不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

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入江弥彦先生といっしょ。

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世間じゃ7月も終わるというのにこのエッセイでは7月26日がまだ続いている。
実に濃密な一日だったのだ。
大阪は心斎橋OPA前で入江弥彦先生と待ち合わせ。今日も美しい。才色兼備とはこのことだ。
元々はツイッターの創作界隈で知り合った人で、すでに同人誌を複数・または単独でも多数出版しつつ時空モノガタリやチャットノベルなどで現在も活躍中の入江先生。
私は入江先生の書く不思議で不条理で不可思議な、ちょっと懐かしいけど物悲しい世界が凄く好きなのです。
詳しくは入江先生のツイッターや作者ページなどをご参照いただくとして(アルファポリスの「コチラ、たましい案内所!」も面白いぞ!)作品や作家活動とはまた別に、大阪に来ると飲みに付き合ってもいただいています。
7月の終わり。台風前の蒸し暑い夜。
賑やかな週末の繁華街に佇んでいても何ら違和感を持たないファッションとルックス。
ビル風になびく細い髪の毛が街の明かりに長い影を伸ばしている。着飾ったり取り繕ったりしなくていい、本当の美人は立ってるだけで美しいのだ。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、とは言ったものである。
方や靴こそ履いているものの汗だくの肥満児。
立てば脂身座ればラード歩く姿は汗饅頭、といったところである。
誰だ今言ったの!!!!!!!!オモテに出ろ!
ああ私か。
ともかく、そんな見た目の違いを差し引いても、フツーにしてれば品のない男が何かプレゼントでも買おうとノコノコ田舎から出てきたみたいな組み合わせだ。
が、事実は小説よりも木梨憲武。
実際は待ち合わせ直前にベルトがぶっちぎれて途方に暮れている可哀想なデブちん(33ちゃい)に
「OPAの7階にGUありましたよ!そこならベルトありますよ」
と教えてくれたので、エグエグ泣きながらエレベーターに乗り込むために店内を闊歩していたのだ。どうだまいったか。美人は心も美しいんだぞ。

やっとこベルトをゲットして、ようやくスタート。
最初は心斎橋にある日宝コロンブスビル3階のカクテルラボ(カクラボ)さん。
ここに長年のお友達が働いているのでお邪魔して見た。名物は液体窒素で凍らせたカクテルで、この日はオレンジとブルーハワイ系の2種類があった。
青いお酒が大好きという入江先生が青い方を、私はオレンジの方を注文。見慣れたマホービン(液体窒素を入れておく金属製の携帯容器)から液体窒素をそそいでかき混ぜると、みるみる冷えて固まってゆくカクテル。色鮮やかなシャーベット状のお酒の出来上がりである。
氷を入れず飲み物の水分を直接凍らせているので、飲みやすくて凄く美味しいし香りもいいのだがきっと調子に乗って飲みすぎたら危ないやつだ…隣には美人…そしてこのデブちんはお酒が弱い…調子に乗って酔いつぶれたら道頓堀にドボーンだ。
内装も落ち着いててオシャレというよりはオトナっぽい感じ。カクテルラボ、という名前だけど普通にカッコいいバーで、しかもリーズナブルな価格。大変ありがたい…。
ちなみにおつまみは3種類から選べて、この日のラインナップからキッドさんはドライフルーツ。入江先生はいぶりがっこクリームチーズを選びました。

お次は御堂筋を挟んで日宝三ツ寺会館の向かい、日宝ロイヤルビル。
ホントはファインプラザにも寄りたかったのですが時間の都合で…あまり遅くまで美人さんをお引止めするわけにもいきませんので…残念ながら…ゲフン当然ながら。
2階にあるBAR禁じられた遊びさん。店主のハルキさんが3月にオープンされたばかりのお店です。ダークでどこか幻想的な店内に、間もなくご結婚なさるというハルキさんが。途中で創作なさっている方にもご挨拶して頂いて、よい出会いも御座いました。
初めてハルキさんの写真を見たときは軍装イベントで、半裸にサスペンダーという恰好でした。この日はダークなドレスが良くお似合いで、翌日は露出度高めだったそうです。(しまった…!)
この時点では流石にお酒に弱い私もそんなに飲んでないし大丈夫だったんだけど…。

続いて同じフロアの洋酒処 浜さん。
店主の浜さんとは、ちょっと前に桃色宇宙さんで少しだけお会いしたっきりでした。それきりお店には行ったことがなかったのでお邪魔してみました。すでに賑やかなお客さんがお二人いらしたのですが、どうも見覚えが…三ツ寺会館でお会いしたような…プカプカさんか、シックスナインさんにいましたよね…?
特に帽子のお兄さんに見覚えがある気がしてならない…。
ご結婚のお祝いを述べつつ看板娘のめぐさんにハイボールを作っていただいたところ入江先生が大変お気に召して頂けたようで。初めてのハイボールが美味しかった、とのこと。お連れした身としてもちょっとうれしい…。
そうこうしているうちに次のお客さんがやってきて、なんと2万円のシャンパンを入れてご相伴にあずかることに…やれうれし、と飲み干す。
景気のいい御仁もいらっしゃるものだ。が、しかしこれが恐らくあとで効いてくる。お酒の味や良さに値段はあまり関係ないとは思うけど、飲み慣れないものを飲んだのでびっくりしたのかも知れない…。
そこから御堂筋を渡って日宝三ツ寺会館2階へ。入江先生のお目当てのお店、
昭和ときめきサロン桃色宇宙さん
私も2度目、しかも今回はわりと酔ってて一回前を通り過ぎてしまうという…。
店内には金曜日ということできだっちさんが。二枚目の面白お兄さん。こういう人、近所によくいたなあ。
入江先生もご満悦のルックス。
サンド伯爵にお会いできなかったのが残念…。
この時だったか、禁じられた遊びさんだったか、珍しく入江先生とツーショットを撮っていただきました。完全に酔っぱらって鼻の下を長くしている肥満児と、ほろ酔いでゴキゲンの猛獣使いみたいな美人がいます。
時間の都合で入江先生はここでご帰宅。
また是非!

ちなみに先生に今回の事を書いてもいいですか?とお伺いをたてたところ
とびっきり面白いエッセイにしてください!
ということでしたが難しかったので、とびっきりの美人ということを推してみました!
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