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第548回。青木いつ希選手の応援にアゼリア大正へ ZEN
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2018年8月5日、日曜。
たまたま他の用事で大阪に行くことになっていて、しかもちょうど日曜の日中は空いていて。
そこにプロレスリングWAVEさんの夏フェスタZEN KOUが行われるという。
お昼からの部と夜の部のダブルヘッダーである。
ずっとWAVEさんは応援してはいたものの生観戦に行けず、年内で代替わりしてリニューアルを果たすというので現体制のWAVEさんを見ておきたい!
さらにWAVEさんを長年けん引してきた大畠美咲選手も引退が決まっている。
何より私はアニキこと水波綾選手や山下りな選手の試合が好きだし、女子レスラー中心の団体で生え抜きとして育った男子レスラーの後藤恵介選手のことも気になっていた。
で!
そこに、私が今イチオシしている大阪のプロレスラー、青木いつ希選手がZENとKOU通して出場するという告知を見まして。
即決でした。その場で青木選手にDMを出し、チケットの予約をして頂きました。
あとは見に行くだけ。
正直言えば、モモモグラさんや赤狼さん、堀内チキンライスさんにも行きたかった。
白昼夢さんも。
なかなか大阪に行けないから、あれもこれもと毎回欲張ってしまう。
でも、こうなったらもう何かの運命だ。
プロレスの事になると気持ち悪くなるキッドさん。
勇躍、大阪市大正区のアゼリア大正という会場を目指すことに。
前夜に泊まった道頓堀のネトマルが寒くて、すっかり冷え切った体で外に出る。
この日も暑かった。でも全然それを感じないぐらいしばらく体温が下がりまくってたと思う。
そしてそのあとからは、もう体温の調整機能がバカになっていたのだと思う。
停まると噴出す汗。
涼しい場所にいても寒いのに汗が止まらない。
一旦、生野区に停めた車まで戻って身支度を整える。着替えとか。
そのまま桃谷商店街のピザ屋さん
カサディエッロさん
でお昼ご飯。
余裕をもって、このまま桃谷から環状線で6駅だ。余裕である。
余裕だったのである。
あっ!逆向き乗ってる!
と、森ノ宮駅で気が付くまでは…。
結局、大正駅に着いたら12時50分過ぎ。
そこからタクシーが捕まらずバスに乗ったので開始に間に合わず…。
なんたる失態。
しかし青木選手の試合には間に合った。
モギリがGAMIさんこと二上社長でびっくりしたけど、そういえば以前、夏すみれ選手が所属していたころに名古屋の団体に出た時も随伴していて、夏選手の売店の売り子さんをやってらしたっけな。
こうやって表にもあまり出なくなるそうで寂しいけど、仕方がない。
元々裏方思考だったとDVDの解説かVパラの副音声で言っていた気がするし…。
で入場すると昼の部、ZENの目玉企画。
平成生まれの選手と昭和生まれの選手に分かれての5VS5対抗戦。
私の、いや我らの青木選手はもちろん平成軍団。
対戦相手は、引退を控えた大畠美咲選手。恐らく私にとっては引退前最後の観戦になるんだろうなあ。
思えば2012年の冬だったか、松山勘十郎座長の女子祭典の二回目に、そのとき引退直前だったGAMIさんも一緒に出場していたのが初めて見た大畠選手だった。
試合ではマーライオンを食らったり揉まれてしまったり散々だったけど、試合後の物販では最後まで残ってファンの皆さんとコミュニケーションをとっていたし、いちばん大きな声を張り上げていたのも大畠選手だった。この時に、すごい人がいるなあと思ったものだ。
そんな大畠選手と対戦することになった私の、いや我らが青木いつ希選手。これは正直、勝ち目は薄い。どうあがいてもやって来たことが違いすぎる。
でも、そういう選手にブチ当たっていく様がこの上なく美しく、さわやかで、見事なのが青木選手の持ち味でもある。
普通、このぐらいキャリアの差があると若手選手は
がんばりました!
