220 / 1,299
第221回。髪の毛を切りませんか?メキシコの床屋さんで
しおりを挟む
掲載日2017年 09月13日 01時00分
メキシコの床屋さんのはなし。
メキシコでの寮生活も一か月ぐらいが経ったころ
長く伸びてた髪の毛を切りに行くことになった
スペイン語(メキシコでの公用語)で髪の毛は
カベジェラ
という。ルチャリブレに負けたわけじゃないが、先輩方に連れられた私のカベジェラをティヘラ(ハサミ)で切ってくれたのは寮の近所にあった床屋さんだった
入り口が開けっ放しで、実に庶民的なお店
日本によくあるちょい美容室よりの床屋さんって感じ。白っぽい照明のお店に入って先輩が何やらスペイン語で店のおばちゃんに話している
数秒でどうやら話がまとまったらしく、床屋さん特有の椅子に腰かけるように言われて座る。鏡に映る私の顔は少し不安げだけど結構ワクワクしている
と、そのままさっきのおばちゃんがハサミを手に近づいてきた
ああ、この人が切るんだ
そう思っていると早速チョッキリ。否応なしの先制攻撃であった
軽快にティヘラを走らせるおばちゃん。南国の女性らしく大きく胸元が開いた服を着ている。おばちゃんである
でも、胸元に眼は行く
少しくたびれた褐色の素肌。南国の女性らしくおばちゃんくらいの年齢になるとほぼ例外なくふくよかになってくる。なので胸も(お腹もケツも)大きくせり出している
そこにパラパラと生える濃い胸毛
胸毛ぇ!?
驚いたけど頭を動かすとマジモンのヘッドシザースを食らってチョッキリいってしまうのでグッと我慢
でもまたおばちゃんの胸元が近づくと、胸毛も近づく
こんな理由で女性の胸元が気になって仕方が無くなったことなんて後にも先にもこの時だけだ。というか、それでも女性の胸を凝視していることに変わりはないわけで……ウンコが漏れそうだろうが伊勢湾岸道を走ってたら後ろから治安の悪いナンバープレートを光らせた黒いシャコタンのプリウスに煽られていようが制限速度違反をしたらコッチが捕まるのといっしょ(それはちょっと違うんじゃねえかキッド)で見ちゃいけないとは思うのだが、それでもやっぱり気になる胸毛
私は男の胸毛は苦手だ
自分の胸毛も嫌だ
でも、女性の胸毛は想定外というか好き嫌いの基準が出来てなかった
昔付き合ってた女の子で産毛の濃い子は居たけど…今回は赤の他人で揉んだり吸ったりするわけでもねえし…どうしたもんかと思ってたら完成していた
腕前は確かなおばちゃんであった
何しろ万事いい加減、こっちの常識からすると何をしでかすかわからないアミーゴたち
髪型もとんでもないことになるのではと不安半分期待半分だったが、爽やかにカットしてもらえて安心半分
残念半分でした
メキシコの床屋さんのはなし。
メキシコでの寮生活も一か月ぐらいが経ったころ
長く伸びてた髪の毛を切りに行くことになった
スペイン語(メキシコでの公用語)で髪の毛は
カベジェラ
という。ルチャリブレに負けたわけじゃないが、先輩方に連れられた私のカベジェラをティヘラ(ハサミ)で切ってくれたのは寮の近所にあった床屋さんだった
入り口が開けっ放しで、実に庶民的なお店
日本によくあるちょい美容室よりの床屋さんって感じ。白っぽい照明のお店に入って先輩が何やらスペイン語で店のおばちゃんに話している
数秒でどうやら話がまとまったらしく、床屋さん特有の椅子に腰かけるように言われて座る。鏡に映る私の顔は少し不安げだけど結構ワクワクしている
と、そのままさっきのおばちゃんがハサミを手に近づいてきた
ああ、この人が切るんだ
そう思っていると早速チョッキリ。否応なしの先制攻撃であった
軽快にティヘラを走らせるおばちゃん。南国の女性らしく大きく胸元が開いた服を着ている。おばちゃんである
でも、胸元に眼は行く
少しくたびれた褐色の素肌。南国の女性らしくおばちゃんくらいの年齢になるとほぼ例外なくふくよかになってくる。なので胸も(お腹もケツも)大きくせり出している
そこにパラパラと生える濃い胸毛
胸毛ぇ!?
驚いたけど頭を動かすとマジモンのヘッドシザースを食らってチョッキリいってしまうのでグッと我慢
でもまたおばちゃんの胸元が近づくと、胸毛も近づく
こんな理由で女性の胸元が気になって仕方が無くなったことなんて後にも先にもこの時だけだ。というか、それでも女性の胸を凝視していることに変わりはないわけで……ウンコが漏れそうだろうが伊勢湾岸道を走ってたら後ろから治安の悪いナンバープレートを光らせた黒いシャコタンのプリウスに煽られていようが制限速度違反をしたらコッチが捕まるのといっしょ(それはちょっと違うんじゃねえかキッド)で見ちゃいけないとは思うのだが、それでもやっぱり気になる胸毛
私は男の胸毛は苦手だ
自分の胸毛も嫌だ
でも、女性の胸毛は想定外というか好き嫌いの基準が出来てなかった
昔付き合ってた女の子で産毛の濃い子は居たけど…今回は赤の他人で揉んだり吸ったりするわけでもねえし…どうしたもんかと思ってたら完成していた
腕前は確かなおばちゃんであった
何しろ万事いい加減、こっちの常識からすると何をしでかすかわからないアミーゴたち
髪型もとんでもないことになるのではと不安半分期待半分だったが、爽やかにカットしてもらえて安心半分
残念半分でした
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる