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第393回。大衆プロレス松山座激闘記。
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さて昨日の続きですけれども。
前7試合中第4試合まで終了しました。
続いて第5試合。
男女混合タッグマッチ30分1本勝負
怨霊選手
寧々∞D.a.i選手
VS
松山みゆき選手
with見世物パンク一座ストロベリーソングオーケストラ
そして・・・?
そして・・・?のところはパートナー未発表。当日、試合が始まる寸前までわからないという仕掛け。
松山みゆき選手といえば松山座の名物レスラー。
当初は白塗りにロングヘアーだったが最近では顔中を包帯が埋め尽くしたより不気味な姿になっている。
怪奇派のタイガージェットシンみたいな感じで、うつろな目とふらふらした動きが急に俊敏に動き回って、会場狭しと暴れるだけ暴れて帰っていく。
でも試合になれば要所で的確な技を見せ、さらに凶器攻撃、さらにさらに自分が強烈な打撃を受けた場合は勢いよく吐血するなどやりたい放題。
入場曲はストロベリーソングオーケストラの切断ダリア。
本当に本物のストロベリーソングオーケストラの皆様がやってきて歌い踊る。
初めて見て以来、この犯行もパワーアップしまくりだ。
対戦相手の怨霊選手はすでにベテランで、私も長年好きな選手だ。
今回も666さんの売店でリストバンドとか小仲選手のバッヂ、寧々選手のポートレートと一通り買っているくらい。
怨霊の名の通り試合中は喋らず、不気味な姿で驚くべき技を繰り出したり、試合序盤は体中からエクトプラズムが噴出して攻撃を食らうと対戦相手と最前列のお客さんがむせる。
ちなみにシッカロールの匂いがする。
寧々選手は男性ストリッパーでもある女装の麗人。
初めて見たときはホントに男性なの!?と思ったけど、声やトークは軽妙なアンチャンのそれ。
そのギャップがまたいい。
綺麗すぎるくらいキレイなのに、身も蓋もないくらいカラっとしている。
運動神経抜群で華麗な空中技も飛び出すが、何しろ相手が相手なので今回は苦戦していた。
松山みゆき選手のパートナーは…カマ姫。
その昔、松山座には華名姫(かなひめ)なるレスラーが居た。
この選手は現在、アメリカWWEで活躍するASUKA選手こと日本では華名として知られた選手でもあった。が、この通り渡米してしまった今、華名姫選手の依り代になる選手が居ない。
そこで登場したのがカマ姫。おそらく男性。というか男性。
華名姫選手の衣装と、同じ髪色のカツラを被ってはいるものの。
出来ないキャラを無理やり(一生懸命)やってる感満載で、正直、この日限定選手で良かったと思った。
松山みゆき選手の暴れっぷりがすさまじく、客席にまでなだれ込むわ、ステージ上を走り抜けるわで縦横無尽。パートナーも対戦相手もおっかない寧々選手には災難だったかもしれない…。
第6試合が今回の大阪レポで真っ先に紹介したスカイデJr選手の試合。
流石に2度も振り返るとなんなので今回は割愛します。
第7試合がメインイベント。
男子6人タッグマッチ60分1本勝負
松山勘十郎座長
松山忠之輔選手
シマ重野選手
VS
高岩竜一選手
松山団九郎選手
3Lグレ子選手
あの高岩選手が目の前に。
90年代の新日本ジュニア戦線を沸かせた超竜。
パワーなら随一のものを持っていた高岩選手だが、それは今も衰えず。
今回の試合の中で唯一黒パンツ一丁だったのだが、逆に肉体の大きさも相まって存在感を放っていた。
シマ重野選手は新潟のご当地プロレス団体・新潟プロレスさんの代表も務めるエースレスラー。
別名・越後の英雄。
今回は金髪になり、ややスリムで痩せマッチョになって登場。
元々男前の顔たちも相まって非常にカッコイイ。
そのシマ重野選手を、3Lグレ子選手が放っておくわけがない。3Lグレ子選手はいわゆるおネエ系レスラー。本人に「オカマ」は禁句であるが、蹴られると「ああ~ん」と悶えたり「痛いぃん!」と悲鳴を上げるなどしてお客さんを完全に味方に付ける。困惑し苦笑いのシマ重野選手。
「お前ら!あー、とか言うからだ!」
とお客さんのリアクションに不満そうな松山勘十郎座長。こうしてお客さんとのやり取りをしながら試合をするのって本当に大変で。
ずっと試合をして動きっぱなしで、そのうえ声を張り上げて喋る。
試合中に喋ってる、って否定的な向きもあるかもしれないけど、じゃあアンタ想像してご覧ヨ。
マラソンしながらしゃべれるか?
