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第395回。幻聴・幻覚・気絶事件

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25日のプロレス終了後。
キッドさんは名残惜しそうにミッテラと味園に居た。
味園のジンギスカン らむ屋さんで頂いたレッグステーキの美味しいこと!
柔らかくてクセもなく、あっという間に平らげてしまった。また食べたい。
この日はお酒が飲めないので、コーラをよく飲んだ。

そこから歩いて宗右衛門町へ。
途中、マッサージイカガデスカのお姉さんに
「ごめんねえ、今日お店決まってるから。宗右衛門町行くからさ」
「ソレ逆。ミッテラ筋アッチね」
と教えて頂きました。
んで親切なお姉さんやお兄さん方を振り切って(一人しつこいのが居た)宗右衛門町へ。
abareさんでシゲさんとしばしの別れを惜しみつつ。
さらにミッテラに向かい、この日もしこたま飲んだ。コーラを。

思いがけずラストあまとりあさんになってしまったけれど、金曜にのんさん、日曜は定時さんにもお会い出来て良かった。新しいお店も楽しみにしております。

わたりどりさんで鶏の角煮もいただき、SIX NINEさんではプロレストーク。
濃かったなあ…楽しかったです。

最後にプカプカさんでもコーラ。
日曜の夜が穏やかに月曜を迎えて、三津寺の夜は更けて。

3時ですよ。
味園ユニバースの目の前のコインパーキング。
駐車料金が3700円。
所持金が4500円。
冷汗が出た。SIX NINEさんであとちょっと、たぶん木村政彦と力道山の話なんかしてた日には味園で車中泊して翌朝どうにか金策をするしかなかっただろう。それはそれで、まあ、ここに書ければ美味しかったかな…?

一旦千日前通りで鶴橋を抜けて勝山から林寺、そっから延々と25号線を戻って行く。
何年も前にも、同じ目的で通った道、
あの時は延々走ってすごく長かった気がした。
そういえば夕方から走ったこともあった。それで混んでたせいもあったのか。
八尾市のセブンイレブンでちょいとお買い物。
ってもなけなしの数百円なのでミネラルウォーターの大きいペットボトルとかそういうの。
このセブンイレブンも、前に夜中走った時に寄ったなあ。
その時も真冬で、あんまり寒いんであったかいカップうどんを喰ったら途中で猛烈に眠くなったんだった。

そのまま走り続けて奈良県に入ったころ。
心地よい疲労と高揚感が背中の辺りに溜まっていて、そいつが急に延髄を飛び越えて脳にしみ込んできた。
ガツン!
って感じで意識が飛ぶ。
周囲に車が居なくて本当に良かった。
あー、眠いな。
って思う間もなくフっと来る。
ふと助手席を見るとピザが。熱々でお皿に乗ったまま。
ああ!みんなで食べるはずのピザ、持ってきちゃった!
と思ってハっと我に返る。助手席には買い込んだ水とか、モバイルバッテリーとかしかない。

ねえキッド!
と話しかけられて、反射的に返事をして、その返事が誰か他人の声のように聞こえて、その違和感でまた
ハッ!
として目が覚める。

ああコレはダメだ、寝よう…。
なんとかタイムズを探して滑り込む。
お金は明日引き出そう…。
国道沿いとはいえ田舎町のこと、真裏は普通に民家だし夜中はとても静かだった。
なのでエンジンは切る、そして防寒着を着る。
毛布を忘れたことに気付いたのは行きのバイパスに乗る直前だった。
桃谷商店街でブランケットぐらい買っておくんだった。
寒いが、そのままコテンと横になって気が付いたら朝6時だった。
1時間半ぐらい経っただろうか。
身体が震えて目が覚めた。
寒い!目の前では早くも国道を行き交う自動車が。そうか、今日は月曜日だもんな。
通勤ラッシュが始まろうとしている。
そんな街ん中でも凍死ってするんだ!
と思って運転席に戻り、エンジンをかけてエアコンを…

次に気が付いたら10時前だった。
寝てたってより気絶していた。
偉いものでエンジンは寝ながらいつしか切っていたようで、締め切った窓からの陽射しで十分あったかい。
このタイムズは隣の銀行と提携した駐車場で(眠すぎて隣が銀行だということすら気が付かなかった)狭いうえに田舎にありがちな銀行がここしかないっていう状況。
私、一体なんだと思われたんだろう。
とりあえず迷惑には変わりないのでそそくさと清算して出る。すぐ近所にファミマがあって、そのさらに向こうが近鉄の駅だった。

そっから西名阪の天理インターまですぐだった。
結構いいとこまで進んでいたようだ。
一区間ちょっとだけ乗って410円。バカみたいだけど、これを回避するのも面倒だったので、まあいいか。
そのまま三重県を横断。
何しろ田舎者と大阪・名古屋のドライバーが混じり合っているので運転が下手だったり荒かったりする。
双方の悪いところだけ煮出したような泥沼の交通戦争をかいくぐって亀山から1号線で鈴鹿へ。
さらに四日市で23号に戻って愛知県まで。この時点で昼過ぎだったかな。
23号バイパスが蒲郡まで伸びているんだけど、早く繋がらねえかなあ…そこで一旦市街地を通るんだけどまあ混むし…。
見慣れた景色に戻ってきた。

いつもなら疲れ切ってて感傷に浸る余裕が良くも悪くも無いんだけど、今回は気絶して完全電池切れからの仮眠だったので結構スッキリしていた。だから、なんだか帰ってきた感マシマシに感じた。
家に着いたら午後15時。
味園を出て12時間。
そのうち数時間は寝てたから、やっぱりそんなに時間かからなかったなあ。

今度から、この手で行くか。
安いし。

漸く帰り着いた私は、早速写真の整理とここに書くお話の書き溜めにかかったのだった。
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