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第408回。映画メジャーリーグのはなし。

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もう何年前の映画なんだろう。
メジャーリーグ。
続編の2にはとんねるずの石橋貴明(タカ・タナカ)さんが出演していることでも有名。
今じゃ流れないけど、テレビ放送もたまにあった。
というか多分、私が最初に見たのも金曜とか日曜とかだった気がする。

昔は水曜ロードショーと木曜洋画劇場と金曜ロードショーとゴールデン洋画劇場と映画の番組色々あったんだよな。今は金曜と日曜だけかな?
坂上みきさんがナレーションやってるのどれだっけ。

淀川さんとか水野さんを知らない人も多いだろうね。
私は淀川さんのモノマネで映画の紹介をするっていうの幾つか覚えたけれど…。
アラサーの読者の方にはお楽しみいただけるかもしれない。
カリガリ博士、香港国際警察(ポリスストーリー)、コマンドーなどなど。

あ、あとね!昭和の新日本プロレスの放送席、ひとりワールドプロレスリングってのもあるよ!!
古舘伊知郎さん、故・櫻井康雄さん、山本小鉄さんをひとりでやるの。
対戦カードは色々あって(というかあの時代っぽい組み合わせならなんとでもなる)それを早口の実況と甲高い声の櫻井さん、低い声の山本さんでやるっていう。
タイガーマスクVSブラックタイガー、ダイナマイト・キッドがやりやすかったな。
文字通りテープが擦り切れるほど、それこそ穴が開くほど見た試合ばかりなので、音声の方も脳に刷り込まれていたらしい。

何の話だっけ。
そう映画メジャーリーグ。

ちょいとご紹介しますと。
クリーブランド・インディアンスは前オーナーが死去しその妻レイチェルが新オーナーの座に就いた。
30年以上も優勝から遠ざかっているチームを常夏のリゾート地マイアミに移転させたいレイチェル。年間入場者数が80万人を下回れば本拠地の移転が認められるという条項を利用するべく、チームにあの手この手で嫌がらせをする。
移動がオンボロの飛行機になり、しまいにはもっとぼろいバスになる。
ロッカールームのシャワーも直してくれない。
また、戦力低下のために寄せ集められた選手たちも曲者揃い。

主人公のリッキーは元マイナーリーグの剛速球ピッチャーだったがムショ帰りという曰くつき、いや札付きの選手。しかも球速はめっぽう速いがコントロールが致命的に悪く、これでは相手打者が致命傷を負うってんで難儀していた。
しかし、ある日ふとしたことから彼は極度の近眼なだけだったということが発覚する。
そのための解決策が、黒縁メガネ!というアメリカ映画ならではの豪快な演出。
見事に近眼を克服しついでにコントロールもFからAになったリッキー投手。

キャッチャーはベテランのジェイク・テイラー。本作のもう一人の主役と言っていい。
元カノに未練があるシブいおっさんだ。
さらにキャンプに何食わぬ顔で潜り込み、翌朝寝ている間にベッドごと追い出されるというファインプレーのあとで驚異的な俊足を見せて見事にチーム入りを果たしたウィリー・メイズ・ヘイズなんてのもいる。陽気な黒人選手だがなんとこれを若いころのウェズリー・スナイプスが演じている。
後年、ブレイドが日本でも人気になったけど、あのときの寡黙でクールなイメージは微塵もない。
蝶野正洋さんもそうだが、サングラス込みで強面なひとは外すと実に優しい目をしている。この時のスナイプスもそうだった。
他にはベテランで敬虔な(頑固な)キリスト教徒のハリスと、キューバから信仰の自由を求めて亡命してきたセラーノが居る。セラーノはブードゥー教なのでハリスとも対立するも、供物のワインかチキンかなにかを勝手に食っちゃったあとでバットが頭に直撃してから和解し、儀式で使う鶏のかわりにフライドチキンを用意するなどしていた。

やがて新オーナー・レイチェルの企みを知って憤慨したインディアンスのめんめんは一念発起。
徐々に勝ち星を重ねて行きついにはヤンキースとのプレーオフに臨む。
ここに至るまで色んな事が起こる。
リッキーがチームメイト(三塁手。名前は忘れた)の奥さんと寝てしまったり、それもその奥さんが三塁手が女性と消えていく瞬間を偶然テレビで見てしまってのことだったり。

ジェイクはジェイクで元カノとよりを戻したくて奮闘していたり。

映画の冒頭では閑散としているインディアンスの本拠地も、やがた満員のお客さんが元気よく応援してくれるようになった。
実況のドイルも絶好調だ。
このドイル、長年のチームのファンでもあって愛のある毒舌を飛ばすこともあるが心底インディアンスを応援している。
それが優勝を目指して快進撃を続ける様を目の当たりにするのだからたまらない。

チームの順位と人気が、そのまま彼の番組の人気にも繋がっていく。

ヤンキースの四番は、どっちかっていうとそのまま映画「レスラー(原題:The Wrestler)」に出演してもよさそうなイカついヒゲの大男。
ここで監督はピッチャーをハリスから交代させることを告げる。

そのリリーフこそ、本作の主人公「WILD THING」ことリッキー・ボーンだった。
ピッチャー交代を告げるアナウンス、鳴り響くWILD THINGに乗ってマウンドに向かうリッキー。
このシーンのためにこの映画は存在したといっても過言ではない。
カッコよすぎるのだ。ビデオを買って擦り切れるまで見た。
後年、大仁田厚さんが入場曲にしているってことでまたハマった曲でもある。

劇中でも効果的に挿入されているこの曲が最後の最後に大音量でガンガン流れてくる。
お客さんも歌ったり叫んだり踊ったりと楽しそう。
私は野球については詳しくないけど、なんか、こう、スポーツっていいな!と思う名作映画のお話でした。

気になった方は是非ご覧になってみてください。
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