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第708回。無料通話。
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便利になったよな。今じゃ通話どころか動画撮ってアップロードしようがそれを幾ら見てようがタダみてえなもんだし、テレビ電話もあるし、なんか信じられない気持ちのまま平成も終わろうとしているんだけれども。
おっちゃん今32歳で、小学校高学年くらいから携帯電話ってもんが普及し始めて。
最初はとにかく高価で手続きも煩雑で、まあ随分高いところにあるものだった。THE YELLOW MONKEYの
「バラ色の日々」
のビデオで兵隊さんが担いでるみてえなあんな通信機から、デカい無線機みてえなのになって、それが固定電話の子機くらいになり、片手で持てるサイズになり…。気が付けば今またスマホもタブレットもデカくなってきてるから不思議なもんだ。まあ私はあんまり小さすぎても壊しちゃいそうだし、多少大きい方がいいと思うけども。
画面もホント猫の額みたいだったうえ色も緑かオレンジぐらいしかなくてさ、着信があるとピカピカ光るランプも赤、黄、青、緑、紫、白、水色、全部、みたいなパターンで。
ランプの色を全部順番に素早く点滅させるのを「カクテル」なんて表示してあってさ。
16和音の着メロなんてな代物が最先端で、私が持ってたプリペイド携帯はこの着メロを2種類同時に鳴らせる機能がついてた。意味?知らん。
プリセットのワルキューレの騎行とかドヴォルザークの新世界とか、そういうのを同時に鳴らすの。なんだろうな、ベトナムでドヴォルザークの新世界聞いてたらキルゴア中佐のヘリコプターが来た!みたいな。映画「地獄の黙示録」から一部抜粋。
40和音になった時「すげえリアル!」って思ったもんな。いま思えばセガサターンとか初代プレステのグラフィックと音源で感じてたものに近いんだろうけど。
特にセガサターンなんか、ダークシードとか本当にリアルでおどろおどろしいグラフィックと音楽だったんだけど、今日び見ると如何にもテレビゲームって感じがするもんな…。でも私のスマホの待ち受けはギーガーの描いたダークシードのジャケットです。巻物の番人ね。
もうさー、中学生とか高校生なんか電話したくてしょーがないじゃん。メールも。
メールっても確かキャリアが違うと不便だったりしたんだよな。写真付きメールも一旦どこかのサーバーを通してダウンロードしたりさ。ナナメールって覚えてる人いるかな…?
んで無料通話が何分かついてるんだよ月額料金に。ホントにちょっとだけ。
あと土日の夜だけとか、同じキャリア同士じゃないとダメとか制限もあったし。
だいたい無料通話があったって、別にその時間をオーバーしてもわかんないし結局は請求書見てビックリってなもんで。
メールも、ネットが出来るようになったらそっちも、全部コミコミのパケット定額なんていつの間にか根付いたけどさ。いまだにパケットってなんだかよくわかんねえもんな。
横文字で、いつの間にか当たり前の言葉になったけどなんだそりゃ?って思う言葉いっぱいあるよな。
以前パソコンに詳しい友人にワンセグについては聞いたことがあるけど、じゃあそのパソコンや携帯電話持ってても
プロパティ
ソート
アプリケーション
エリンギ
サーチ
サブジェクト
他いろいろ…。
エリンギっていつの間に当たり前のキノコになったの!?
美味しいからいいけど。バター焼きとかにすると。
でそのアプリケーションとやらが幅を利かせてきてさ、今じゃスカイプ、ライン、カカオ(なんでカカオやってて女の子捕まえたいガキはカカオせえへん?って関西弁になるの?北関東のイモガキだろうと何だろうと馬鹿の一つ覚えみてえにさ)他色々で無料通話でもなんでもし放題。メールし放題とか通話し放題とか言ってたのが懐かしくなったようでそんなに経ってないんだよな。5年ぐらい?
