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第645回。#松山座 観戦記「体の一部!」編。
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皆さんこんばんは!
深夜エッセイ・キッドさんといっしょ。のお時間で御座います深夜1時。
別にいつでもご覧頂けるもんではありますが。
なんとなく、アタマに
深夜エッセイ
と付けてみようかな、と思っている。深夜やってるラジオみたいな雰囲気が伝わらないかな…。
深夜放送と言えばマニアックな話題、発信する側の思い入れや趣味嗜好が電波に乗って皆さんの、そして私自身の脳髄をひたひたに浸してゆきます。
このエッセイは基本的にそういう、私キッドの好きなものの事を散々書き散らかす場所なので、そんな話ばかりですが。
今回も入れて2018年の松山流女子祭典についての記事も残り2回。
セミファイナルは混沌、混乱、大混戦のハチャメチャぶり。
第六幕せみふぁいなる「妖華陽冷譚」
(ようか ひれいたん)
タッグマッチ30分1本勝負
藪下めぐみ選手
テキーラ沙弥選手
vs
雪妃真矢選手
フェアリー日本橋選手
ということで。
順にご紹介しますと薮下めぐみ選手は柔道で社会人まで活躍したのちプロレス入り、総合格闘技の試合でも活躍するまさに猛者。今でも均整の取れたマッスルボディにキレッキレの寝技が武器だ。
パートナーにはテキーラ沙弥選手。なんとメキシコ政府公認テキーラマエストロ。
前職がテキーラバーの経営者で、今も所属団体アイスリボンさんの道場近くでバーを開くなどお酒に縁のある選手。そういった経緯からデビューは遅かったものの可愛らしく愛嬌のある美人さと、それとは裏腹にアグレッシブな試合で頭角を現している。
対戦相手の雪妃真矢選手は元銀行員で才色兼備。しなやかな肉体に長い手足。ダンスも得意で本当にプロレスラーじゃなかったら音楽やダンスの道でも生きていけたのでは?というぐらい華やかな選手。彼女が登場するだけでリングがパッと華やぐし、他団体では悪党に身を投じているからかちょっと危険でクールな雰囲気が魅力だ。
そして問題の、いや注目のフェアリー日本橋選手。
大阪の平和を守る森の妖精、愛・地球博跡地出身とのこと…え、じゃあモリゾーキッコロの親戚とかそういう…?
デビュー当時から異彩を放ちまくり、リング上でもマイペースに立ち回る斬新かつ強烈なトリックスターだ。フェアリー日本橋選手を発見・捕獲・訓練・出撃させたGAMI大社長の功績は偉大だ…。目の付け所が違うどころか頭の後ろに目が付いてたってこんな逸材は普通見つからない。どこでどういう因果のめぐりあわせか奇跡のプロレスラー、フェアリー日本橋が誕生して早数年。
松山座にも久しぶりに登場(出現?)し、今回も柔道の猛者たる薮下選手を魔法のステッキで投げ飛ばすなど八面六臂の大活躍。
フェアリー日本橋選手が魔法のステッキ(時と場合に寄って様々なステッキを持参して試合中に使用するのだ)に対して、薮下めぐみ選手は柔道の黒帯を持ち出した。
ステッキが体の一部として認められるなら、このブラックベルトもオッケーのはずだ!
と。
言ってることからステッキがオッケーだという大前提から何もかも滅茶苦茶なのだがそれが通ってしまうのがプロレスの懐深いところ。
私も少林寺拳法と柔道をやっていたのでわかる。帯は体の一部どころかその道をゆくものの魂です。
そういうわけなので大切に…あーあー対戦相手の太腿から背中からバシバシぶっ叩いてるよ。
またこれが痛そうなのなんの。
まあ少林寺拳法にも自分の帯をほどいて、腕をキメたままうつ伏せに引きずり倒した相手を縛りあげちゃう技とかあるから…。
テキーラ沙弥選手と雪妃真矢選手は同門対決。アイスリボンさんの所属選手だ。
タイプとしては結構対照的で、明るく陽気なテキーラ沙弥選手と、クールで場合に寄ってはちょっとダークな雪妃選手。デビュー直後ぐらいのテキーラ沙弥選手を、大畠美咲選手の時に書いたアイスリボンさんの道場マッチで見たことがあった。同じく引退直後でレフェリーなりたてぐらいのMIOさんと一緒に前説をやっていた。あの時のイメージがどうしても残っていたのだけれど、それもこの試合が始まるまでだった。メキシコ政府公認と言うことである意味ルチャドール、ルチャドーラよりもメヒコに近いプロレスラーであるテキーラ沙弥選手。もっとルチャを取り入れて、ホンモノのジャベを見につけたりしたら面白いのではないかなと思った。アイスリボンさんの選手層は今やマット界全体を見渡してもかなり厚く、個性的な選手がそろっている。しかも若くてイキのいい選手が多いので、寝技で捕まえてジワジワ攻めてもいいと思うし、星ハム子選手や、このあとのメインに出てくる宮城もち選手といったパワフルな選手とも渡り合える。テキーラ沙弥選手が一つ活路を見出すとしたらジャベもアリだと思うのですが如何でしょうか。
薮下めぐみ選手が意外と魔法にも順応してみせ、新しい可能性を示していたことも見逃せない。洒落が通じるというかなんというか、ホントに強う人はこういうときにイキらないんだろうな、と思う。
そういえば引退前のダイナマイト関西さんも、フェアリー日本橋選手と組むのが非常に楽しみだったとか、ステッキを手渡されたときにも心底嬉しそうな顔をしてたっけな…。
薮下選手、実は魔法少女に憧れてたりしないだろうか。
あの寝技はマットの魔術師なんて呼ばれても不思議はないんだけど、そうじゃない、文字通りのほうのやつ…。
フリーランスになったフェアリー日本橋選手、せっかくの地元開催なのでこれからも松山座に出現してほしいところ。ホントにプロレスラーらしからぬほんわかしたムードで、スキップしての自己紹介はすでに様式美の世界に入りつつある。欽ちゃんジャンプ、ロープ渡り、モノマネ、忍法などに次ぐ新しい伝統芸として自己紹介というのが加わったのではないだろうか。この試合が指し示したプロレスの未来の姿は非常に高度で文化的である、と私は思う。
深夜エッセイ・キッドさんといっしょ。のお時間で御座います深夜1時。
別にいつでもご覧頂けるもんではありますが。
なんとなく、アタマに
深夜エッセイ
と付けてみようかな、と思っている。深夜やってるラジオみたいな雰囲気が伝わらないかな…。
深夜放送と言えばマニアックな話題、発信する側の思い入れや趣味嗜好が電波に乗って皆さんの、そして私自身の脳髄をひたひたに浸してゆきます。
このエッセイは基本的にそういう、私キッドの好きなものの事を散々書き散らかす場所なので、そんな話ばかりですが。
今回も入れて2018年の松山流女子祭典についての記事も残り2回。
セミファイナルは混沌、混乱、大混戦のハチャメチャぶり。
第六幕せみふぁいなる「妖華陽冷譚」
(ようか ひれいたん)
タッグマッチ30分1本勝負
藪下めぐみ選手
テキーラ沙弥選手
vs
雪妃真矢選手
フェアリー日本橋選手
ということで。
順にご紹介しますと薮下めぐみ選手は柔道で社会人まで活躍したのちプロレス入り、総合格闘技の試合でも活躍するまさに猛者。今でも均整の取れたマッスルボディにキレッキレの寝技が武器だ。
パートナーにはテキーラ沙弥選手。なんとメキシコ政府公認テキーラマエストロ。
前職がテキーラバーの経営者で、今も所属団体アイスリボンさんの道場近くでバーを開くなどお酒に縁のある選手。そういった経緯からデビューは遅かったものの可愛らしく愛嬌のある美人さと、それとは裏腹にアグレッシブな試合で頭角を現している。
対戦相手の雪妃真矢選手は元銀行員で才色兼備。しなやかな肉体に長い手足。ダンスも得意で本当にプロレスラーじゃなかったら音楽やダンスの道でも生きていけたのでは?というぐらい華やかな選手。彼女が登場するだけでリングがパッと華やぐし、他団体では悪党に身を投じているからかちょっと危険でクールな雰囲気が魅力だ。
そして問題の、いや注目のフェアリー日本橋選手。
大阪の平和を守る森の妖精、愛・地球博跡地出身とのこと…え、じゃあモリゾーキッコロの親戚とかそういう…?
デビュー当時から異彩を放ちまくり、リング上でもマイペースに立ち回る斬新かつ強烈なトリックスターだ。フェアリー日本橋選手を発見・捕獲・訓練・出撃させたGAMI大社長の功績は偉大だ…。目の付け所が違うどころか頭の後ろに目が付いてたってこんな逸材は普通見つからない。どこでどういう因果のめぐりあわせか奇跡のプロレスラー、フェアリー日本橋が誕生して早数年。
松山座にも久しぶりに登場(出現?)し、今回も柔道の猛者たる薮下選手を魔法のステッキで投げ飛ばすなど八面六臂の大活躍。
フェアリー日本橋選手が魔法のステッキ(時と場合に寄って様々なステッキを持参して試合中に使用するのだ)に対して、薮下めぐみ選手は柔道の黒帯を持ち出した。
ステッキが体の一部として認められるなら、このブラックベルトもオッケーのはずだ!
と。
言ってることからステッキがオッケーだという大前提から何もかも滅茶苦茶なのだがそれが通ってしまうのがプロレスの懐深いところ。
私も少林寺拳法と柔道をやっていたのでわかる。帯は体の一部どころかその道をゆくものの魂です。
そういうわけなので大切に…あーあー対戦相手の太腿から背中からバシバシぶっ叩いてるよ。
またこれが痛そうなのなんの。
まあ少林寺拳法にも自分の帯をほどいて、腕をキメたままうつ伏せに引きずり倒した相手を縛りあげちゃう技とかあるから…。
テキーラ沙弥選手と雪妃真矢選手は同門対決。アイスリボンさんの所属選手だ。
タイプとしては結構対照的で、明るく陽気なテキーラ沙弥選手と、クールで場合に寄ってはちょっとダークな雪妃選手。デビュー直後ぐらいのテキーラ沙弥選手を、大畠美咲選手の時に書いたアイスリボンさんの道場マッチで見たことがあった。同じく引退直後でレフェリーなりたてぐらいのMIOさんと一緒に前説をやっていた。あの時のイメージがどうしても残っていたのだけれど、それもこの試合が始まるまでだった。メキシコ政府公認と言うことである意味ルチャドール、ルチャドーラよりもメヒコに近いプロレスラーであるテキーラ沙弥選手。もっとルチャを取り入れて、ホンモノのジャベを見につけたりしたら面白いのではないかなと思った。アイスリボンさんの選手層は今やマット界全体を見渡してもかなり厚く、個性的な選手がそろっている。しかも若くてイキのいい選手が多いので、寝技で捕まえてジワジワ攻めてもいいと思うし、星ハム子選手や、このあとのメインに出てくる宮城もち選手といったパワフルな選手とも渡り合える。テキーラ沙弥選手が一つ活路を見出すとしたらジャベもアリだと思うのですが如何でしょうか。
薮下めぐみ選手が意外と魔法にも順応してみせ、新しい可能性を示していたことも見逃せない。洒落が通じるというかなんというか、ホントに強う人はこういうときにイキらないんだろうな、と思う。
そういえば引退前のダイナマイト関西さんも、フェアリー日本橋選手と組むのが非常に楽しみだったとか、ステッキを手渡されたときにも心底嬉しそうな顔をしてたっけな…。
薮下選手、実は魔法少女に憧れてたりしないだろうか。
あの寝技はマットの魔術師なんて呼ばれても不思議はないんだけど、そうじゃない、文字通りのほうのやつ…。
フリーランスになったフェアリー日本橋選手、せっかくの地元開催なのでこれからも松山座に出現してほしいところ。ホントにプロレスラーらしからぬほんわかしたムードで、スキップしての自己紹介はすでに様式美の世界に入りつつある。欽ちゃんジャンプ、ロープ渡り、モノマネ、忍法などに次ぐ新しい伝統芸として自己紹介というのが加わったのではないだろうか。この試合が指し示したプロレスの未来の姿は非常に高度で文化的である、と私は思う。
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