆく。時々、お隣さんの土地から生えているのもあるのでそういうのは、まあ適当なところでブチっと切っておくことにした。まあ別に向こうさんだって頼んだわけじゃないにしても、勝手に敷地に踏み込むのもどうかなと思うしな…
コッチ側に生えていたものだけでも、もう一抱えじゃ収まらなくなって来た
ある程度地面の方が掃討できると、今度はそれよりも太い茶褐色の根っこと蔦がお出ましになる。こいつが本体か。力いっぱい引っ張ると二階の外壁までびっしり広がっていたのがそのまま復讐するかのように頭上に降りかかって来た
もはや異種格闘技戦、というよりも怪獣ビオランテと戦っている気分だ。ウルトラマンタロウなら蔦怪獣バサラである。こっちの方がしっくりくるな
よーし、とバサラ相手に尚も攻め立てるキッドさん。脳内で流れているのはウルトラマンレオが出てくるときのインスト曲、深紅の若獅子である。タロウじゃねえんだ
バッサ、バッサと引っ張るたびに地面からは長くて太い根っこが出現し足に絡みつく。そして頭上からは生い茂った蔦と葉っぱが降り注いでくる
腕いっぱいになったら一旦退却して片づけて、また引っこ抜いて絡まって
奥に進むほど蔦と、他にも生い茂った草木にまかれて苦しくなってくる。ウルトラマンエースがピンチの時の曲が鳴る。わかる?
デデデデーーーン、テーレー、テレレレレレレレ
ってやつ
ウオッ、グー!とウルトラマンエースらしく苦しんでみる
イッデッ、グアアア…これはウルトラマンタロウが火山怪鳥バードンとかに苦戦してるときの声。極悪宇宙人テンペラー星人に、電撃ムチでシバき回されてる時とか
そしてひと際ごっつい蔦が、台所の窓と換気扇の間んところに、もはや
最初からこうしてましたけど?
とでも言いたげに伸びているではないか。さてはコイツか!
指をねじ込んで軽く隙間をつくり、そこから両手で手繰った蔦をグッと握り締め、
せーーの
で一気に引っ張る。ブチブチブチブチバサバサバサバサ!と凄い手応えと共に、地面と頭上からも「どえらい(三河弁)量」の蔦が出現した
家の外観が明らかにちょっと変わるぐらい、緑色が侵食してたのが元の色に戻ったのがわかった
うわーー、こりゃすげえや
散々むしって気が済んだのと、かなり蔦も除去できたので今回はコレで勘弁してやることにした
…お腹もすいたし
ウルトラマンなのでエネルギーが切れて来たのだ。カラータイマーを
ペーヨーペーヨー
とウルトラマンタロウっぽく鳴らしながら毟った蔦を片づけて、コレを書いたらご飯にするのだ
今回はキッドさんが辛くも勝利したが、雨続きで地面が柔らかかったのと、おそらく蔦の奴等も油断していたに違いない
だがまだ家の奥とか、お隣さんとの微妙なところも残っている
キッドさんの戦いは続くのだ……
ストァーーーーッ!
(ウルトラマンタロウっぽく飛び去る)
デケデケデーン、テンテーン♪
突如現れた人食い蔦の恐怖!
復讐に燃えるヤプールの怨念が、捨てられた蔦に乗り移った
行け、キッド!戦え、キッド!
さあ来週もみんなで見よう!
(みんなの脳内に居る岸田森さんに読んで貰おう)
どうにかする
ことにした。ホントは根っこの地面に目掛けて液体窒素でもブチまけたら話も早いのだが、液体窒素を手に入れるまでが大変なので…マホービンを買って(結構高い)充填してもらって、運んできてぶっかける
うん、引っこ抜こう!
