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第96回。ウルトラマンタロウのはなし。
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掲載日2017年 05月12日 01時00分
いつだったかハッシュタグで募ったお題でウルトラマンエースの事を書いてて、ああタロウの話もしてえな、と思っておりました。そのままだったので今回はタロウ。
一番好きなレオ、その次がセブン…あとは横並び。
シリーズそのものより、作品によって好みがある感じ。
それを言えば、レオなんかホントに理由なんかなくて子供の頃にパッと見て
「コイツだ!」
と直感でマイヒーロー認定しちゃっただけなので何ともかんともですが。
で、タロウ。
私が子供の頃、なぜかBSで再放送をやっていて。
最初に見たのが蔦怪獣バサラだった。
今見るととんでもない話で、身寄りのない少女が捨て子塚というあんまりな名前のお寺の一角から赤い花を摘んでは配って歩き、その花が実は捨て子の怨念が積もり積もって具現化した蔦怪獣バサラの目印になって夜な夜な蔦が伸びて血を吸って回るという…。
少女の里親になったお金持ちの女性が、ちょっとキツめだけど美人の年増で。
私の一番好みの女性なんですがそれはさておき。
この人も血を吸われて死ぬのですが、そん時の
「誰かー!誰かあー!」
という悲鳴…オシャレで小奇麗な暮らしをしているだけ凄惨さが際立ちます。
さらに特筆すべきは、この回は健一くんのお姉さん、さおりさんが序盤から出てこずに森山隊員が白鳥家でお世話をしていること。
良く喋り、お料理が出来て、エプロンが似合う普通のお姉さんになっている。
メデューサ星人に乗り移られてナパーム弾を乱射するときの姿と比べると、女優さんってすげえなって…。
でねでね、この森山隊員が蔦に追い詰められて階段を駆け上がる時の
「いやあん!」
という悲鳴。
…私は昭和ウルトラシリーズの女性隊員、出演者では、女ヤプールの歯医者さんと森山隊員がいっちばん好きなのだ。子供の頃に見て以来、とにかく森山隊員は美人である。
その森山隊員が、パジャマで白鳥家に居て(つまりお風呂もそこで入っているのだ!)、健一君とひとつ屋根の下…。で蔦。
血よりも吸って欲しいものがあるのは私だけだろうか…。
(アトミックパンチで土手っ腹をブチ抜かれろ、キッド)
ことほど左様に本来の楽しみ方以外にも「お楽しみ」の多いこの回。
だけど蔦怪獣バサラも中々秀逸。
見た目や戦い方にさしたるインパクトは無いんだけど、こいつはやっぱり、ただの蔦怪獣ではないんだな、と思わせる死に方に見どころがある。
コイツはストリウム光線を浴びて倒れた後、一度立ち上がるのだ。
捨て子塚の小さな石仏が、コロリと転げ落ちる。
その瞬間、塚のあるお寺が爆発炎上。お経をバックに蘇生したかのように思われた瞬間…。
バサラも燃え上がり爆発四散。
この死にっぷりが大変良い。
タロウは明るい話が多いってだけで、ウルトラシリーズでも指折りの陰惨エピソードにも事欠かない。
ドズル星人に誘拐され、再会したと思ったら徐々に顔が崩れて怪獣化していく北島隊員の幼馴染とか(この回のラストの北島隊員は完全に心が折れていたと思う)、トータス親子とタロウ・セブン組の3VS2のハンディタッグ戦の裏側で倒壊する団地の中で家族を失った女の子の話(テロリスト星人とミラクル星人)とか、居眠り運転のトラックに奥さんを殺された恨みで奥さんそっくりのアンドロイドを作ったおじさんの話(おうむ怪獣エレジア)とか…。
バードンとかモチロンばっかり言われるけど、こういう、フツーに毎週楽しみにしてる放送でこんな事やられてたら、当時見てた子供はたまったもんじゃなかったろうな…。
ウルトラ兄弟も、父も母も、ゲストも出ない普通の回でコレだもの。
私は帰ってきたウルトラマンのフェミゴン、エースの女ヤプール、レオのアトランタ星人と並んで、タロウのバサラは名作怪獣だと思うのです。ちなみにエースならカイテイガガン。
ネチネチ書いてますが、タロウはDVDBOXを持っているのでいつでも見直して、また新たに発見を得ることが出来るのだ!
ああそうだ、二代目メフィラス星人も忘れてはいけない。
作戦のずさんさ、性格の粗暴さを言われることが多いけど、あれ、自販機の中で3人は少なくとも殺してるんだよね。子供はマンダリン病にしちゃってるけど、安田商店のおじさんと警官2人。あれも地味に怖いと思う。自販機の中で、あの3人、どーなっちゃったと思う…?
私はあの蔦で締め付けて目玉が飛び出るほど苦しんだ挙句に、多分花の中に飲み込まれて溶かされたと思うんだよね。だから、衣類だとかはそのまま残った。あとは骨まで溶けたか、どっかに捨てたか…メフィラス星人(2代目)は悪食っぽいし食ったかもね。
あれは明るくて楽しい作品なだけじゃなく、その裏側の残酷で身も蓋もない、普通の人間たちがいかに恐怖と紙一重で生きているかという事を暗に示している点が素晴らしい。
あと森山隊員は美人。
いつだったかハッシュタグで募ったお題でウルトラマンエースの事を書いてて、ああタロウの話もしてえな、と思っておりました。そのままだったので今回はタロウ。
一番好きなレオ、その次がセブン…あとは横並び。
シリーズそのものより、作品によって好みがある感じ。
それを言えば、レオなんかホントに理由なんかなくて子供の頃にパッと見て
「コイツだ!」
と直感でマイヒーロー認定しちゃっただけなので何ともかんともですが。
で、タロウ。
私が子供の頃、なぜかBSで再放送をやっていて。
最初に見たのが蔦怪獣バサラだった。
今見るととんでもない話で、身寄りのない少女が捨て子塚というあんまりな名前のお寺の一角から赤い花を摘んでは配って歩き、その花が実は捨て子の怨念が積もり積もって具現化した蔦怪獣バサラの目印になって夜な夜な蔦が伸びて血を吸って回るという…。
少女の里親になったお金持ちの女性が、ちょっとキツめだけど美人の年増で。
私の一番好みの女性なんですがそれはさておき。
この人も血を吸われて死ぬのですが、そん時の
「誰かー!誰かあー!」
という悲鳴…オシャレで小奇麗な暮らしをしているだけ凄惨さが際立ちます。
さらに特筆すべきは、この回は健一くんのお姉さん、さおりさんが序盤から出てこずに森山隊員が白鳥家でお世話をしていること。
良く喋り、お料理が出来て、エプロンが似合う普通のお姉さんになっている。
メデューサ星人に乗り移られてナパーム弾を乱射するときの姿と比べると、女優さんってすげえなって…。
でねでね、この森山隊員が蔦に追い詰められて階段を駆け上がる時の
「いやあん!」
という悲鳴。
…私は昭和ウルトラシリーズの女性隊員、出演者では、女ヤプールの歯医者さんと森山隊員がいっちばん好きなのだ。子供の頃に見て以来、とにかく森山隊員は美人である。
その森山隊員が、パジャマで白鳥家に居て(つまりお風呂もそこで入っているのだ!)、健一君とひとつ屋根の下…。で蔦。
血よりも吸って欲しいものがあるのは私だけだろうか…。
(アトミックパンチで土手っ腹をブチ抜かれろ、キッド)
ことほど左様に本来の楽しみ方以外にも「お楽しみ」の多いこの回。
だけど蔦怪獣バサラも中々秀逸。
見た目や戦い方にさしたるインパクトは無いんだけど、こいつはやっぱり、ただの蔦怪獣ではないんだな、と思わせる死に方に見どころがある。
コイツはストリウム光線を浴びて倒れた後、一度立ち上がるのだ。
捨て子塚の小さな石仏が、コロリと転げ落ちる。
その瞬間、塚のあるお寺が爆発炎上。お経をバックに蘇生したかのように思われた瞬間…。
バサラも燃え上がり爆発四散。
この死にっぷりが大変良い。
タロウは明るい話が多いってだけで、ウルトラシリーズでも指折りの陰惨エピソードにも事欠かない。
ドズル星人に誘拐され、再会したと思ったら徐々に顔が崩れて怪獣化していく北島隊員の幼馴染とか(この回のラストの北島隊員は完全に心が折れていたと思う)、トータス親子とタロウ・セブン組の3VS2のハンディタッグ戦の裏側で倒壊する団地の中で家族を失った女の子の話(テロリスト星人とミラクル星人)とか、居眠り運転のトラックに奥さんを殺された恨みで奥さんそっくりのアンドロイドを作ったおじさんの話(おうむ怪獣エレジア)とか…。
バードンとかモチロンばっかり言われるけど、こういう、フツーに毎週楽しみにしてる放送でこんな事やられてたら、当時見てた子供はたまったもんじゃなかったろうな…。
ウルトラ兄弟も、父も母も、ゲストも出ない普通の回でコレだもの。
私は帰ってきたウルトラマンのフェミゴン、エースの女ヤプール、レオのアトランタ星人と並んで、タロウのバサラは名作怪獣だと思うのです。ちなみにエースならカイテイガガン。
ネチネチ書いてますが、タロウはDVDBOXを持っているのでいつでも見直して、また新たに発見を得ることが出来るのだ!
ああそうだ、二代目メフィラス星人も忘れてはいけない。
作戦のずさんさ、性格の粗暴さを言われることが多いけど、あれ、自販機の中で3人は少なくとも殺してるんだよね。子供はマンダリン病にしちゃってるけど、安田商店のおじさんと警官2人。あれも地味に怖いと思う。自販機の中で、あの3人、どーなっちゃったと思う…?
私はあの蔦で締め付けて目玉が飛び出るほど苦しんだ挙句に、多分花の中に飲み込まれて溶かされたと思うんだよね。だから、衣類だとかはそのまま残った。あとは骨まで溶けたか、どっかに捨てたか…メフィラス星人(2代目)は悪食っぽいし食ったかもね。
あれは明るくて楽しい作品なだけじゃなく、その裏側の残酷で身も蓋もない、普通の人間たちがいかに恐怖と紙一重で生きているかという事を暗に示している点が素晴らしい。
あと森山隊員は美人。
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