436 / 1,301
第410回。ブルートレインに乗りたかった
しおりを挟む
ブルートレインに乗りたかった。
私が子供のころは、まだギリギリ色々走ってた。
古い鉄道図鑑には必ず、花形列車として特集されているブルートレイン。
だけど私が大きくなってからは、もう思い出のなかでしか見られなくなってしまったブルートレイン。
A寝台の個室にデュオ、B寝台、解放寝台に食堂車、ロビー車、座席がベッドになる寝台列車などなど。
そういえば寝台特急なんて言い方もあったな。どう違うか忘れちゃったけど。
ゆうづるだったか、国鉄型のL特急のラインが青いやつがあったんだよ。
あれが寝台特急。カッコ良かったんだよなあー。
何故かあの青っていうか紺色っていうか群青色っていうか藍色っていうか…あの藍(あお)が好きだった。
昔のJR横須賀線もそう。あの少し黄色っぽいやわらかい白に藍(あお)のライン。
あれが横浜駅でも見れたんで好きだったなあ。
今でも鉄道好きだけど、子供のころは今よりもっと好きだった。
特撮も格闘技もあとからだ。最初にハマったのが鉄道。
桜木町は日本で最初の駅だもんな。
でブルートレイン。
これに乗りたかったけど高いし子供だしで、仕方がないんで祖父母と一緒に夜中に駅まで出かけて行った。どうするかっていうと100円ぐらい払うと(もう少し高かったかも)電車に乗らずにホームまで入れるんだ。切符は切符だけど、単なる入場券。
で、ホームで震えながら待つ。ひたすら待つ。冬だったんだもん。夏場にしとけばよかった。
寒かったなあ。で自販機であったかいおしるこなんか飲みながら11時30分くらいだったか。
そこにブルートレイン「さくら」が来るんだ。
機関車のシンボルマークがカッコよくてねえ。
で、さくらは豊橋駅にも停車するんで、一瞬だけ乗る。で
わーーーー
って思ってすぐ降りる。なにせ動いちゃったら大ごとだからね。
私が唯一乗ったブルートレイン。30秒ぐらい。
で、さくらを見送ったあともう少し辛抱すると、今度は「はやぶさ」が来る。
ってもコレは通過しちゃうんで、あっという間。
車体の横に描かれた羽根をモチーフにしたマークがカッコよかった。
今でも真夜中のプラットホームが夢に出る。
満天の星、真冬、白っぽい灯かり。
そこに一人でぽつんと立っている夢。
あれは、この頃の風景が脳みそのどっかに残ってるんだろうな。
ブルートレイン。
旅行ブームだとかバブルだとかで良かったんだろうなあれで。
また遠くへ行くのに足も無かっただろうし。
今じゃ新幹線もあちこち伸びたし、高速道路もある、国内線の飛行機だってある。
ブルートレインに乗る選択肢がかなり後回しになるんだ。どうしても乗りたい人以外はね。
デラックスルームも廊下にカーテンだけで仕切られたB解放寝台もガラガラで食堂車も閑散としているブルートレインを想像すると、なんだかとても悲しいよな。
こんないいものがあったのになあ、と今でも後悔している。
いま寝台特急ってどのぐらいあるんだろう。
あけぼの、北斗星、さくら、はやぶさ、カシオペア。
全部なくなっちゃったよな。
サンライズくらいか。出雲と瀬戸。
伊集院さんがラジオでサンライズ出雲に乗ってて、いいなあと思ってた。
私も乗りたい。
今なら間に合うか…!
そうなると東京に向かってそっから乗って…また東京じゃ芸が無いんだよな。
あのー、豊橋から東京ってねえ。よっぽど鉄道好きじゃないと地獄みたいなとこなんですよ。
300キロくらいあるんだよ?
特急とかねえの。在来線の各駅停車か新幹線。なんだその極端な選択肢。
激辛カレーとソフトクリームしかない食堂車って感じ。
たまにはいいけど、毎回鈍行で往復してると嫌になるよ。
特急券3000円くらいしかならないし。
あとの5000円以上は鈍行の運賃。バカじゃねえのってぐらい他にない。
他にっていうと深夜バスくらいか。この深夜バスも2列シートだからねえ…。
んなわけで出雲からどうにか特急なりなんなりを乗り継いで帰ってきたいところ。
どうなんだろう。岡山か京都まで行っちゃえば新幹線あるし京都なら名古屋で乗り換えなくて済む(キッドさんは名古屋駅で乗り換えるのが大嫌いだ)し、そうしようかな。それならあの辺りの特急とかローカル線乗れるなあ。
老後の楽しみなんて言ってるとどんどんいろんなものが無くなっちゃう。
というか自分に老後があるなんてのんきな考えが未だに出来ないでいる。ので、早めにやりたい。
特急っても色々でさ。
豊橋から飯田線を走ってる伊那路ってのなんか3両編成で可愛いもんで。
特急南風とかまつかぜなんてのも田舎っぽい可愛い列車でいいんだよな。
私、格闘技・プロレスにハマってなかったら鉄道マニアになってたかもな…。
パノラマsuperとかはるか、ラ・ピートなんてのを見てると特急列車ってなあ派手で勇ましいけれど、そういう田舎の可愛い特急も忘れないでくれよな。
ああそうだ、今度大阪行くときは近鉄アーバンライナーに乗りたい。ビスタカーもいい。
名古屋までパノラマsuperで、そっから近鉄名古屋駅に移動するくらいは我慢するから。
三重県とか奈良県を電車で走ったことないんだよ。
それも楽しみだな。
私が子供のころは、まだギリギリ色々走ってた。