というわけで突然ですが異種格闘技戦の開催です
赤コーナー 170センチ95キロ
ダイナマイト・キッド
VS
家の角っこ(コーナー) 測定不能
蔦
時間無制限一本勝負である
先ずは入場テーマ EL.DORADO(入門教典バージョン)に乗って作業服と軍手で武装したキッドさんが家の裏庭に回る…が、もう既に結構デカい木が生えちゃって入れないので仕方なく物置のドアから回り込む
もうこの時点でビッシリである。物置の引き戸を開けたら、ドアの隙間から細い蔦が入り込んで天井や床に這っているではないか。ちょっとしたホラー映画かバイオハザードなら、この蔦が伸びて来てキッドさんは首を絞められ身体に巻き付き、おっぱいに食い込んだりして大変なことになるところである。が、幸か不幸か需要が無いのと蔦が動かないので物置の中からさっそく片づけて、いよいよドアの外へ
元はと言えばお隣さんの敷地から広がっちゃったものなんだけど、建物はそのままでも家主が変わってるうえに何年もほったらかしなので、どうしたもんか
と放置している間の、この有様である
試しに近くにあった蔦を引っ張ってみると、ズバズバズバーっと抜けて持ち上がってくる。これが思いのほか長い。しかも頑丈で、ちょっとやそっとじゃ千切れもしない
コレはエライことになったな…
が、ひるんでもいられない。そのままグイグイと引っ張ってゆく。結局こいつらは地面から生えているのだから、大本を探してそこを責めれば自ずと枯れ落ちるわけなのだ。が、その大本に辿り着くまでが大変。幾つもの蔦が複雑に絡み合い、まるで身を守るかのように金網やガス管、雨どいなどに絡みつき巻き付いているのを少しずつ解きほぐしてゆく。時々、お隣さんの土地から生えているのもあるのでそういうのは、まあ適当なところでブチっと切っておくことにした。まあ別に向こうさんだって頼んだわけじゃないにしても、勝手に敷地に踏み込むのもどうかなと思うしな…
コッチ側に生えていたものだけでも、もう一抱えじゃ収まらなくなって来た
ある程度地面の方が掃討できると、今度はそれよりも太い茶褐色の根っこと蔦がお出ましになる。こいつが本体か。力いっぱい引っ張ると二階の外壁までびっしり広がっていたのがそのまま復讐するかのように頭上に降りかかって来た
もはや異種格闘技戦、というよりも怪獣ビオランテと戦っている気分だ。ウルトラマンタロウなら蔦怪獣バサラである。こっちの方がしっくりくるな
よーし、とバサラ相手に尚も攻め立てるキッドさん。脳内で流れているのはウルトラマンレオが出てくるときのインスト曲、深紅の若獅子である。タロウじゃねえんだ
バッサ、バッサと引っ張るたびに地面からは長くて太い根っこが出現し足に絡みつく。そして頭上からは生い茂った蔦と葉っぱが降り注いでくる
腕いっぱいになったら一旦退却して片づけて、また引っこ抜いて絡まって
奥に進むほど蔦と、他にも生い茂った草木にまかれて苦しくなってくる。ウルトラマンエースがピンチの時の曲が鳴る。わかる?
デデデデーーーン、テーレー、テレレレレレレレ
ってやつ
ウオッ、グー!とウルトラマンエースらしく苦しんでみる
イッデッ、グアアア…これはウルトラマンタロウが火山怪鳥バードンとかに苦戦してるときの声。極悪宇宙人テンペラー星人に、電撃ムチでシバき回されてる時とか
そしてひと際ごっつい蔦が、台所の窓と換気扇の間んところに、もはや
最初からこうしてましたけど?
とでも言いたげに伸びているではないか。さてはコイツか!
指をねじ込んで軽く隙間をつくり、そこから両手で手繰った蔦をグッと握り締め、
せーーの
で一気に引っ張る。ブチブチブチブチバサバサバサバサ!と凄い手応えと共に、地面と頭上からも「どえらい(三河弁)量」の蔦が出現した
家の外観が明らかにちょっと変わるぐらい、緑色が侵食してたのが元の色に戻ったのがわかった
うわーー、こりゃすげえや
散々むしって気が済んだのと、かなり蔦も除去できたので今回はコレで勘弁してやることにした
…お腹もすいたし
ウルトラマンなのでエネルギーが切れて来たのだ。カラータイマーを
ペーヨーペーヨー
とウルトラマンタロウっぽく鳴らしながら毟った蔦を片づけて、コレを書いたらご飯にするのだ
今回はキッドさんが辛くも勝利したが、雨続きで地面が柔らかかったのと、おそらく蔦の奴等も油断していたに違いない
だがまだ家の奥とか、お隣さんとの微妙なところも残っている
キッドさんの戦いは続くのだ……
ストァーーーーッ!
(ウルトラマンタロウっぽく飛び去る)
デケデケデーン、テンテーン♪
突如現れた人食い蔦の恐怖!
復讐に燃えるヤプールの怨念が、捨てられた蔦に乗り移った
行け、キッド!戦え、キッド!
さあ来週もみんなで見よう!
(みんなの脳内に居る岸田森さんに読んで貰おう)
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