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第624回。キッドさんは椎名誠さんが好き
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皆さんこんばんは!
ダイナマイト・キッドです。
この挨拶にも慣れてきましたが、アルファポリスのエッセイ・ブログ大賞のエントリー期間が終わったらまた前みたいに戻すつもりです。
頭クルクルパーも溜まってるからな、覚悟しやがれ。
でもまあいざ書こうと思ったらまあ忘れてるんだろうなあ。
そもそもその程度の、というかそうであるべき言葉を拾い出して日干しにしてしまっているのが、頭クルクルパー小説と便宜上名付けたあの文章の塊なわけで。
これをご覧になって、どんなもんぞや?と思ってくださった方は是非そちらもご覧くださいませ。
このエッセイにも時折混ざっている
第521回。虹色のかぶとむし。
第533回。「本日モ異常ナシ」
第536回。「臨界都市」
第538回。腐乱飛行
第571回。Blue
第584回。毎日微熱生活
辺りをまずはご覧頂ければ、なんとなくキッドというこのバカなエッセイを書いている男が本来どんな奴なのかがうっすらわかっていただけるかと思います。
で、こうした支離滅裂的意味不明脳髄破裂内臓四散的な文章の塊を書くようになったのも、元はと言えば椎名誠さんだった。
日記もエッセイも旅もプロレスも喧嘩も映画も子供のころの思い出も不思議な話も豪快な男が出てくるお話も、とにかく小説という体裁のうえで色んな話を書くのにあたって全ての切っ掛けであり基本のフォーマットになったのが椎名誠さんだった。
アド・バードを初めて読んだときから、私の中のSFというジャンルは、荒廃しきった世界で有象無象の正体不明名称未定進化途中のわけわからない生き物と不思議なメカが埃をかぶって存在し、そこにちょっとだけいる人間と、なんか生体機能を持つ人造人間の出来の悪いヤツ、って感じになった。基本は。
椎名さんのSFにしたってこればっかりじゃないけど、いわゆるシーナワールドと呼ばれる世界はおおむねこんな感じの舞台をウロウロ歩いたり絨毯のような触手の生えたべらべらの生き物に乗って走ったり物凄い数のタイヤがあるトラックで爆走したり、そういう世界だ。
それを自分なりに考えたり思いついたりしていくのと、後々から入って来る他の小説からの情報と混ざり合って、さらにデヴィッド・リンチやテリー・ギリアムらの映画も混ざって、サガノヘルマー先生のブラックブレインや華倫変さんのカリクラ、あと稲中とか僕といっしょでひとしきりギャグをやり切って鬱入っちゃたみたいな古谷実さんのグリーンヒルとヒミズ。
あの辺のマンガもどんどん入った。
結果として自分なりのシーナワールド、ああいううじゃぐじゃの言葉と生き物と景色と時代がどんどん頭の中で構成されていくというか醸造されていったというか発酵しているというか今現在もきっと腐敗が進んでいる。
そうそう、このエッセイでも度々書いてるHALOやマザー2も絶対デカい。
HALOはそもそも夜中に遊んでると、あの美しい星の大地に今ぽつーーーーーんと自分ひとりだけしかいなくて、敵のエイリアンも仲間の地球人もいない。んで空を見上げるとリング状になったそのHALOだけが延々と続いていて、走っても走っても絶対に終わりがない環状惑星という概念が急に頭の中で肥大化してきてすげえ怖くなったり…え?私だけ?
なあおい参謀、お前アレ遊んでて思わなかった?(私信)
そうしたハッと我にかえって急に怖くなる世界って、シーナワールドそのものじゃないですか。
あの荒廃しきって、急にわけのわからない生物に襲われたり、謎のロボットに殺されかかったり、逆らうと巨大な生体装置の部品にされたりなんらかの改造を受けて広告生物にされちゃったり。
飛び玉だか跳ね玉だか、目玉に昆虫みたいな羽根が生えてて、騒ぎがあると
ナニカナナニカナ
って飛んで来るのがいるとか。なんだよそれ、と思うけどきっと椎名さんの頭の中には居るのだろう。そういうのが。
子供のころの景色、もうなくなってしまった古い町並みや砂浜と海。
椎名さんの小説によく出てくる埋め立て地になる前の幕張。
そうした変わりゆく景色を自分の中に残しておいて、色んなものを乗せてゆく。
そうすると、あの広大な油の浮いた泥濘湾に噛魚が跋扈して9本足のクモだかカニみたいなロボットと対決したりするのだろう。そうか、帰ってきたウルトラマンのムルチとか、ウルトラマンエースのカイテイガガンは私も好きで、怪獣プロレス小説なんてのを書いてみたことがあったな。
あれも何かに使えないかな。
椎名さんのSFは、椎名さんの旅や思い出やキャンプも炎も波も、人生の色んな記憶のアイコンがまぜこぜになっているのだと思う。だからどこか懐かしく、見た覚えのない景色や生き物までありありと浮かぶんじゃないかな。トルコやインドにパタゴニア、タクラマカン砂漠にもシベリアにも行った。そんな人だからこそ見える自分だけの景色、だからこそ作り出せる自分だけの世界があるんだろうな、といつも羨ましく思う。
