不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

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松山勘十郎座長お誕生日おめでとうございます!

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4月13日は松山勘十郎座長のお誕生日
あの見た目からは想像もつかないほどのタフネスと技巧を誇る松山勘十郎座長だが
あの見た目の通りの13日の金曜日うまれ

顔は白いけど、年齢に10万は付かないらしい

思えばこの時期になると毎年、メキシコに行ったときのことを思い出している
正確には5月の連休明けからだったのでもう少し先だけど、18歳の春の出来事がついこの間のように思い浮かぶし、その映像の殆どに勘十郎さんが居る
だって同じ部屋だったから

といっても勘十郎さんは暫くアメリカのチカラプロに武者修行へ出てしまい、私はあろうことか寮生活にもかかわらず一人部屋を手に入れることになった
いま考えてみればとんでもない贅沢だ
でも、よく同期のオタニ君やヒロカワさんが入り浸ってたまり場みたいになっていた

あの短かった私の寮生活のなかで松山勘十郎さんは色んなことを教えてくれたし
それは2020年になった今も同じだ
どんなに忙しくてテンパってても、試合の前後などのごく限られた時間を除いていつでも真摯に親身になって向き合ってくれる
ごくたまに事務所にお邪魔して、話し込むこともある
そうしていると、私も不出来な弟弟子だった頃に戻ったようで
それが現在進行形として今も続いていることも含めて
ごっちゃになって渦巻く青春の忘れ物が感情という器からこぼれ出てゆくのがわかる
何しろデビュー15周年を迎え、故郷・新潟での記念公演や師匠・ウルティモ・ドラゴン校長を相手に記念試合も行われた松山勘十郎さんだが、今日まで無事にプロレスラーとして存在し続けてくれていることが私にとっては僥倖であるし、座長となった今も変わらず先輩として活躍してくれているのがとても嬉しい
無事これ名馬なり、という言葉がある。プロレスラーでいる限り、無傷で無事なまま過ごすことは出来ないだろう。千幾つも傷のある人だっていたぐらいだ

デビュー15周年の試合はどれも面白かったし、公演自体も熱戦と爆笑の渦巻く幸せな時間だった。もうひとり私の大好きな先輩、スカイデjrさんも見られる(待ってます)
特に新潟で行われた15周年記念公演は、懐かしくて面白くて新しい
第一試合からメインイベントまで、人気選手と期待の新人、そして伝説級の選手まで登場する盛りだくさんな内容
後楽園ホール並みの目の肥えたファン、マニアも、地方大会で初めてプロレスを見たお子様から大人まで大満足の試合だ
怪奇派レスラーが会場を蹂躙したり、不気味な選手が技で魅了したり、二枚目の正統派ご当地レスラーから可憐な女子レスラーまで
松山勘十郎座長は言う
「おもちゃ箱をひっくり返すだけなら誰でもできる。大切なのは箱の中におもちゃがどのように入っているのか、ひっくり返したときの散らばり方をどの程度予測できるか、である」
と。おもちゃ箱におもちゃを入れて、ひっくり返して、その散らばり方を見て
自身のセンスと技術と体力の限りプロレスリングとして表現する
それが「松山勘十郎というプロレスラーのレゾンデートル」だと
私は思います

カッコつけて仰々しいことは滅多に言わないけど
プロレスラーとしてのリングの上からバッチリ見せてくれる
そこがカッコいいんだと思う

松山勘十郎座長お誕生日おめでとうございます
今年も、そしてこれからも
無事にリングを降りて、またご活躍でありますように
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