不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

めひこちゃんと遊ぼう！クロノトリガー 16

これは私キッドが久しぶりにスーパーファミコンを引っ張り出し
往年の名作クロノトリガーで遊んでいる様子を綴ったものです
名前はそれぞれ
クロノ
ルッカ
マール
エース（カエル）
エレキング（ロボ）
イツキ（エイラ）
魔王
となっております

33歳の大人がいい年こいて熱中する様子をお楽しみください

ラヴォスの攻撃によって消滅してしまったクロノ
彼を復活させる方法を明かし、パーティに加わった魔王
それは時の最果てに立ち続ける謎の老人、こと時の賢者ハッシュが作り出した
時の卵
（クロノ・トリガー）
を、理の賢者ガッシュによって孵らせることだった

ガッシュいわく、そのためには現代のリーネ広場に見世物小屋を構えるベッケルの人形が必要だという。人形を入手するための金策と魔王のレベリングもかねて
中世のサブイベントを二つこなし、後々の準備も進める
逃げ伸びたビネガー、ソイソー、マヨネーを討伐し
チョラス村で探検家トマから酒を預かり、その足で廃墟にあるサイラスのお墓を綺麗にする
これで魔王の最強装備が整い、グランドリオンも覚醒する

トマから預かったお酒は、またあとで

現代のリーネ広場でベッケルの見世物小屋にやってきた三人は、恐る恐る中に入る
…いま見世物小屋とサーカス小屋を引っ掛けて布袋寅泰さんの
MERRY-GO-ROUND
をちょいとモジったものを書こうと思ったけど多分ダメなのでやめた
（でも下ネタは書くのなお前）

ベッケルにワケを話すと、特別にミニゲームを行い失敗しても人形はもらえることになった
こういう非常事態に特例を作るのはまだしも誰でも彼でも言う通りにしちゃうと、もうその先は地獄どころじゃなく餓鬼道そのものが待ってるとしか今のご時世じゃ思えないんで…まだその特例を特例と理解して過ごせる人ばかりなら良いんだけど
人に余裕がない時って感情的で煽情的なこと言う奴が持ち上げられて餓鬼の神輿になっちゃったりするもんな…くわばらくわばら桑原茂一…
そぉですねえ桑原さん！
（何人わかるんだよスネークマンショー）
ゲームの中だけでいいな、特例は。この場合ちゃんと特例を認めてもらう代わりに言い値で対価を払うわけだし
というわけで、ルッカちゃんのビックリドッキリショーのはじまりでゲスよ
そりゃもうビックリドッキリメカがわんさか出てきて、もう大変ですよ

コントローラーのボタンがそれぞれ右手、左手、びっくり、笑う、に対応しているので
合図とともにドッペル人形と同じ動きをする
というもの
つまりドッペル人形の成すがままの姿を…あられもない…

33歳ですよこの人。ねえ

結果的にいうと、二回目のﾋｭｯでもう間違えた
笑ったり驚いたりする動作は単純に可愛いし、この時期の進化したドット絵ならではの魅力ってあるよなー、なんて真面目ぶったこと考えてたらもう撃沈
やっぱりエロいこと考えて集中してないとダメだな！
（そういう問題じゃねえだろキッドよ）

このドッペル人形、その場でもらえるんじゃなくクロノの家に運ばれる。だから、お母さんにひとこと断ってお借りしなくちゃならない。この時の沈鬱なルッカが、また健気で…
それと反対に、何も知らないクロノの母ちゃんはのんきなもんで
ここ、見世物小屋でそのままホイっと渡さなかっただけでもえらいと思う。これが脚本というか、物語としての完成度だよな
ひと手間増えるだけ、と思うかもしれないけど、これが気持ちの起伏を作ってくれるというか

ちなみにクロノが蘇生した後で魔王を連れて行くと、これにも一切動じず無口な魔王に
「恥ずかしがり屋さんかしら」
と言ってのける。クロノの怖いもの知らずは、お母さんに似たのかもしれない…
ここはメンバーをみんな連れてくと、一回ずつそれぞれお母さんに紹介するので楽しいぞ