ずーっと走ってるのと変わらないのに、そのうえ状況を見て機敏な判断と当意即妙の受け答え、それにいつどんな投げ技が来ても受け身を取り、関節技をキメられ、複数人がかりで袋たたきにされ、場外に向かって頭から飛び込み、しまいには高岩選手の伝家の宝刀デスバレーボム(相手を肩に担いで真っ逆さまに落とす荒業)を食らう。
これが当たり前の世界で当たり前の法則の元暮らしてる人間のやる事なわけがない。
ストロングスタイルとか勝負論とかも大事だけど、もっと大切なのは、誰が見ても楽しめて、どこからでも面白い、あらゆる文化文明を吸収し続け深化と進化を止めない娯楽であること。あり続けること。
それこそが大衆プロレス松山座の存在意義であり、座長の壮大な夢を具現化するための巨大装置のひとつの役割であると言える。
今回の試合には特別ゲストとしてミラノコレクションATさんがご来場なさっていた。
かつての大先輩であり、このような形で他団体に姿を現したことは今までにないんじゃないかな。
さらにメキシコつながりの先輩・後輩も多数集結した3周年記念公演。
その場で色々とぶち上げて、まだまだ松山勘十郎座長の野望は果てしないところをアピール。
毎回は応援に行けないけれど、一生着いていくしかないのだ。
私は、あのリングの上で必死に戦っている白い顔の先輩とそういう運命にあったのだ。
12年前、あの国のあの部屋の二段ベッドの上と下で語り合った夢の続きが、まだまだ残っているんだから。
今回も素晴らしい試合でした。
生意気書いてすみません。でも、どうしても言いたかった。
この兄弟子あって、この元弟弟子があるんだなって。
前7試合中第4試合まで終了しました。
続いて第5試合。
男女混合タッグマッチ30分1本勝負
怨霊選手
寧々∞D.a.i選手
VS
松山みゆき選手
with見世物パンク一座ストロベリーソングオーケストラ
そして・・・?
そして・・・?のところはパートナー未発表。当日、試合が始まる寸前までわからないという仕掛け。
松山みゆき選手といえば松山座の名物レスラー。
当初は白塗りにロングヘアーだったが最近では顔中を包帯が埋め尽くしたより不気味な姿になっている。
怪奇派のタイガージェットシンみたいな感じで、うつろな目とふらふらした動きが急に俊敏に動き回って、会場狭しと暴れるだけ暴れて帰っていく。
でも試合になれば要所で的確な技を見せ、さらに凶器攻撃、さらにさらに自分が強烈な打撃を受けた場合は勢いよく吐血するなどやりたい放題。
入場曲はストロベリーソングオーケストラの切断ダリア。
本当に本物のストロベリーソングオーケストラの皆様がやってきて歌い踊る。
初めて見て以来、この犯行もパワーアップしまくりだ。
対戦相手の怨霊選手はすでにベテランで、私も長年好きな選手だ。
今回も666さんの売店でリストバンドとか小仲選手のバッヂ、寧々選手のポートレートと一通り買っているくらい。
怨霊の名の通り試合中は喋らず、不気味な姿で驚くべき技を繰り出したり、試合序盤は体中からエクトプラズムが噴出して攻撃を食らうと対戦相手と最前列のお客さんがむせる。
ちなみにシッカロールの匂いがする。
寧々選手は男性ストリッパーでもある女装の麗人。
初めて見たときはホントに男性なの!?と思ったけど、声やトークは軽妙なアンチャンのそれ。
そのギャップがまたいい。
綺麗すぎるくらいキレイなのに、身も蓋もないくらいカラっとしている。
運動神経抜群で華麗な空中技も飛び出すが、何しろ相手が相手なので今回は苦戦していた。
松山みゆき選手のパートナーは…カマ姫。
その昔、松山座には華名姫(かなひめ)なるレスラーが居た。
この選手は現在、アメリカWWEで活躍するASUKA選手こと日本では華名として知られた選手でもあった。が、この通り渡米してしまった今、華名姫選手の依り代になる選手が居ない。