で終わってしまうことも少なくない。
でも青木選手の試合は、毎試合、出来ることを出し切ったうえでその向こう側を一歩でも半歩でも突き抜けようとしてくれる。
その戦いが見たくて、私は青木選手を応援しているのだ。
嘘。すげえ可愛いからってのもある。両方。
この日も大畠選手に
おねがいしまあああああああああす!
と元気よく挨拶をし機先を制する。
とにかく気迫、気合、気持ちで負けてはならないのだ。
そしてこういう試合の大畠美咲選手は怖い。若手相手でも容赦がないどころか、若手相手だからこそ当りも強く技もシビアで動きが素早くて一発の重さがあって、そのうえ若手以上に動き回って声を出す。
恐ろしい先輩である。
もし万が一仮に私がメキシコでデビュー出来ていたら大畠美咲選手の先輩になっていた。
私なら性別なんかカンケーなく大畠美咲選手のような先輩がいたら怖くて仕方がない。
同じタイプに引退してしまわれたけど木村響子さんがいる。
持てる技をどんどん出して、体ごとぶつかっていく青木選手。
それを、体をぐいっ!と前に出して全力で受け止める大畠選手。
関節技でとらえて、耳元で大声のお返しをしたり、随所の余裕を崩せなかったように見えた。
でも、やっぱり大畠選手にしても、あれぐらいどんどんぶつかってくる選手の方がやりがいがあるのではないだろうか。
見ていてさわやかだった。
腕を取って、バックを取り合う基本的な動きから、タックルや投げの打ち合い、コーナーに詰めての顔面踏みつけ攻撃。大畠選手は自分の見せ場・持ち味を存分に発揮しながら青木選手の攻撃もどんどん受け止める。
横綱相撲とはこのことか。
でも、青木選手は諦めずに戦ってくれた。
相手が大畠美咲だろうと誰だろうと自分の力を精一杯発揮する。
これこそがプロレスラーだ。
胸板へのエルボーの打ち合いの写真を見ると、大畠選手は打たれるときは胸を突き出して真正面から受け、自分が打った後も青木選手から目を離していない。
青木選手もかなり強烈なエルボーをお見舞いしていたのだが、相手は錚々たるメンバーと戦ってきた経験がある。
この日の、大畠美咲選手と戦ったという経験が、青木選手にも貴重な財産になるに違いない。
最後はしっかり仕留められてしまったが、私としては大満足だった。
見に来てよかった、応援してよかったと素直に思う。
そしてこの昼の部でもう一つ、やっぱり見に来てよかった!チケットを予約してよかった!と思った試合は、このすぐ後。
山下りな選手VS水波綾選手。
入場が済むや否や場外に飛び出して大乱闘。
リングに戻っても全力のド突きあいが続く。
延々と戦い続けている。ネジがぶっ飛び、リミッターがイカれ、制御不能の闘志だけが人の形になってその場で暴れている。そんな試合だった。
ごくごく個人的なことで、この会場に来るまでのあいだに会社のことですごく嫌なこと、腹立つことがあって。
せっかくの休みも楽しみも台無しにされたと思っていた。
でも、青木選手の姿を見たらそんなことは忘れてしまえたし、この山下選手とアニキこと水波選手のぶつかり合いを目の当たりにしたら、小さいことだなと思ってしまえた。
どこの誰でも嫌なこと、くだらないこと、きついこと、しんどいことの積み重なったうえに派手な楽しみや舞台が舞っているのだ。それを忘れてはいけないし、そのしんどいのを誰かのせいにしてはいけない。
私も頑張って文章を書こう、もっともっと書こうと思う。
この先のWAVEさんがどうなるのか、今は色々言われるだろうし、そんな素人の外野の言っていることの何倍も本当にやらなくちゃならないことが山積みで滅茶苦茶大変だと思う…。
でも、初めてのWAVEさんは大満足だったし、この先も是非とも応援していきたいと思った。
その媒体になってくれた青木いつ希選手にも大感謝です。
KOU半へ続く。
たまたま他の用事で大阪に行くことになっていて、しかもちょうど日曜の日中は空いていて。
そこにプロレスリングWAVEさんの夏フェスタZEN KOUが行われるという。
お昼からの部と夜の部のダブルヘッダーである。
ずっとWAVEさんは応援してはいたものの生観戦に行けず、年内で代替わりしてリニューアルを果たすというので現体制のWAVEさんを見ておきたい!
さらにWAVEさんを長年けん引してきた大畠美咲選手も引退が決まっている。
何より私はアニキこと水波綾選手や山下りな選手の試合が好きだし、女子レスラー中心の団体で生え抜きとして育った男子レスラーの後藤恵介選手のことも気になっていた。
で!
そこに、私が今イチオシしている大阪のプロレスラー、青木いつ希選手がZENとKOU通して出場するという告知を見まして。
即決でした。その場で青木選手にDMを出し、チケットの予約をして頂きました。
あとは見に行くだけ。
正直言えば、モモモグラさんや赤狼さん、堀内チキンライスさんにも行きたかった。
白昼夢さんも。
なかなか大阪に行けないから、あれもこれもと毎回欲張ってしまう。
でも、こうなったらもう何かの運命だ。
プロレスの事になると気持ち悪くなるキッドさん。
勇躍、大阪市大正区のアゼリア大正という会場を目指すことに。
前夜に泊まった道頓堀のネトマルが寒くて、すっかり冷え切った体で外に出る。
この日も暑かった。でも全然それを感じないぐらいしばらく体温が下がりまくってたと思う。
そしてそのあとからは、もう体温の調整機能がバカになっていたのだと思う。
停まると噴出す汗。
涼しい場所にいても寒いのに汗が止まらない。
一旦、生野区に停めた車まで戻って身支度を整える。着替えとか。
そのまま桃谷商店街のピザ屋さん
カサディエッロさん
でお昼ご飯。
余裕をもって、このまま桃谷から環状線で6駅だ。余裕である。
余裕だったのである。
あっ!逆向き乗ってる!
と、森ノ宮駅で気が付くまでは…。
結局、大正駅に着いたら12時50分過ぎ。
そこからタクシーが捕まらずバスに乗ったので開始に間に合わず…。
なんたる失態。
しかし青木選手の試合には間に合った。
モギリがGAMIさんこと二上社長でびっくりしたけど、そういえば以前、夏すみれ選手が所属していたころに名古屋の団体に出た時も随伴していて、夏選手の売店の売り子さんをやってらしたっけな。
こうやって表にもあまり出なくなるそうで寂しいけど、仕方がない。
元々裏方思考だったとDVDの解説かVパラの副音声で言っていた気がするし…。
で入場すると昼の部、ZENの目玉企画。
平成生まれの選手と昭和生まれの選手に分かれての5VS5対抗戦。
私の、いや我らの青木選手はもちろん平成軍団。
対戦相手は、引退を控えた大畠美咲選手。恐らく私にとっては引退前最後の観戦になるんだろうなあ。
思えば2012年の冬だったか、松山勘十郎座長の女子祭典の二回目に、そのとき引退直前だったGAMIさんも一緒に出場していたのが初めて見た大畠選手だった。
試合ではマーライオンを食らったり揉まれてしまったり散々だったけど、試合後の物販では最後まで残ってファンの皆さんとコミュニケーションをとっていたし、いちばん大きな声を張り上げていたのも大畠選手だった。この時に、すごい人がいるなあと思ったものだ。
そんな大畠選手と対戦することになった私の、いや我らが青木いつ希選手。これは正直、勝ち目は薄い。どうあがいてもやって来たことが違いすぎる。
でも、そういう選手にブチ当たっていく様がこの上なく美しく、さわやかで、見事なのが青木選手の持ち味でもある。
普通、このぐらいキャリアの差があると若手選手は
がんばりました!
