不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

文字の大きさ
上 下
220 / 1,301

第221回。髪の毛を切りませんか?メキシコの床屋さんで

しおりを挟む
掲載日2017年 09月13日 01時00分

メキシコの床屋さんのはなし。

メキシコでの寮生活も一か月ぐらいが経ったころ
長く伸びてた髪の毛を切りに行くことになった
スペイン語(メキシコでの公用語)で髪の毛は
カベジェラ
という。ルチャリブレに負けたわけじゃないが、先輩方に連れられた私のカベジェラをティヘラ(ハサミ)で切ってくれたのは寮の近所にあった床屋さんだった
入り口が開けっ放しで、実に庶民的なお店
日本によくあるちょい美容室よりの床屋さんって感じ。白っぽい照明のお店に入って先輩が何やらスペイン語で店のおばちゃんに話している
数秒でどうやら話がまとまったらしく、床屋さん特有の椅子に腰かけるように言われて座る。鏡に映る私の顔は少し不安げだけど結構ワクワクしている

と、そのままさっきのおばちゃんがハサミを手に近づいてきた
ああ、この人が切るんだ
そう思っていると早速チョッキリ。否応なしの先制攻撃であった
軽快にティヘラを走らせるおばちゃん。南国の女性らしく大きく胸元が開いた服を着ている。おばちゃんである
でも、胸元に眼は行く
少しくたびれた褐色の素肌。南国の女性らしくおばちゃんくらいの年齢になるとほぼ例外なくふくよかになってくる。なので胸も(お腹もケツも)大きくせり出している
そこにパラパラと生える濃い胸毛

胸毛ぇ!?

驚いたけど頭を動かすとマジモンのヘッドシザースを食らってチョッキリいってしまうのでグッと我慢
でもまたおばちゃんの胸元が近づくと、胸毛も近づく
こんな理由で女性の胸元が気になって仕方が無くなったことなんて後にも先にもこの時だけだ。というか、それでも女性の胸を凝視していることに変わりはないわけで……ウンコが漏れそうだろうが伊勢湾岸道を走ってたら後ろから治安の悪いナンバープレートを光らせた黒いシャコタンのプリウスに煽られていようが制限速度違反をしたらコッチが捕まるのといっしょ(それはちょっと違うんじゃねえかキッド)で見ちゃいけないとは思うのだが、それでもやっぱり気になる胸毛

私は男の胸毛は苦手だ
自分の胸毛も嫌だ
でも、女性の胸毛は想定外というか好き嫌いの基準が出来てなかった
昔付き合ってた女の子で産毛の濃い子は居たけど…今回は赤の他人で揉んだり吸ったりするわけでもねえし…どうしたもんかと思ってたら完成していた

腕前は確かなおばちゃんであった
何しろ万事いい加減、こっちの常識からすると何をしでかすかわからないアミーゴたち
髪型もとんでもないことになるのではと不安半分期待半分だったが、爽やかにカットしてもらえて安心半分
残念半分でした
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

処理中です...