不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

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第552回。#プロレスリングWAVEが熱い その3

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プロレスリングWAVE 8月5日(日)
夏フェスタ’18 OSAKA~KOU~
大阪 アゼリア大正

のつづき。たぶんこれで最後。

OSAKA・メンズWAVE(15分1本勝負)
守屋博昭選手VS後藤恵介選手

後藤選手は女性中心のWAVEさんでデビューした初の生え抜き男子レスラー。
一体どんな選手だろう。
とても興味深かったのと、やっぱり裸一貫で飛び込んで頑張っている選手には感情移入しがちな私。
自分もプロレスラーになりたくてメキシコまで行って、あっさり挫折してしまったから…。

デビュー当時の写真や動画に比べてガッチリしたいい体つきになっている後藤選手。
顔つきも良くなってきていると思う。
女性ばかりの中にいると黒パンツいっちょでも結構目立つ。
対照的に対戦相手の守屋選手は大阪の団体、ジャパンプロレス2000を主宰する選手。
ド派手なコスチュームに地元ファンの後押しを背にリングへ。
試合も顔面ステップキックにステップと雄たけび、レボリューション殺法である。
であるからしてフィニッシュがストレッチプラム、となっているのは…もしかすると
小指一本分の角度が違う
かもしれない…。

後藤選手の試合運びは、少し不器用そうな面が伺えるものの鋭いチョップで客席をどよめかせる。
ボディスラムがちょっと危なかったので、パワーと安定感が欲しいところ…。
ボディスラムって難しいんだよな…結構。プロレスのリングはスプリングが入っていてハネるので実は足元がかなり不安定。あのうえでキレイに立ったり飛び跳ねたり、相手を抱えてブリッヂするのがとんでもないことだというのがよくわかる。
守屋選手の余裕が崩せないまま完敗してしまった後藤選手だが、粘りも見せてくれたし、溌溂とした姿が見られて満足でした。何度でも戦ってやる、と檄を飛ばす守屋選手の手をガッチリ握った姿は非常に爽やかで好感が持てる。
もっと色んな経験を積み、色んな世界を渡り歩けば必ず大きく成長すると思います。今後がとても楽しみです。

OSAKA・Hot WAVE (15分1本勝負)
水波綾選手VS朱崇花選手
アニキ、若手のホープ朱崇花選手と激突。
豆タンクのようなガッチリ体型でハイテンションなアニキこと水波選手と、クールでスラっとした朱崇花選手の好対照なシルエット。
入場から水波選手に奇襲をかける朱崇花選手。
しかしアニキもペースを掴ませない。ならば、とアニキのウィークポイントである膝を責め立てる朱崇花選手。苦悶の表情を浮かべ絶叫する水波選手。
しかし試合終盤になってそこをあまり攻めなかったように見えたのが残念。
アニキも膝のダメージの影響か仕留めきれず引き分け。
これはキャリア的には痛いドローだったが、朱崇花選手ももう少し攻め手が欲しかったところでした。

OSAKA女子提供試合(20分1本勝負)
ポリスウ~メン選手&クロネコ選手VS初代三崎グリ子選手&三代目三崎グリコ選手
同じZABUN系列の御当地大阪団体、OSAKA女子プロレスから4人の選手が登場。
…全員どこかで見たようなシルエットに顔たち。
クロネコ選手は実にセクシーな泥棒ネコっぷり。ポリスウ~メンは三億円事件の白バイ隊員をモチーフにしたマスクウーマン。
三崎グリ子選手とは、初代のグリ子選手が大畠「美咲(みさき)」選手にソックリなので三崎(みさき)グリ子。道頓堀の江崎グリコのネオンサインをモチーフにしたレスラーで、その初代と三代目が揃って登場。
コミカルながら随所に技術が光る試合。
ポリスウ~メンの正体と目されているのは試合巧者もといクセ者の宮崎選手、クロネコは毎回正体が変わっていた気がする。今回は野崎渚選手によく似た雰囲気。実にセクシー。
敬礼とグリコポーズの応酬や大阪名物たこ焼き(ほっぺたを丸くするあれ)が出来てなかったり。
見ていて飽きさせない、笑ったり驚いたり出来る高度な試合でした。
相変わらずポリスウ~メン選手がジュラルミンケースのかわりに持ち込むキャリーバッグはGAMIさんのなんだろうか。

OSAKA・Yシャツ3WAVE(時間無制限勝負)
フェアリー日本橋選手VSチェリー選手VS桜花由美選手
この試合は、もうすぐZABUNを退団するフェアリー日本橋選手がその権限?で時間無制限の負け抜け勝ち残りルールに変更されて行われた。従来のルールでは3人で戦い誰か一人が負けたら終わりで試合時間も短かった。
やる気満々、お馴染みの自己紹介ムーブに入りたいフェアリー日本橋選手を無視して試合を始めるチェリー選手と桜花選手。
そこへ割って入り我が道をゆくフェアリー選手。
3人いると攻守が目まぐるしく入れ替わり目が離せない。Yシャツのセクシーさも三者三様。
まずシャツを脱がされたのはチェリー選手だった。そしてその後も散々痛めつけられたフェアリー選手が
「ルールなんて変えなきゃよかった…」
と心の声を漏らす一幕がありつつも、最後は一瞬のスキを突いて桜花選手のシャツをはぎ取って有終の美。
出場選手全員からコーナーに磔にされてのトレイン攻撃まで受けつつ見事勝利したフェアリー日本橋選手が最後の締めくくりも行い全試合終了。
あっという間でした。

私が現体制でのWAVEさんを見られるのはおそらく最初で最後になりそうだったので、本当に奇跡的なタイミングでした。青木いつ希選手を応援しに行きたい、と思ったことも、チケットをお願いしたことも、見に来たことも、全部よかった!
プロレスってやっぱりいいなあと思いました。最終的には、そこに限るなあ。
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