私が最初のラインを入れたとき、まだガラケーだったし使いこなせなかったんだよなあ。こんな普及するとはねえ。猫も杓子も、って感じでねえ。
ナンだったら一人じゃなく複数でいっぺんにわちゃわちゃ通話することも出来て。会議とか通話とか色々言うけども。
これがねー、私最初慣れなくってさ。要するに話を聞こうとしたり、答えようとしたり、続けようとしなくていいんだよな。各自が好きにしてるところを、音声だけ空間を繋げてると思えばいいわけで。
フツーにテレビ見てウヒヒヒとか笑ってる奴いたもん。
もう無料通話残ってないから、電話出来ねえわー…とか、残りの無料通話時間を指折り数えてたりしたなあ。繋ぎっぱなしってのも凄いよねだから。
ウィルコムが出た時に、ウィルコム同士だとずーっと通話無料でさ。でも2時間45分以上繋いでると有料になるんだよ。じゃあなんで無料って言えるかったら、2時間ぐらい経つと電話機の方から音を鳴らして教えてくれるんだ。そしたら
あっゴメンいっぺん切るわー
ってまたかけ直せばタダ。
どうやって儲けを出してたんだあの会社。懐かしいなー、当時お付き合いしてた女の子がウィルコムで電話が好きな人だったので私も電話しまくってたら通話料だけで10万円超えちゃって。それで私もウィルコム買ったんだった。月3000円くらいで持ってられたし。
無料通話ってものにこれほどみんな固執してたっていうか、そんなに渇望してたことだったのかと…今にして思えばなんだか不思議な現象だったなと思うころには、自分がそこまで無料通話について気にしなくなってたし、無料で通話ができるアプリ、が、いつの間にか当たり前になってたよな。
次は何が当たり前になるかね。
目の前にホログラフ出して立ったまま通話したり、そのホログラフを好きな格好にデコったりできることに夢中になったりするのかね。メールの絵文字とかメルマガとか、携帯電話の余計なコンテンツみてえなもんで。
鎧武者の格好で「ごめーん、今日ちょっと待ち合わせ遅れるわー!先メシ食っててー」とか言うの。
おっちゃん今32歳で、小学校高学年くらいから携帯電話ってもんが普及し始めて。
最初はとにかく高価で手続きも煩雑で、まあ随分高いところにあるものだった。THE YELLOW MONKEYの
「バラ色の日々」
のビデオで兵隊さんが担いでるみてえなあんな通信機から、デカい無線機みてえなのになって、それが固定電話の子機くらいになり、片手で持てるサイズになり…。気が付けば今またスマホもタブレットもデカくなってきてるから不思議なもんだ。まあ私はあんまり小さすぎても壊しちゃいそうだし、多少大きい方がいいと思うけども。
画面もホント猫の額みたいだったうえ色も緑かオレンジぐらいしかなくてさ、着信があるとピカピカ光るランプも赤、黄、青、緑、紫、白、水色、全部、みたいなパターンで。
ランプの色を全部順番に素早く点滅させるのを「カクテル」なんて表示してあってさ。
16和音の着メロなんてな代物が最先端で、私が持ってたプリペイド携帯はこの着メロを2種類同時に鳴らせる機能がついてた。意味?知らん。
プリセットのワルキューレの騎行とかドヴォルザークの新世界とか、そういうのを同時に鳴らすの。なんだろうな、ベトナムでドヴォルザークの新世界聞いてたらキルゴア中佐のヘリコプターが来た!みたいな。映画「地獄の黙示録」から一部抜粋。
40和音になった時「すげえリアル!」って思ったもんな。いま思えばセガサターンとか初代プレステのグラフィックと音源で感じてたものに近いんだろうけど。
特にセガサターンなんか、ダークシードとか本当にリアルでおどろおどろしいグラフィックと音楽だったんだけど、今日び見ると如何にもテレビゲームって感じがするもんな…。でも私のスマホの待ち受けはギーガーの描いたダークシードのジャケットです。巻物の番人ね。
もうさー、中学生とか高校生なんか電話したくてしょーがないじゃん。メールも。
メールっても確かキャリアが違うと不便だったりしたんだよな。写真付きメールも一旦どこかのサーバーを通してダウンロードしたりさ。ナナメールって覚えてる人いるかな…?
