不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

文字の大きさ
上 下
518 / 1,301

第505回。にゃごにゃ。

しおりを挟む
マルチモデル、パフォーマーの御崎灯里さんがよく名古屋の事を
にゃごにゃ
と言っていて可愛いので真似してみた。
可愛いだろ???

名古屋に行ってきた。
仕事で資格を取るのに試験を受けねばならず、この少し前にも行ってきてそっちが講習。
で今回が本チャンの試験。

とにかく大混雑するのが心底嫌なので、朝超早く出て名鉄特急の指定席で金山へ。
前回の講習の時は最終日だけ朝から指定席に座ったら罰が当たったようにクソつまんねえ話する二人組がすぐ後ろに座り、イケ好かない後輩社員らしき
オレ結構やるッスよ
みてえな話に、大きなお子様がいるらしい先輩社員が色々相槌を打ちつつ、こっちも中々のトークを繰り広げていたというヘルさ。
ただ一つその時にタメになったのは、その自称デキるオレ的後輩(略してバカ)が先輩社員に聞いた
「どうして分刻みのスケジュールで動いてるデキるひと(将来のオレっすけどね)は自動車じゃなく全部公共交通機関なのか」
に対し先輩社員が言った
「自分で運転して事故や渋滞に巻き込まれたら自己責任だが、公共交通機関なら遅れても証明がある」
っていうこと。なーるほど。さすが先輩社員。オレも参考になったッス!!!

その後輩さー、
「オレ金もあるししようと思えば結婚も出来ると思うんですけどねー、まだいいっすわー」
だってよ!おめえみてえなのがいっちばん願い下げだ、バカ!
本当に、虫唾が走るほど私とは合わない世界で生きてらっしゃる、もう頼むからその石の下から出てこないくれって感じの人だった。まあナメクジみてえに生きてるのはコッチなんだろうけどさ。
あの日は朝から大雨で憂鬱だったなあ…。

で今朝。
案の定、金山駅は大混雑&大混雑&も二つおまけに大混雑&大混雑。
どこにこんな人間がいて、どこからこんなに集まって、みんなどこに消えてくんだ、っていう。
この量の人間を快適にさばけるインフラ技術なんて実現するんだろうか。
まあ少子化って言うしほっときゃ嫌でも減るのか。なんつーディストピア。
そうして人口がすっかり減って貧富も広がった世の中の上に立ってるのがさっきのデキる系男だったらヤだなあ、そっちのがディストピアだなあ…私ナメクジでいいや。ナメクジに失礼か。

で金山駅から中央本線に乗り換えるのを一旦諦めて駅の外へ。
金山駅はそのまま通り抜けられるので、周囲をウロウロと探索してみる。
人の流れってのは面白いもので止まらないでぐいっと入っちゃった方が滞らなかったりもする。
お互い様だしね。だけどわざと勢いよくぶつかって来る奴もいて、こないだ本当に二十歳ぐらいの奴が真っ赤な顔して私と、もうひとり小柄で大人しそうな女性を見て、明らかに女性の方にわざと
どーーーん!
と肩からぶつかっていった時は逆に私がカっとなって、思わず見たその女性が申し訳なさそうに曖昧な笑みを浮かべて会釈をしてくれたってことがあって。
絶対にそういう奴は相手を見てぶつかって凄んで逃げるので、本当にあの場でとっ捕まえて私がタックルをお見舞いしてやれば良かったと今でもちょっと思ってしまう。
あの日の最終列車の時刻が迫っていたとかカンケー無い、お前が人生で最後に乗る電車になったかもしれないのだ。でも、それだと私は護送車に乗ることになるのかあ…それもなー…。

で金山駅から路線バスでも乗るかと思ったけど、私の行きたい場所まで直通のバスがない。
JRで二駅なんだけどね。
まあどっちみち混んでるし、とアスナル金山の駐輪場の前にあるコーヒーのお店に入ってモーニング。
コーヒーの家 ワンビーさん。
静かで、私は嫌いだけどタバコ吸ってる人が居て、あまり口数の多くない店主のおじさんが一人で切り盛りしている小さなお店。コーヒー豆の販売もやってて、それだけあって美味しい。
ホットコーヒーの味は三種類から選べたらしい。私はアイスにしちゃったけどアイスも結構濃くて美味しかった。

それでもまだ時間が余る。
今回は試験だからか開始時間もずっと遅い。だけど遅く出ると大混雑。
仕方がないので金山駅の中央本線のホームでベンチに座って問題集を読んでいた。
やたら愛想のいい、代走みつくにさんみたいな感じの駅員さんの
金山、金山で御座います。おはようございます、本日もお気をつけていってらっしゃいませ!
降車専用レーンのご通行はご遠慮ください!危険です列車が参ります!
というアナウンスを繰り返し聞きながらお勉強。

さすがに九時前になってやっとこ人も減ってきたので乗車。

試験はすぐ終わった。三十分経ったら終わった人から出て良いのだが、問題の数が多くはないのと、出題範囲も意外に狭かったので…これならもっと詰めて勉強すればより万全に出来たなあ、などと思いつつ(まあ落ちる可能性も多分にあるけども)会場を後にしました。

今回はほとんど線路沿いを鶴舞駅まで歩き、そこからJRで金山、再び名鉄特急で帰りました。
パノラマスーパーの展望席がスターウォーズのキャンペーン仕様になっており、操縦席風のパネルが貼ってありました。

ナゴヤなんだから、ホントに操縦席っぽいジオラマ作っちゃえばいいのに。
昔、ゴジラVSモスラで久屋大通にモスラの幼虫が出たとき、
ナゴヤならホントに久屋大通を止めちゃって自衛隊でも花火屋さんでも集めちゃって名古屋のど真ん中で白昼堂々ぶっ放すことぐらいやりそうなもんだ、と思ってたもん。
がんばれ名鉄、割と揺れるけど昔から好きだぞパノラマスーパー!
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

兄になった姉

廣瀬純一
大衆娯楽
催眠術で自分の事を男だと思っている姉の話

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...