で終わってしまうことも少なくない。
でも青木選手の試合は、毎試合、出来ることを出し切ったうえでその向こう側を一歩でも半歩でも突き抜けようとしてくれる。
その戦いが見たくて、私は青木選手を応援しているのだ。
嘘。すげえ可愛いからってのもある。両方。
この日も大畠選手に
おねがいしまあああああああああす!
と元気よく挨拶をし機先を制する。
とにかく気迫、気合、気持ちで負けてはならないのだ。
そしてこういう試合の大畠美咲選手は怖い。若手相手でも容赦がないどころか、若手相手だからこそ当りも強く技もシビアで動きが素早くて一発の重さがあって、そのうえ若手以上に動き回って声を出す。
恐ろしい先輩である。
もし万が一仮に私がメキシコでデビュー出来ていたら大畠美咲選手の先輩になっていた。
私なら性別なんかカンケーなく大畠美咲選手のような先輩がいたら怖くて仕方がない。
同じタイプに引退してしまわれたけど木村響子さんがいる。
持てる技をどんどん出して、体ごとぶつかっていく青木選手。
それを、体をぐいっ!と前に出して全力で受け止める大畠選手。
関節技でとらえて、耳元で大声のお返しをしたり、随所の余裕を崩せなかったように見えた。
でも、やっぱり大畠選手にしても、あれぐらいどんどんぶつかってくる選手の方がやりがいがあるのではないだろうか。
見ていてさわやかだった。
腕を取って、バックを取り合う基本的な動きから、タックルや投げの打ち合い、コーナーに詰めての顔面踏みつけ攻撃。大畠選手は自分の見せ場・持ち味を存分に発揮しながら青木選手の攻撃もどんどん受け止める。
横綱相撲とはこのことか。
でも、青木選手は諦めずに戦ってくれた。
相手が大畠美咲だろうと誰だろうと自分の力を精一杯発揮する。
これこそがプロレスラーだ。
胸板へのエルボーの打ち合いの写真を見ると、大畠選手は打たれるときは胸を突き出して真正面から受け、自分が打った後も青木選手から目を離していない。
青木選手もかなり強烈なエルボーをお見舞いしていたのだが、相手は錚々たるメンバーと戦ってきた経験がある。
この日の、大畠美咲選手と戦ったという経験が、青木選手にも貴重な財産になるに違いない。
最後はしっかり仕留められてしまったが、私としては大満足だった。
見に来てよかった、応援してよかったと素直に思う。
そしてこの昼の部でもう一つ、やっぱり見に来てよかった!チケットを予約してよかった!と思った試合は、このすぐ後。
山下りな選手VS水波綾選手。
入場が済むや否や場外に飛び出して大乱闘。
リングに戻っても全力のド突きあいが続く。
延々と戦い続けている。ネジがぶっ飛び、リミッターがイカれ、制御不能の闘志だけが人の形になってその場で暴れている。そんな試合だった。
ごくごく個人的なことで、この会場に来るまでのあいだに会社のことですごく嫌なこと、腹立つことがあって。
せっかくの休みも楽しみも台無しにされたと思っていた。
でも、青木選手の姿を見たらそんなことは忘れてしまえたし、この山下選手とアニキこと水波選手のぶつかり合いを目の当たりにしたら、小さいことだなと思ってしまえた。
どこの誰でも嫌なこと、くだらないこと、きついこと、しんどいことの積み重なったうえに派手な楽しみや舞台が舞っているのだ。それを忘れてはいけないし、そのしんどいのを誰かのせいにしてはいけない。
私も頑張って文章を書こう、もっともっと書こうと思う。
この先のWAVEさんがどうなるのか、今は色々言われるだろうし、そんな素人の外野の言っていることの何倍も本当にやらなくちゃならないことが山積みで滅茶苦茶大変だと思う…。
でも、初めてのWAVEさんは大満足だったし、この先も是非とも応援していきたいと思った。
その媒体になってくれた青木いつ希選手にも大感謝です。
KOU半へ続く。
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