333 / 1,301
フォークリフトの資格を取りに行ったので日記を書きました。2日目
しおりを挟む
しかも!受講番号1番の人が初日の学科の時点ですでに欠席。原則として4日間ぶっ続けで受けないと無効になっちゃうらしく、恐らく学科が受けれなかった時点で諦めたものと思われる。ので繰上りで2番の佐野さん(私だ)がトップバッターに。
まず先生がお手本を見せてくれて、そこから順番に乗る。
が、何しろトップバッターだからみんなの操作を見てから乗るわけじゃなく、まあ間違える間違える。
どうせトップバッターだから、練習のうちに間違えたっていいや!と思ってたとはいえ、思ってた以上に間違える。
リフトの操縦はコツをつかむまでが難しく、覚えの早い人はスイスイ乗るけど私みたいなのは時間がかかる。1周で良いところを2周も回ったり、右回りを左に回ったり、初日は乗るたびに1回は何かしら間違えてた。
が、私以上にへたっぴな人もいるし、逆にお前どっかで無免許で乗ってただろ!ってぐらい上手い人も居たので、その上手い人のを見て何となく感じをつかんだ。
実技の2日目は荷役も入るので、パレットに乗せたコンクリートの塊を乗せたり下ろしたりする練習。これがビックリするぐらい四角いコンクリートの塊。
誰かバラしてこの中に入れて教習で使ってれば、下手にどこぞに沈めるより見つからないんじゃないかな。でもある日、バカな生徒がコンクリートの塊を落っことしてしまい…で始まる令和の現場版・地獄の道化師って考えたんだけど、どう?
どう?って言われてもな。
2日目になるとだんだんみんな打ち解けてきて、現場系の明るいお兄様方と待ってる間にダベったり失敗すると笑ってくれたりして気持ち的には随分と楽になった。
そういえば2日目の時点で
(アレ?何も言われなかったな)
と気が付いた。どうやら学科はパスしたらしい。
名古屋までわざわざ高圧ガスの資格取りに行ったときは
「まさかあんな簡単な試験、よっぽどアタマ悪くねえと落ちねえよ」
と事前に散々言われていた試験に落ちたりもしたのでちょっと気になっては居た。
3日間で色々とコースを変えてリフトに乗ったけど、何が時間かかるって安全確認。これほどやっつけというか
「もうしょうがないからこうしろとだけ言いました!」
っていうのが敵わんね。何するにもまず安全確認!前ヨシ!後ろヨシ!荷物ヨシ!とコレを延々やってから動かす。
誰もやるわけねえだろ、ってわかりきってて試験だけやる。
だってお客さんとこのリフトマンの人見てたってだれ一人そんなことしてないし、むしろやってたら怒られちゃうよ。邪魔だもん絶対。
あんな広々した教習所で、荷役で使う荷物だってコンクリートの塊だもん。そんなもの動かすだけだから資格を取るときに使うのであって、ホントに現場で明日
「前方ヨシ!荷物ヨシ!」
ってやり出したら、フツーにアタマのヨシ悪しを疑われると思う。
でも文句は言えないのかもな、何しろ命より大事な安全確認だからな。
で、そんなことを思いつつ指差し呼称で「ヨシ!」って言うたびに脳内であのヘルメット被ったダメな猫がストロングゼロ片手に
「ヨシ!」
って言うもんだから、毎回笑いをこらえる必要があった。
というか、あのダメな猫と「ヨシ!」の空虚きわまりない響きがマッチしすぎてるんだよな。あれほど親方日の丸ばんじゃい的な現場のことを何一つ理解しないで、自分のふところを一切痛めず何の手間も考えもなしに改善だけさせました、って言えるものってないんじゃないか。考えた奴は相当アタマがいいか横着で、それを採用して現場でやらせる奴が一番バカだ。
で、そのヨシ!を散々やって、3日目の夕方近くなって試験。このころには、カラーコーンもぶつけず、コースも間違えなくなったキッドさん。
まあココで散々カラーコーンを踏みつぶそうが引きずってぶっ壊そうがそれも教習料金のうちだし、お客さんや自分の会社の荷物じゃないもんな。
てか、やしろあずきさん家行ってワケ話してお願いしたらカラーコーンの3つや4つ分けてもらえたりしないかねえ。ダメかねえ…?
当然試験もトップバッター、日も暮れだして冷え込む教習所。すぐ隣は日がな一日、交通量の多い県道。
ガソリン車のフォークリフトとこの往来のせいで喉がガラガラ。
大友康平さんみたいな声で「前方ヨシ!」「後方ヨシ!」「うーわさじゃオレもぉーココまで」
Bad Boy Blues大好き。
夜のうちに降った雨のせいで風がフォルテシモだなあ、軍手がいるなあ、と冷えた左手でハンドルを握る。
コースはバッチリ、荷物も無事に積んで、もう一周。あとはこのコンクリートの塊を台座の上に戻すだけ。慎重に持ち上げて…
ガツン!!
あっ当たった。
これと、動作のやり直しで8点減点。
でもそれ以外に減点もなかったので合格。
いやーお客さんの荷物とか会社の車じゃなくて良かった。
結局トップバッターはこんなだったけど、みんなちゃんと合格出来ました。
いやー寒かったし、休憩のなさはしんどかったけど…一緒に受けた人がみんな割といい人だったので楽しかったです。
さーこれで新生活を始めるだけだ…!
あと2年ぐらいこうしてたいけどお金ほちいもんね
まず先生がお手本を見せてくれて、そこから順番に乗る。
が、何しろトップバッターだからみんなの操作を見てから乗るわけじゃなく、まあ間違える間違える。
どうせトップバッターだから、練習のうちに間違えたっていいや!と思ってたとはいえ、思ってた以上に間違える。
リフトの操縦はコツをつかむまでが難しく、覚えの早い人はスイスイ乗るけど私みたいなのは時間がかかる。1周で良いところを2周も回ったり、右回りを左に回ったり、初日は乗るたびに1回は何かしら間違えてた。
が、私以上にへたっぴな人もいるし、逆にお前どっかで無免許で乗ってただろ!ってぐらい上手い人も居たので、その上手い人のを見て何となく感じをつかんだ。
実技の2日目は荷役も入るので、パレットに乗せたコンクリートの塊を乗せたり下ろしたりする練習。これがビックリするぐらい四角いコンクリートの塊。
誰かバラしてこの中に入れて教習で使ってれば、下手にどこぞに沈めるより見つからないんじゃないかな。でもある日、バカな生徒がコンクリートの塊を落っことしてしまい…で始まる令和の現場版・地獄の道化師って考えたんだけど、どう?
どう?って言われてもな。
2日目になるとだんだんみんな打ち解けてきて、現場系の明るいお兄様方と待ってる間にダベったり失敗すると笑ってくれたりして気持ち的には随分と楽になった。
そういえば2日目の時点で
(アレ?何も言われなかったな)
と気が付いた。どうやら学科はパスしたらしい。
名古屋までわざわざ高圧ガスの資格取りに行ったときは
「まさかあんな簡単な試験、よっぽどアタマ悪くねえと落ちねえよ」
と事前に散々言われていた試験に落ちたりもしたのでちょっと気になっては居た。
3日間で色々とコースを変えてリフトに乗ったけど、何が時間かかるって安全確認。これほどやっつけというか
「もうしょうがないからこうしろとだけ言いました!」
っていうのが敵わんね。何するにもまず安全確認!前ヨシ!後ろヨシ!荷物ヨシ!とコレを延々やってから動かす。
誰もやるわけねえだろ、ってわかりきってて試験だけやる。
だってお客さんとこのリフトマンの人見てたってだれ一人そんなことしてないし、むしろやってたら怒られちゃうよ。邪魔だもん絶対。
あんな広々した教習所で、荷役で使う荷物だってコンクリートの塊だもん。そんなもの動かすだけだから資格を取るときに使うのであって、ホントに現場で明日
「前方ヨシ!荷物ヨシ!」
ってやり出したら、フツーにアタマのヨシ悪しを疑われると思う。
でも文句は言えないのかもな、何しろ命より大事な安全確認だからな。
で、そんなことを思いつつ指差し呼称で「ヨシ!」って言うたびに脳内であのヘルメット被ったダメな猫がストロングゼロ片手に
「ヨシ!」
って言うもんだから、毎回笑いをこらえる必要があった。
というか、あのダメな猫と「ヨシ!」の空虚きわまりない響きがマッチしすぎてるんだよな。あれほど親方日の丸ばんじゃい的な現場のことを何一つ理解しないで、自分のふところを一切痛めず何の手間も考えもなしに改善だけさせました、って言えるものってないんじゃないか。考えた奴は相当アタマがいいか横着で、それを採用して現場でやらせる奴が一番バカだ。
で、そのヨシ!を散々やって、3日目の夕方近くなって試験。このころには、カラーコーンもぶつけず、コースも間違えなくなったキッドさん。
まあココで散々カラーコーンを踏みつぶそうが引きずってぶっ壊そうがそれも教習料金のうちだし、お客さんや自分の会社の荷物じゃないもんな。
てか、やしろあずきさん家行ってワケ話してお願いしたらカラーコーンの3つや4つ分けてもらえたりしないかねえ。ダメかねえ…?
当然試験もトップバッター、日も暮れだして冷え込む教習所。すぐ隣は日がな一日、交通量の多い県道。
ガソリン車のフォークリフトとこの往来のせいで喉がガラガラ。
大友康平さんみたいな声で「前方ヨシ!」「後方ヨシ!」「うーわさじゃオレもぉーココまで」
Bad Boy Blues大好き。
夜のうちに降った雨のせいで風がフォルテシモだなあ、軍手がいるなあ、と冷えた左手でハンドルを握る。
コースはバッチリ、荷物も無事に積んで、もう一周。あとはこのコンクリートの塊を台座の上に戻すだけ。慎重に持ち上げて…
ガツン!!
あっ当たった。
これと、動作のやり直しで8点減点。
でもそれ以外に減点もなかったので合格。
いやーお客さんの荷物とか会社の車じゃなくて良かった。
結局トップバッターはこんなだったけど、みんなちゃんと合格出来ました。
いやー寒かったし、休憩のなさはしんどかったけど…一緒に受けた人がみんな割といい人だったので楽しかったです。
さーこれで新生活を始めるだけだ…!
あと2年ぐらいこうしてたいけどお金ほちいもんね
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説


会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる