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第36回。嵐を呼ぶ男。

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掲載日2017年 03月13日 12時00分

私か、私の幼馴染が猛烈な雨男ではないかという疑惑。 

印象的なのは小学5年時の野外活動。 
野外教育センターとか言う海っぺりの古ぼけた施設に泊まり込み、テント張ってカレー食って寝るというあれだ。 
これが台風直撃。
テントどころか施設ん中にある蚕棚みたいな粗末な二段ベッドの大部屋で寝ることに。カレーだけは外で作らなきゃならなかったから、降りしきる雨で蒸し暑くて蚊が多い森の中で作りました。 
そして翌年の修学旅行も雨。 

中学校に入ると、わが街とよはしに大きな竜巻が発生。 
母校を思いっきり直撃して去ってゆきました。 

高校生になっても修学旅行は雨。 
最終日の横浜に至っては朝から大雨で往生しました。私はよく横浜に行っていたので中華街周辺は歩けたし、雨で人通りが少なくてまあこれは楽しかったかな。 

幼稚園から高校までずっと一緒だった奴が一人いて、私たちの学校行事は雨が多い。 
これはもう、私かソイツが雨男(もしくは日ごろの行いが糞悪いか)なんじゃないかと言う疑惑が、要所要所で雨が降るたびに持ち上がってきます。 

高校生までなら他の雨男とたまたま居合わせたのだと思えるでしょう。 
しかしこれで終わるような雨男疑惑ではありません。 
高校卒業後もこの雨男(あくまでお互いに自分じゃないと思っている)との付き合いは続いていて、ある時あの雨男がバンドを組んだので私もベースとして入れてもらった。 
で、デビューの日。見事に雨。元々雨の多い季節のお祭りの素人ライブとはいえ、ご丁寧に雷まで鳴る始末。よく出番まで舞台が持ちこたえたなあ。 

さらに今まで2度ほどみんなでBBQをしたのだが、2度とも猛烈な雨に降られました。雷付きで。 

そして私が別の友人と旅に出たり何か企画しても、大して天候の影響は受けない。 

やはり、あいつが悪い、あいつの日ごろの行いがゴロツキ並みだということだろう。 
うん、そういう事にしておこう。 
雷だけに、ゴロつき。
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