さてクロノ君のドッペル人形を手に入れた一行は未来のガッシュ改めヌゥの元に戻る。ホントこのヌゥってのは、クロノトリガーが生み出したもう一つの名物だよな
ドラクエのスライム、マザー2のどせいさん、ファイナルファンタジーのチョコボなんかと並ぶ名物キャラクターじゃなかろうか
ヌゥは最後のプログラム、紀信じゃなかった死の山を攻略するためのサポートプログラムを始動させる
三つのサポートメカを出撃させると、ガッシュは
この物体を休ませてやってくれ
という。もう、これで彼に残された使命は終わったのだ。自らの肉体を失い、遂には頭脳も永い眠りにつくことになった
ガッシュの魂は、未来の廃墟で永遠に眠り続ける。流れを止めた時間のなかに紛れて

死の山が三人を、いやクロノの友たちを受け入れるときが来た
魔王？
この場合は強敵と書いて強敵（とも）と書けばよかろう。キャラデザインも鳥山明さんだし、ジャンプっぽいじゃん？
北斗の拳とかドラゴンボール読んでると、やっぱり戦いの末に辿り着く真理や友情にあこがれる部分ってあって。でもそれは作り手の大人たちが無益で不平等で不利で不条理な戦いを経て描き出してくれた夢と希望のファンタジーであって
世の中で戦いを繰り広げたって、得られるものはそんな良いもんじゃないんだよな

巨大な敵ラヴォスとの戦いの中で消え去ってしまったクロノを追い求めて、死の山を登る三人。ちなみにここで魔王からロボットのエレキングを加入させている
ルッカ、イツキ、エレキング。クロノと思い入れの深いメンバーでも特に私としては外せない人たちで組んでみた
またこの三人は使い勝手もいいんだな。合体技も強烈なのがあるし、回復も攻撃もバランスがいい
死の山にはラヴォスの子供、プチラヴォスがいる。ある程度育ったら、この星からまた別の星へと飛び立っていく。どうやって引力圏を突破するのか知らないけど、どうにか飛び立っていくのだろう
プチラヴォスも、また巣立ってゆくのだ

が、残念ながら今回はココまでだ。これ以上、よそ様の星を危機に曝すわけにはいかない
でも考えてみたら…この宇宙には無数の星があるし、今回のプチラヴォスじゃなく別のラヴォスから生まれた別のプチラヴォスが、また別の星から星へ巣立っているのかと思うと…
このラヴォスが最後の一匹だとは思えない…今に第二、第三のラヴォスが…
と私の心の中のプチ志村喬がつぶやく
（初代ゴジラ見てねえとなんだかわからねえよ）

ちなみにプチラヴォスも頭の部分だけはいろじかけをするとアイテムをくれるぞ。これで懐いて逆に生物兵器みてえに出来ないかな…ゴジラ映画から何の教訓も学んでなさそうな意見はさておき、死の山の頂に辿り着いた。そこに立つ一本の木
ルッカの祈りに呼応してペンダントが光り、時の卵は……粉々に砕けてしまった
がっくりと膝をつくルッカ
それを慰めるロボットのエレキング
実に人間くさい、いいやつである。ルッカの叫びも虚しく、空は翳り始めていた
皆既日食が起こり、そして三人は悲劇の現場へと送り込まれた
タイムフリーズ。クロノが消し飛ぶ、まさにその一瞬前だった
時の卵が起こした奇跡。それは「どうしても戻りたいあの一瞬」へと連れて行ってくれることだったのだ

飛び上がったクロノを人形とすり替えて、急いでその場を後にする
そして死の山の頂に戻って来た四人
木立にもたれたクロノが目を覚ますと、そこには（たぶん）涙で顔をくしゃくしゃにしたルッカが立っていた
今度は助けてやらないんだから、大馬鹿者
で、これで終わりかと思いきやこっからが真骨頂で
あんたが居ない間、大変だったんだから
マールがね…でも私だって

この、でも私だって
ってところがイイじゃねえか。泣かせるぞルッカ
お前責任とれよなクロノ
国王に掛け合って一夫多妻を認めてもらえ！コノヤロー！

スーパーファミコンでもこんないいお話があるんだもんなあ

改めて時の最果てに集合してパーティを再編し
ラヴォスとの最終決戦に向けてこの地球のどこかの時代で起こっている
色んなサブイベントをこなしてゆくことになる
と言っても、サイラスと魔王の部下はもう終わらせちゃったので、後の残りを進めていくのだ