んで無料通話が何分かついてるんだよ月額料金に。ホントにちょっとだけ。
あと土日の夜だけとか、同じキャリア同士じゃないとダメとか制限もあったし。
だいたい無料通話があったって、別にその時間をオーバーしてもわかんないし結局は請求書見てビックリってなもんで。
メールも、ネットが出来るようになったらそっちも、全部コミコミのパケット定額なんていつの間にか根付いたけどさ。いまだにパケットってなんだかよくわかんねえもんな。
横文字で、いつの間にか当たり前の言葉になったけどなんだそりゃ?って思う言葉いっぱいあるよな。
以前パソコンに詳しい友人にワンセグについては聞いたことがあるけど、じゃあそのパソコンや携帯電話持ってても
プロパティ
ソート
アプリケーション
エリンギ
サーチ
サブジェクト
他いろいろ…。
エリンギっていつの間に当たり前のキノコになったの!?
美味しいからいいけど。バター焼きとかにすると。
でそのアプリケーションとやらが幅を利かせてきてさ、今じゃスカイプ、ライン、カカオ(なんでカカオやってて女の子捕まえたいガキはカカオせえへん?って関西弁になるの?北関東のイモガキだろうと何だろうと馬鹿の一つ覚えみてえにさ)他色々で無料通話でもなんでもし放題。メールし放題とか通話し放題とか言ってたのが懐かしくなったようでそんなに経ってないんだよな。5年ぐらい?
私が最初のラインを入れたとき、まだガラケーだったし使いこなせなかったんだよなあ。こんな普及するとはねえ。猫も杓子も、って感じでねえ。
ナンだったら一人じゃなく複数でいっぺんにわちゃわちゃ通話することも出来て。会議とか通話とか色々言うけども。
これがねー、私最初慣れなくってさ。要するに話を聞こうとしたり、答えようとしたり、続けようとしなくていいんだよな。各自が好きにしてるところを、音声だけ空間を繋げてると思えばいいわけで。
フツーにテレビ見てウヒヒヒとか笑ってる奴いたもん。
もう無料通話残ってないから、電話出来ねえわー…とか、残りの無料通話時間を指折り数えてたりしたなあ。繋ぎっぱなしってのも凄いよねだから。
ウィルコムが出た時に、ウィルコム同士だとずーっと通話無料でさ。でも2時間45分以上繋いでると有料になるんだよ。じゃあなんで無料って言えるかったら、2時間ぐらい経つと電話機の方から音を鳴らして教えてくれるんだ。そしたら
あっゴメンいっぺん切るわー
ってまたかけ直せばタダ。
どうやって儲けを出してたんだあの会社。懐かしいなー、当時お付き合いしてた女の子がウィルコムで電話が好きな人だったので私も電話しまくってたら通話料だけで10万円超えちゃって。それで私もウィルコム買ったんだった。月3000円くらいで持ってられたし。
無料通話ってものにこれほどみんな固執してたっていうか、そんなに渇望してたことだったのかと…今にして思えばなんだか不思議な現象だったなと思うころには、自分がそこまで無料通話について気にしなくなってたし、無料で通話ができるアプリ、が、いつの間にか当たり前になってたよな。
次は何が当たり前になるかね。
目の前にホログラフ出して立ったまま通話したり、そのホログラフを好きな格好にデコったりできることに夢中になったりするのかね。メールの絵文字とかメルマガとか、携帯電話の余計なコンテンツみてえなもんで。
鎧武者の格好で「ごめーん、今日ちょっと待ち合わせ遅れるわー!先メシ食っててー」とか言うの。
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