不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

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第244回。へーほんほへ・・・あんだって?

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バアアアアアアアアアアカ!

まーたマクドナルドがイケ好かねえことしてやがる。
あんなもんをアホ面並べてドライブスルーで言いやがるために道路の片側完全に並んじゃって邪魔なんだよ馬鹿かよファストフード食うのに渋滞起こすってどういう脳髄の構造してたらそんな真似しやがるんだ。

子供が食いたがってるのを辟易しながら並んでる父ちゃんとか居るんだろうなー…えらいよなあ。そういう人には、ちょっと幸あれ。ドライブスルーでそのバカの食いもんを手渡してくれたバイトの女の子がすっげえ自分好みの子であれ!

最後にマクドナルド食ったのいつだったかな。
高校2年の冬から卒業するまでトイザらスでバイトしてて、そのトイザらスの隣の大型スーパーに小さいマクドナルドが入ってた。あの頃、世の中はデフレ真っ盛りでハンバーガー65円、チーズバーガー80円というビックリ価格。いったいどういう仕組みで儲けていたのかサッパリわからんが、あの頃は世話になっていた。ハンバーガーばっかり5個ぐらい食ってた。
あのぺちゃんこのハンバーガーなら3口かそこらで食えたので実は5個でも物足りなかったが、如何せん高校生。お金が無いのでハンバーガーとコーラを買ったら終わりだったのだ。

それから港湾労働者の頃も、現場の近くのコジマ電気に小さいマクドナルドが入ってて(あの頃、どこにでも入ってたよな小さいマクドナルド)そこでよく買ってた。あの当時はケータイにクーポンのメールが届いたんで、それでフィレオフィッシュだのダブルチーズバーガーだの食ってたけど、すぐに向こうが売りたいものでこっちの要らないモノしかクーポン対象にならなくなったんでやめてしまった。

フライドポテトの小さいのなんか、そもそも食わなければいいのだ。
んな半端な真似をするぐらいなら大きいの買って食うっつうの。
小食?彼氏に食わせろ。彼氏はお前を食いたがってるからメシなんか手っ取り早くマクドナルドで済ませようとしてんだ。

マクドナルドの良い所は安くて雑に食えて腹が膨れるところだったのに、いつの間にやらおかしなことになったな。
フルリレローってあれホントに言ったバカいるのかな。

私の高校の同級生だったサワダ君は入学直後からマクドナルドでバイトを始めたが、毎日毎日毎日毎日、自分がいかに重労働で死ぬほど疲れててバイト頑張ってるかばかり話すのでローキックをしたら止まった。アイツも悪い奴じゃなかったんだがな。あと同じクラスのKさん(美人で優しい)を好きになった時も一人勝手に大騒動を起こした気になって独り相撲を取っていた。

まだそんなサワダ君の化けの皮が3分の1ぐらいしか剥がれてない頃、一緒に観音様の展望台に登ったことがあった。用なんかなかったがヒマだったのだ。
そうしてその頃サワダ君が好きだったオカバヤシという女子(私はコイツと後年物凄く仲が悪くなった)の魅力を滾々と話してくれたがオカバヤシはどうひいき目に見たって…まあ、うん。
インスタントのピザをレンジでチンしたまま忘れてて冷えて固まったような、うん。

で、家に帰って夜。
サワダを名乗る男から我が家に電話が。
出てみるとサワダ君のアニキだという。
サワダ家の掟ではテスト週間中は寄り道禁止、まっすぐ帰る決まりになっているのにお前はどういうつもりだ!?
とまくしたてるサワダ兄。
「はあ…」
と困惑する私に
「お前、目上の人間が話してるのに、はあ…ってのはなんだ!?礼儀がなってない!!今から行くからお前の住所を教えろ!」
ぷっつん。
「テメエ馬鹿野郎!夜分に電話で偉そうに身に覚えもねえような説教垂れてる奴に礼儀なんかクソ食らえだ!!だいたいテメエの弟だって行くかって聞いたら二つ返事で行くって言ったぞ!お前ん家のルールなんざ知るかバカ!(うどん)テメエこそ今からそっち行ってぶっ飛ばしてやるからポコチン洗って待ってろ!!!!!!」
15年ぐらい前の出来事だけど結構鮮明に覚えている。何でポコチンなんか洗わせたんだろう私。
しかしここでサワダ兄の態度が急変。
「え、おい、ちょっと待って。君が強引に誘って、どうしてもって言うから行ったんじゃないの?」
ははーん。そういうことか。
「ええ、そんなことは一切ありませんよ。何でしたら、一緒に誘ったけど勉強するって仲田君や平松君は帰りましたけど?」
「あ、そう…ちょっと待ってね。」
そう言ってサワダ兄は受話器を何処かに置いたようだった。保留にもせずに何をしているのだろうと思っていると、聞こえてきたのは、なんというかサワダ兄と同じくらいの(会ったこともねえけど)男性が怒り狂ってサワダ君と同じぐらいの重さの肉の塊を畳の上で引きずり回して時々ケリを入れたり怒鳴ったりしているような音、だった。
5分ぐらい続いたのち
「もしもし?ああ、ごめんねえ!ホントに。」
どうやらサワダ君は白状したらしい。

次の日、ぼこぼこになったサワダ君を見て私は爆笑した。彼は苦笑いだった。
サワダ兄には結局会わずじまいだった。
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