古い鉄道図鑑には必ず、花形列車として特集されているブルートレイン。
だけど私が大きくなってからは、もう思い出のなかでしか見られなくなってしまったブルートレイン。
A寝台の個室にデュオ、B寝台、解放寝台に食堂車、ロビー車、座席がベッドになる寝台列車などなど。
そういえば寝台特急なんて言い方もあったな。どう違うか忘れちゃったけど。
ゆうづるだったか、国鉄型のL特急のラインが青いやつがあったんだよ。
あれが寝台特急。カッコ良かったんだよなあー。
何故かあの青っていうか紺色っていうか群青色っていうか藍色っていうか…あの藍(あお)が好きだった。
昔のJR横須賀線もそう。あの少し黄色っぽいやわらかい白に藍(あお)のライン。
あれが横浜駅でも見れたんで好きだったなあ。
今でも鉄道好きだけど、子供のころは今よりもっと好きだった。
特撮も格闘技もあとからだ。最初にハマったのが鉄道。
桜木町は日本で最初の駅だもんな。
でブルートレイン。
これに乗りたかったけど高いし子供だしで、仕方がないんで祖父母と一緒に夜中に駅まで出かけて行った。どうするかっていうと100円ぐらい払うと(もう少し高かったかも)電車に乗らずにホームまで入れるんだ。切符は切符だけど、単なる入場券。
で、ホームで震えながら待つ。ひたすら待つ。冬だったんだもん。夏場にしとけばよかった。
寒かったなあ。で自販機であったかいおしるこなんか飲みながら11時30分くらいだったか。
そこにブルートレイン「さくら」が来るんだ。
機関車のシンボルマークがカッコよくてねえ。
で、さくらは豊橋駅にも停車するんで、一瞬だけ乗る。で
わーーーー
って思ってすぐ降りる。なにせ動いちゃったら大ごとだからね。
私が唯一乗ったブルートレイン。30秒ぐらい。
で、さくらを見送ったあともう少し辛抱すると、今度は「はやぶさ」が来る。
ってもコレは通過しちゃうんで、あっという間。
車体の横に描かれた羽根をモチーフにしたマークがカッコよかった。
今でも真夜中のプラットホームが夢に出る。
満天の星、真冬、白っぽい灯かり。
そこに一人でぽつんと立っている夢。
あれは、この頃の風景が脳みそのどっかに残ってるんだろうな。
ブルートレイン。
旅行ブームだとかバブルだとかで良かったんだろうなあれで。
また遠くへ行くのに足も無かっただろうし。
今じゃ新幹線もあちこち伸びたし、高速道路もある、国内線の飛行機だってある。
ブルートレインに乗る選択肢がかなり後回しになるんだ。どうしても乗りたい人以外はね。
デラックスルームも廊下にカーテンだけで仕切られたB解放寝台もガラガラで食堂車も閑散としているブルートレインを想像すると、なんだかとても悲しいよな。
こんないいものがあったのになあ、と今でも後悔している。
いま寝台特急ってどのぐらいあるんだろう。
あけぼの、北斗星、さくら、はやぶさ、カシオペア。
全部なくなっちゃったよな。
サンライズくらいか。出雲と瀬戸。
伊集院さんがラジオでサンライズ出雲に乗ってて、いいなあと思ってた。
私も乗りたい。
今なら間に合うか…!
そうなると東京に向かってそっから乗って…また東京じゃ芸が無いんだよな。
あのー、豊橋から東京ってねえ。よっぽど鉄道好きじゃないと地獄みたいなとこなんですよ。
300キロくらいあるんだよ?
特急とかねえの。在来線の各駅停車か新幹線。なんだその極端な選択肢。
激辛カレーとソフトクリームしかない食堂車って感じ。
たまにはいいけど、毎回鈍行で往復してると嫌になるよ。
特急券3000円くらいしかならないし。
あとの5000円以上は鈍行の運賃。バカじゃねえのってぐらい他にない。
他にっていうと深夜バスくらいか。この深夜バスも2列シートだからねえ…。
んなわけで出雲からどうにか特急なりなんなりを乗り継いで帰ってきたいところ。
どうなんだろう。岡山か京都まで行っちゃえば新幹線あるし京都なら名古屋で乗り換えなくて済む(キッドさんは名古屋駅で乗り換えるのが大嫌いだ)し、そうしようかな。それならあの辺りの特急とかローカル線乗れるなあ。
老後の楽しみなんて言ってるとどんどんいろんなものが無くなっちゃう。
というか自分に老後があるなんてのんきな考えが未だに出来ないでいる。ので、早めにやりたい。
特急っても色々でさ。
豊橋から飯田線を走ってる伊那路ってのなんか3両編成で可愛いもんで。
特急南風とかまつかぜなんてのも田舎っぽい可愛い列車でいいんだよな。
私、格闘技・プロレスにハマってなかったら鉄道マニアになってたかもな…。
パノラマsuperとかはるか、ラ・ピートなんてのを見てると特急列車ってなあ派手で勇ましいけれど、そういう田舎の可愛い特急も忘れないでくれよな。
ああそうだ、今度大阪行くときは近鉄アーバンライナーに乗りたい。ビスタカーもいい。
名古屋までパノラマsuperで、そっから近鉄名古屋駅に移動するくらいは我慢するから。
三重県とか奈良県を電車で走ったことないんだよ。
それも楽しみだな。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説



ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる