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第82回。エレベーターガールさんって見かけなくなったね。
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私の地元の、近所にある百貨店。
ここは古めかしいエレベーターに赤い制服のエレベーターガールのお姉さんが立っていた。
今でも居るのかどうか定かじゃないくらい、近所のくせにあまり行かない。
百貨店だから、普段あまり買い物をしないのよ。
昔は地下街のパン屋さんとかたこ焼き屋さんとか行ってたけど…そういえば言ってないなー。
じゃあ行って確かめてから書けよ!
と思うかもしれない。
思われているに違いない!
いや思っただろう、私にはわかる。私の頭の中で誰かがそう言っている。
ダークワールドからの使者だ、そうに決まっている!!!!!!!
さてどっかわけのわからない行き先を指したエレベーターにキッドさんが乗ってしまったので、エレベーターガールのお姉さんの話の続きをします。
この百貨店にはエレベーターが2基ずつ2か所あって。
ひとつは大通りに面したシースルーエレベーター。
もう一つが百貨店の中にある古くて狭いエレベーター。
この狭いほうのエレベーターは、臙脂の絨毯に柄の入った落ち着いた色の壁をした、昔ながらの百貨店のエレベーターだった。この狭いほうのエレベーターにお姉さんが乗っていた。
丸い帽子に白いスカーフ、制服を着て、かしこまって立っている。
私が子供の頃は、ずいぶん美人で一緒に乗っているとドキドキしたものだ。
子供の私にもかしこまった対応をしてくれたので、おかしなことも言いにくい。
おかしなことっていっても、今みたいにすぐ下品な事言うとか、ナンパしちゃってあわよくばもっと上にイってみませんか?とかそういう事じゃなくて(じゃあ今なら言うつもりなのかよ、ええ!?)、子供らしい可愛くてどっかすっとぼけた事も、なんだか言いにくかった、と。まあそういう話。
世の中が不景気になって、エレベーターガールのお姉さんも削減されたり、花形って感じじゃなくなっちゃったのかな?
今むしろ居てくれたら、ちょっと嬉しいというか懐かしいというか、知らない人は驚くと思うしイイと思うんだけどな。
けど、あの狭い箱の中に逃げ場もなく、立っているお姉さんからしたら辛い仕事なのかも知れない。
…じゃあ、屈強なイケメンのマッチョが立ってるってのはどうだろうか。
うん、私は別に乗らないけど。
ここは古めかしいエレベーターに赤い制服のエレベーターガールのお姉さんが立っていた。
今でも居るのかどうか定かじゃないくらい、近所のくせにあまり行かない。
百貨店だから、普段あまり買い物をしないのよ。
昔は地下街のパン屋さんとかたこ焼き屋さんとか行ってたけど…そういえば言ってないなー。
じゃあ行って確かめてから書けよ!
と思うかもしれない。
思われているに違いない!
いや思っただろう、私にはわかる。私の頭の中で誰かがそう言っている。
ダークワールドからの使者だ、そうに決まっている!!!!!!!
さてどっかわけのわからない行き先を指したエレベーターにキッドさんが乗ってしまったので、エレベーターガールのお姉さんの話の続きをします。
この百貨店にはエレベーターが2基ずつ2か所あって。
ひとつは大通りに面したシースルーエレベーター。
もう一つが百貨店の中にある古くて狭いエレベーター。
この狭いほうのエレベーターは、臙脂の絨毯に柄の入った落ち着いた色の壁をした、昔ながらの百貨店のエレベーターだった。この狭いほうのエレベーターにお姉さんが乗っていた。
丸い帽子に白いスカーフ、制服を着て、かしこまって立っている。
私が子供の頃は、ずいぶん美人で一緒に乗っているとドキドキしたものだ。
子供の私にもかしこまった対応をしてくれたので、おかしなことも言いにくい。
おかしなことっていっても、今みたいにすぐ下品な事言うとか、ナンパしちゃってあわよくばもっと上にイってみませんか?とかそういう事じゃなくて(じゃあ今なら言うつもりなのかよ、ええ!?)、子供らしい可愛くてどっかすっとぼけた事も、なんだか言いにくかった、と。まあそういう話。
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今むしろ居てくれたら、ちょっと嬉しいというか懐かしいというか、知らない人は驚くと思うしイイと思うんだけどな。
けど、あの狭い箱の中に逃げ場もなく、立っているお姉さんからしたら辛い仕事なのかも知れない。
…じゃあ、屈強なイケメンのマッチョが立ってるってのはどうだろうか。
うん、私は別に乗らないけど。
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