不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

第２５１回。ナンっていいよな。

ナン。インド料理屋さんで定番のナン。
最近ではチョコだとかハニーチーズだとかガーリックだとか色んなバリエーションがある。一つのシリーズに出てくるウルトラマンと、一つのお店で出てくるナンは年々増加傾向にあるのだ。
私はハニーチーズナンか、普通のナンが好き。
だいたいどういうわけか、普通のナンはやたら巨大なのに、ハニーチーズナンだとかになると急に丸くて小さくなるのな！あのでっかいナンにハニーでもチーズでも乗せてくれりゃいいのによ。

行き付け、というかお気に入りの（同じか。ホントに通うか、インスタグラムでバカみてえに外観だけ撮って載せるかの違いかね）インド料理屋さんが近所にあって、まあーそこは書いてあるカレーの３割ぐらいは
イマ、デキナイデスネ
と断られる。マトンカレーを出してくれたことがない。
でもお持ち帰りを待っている間にマンゴーラッシーやチャイを出してくれるし、カレーは濃厚でナンも他のおかずも美味しい。いい加減だけど美味しい。
お昼のバイキングも夜のバイキングもメニューは似ている（夜の方が豪華でお酒もある。で、同じ建物なのに「インド・ネパールイザカヤ」と別の看板もかかっている）けど基本、どれを食べても美味しいからいいのだ。このいい加減さを楽しめないというか、受け入れるというか、そういうもん、と思って過ごせるかどうかでだいぶ毎日が楽しくなる気がする。
ナンだけに話が膨らみすぎたか。うまくねえよ。

でね、ナン。
いつからあるんだろう。
もうインド料理屋さんもカレー専門店も珍しくもないし、そこいらじゅうにあるもんな。こないだなんか路地にある町工場の跡に居抜きで入ったインド料理屋さん見つけて、逞しいなって思ったもん。昔そこに小さなプラスチックの部品か何かの工場があって、その一部を改装…ホントにごく一部だけ改装して使えるものは床の真っ青のツルツルの床までそのままで使ってるお店だった。今度行ってみようと思う。

でね、ナン。
いつからあるんだろう。
私が子供の頃にこの田舎町にもココイチが出来て、というかたぶん愛知県のお店だから早かったのかもだけど、そこにまだナンは無かった。
ナンを（おそらく）初めて見て食ったのは、新しいものとか変わったものを探してくるのが好きな母が、どっかで買ってきたんだったと思う。で家で食ったけど、冷めてて固くて美味しくなかった。インドのパンだ、と聞かされたので、こんなもんを食うんじゃインド人も大変だと思ったものだ。

で、ココイチに続いてこの田舎町に姿を現したインド料理屋チェーンが、その名もずばり
「インドのとなり」
だった。それってバングラデシュとかパキスタンでは・・・？という疑問はさておき、ここは今から２０年ぐらい前に存在したインド料理のチェーン店だった。カレー屋さんではなく、インド料理。なので、ここにナンがあったのだ。
出来立てのナンはあっつあつでもっちもち、ちょっとぽっちゃりした女の子が酔っ払ってる勢いで揉ませてくれた太ももぐらいのやわらかさ！
うわやわらけえ！！！
ねえおっぱいは？おっぱいも揉んでいい？

死ねお前はキッド！！！！！！
ハイ！
ギューーーーーーーーーーーーー

あー苦しかった。
何の話だっけ。ああナンの話だ。
もっかい死ね！！！！！！！！！！！！！

でね。
あの時のナンはホント美味しかったんだけど、ほどなくしてこのお店がなくなってしまい数年。ナンというものもスーパーのチルドコーナーっつうの？あのチーズとかピザの生地とか売ってるところで普通に見かけるようになった。
そうこうしているうちに、流水りんこさんや故ねこぢるさんのマンガによって偏ったインド知識と憧れを抱くキッド少年。
流水りんこさんの旦那様ことサッシーさんは現在、東京で南インド料理のお店を開いているとか。

これなんですよ、もうナンの話おわりでいいや。
南インド料理。
これがねえ、田舎には無いんですよ。
全部インド・ネパール料理。北部地方の料理なのでカレーはドロッとして濃くて、味付けも重厚。
要するに寒いところの料理も入ってる気がする。インドだって暑いばかりじゃないだろう、ヒマラヤとかネパールとか書いてあるお店だと猶更。

もっとこう、赤道に近い、ケララだとかカニャクマリ（流水さんのマンガで知った地名）だとか南インドのものが食べたい！！

大阪に通うようになって数年。
阿倍野区の堀内チキンライスさんで食べたタイやベトナムの料理の美味しいこと。
同じ阿倍野区のニャムニャム食堂さんはカンボジア料理専門店。
ここの料理も美味しい！！
どっちもしつこくない。堀内チキンライスさんのほうがより食べやすくて、ニャムニャム食堂さんは本場そのもの。
そういえば山梨に行ったときに偶然見つけて立ち寄ったタイ料理専門店のロータスさんってお店も、スタッフからシェフからタイの人で、味も現地のモノを限りなく再現したそうな。おかげで近所の日本人からは不評だけどアジアから来ている人には大好評だそうで。私が行った時も店に日本人が私と店主だけだった。レジ打ってたお姉さんがすげえ美人だった。
堀内チキンライスさんとニャムニャム食堂さんは連れて行っていただいて、そのあと自分でも行くようになったお店で今でもお気に入りです。お近くの方は是非。
堀内チキンライスさんで食べる海南鶏飯（はいなんじーふぁん）は最高です。
ニャムニャム食堂さんで食べたパクチーたっぷりのサラダも美味しかった。香草は体のデトックスに効く！！美容と健康にも是非。

そういうわけで、あっさりしてるけど香辛料がしっかりきっちり効いている料理が食べたい。けど、地元には未だに、わかりやすいカレーとかのお店ばかりで残念であるという話でした。

私のお気に入り、メニューの日本語や品ぞろえがややプリティなことになっているお店も好きだけどね。これはこれでいいんだ。無理に広げてくれなくていい。
南インド料理のお店が出来たら行ってみたい。

あと、インド・ネパール料理、これはわかる。ヒマラヤもまあよし。
ベトナム、が入ってくると麺類を出す。タイも。
フォーとかパッタイとか。

たまにインド・ネパール・ロシアってのがあった。
それは北方領土を拡大し過ぎじゃねえのか！？
と思うが、どうなんだろう。北国のビールに南国料理ってのもオツな気はするけど。