不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

晴れて無職に

晴れて無職に。

１０月末で前の会社から籍が抜けまして。
１１月の半ば以降で、新しく就職する予定です。
いやーー、この１か月ちょい。長かった。本当に毎日、一日が長くって。
朝も寝てられる、昼はゆっくりできる、電話の鳴らない一日がこんなに静かだなんて。
本当に一生懸命やってたつもりではあるし、けどまあ遊びがなかったわけでもない。だけどやっぱり精神的に落ち着かないから地味にストレスは感じていたので、それから解き放たれたのは大きかった。
あちこち出かけようって気にもなれたし、実際に色んなとこ行って、お店や人を訪ねて、また楽しく頑張ろうって気にもなれた。

いちばんデカいのはそこで、ホントに休みが一日しかなくて、その休みにも電話が鳴るような暮らしだったんでマジで何もしたくなくて、いや
あーーなんかしようかなー、どっか行こうかなー
って思って一日が終わっちゃう感じだった。だから夜７時くらいになるともう憂鬱で仕方がないし、寝るのも嫌になるくらいだった。
それが、夜７時に
ああ、まだ７時か。何か書き物しなきゃ、何からしよう
って思えるし、明日はドコに行こう、誰かに会おう、友達と遊ぼう、って思うんだもん。
この差。
デビュー直後のジットジト四畳半フォークやってた頃のアルフィー
と
メリーアンがバカ売れしたあとのTHE ALFEE
ぐらいの違いがある。
いや普通に、無言劇とか追想とかメモワール、ラブレター、冬将軍。
どれもいい歌だけどもね。
シュプレヒコールに耳をふさいで、なんか坂崎幸之助さんの真骨頂が発揮されてていいね。

で晴れて無職になったので近所のスーパーで牛肉を買ってきて焼いてみた。
美味かったねー、ンマかった。
あんな分厚くて美味しいお肉が５００円なんて。
サンヨネさん、ブライスポークの生産者さん、運んでくれる人も飼料作る人もみんなありがとう。
そのトラックに給油してくれたガソリンスタンドのお姉さんもありがとう。
茶髪だけどそろそろ染め直したいなーって思ってて、最近ちょっとぽちゃってきたのを気にしてるけど風呂上りにパンツとシャツだけで座ると横腹のお肉がちょっとシマシマパンツに乗るくらいのおデコが広くて切れ長の目、昨日今日と腋毛を剃り忘れてるのに、実は毛深いのも密かな悩みのズボラで可愛い色白の、
ガソリンスタンドのお姉さんありがとう！！！
どこだ！！！！！
いたぞ！つかまえろ！！！！！！！
そっちだ、逃がすな！！！！！！！！！

ぜーはー、ぜーはー、ぜーはー……ナンの話だっけ？

そうお肉だよ。でもお肉に限らず、また食べ物にも限らず、
生産者さんから販売者、配達から買う人の生活まで
全部一緒なんだよね。どれか一つ誰か一人欠けても成り立たない。
作る人も運ぶ人も売る人も買う人も。
みんながいるから社会になる。
なのに、誰かひとりどころか揃いも揃ってみんな痛めつけて締め上げちゃ、どんどん弱って干上がっちゃうよ。５００円のお肉でもこんなに嬉しいし有難いのにさ
じゃあ次は３５０円のお肉ね！
って言われたらどう思う？
そしてそれが総理大臣とか竹中平蔵ひとりのせい、って言う奴もおかしいよ。そんな一人一人に権限なんかないよ。
あれは総理大臣にしろなんにしろ責任を負わせる人間を選ぶのであって我々が選挙で選んだのは絶対的な独裁者でも支配者でもない。竹中平蔵に関して言えば、こういうご時世になるのを見越してお金持ちになった奴でしょ。勿論そのために頑張っちゃったせいで今こういう世の中ってのは多少あるだろうけど。でも、誰かひとりやふたりのせいじゃないよ、その方が都合のいい奴はほかにもいっぱいいるし、誰かを悪者にして憂さ晴らししてちゃ思うツボだしモノゴトが前に進まないよ。
今が良い悪いは別として、自分は自分で前に進まなきゃ。
お前はお前を信じなさい♪
それ信じなさい、ほーれ信じなさい♪
おっ、異次元人ヤプール？
そうか、この世知辛い世の中はヤプールの仕業か！
おのれヤプール！竜隊長、本当なんです、信じてください！
北斗、お前は２週間の謹慎だ！！
というようなことが考えられるくらいには、私は今のところ余裕もあるし時間もある。たぶん大丈夫。
新しいチャレンジ、また新しい仕事が待っててくれる。
その有難みについて考えられるくらいの精神状態はキープしつつ、アレコレと自分をコントロールしつつ文章を書いていきたいね。

毎週月曜１８時からはハイパーグラウンドさんで
不思議系小説ニューシネマ・パラダイスシティ
を連載中です。ぜひぜひご覧ください。
いろんなテーマを踏まえて、自分なりの世界を広げています。
有難いことに作品をアピールすることについてのアドバイスやハイパーグラウンドでの機能のご紹介は頂いても、内容についてはホントに好き放題書かせていただいております。
これでもっとアピールして、どんどん書いてください！
みたいなことしか言われたことありません。北山編集長、長谷川獄長、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。