私も小さいながらも、またコツコツ作ろう、と。
ダイナマイト・キッドです。
この挨拶にも慣れてきましたが、アルファポリスのエッセイ・ブログ大賞のエントリー期間が終わったらまた前みたいに戻すつもりです。
頭クルクルパーも溜まってるからな、覚悟しやがれ。
でもまあいざ書こうと思ったらまあ忘れてるんだろうなあ。
そもそもその程度の、というかそうであるべき言葉を拾い出して日干しにしてしまっているのが、頭クルクルパー小説と便宜上名付けたあの文章の塊なわけで。
これをご覧になって、どんなもんぞや?と思ってくださった方は是非そちらもご覧くださいませ。
このエッセイにも時折混ざっている
第521回。虹色のかぶとむし。
第533回。「本日モ異常ナシ」
第536回。「臨界都市」
第538回。腐乱飛行
第571回。Blue
第584回。毎日微熱生活
辺りをまずはご覧頂ければ、なんとなくキッドというこのバカなエッセイを書いている男が本来どんな奴なのかがうっすらわかっていただけるかと思います。
で、こうした支離滅裂的意味不明脳髄破裂内臓四散的な文章の塊を書くようになったのも、元はと言えば椎名誠さんだった。
日記もエッセイも旅もプロレスも喧嘩も映画も子供のころの思い出も不思議な話も豪快な男が出てくるお話も、とにかく小説という体裁のうえで色んな話を書くのにあたって全ての切っ掛けであり基本のフォーマットになったのが椎名誠さんだった。
アド・バードを初めて読んだときから、私の中のSFというジャンルは、荒廃しきった世界で有象無象の正体不明名称未定進化途中のわけわからない生き物と不思議なメカが埃をかぶって存在し、そこにちょっとだけいる人間と、なんか生体機能を持つ人造人間の出来の悪いヤツ、って感じになった。基本は。
椎名さんのSFにしたってこればっかりじゃないけど、いわゆるシーナワールドと呼ばれる世界はおおむねこんな感じの舞台をウロウロ歩いたり絨毯のような触手の生えたべらべらの生き物に乗って走ったり物凄い数のタイヤがあるトラックで爆走したり、そういう世界だ。
それを自分なりに考えたり思いついたりしていくのと、後々から入って来る他の小説からの情報と混ざり合って、さらにデヴィッド・リンチやテリー・ギリアムらの映画も混ざって、サガノヘルマー先生のブラックブレインや華倫変さんのカリクラ、あと稲中とか僕といっしょでひとしきりギャグをやり切って鬱入っちゃたみたいな古谷実さんのグリーンヒルとヒミズ。
あの辺のマンガもどんどん入った。
結果として自分なりのシーナワールド、ああいううじゃぐじゃの言葉と生き物と景色と時代がどんどん頭の中で構成されていくというか醸造されていったというか発酵しているというか今現在もきっと腐敗が進んでいる。
そうそう、このエッセイでも度々書いてるHALOやマザー2も絶対デカい。
HALOはそもそも夜中に遊んでると、あの美しい星の大地に今ぽつーーーーーんと自分ひとりだけしかいなくて、敵のエイリアンも仲間の地球人もいない。んで空を見上げるとリング状になったそのHALOだけが延々と続いていて、走っても走っても絶対に終わりがない環状惑星という概念が急に頭の中で肥大化してきてすげえ怖くなったり…え?私だけ?
なあおい参謀、お前アレ遊んでて思わなかった?(私信)
そうしたハッと我にかえって急に怖くなる世界って、シーナワールドそのものじゃないですか。
あの荒廃しきって、急にわけのわからない生物に襲われたり、謎のロボットに殺されかかったり、逆らうと巨大な生体装置の部品にされたりなんらかの改造を受けて広告生物にされちゃったり。
飛び玉だか跳ね玉だか、目玉に昆虫みたいな羽根が生えてて、騒ぎがあると
ナニカナナニカナ
って飛んで来るのがいるとか。なんだよそれ、と思うけどきっと椎名さんの頭の中には居るのだろう。そういうのが。
子供のころの景色、もうなくなってしまった古い町並みや砂浜と海。
椎名さんの小説によく出てくる埋め立て地になる前の幕張。
そうした変わりゆく景色を自分の中に残しておいて、色んなものを乗せてゆく。
そうすると、あの広大な油の浮いた泥濘湾に噛魚が跋扈して9本足のクモだかカニみたいなロボットと対決したりするのだろう。そうか、帰ってきたウルトラマンのムルチとか、ウルトラマンエースのカイテイガガンは私も好きで、怪獣プロレス小説なんてのを書いてみたことがあったな。
あれも何かに使えないかな。
椎名さんのSFは、椎名さんの旅や思い出やキャンプも炎も波も、人生の色んな記憶のアイコンがまぜこぜになっているのだと思う。だからどこか懐かしく、見た覚えのない景色や生き物までありありと浮かぶんじゃないかな。トルコやインドにパタゴニア、タクラマカン砂漠にもシベリアにも行った。そんな人だからこそ見える自分だけの景色、だからこそ作り出せる自分だけの世界があるんだろうな、といつも羨ましく思う。
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