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第396回。ケータイ電話にペットがいた。
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ガラケーってカメラが付いたり着信音で音楽がフルに流せるようになったりで、だいぶやり尽くされた時期があって。
スマホが出るか出ないかってぐらいの時かな?
アプリケーションなんてな言葉を始めて知ったのもそのぐらいの時期だった。
怪談のメルマガとか液晶がフルカラーになったとか他社にもメールが送れるようになったとか、なんか色々ちょっとずつ進化していくのを見てたけど、なんだったんだそりゃ!と思うのが着信音のミックスと、ケータイのアプリで飼うペット。
着信音のミックスは、そのまんま二つの着信音を同時に鳴らす機能。
あったんだってホントに。私が中学のとき親に内緒で持ってたプリペイド式のケータイに。
ってもその当時は着信音のダウンロードもないんで、プリセットのワルキューレの騎行とか威風堂々とかキューピー3分間クッキングのテーマを同時に鳴らすっていうもう本当に
何がやりたいんだタココラ!!
とねじりハチマキで担当者をつま先蹴りにしたい機能。
でケータイの中のペット。
要するにアプリケーションのペットが居て、そいつと遊ぼうっていう。
なんだったかな、機種ごとに色々いた。
くーまん、ていう緩めのクマのキャラだったり、なんかエイリアンの可愛いやつだったりした。
エイリアンのは卵をかえすまで何が出てくるかわからなくて、エニグマポーリン、とかわけのわからない名前(コレだけ妙に覚えてる)生き物が産まれてくるんだけど、居るからって別に何ってことはなくて。ただ居るだけ。もしかしたらなんか機能があったのかもしれないけど、あまりいじくらないうちに機種変しちゃったのでわからない。
くーまんはその中でも結構後の方に出てきたと思う。
部屋の中に住んでて、写真を撮ったり話しかけたり出来た。
音声認識とかじゃなかったけど。
最終的には3Gケータイで待ってるでふよー!とか言い残して消えていった。
でまあ、その後見かけることはついぞなかった。
近所に新しく出来たスーパーマーケットのテナントに意気揚々と入ったお肉屋さんが、そのスーパーマーケットごと潰れて跡形もなくなったって感じだな。
その後そういうアプリもスマホになったんで色々出たんだろうけど、今じゃ課金・課金でなんとでもなるもんな。というか二枚目で線の細い男前なら日本刀でも戦国武将でもなんでもいいわけで。
そうなるともう話が違ってくるよなあ。
なんでこんなもんあったんだろう。
っていう、あのテクノロジーの余地みてえなのが良かったわけで。
まあ今あっても使わないだろうけど。
ケータイペットっても、たまごっちとその類似品なんかはわざわざ小さめの液晶はめ込んだおもちゃが必要だったのに、今じゃスマホの中に入っちゃってそれで済むわけだし技術の進歩ってなんなんだろうな。
それで今またたまごっちが流行ったりしたら、スマホじゃなくてわざわざそのためだけに携帯機を買うのがいい、みたいな言い方をするのかね。
あのたまごっちとかいう小さいおもちゃのために血眼になってた連中がずいぶん居たけど、ああいう人らは今どう思うのかね。
案外あっけらかんとしてるのかな。
私はたまごっちそのものは買えなかったし、そもそも地方のガキなんか何だかわからないけど流行ってるってことしか知らないしで、欲しいなと思う頃にはいい頃合いで類似品が出回ってたんでぎゃおっぴとかいう恐竜になるやつ持ってたな。あれだってそんなに出回ってなかったのか予約しないと買えなかった気がする。んで妹の分を予約しといたはずのマツシタエンゼルってそこらへんのおもちゃ屋の親父が、とうに売り払っちまって店先で妹は泣き出すわ親父はシラを切ってるわで。
今思えばずいぶん塩辛い思いをしてたなあ私…。
ぎゃおっぴも下火になると、納涼祭の屋台で胡散臭いオッサンが大量に売ってたっけ。
あとガチャガチャのハズレ。
ゲームボーイのたまごっちは、2とか3まで出てたな。
あれも持ってた。あっち向いてホイをずっとやってた。
馬鹿みたいな話だけど馬鹿なガキだったからしょーがない。
なんだったんだろうなあの中毒性。
たぶんギャンブルで負けが込んでたり、ダメな男にハマったときの負けを取り返したいっていう
「何かがおかしくなってくる」
あの感覚に近いんじゃないかな。時間を猛烈に浪費してるっていう感触はずっと無視し続けているしかなくて。でも、ずっと無視しているわけにもいかなくなって。
そうして諦めがつくか、諦めきれずに振り切っちゃうか。
ギャンブルや恋愛関係なら100万に1つぐらいは成果が実ることもあるけど、ことゲームってなると話が別で。もうそこは割り切って楽しむかのめり込むしかないんだろうな。
たまごっちなんか、一人で勝手に浪費して勝手に終わるからいいけど、今みたいにオンラインでみんなで繋がってるやつなんか終わるときどうするんだろうな。
きっと呆気ないんだろうな。
スマホが出るか出ないかってぐらいの時かな?
