不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

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第180回。昔好きじゃなかったもの

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掲載日2017年 08月03日 01時00分


懐かしの音楽、アニメ、色々ありますな。
テレビとかツイッターでもネタになってるのを見て、久しぶりに触れてみたくなったりね。
見るものだけじゃなく、ああ野球好きだったな、とか、ピアノ弾いてたな、とか。
村に伝わる道祖神伝説を真に受けて月夜の晩に必ず三杯酢で磨いてたな、とか。
まあそれは幼い君を騙した村長が、そのあいだに君の家でひとり残った未亡人の母さんをね…

のっけからこんな話でごめんなさいね。
御屠蘇気分なもので。
え?お盆も近いのに?
正月にね、御屠蘇を静脈に直接ブッ込んでたら癖になっちゃって今日も打ってるの。
トレインスポッティング。
あああああピンク色のゾウさんが書かれた特急ひろぽん、が北へ向かうよ

何の話だっけ。
そうそう昔好きだったもの、は世の中でよく話題になるよねっていう。
じゃあその逆は?

昔は好きじゃなかったけど、今けっこうイイじゃーん。っていうのあるじゃーん。
音楽で言えば、私はスピッツのロビンソンとかいいなって思ったな、こないだ。
あの曲が出た当時何が好きだったかなと思ったら、布袋寅泰さんとかイエローモンキーとか好きだったなあ。あともう少し後にはプロレスのテーマ曲を集めるために洋楽にハマっていくから、この頃に分水嶺があったんだな。
というか、あのロビンソンって歌も懐かしいと思うことや、イエモンもスピッツも布袋寅泰も現役バリバリ(イエモンは復活したってのがあるけど)なのもすごいな。

食べ物ってわかりやすいか。
好きだったのがそうじゃなくなったりもするし、苦手だったものが意外と美味しく思えるときもくる。
私はイカの塩辛と、アボカド。これが好きになったな。
今じゃ大好物。
塩辛はおじいちゃん子だったから、たまにもらって食ってみたときに
あ、うまい。
って思って、それをスンナリ認めたら以後大好きになった。

アボカドは話すと長いけど、メキシコ料理にはなんにでもアボカドが入ってる。
日本で言うと豆腐とかタマネギぐらいの頻度でなんにでも入るし、どんなふうに食っても美味しかった。
あれで好きになれたな。

あとは…なんだろう。
あ!女子プロレス。
これは昔ぜーんぜん興味なかったけど(プロレス自体は生き甲斐とイコールだったが、女子プロレスとなるとまた別って感じの時期があった)今はアイスリボンさんとWAVEさんを主に応援している。
アイスリボンさんはこれを書いている7月28日現在、問題の真っただ中にあるけど…どこの団体で誰であろうと問題は起こり得るものだし、あの団体ならかえってキチンと対応してくれるんじゃないかという信頼もあって、これからも応援したい。見守る、という感覚が強いかな…偉そうで申し訳ないけれど。

こうして書いていると、逆に幾つになっても好きになれないモノの方が少ないのかもね。案外と。
いつまでも嫌い嫌いってわめいてても疲れるしな。
なんか「あ、いいじゃんコレ」って思える余裕が出たのかもしれない。
塩辛を美味しいとスンナリ認めたように、いいな、と思った瞬間の自分を認めているというか。
その心の動きってのが、豊かなのかも。
オッサンが余裕こいてる感じがしてまだちょっと馴染まないっていうかイヤだなって思う自分もいるけどね(笑)

UWFスタイルとかディズニーランドとか自分なりに理由があって嫌いなもの、好きになれないものでなければ、何にでも節操なく手を出してみるのもいいかもしれない。
女性に節操がないのはうらやま…いやけしからんことだけど、趣味や興味は多い方が楽しそうだ。
じゃあ美人の女性に…と思っても、私なんか相手されないから世の中は上手く出来ている(!?)

これ以上の自虐は御屠蘇よりタチ悪いものが欲しくなるので(もちろん密造酒とかマズいのに缶のデザインだけ美味しそうなチューハイとかですよ?)やめておこう。

そうそうお酒。ビールね特に。
ビール好きになったなあ。
缶ビールとか、普通のどこのお店にあるようなものは大して変わらないけど、地ビールとか、お店ごとにある変わったものとかなら飲んでみたいと思うようになったし、実際飲んでみて美味しかった。
これ大事な。
やっぱり最初の経験なんだろうな。アヒルのヒナみてえなもんで。

私は少林寺と柔道で格闘技を始めたから、今度はボクシングとかキックもいいな。
そう思って何年も経っている。
競技者ではなく、労働者の肉体になってしまったことを嘆いているのなら、今まで敬遠していたがボクシングだけに文字通り
「手を出して」
みるのもいいかも知れない。

上手くない?あ、ダメ。
タオル投げて。
美人が汗かいた腋の下拭いたやつがいい。

袋叩きになってしまえ、キッド。
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