そこで登場したのがカマ姫。おそらく男性。というか男性。
華名姫選手の衣装と、同じ髪色のカツラを被ってはいるものの。
出来ないキャラを無理やり(一生懸命)やってる感満載で、正直、この日限定選手で良かったと思った。
松山みゆき選手の暴れっぷりがすさまじく、客席にまでなだれ込むわ、ステージ上を走り抜けるわで縦横無尽。パートナーも対戦相手もおっかない寧々選手には災難だったかもしれない…。
第6試合が今回の大阪レポで真っ先に紹介したスカイデJr選手の試合。
流石に2度も振り返るとなんなので今回は割愛します。
第7試合がメインイベント。
男子6人タッグマッチ60分1本勝負
松山勘十郎座長
松山忠之輔選手
シマ重野選手
VS
高岩竜一選手
松山団九郎選手
3Lグレ子選手
あの高岩選手が目の前に。
90年代の新日本ジュニア戦線を沸かせた超竜。
パワーなら随一のものを持っていた高岩選手だが、それは今も衰えず。
今回の試合の中で唯一黒パンツ一丁だったのだが、逆に肉体の大きさも相まって存在感を放っていた。
シマ重野選手は新潟のご当地プロレス団体・新潟プロレスさんの代表も務めるエースレスラー。
別名・越後の英雄。
今回は金髪になり、ややスリムで痩せマッチョになって登場。
元々男前の顔たちも相まって非常にカッコイイ。
そのシマ重野選手を、3Lグレ子選手が放っておくわけがない。3Lグレ子選手はいわゆるおネエ系レスラー。本人に「オカマ」は禁句であるが、蹴られると「ああ~ん」と悶えたり「痛いぃん!」と悲鳴を上げるなどしてお客さんを完全に味方に付ける。困惑し苦笑いのシマ重野選手。
「お前ら!あー、とか言うからだ!」
とお客さんのリアクションに不満そうな松山勘十郎座長。こうしてお客さんとのやり取りをしながら試合をするのって本当に大変で。
ずっと試合をして動きっぱなしで、そのうえ声を張り上げて喋る。
試合中に喋ってる、って否定的な向きもあるかもしれないけど、じゃあアンタ想像してご覧ヨ。
マラソンしながらしゃべれるか?
ずーっと走ってるのと変わらないのに、そのうえ状況を見て機敏な判断と当意即妙の受け答え、それにいつどんな投げ技が来ても受け身を取り、関節技をキメられ、複数人がかりで袋たたきにされ、場外に向かって頭から飛び込み、しまいには高岩選手の伝家の宝刀デスバレーボム(相手を肩に担いで真っ逆さまに落とす荒業)を食らう。
これが当たり前の世界で当たり前の法則の元暮らしてる人間のやる事なわけがない。
ストロングスタイルとか勝負論とかも大事だけど、もっと大切なのは、誰が見ても楽しめて、どこからでも面白い、あらゆる文化文明を吸収し続け深化と進化を止めない娯楽であること。あり続けること。
それこそが大衆プロレス松山座の存在意義であり、座長の壮大な夢を具現化するための巨大装置のひとつの役割であると言える。
今回の試合には特別ゲストとしてミラノコレクションATさんがご来場なさっていた。
かつての大先輩であり、このような形で他団体に姿を現したことは今までにないんじゃないかな。
さらにメキシコつながりの先輩・後輩も多数集結した3周年記念公演。
その場で色々とぶち上げて、まだまだ松山勘十郎座長の野望は果てしないところをアピール。
毎回は応援に行けないけれど、一生着いていくしかないのだ。
私は、あのリングの上で必死に戦っている白い顔の先輩とそういう運命にあったのだ。
12年前、あの国のあの部屋の二段ベッドの上と下で語り合った夢の続きが、まだまだ残っているんだから。
今回も素晴らしい試合でした。
生意気書いてすみません。でも、どうしても言いたかった。
この兄弟子あって、この元弟弟子があるんだなって。
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