アプリケーションなんてな言葉を始めて知ったのもそのぐらいの時期だった。
怪談のメルマガとか液晶がフルカラーになったとか他社にもメールが送れるようになったとか、なんか色々ちょっとずつ進化していくのを見てたけど、なんだったんだそりゃ!と思うのが着信音のミックスと、ケータイのアプリで飼うペット。
着信音のミックスは、そのまんま二つの着信音を同時に鳴らす機能。
あったんだってホントに。私が中学のとき親に内緒で持ってたプリペイド式のケータイに。
ってもその当時は着信音のダウンロードもないんで、プリセットのワルキューレの騎行とか威風堂々とかキューピー3分間クッキングのテーマを同時に鳴らすっていうもう本当に
何がやりたいんだタココラ!!
とねじりハチマキで担当者をつま先蹴りにしたい機能。
でケータイの中のペット。
要するにアプリケーションのペットが居て、そいつと遊ぼうっていう。
なんだったかな、機種ごとに色々いた。
くーまん、ていう緩めのクマのキャラだったり、なんかエイリアンの可愛いやつだったりした。
エイリアンのは卵をかえすまで何が出てくるかわからなくて、エニグマポーリン、とかわけのわからない名前(コレだけ妙に覚えてる)生き物が産まれてくるんだけど、居るからって別に何ってことはなくて。ただ居るだけ。もしかしたらなんか機能があったのかもしれないけど、あまりいじくらないうちに機種変しちゃったのでわからない。
くーまんはその中でも結構後の方に出てきたと思う。
部屋の中に住んでて、写真を撮ったり話しかけたり出来た。
音声認識とかじゃなかったけど。
最終的には3Gケータイで待ってるでふよー!とか言い残して消えていった。
でまあ、その後見かけることはついぞなかった。
近所に新しく出来たスーパーマーケットのテナントに意気揚々と入ったお肉屋さんが、そのスーパーマーケットごと潰れて跡形もなくなったって感じだな。
その後そういうアプリもスマホになったんで色々出たんだろうけど、今じゃ課金・課金でなんとでもなるもんな。というか二枚目で線の細い男前なら日本刀でも戦国武将でもなんでもいいわけで。
そうなるともう話が違ってくるよなあ。
なんでこんなもんあったんだろう。
っていう、あのテクノロジーの余地みてえなのが良かったわけで。
まあ今あっても使わないだろうけど。
ケータイペットっても、たまごっちとその類似品なんかはわざわざ小さめの液晶はめ込んだおもちゃが必要だったのに、今じゃスマホの中に入っちゃってそれで済むわけだし技術の進歩ってなんなんだろうな。
それで今またたまごっちが流行ったりしたら、スマホじゃなくてわざわざそのためだけに携帯機を買うのがいい、みたいな言い方をするのかね。
あのたまごっちとかいう小さいおもちゃのために血眼になってた連中がずいぶん居たけど、ああいう人らは今どう思うのかね。
案外あっけらかんとしてるのかな。
私はたまごっちそのものは買えなかったし、そもそも地方のガキなんか何だかわからないけど流行ってるってことしか知らないしで、欲しいなと思う頃にはいい頃合いで類似品が出回ってたんでぎゃおっぴとかいう恐竜になるやつ持ってたな。あれだってそんなに出回ってなかったのか予約しないと買えなかった気がする。んで妹の分を予約しといたはずのマツシタエンゼルってそこらへんのおもちゃ屋の親父が、とうに売り払っちまって店先で妹は泣き出すわ親父はシラを切ってるわで。
今思えばずいぶん塩辛い思いをしてたなあ私…。
ぎゃおっぴも下火になると、納涼祭の屋台で胡散臭いオッサンが大量に売ってたっけ。
あとガチャガチャのハズレ。
ゲームボーイのたまごっちは、2とか3まで出てたな。
あれも持ってた。あっち向いてホイをずっとやってた。
馬鹿みたいな話だけど馬鹿なガキだったからしょーがない。
なんだったんだろうなあの中毒性。
たぶんギャンブルで負けが込んでたり、ダメな男にハマったときの負けを取り返したいっていう
「何かがおかしくなってくる」
あの感覚に近いんじゃないかな。時間を猛烈に浪費してるっていう感触はずっと無視し続けているしかなくて。でも、ずっと無視しているわけにもいかなくなって。
そうして諦めがつくか、諦めきれずに振り切っちゃうか。
ギャンブルや恋愛関係なら100万に1つぐらいは成果が実ることもあるけど、ことゲームってなると話が別で。もうそこは割り切って楽しむかのめり込むしかないんだろうな。
たまごっちなんか、一人で勝手に浪費して勝手に終わるからいいけど、今みたいにオンラインでみんなで繋がってるやつなんか終わるときどうするんだろうな。
きっと呆気ないんだろうな。
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